機械器具
【発明の名称】建設機械用アタッチメント
【出願人】
【識別番号】316011341
【氏名又は名称】鈴木 長男
【住所又は居所】青森県上北郡六戸町犬落瀬堀切沢60−1174
【代理人】
【識別番号】100083437
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 實
【発明者】
【氏名】鈴 木 長 男
【住所又は居所】青森県上北郡六戸町犬落瀬堀切沢60−1174
【要約】 (修正有)
【課題】グラップルに対して簡便に脱着することができ、装着したバケットをより確実に固定し、作業中の振動や外力によっても不用意に弛んだり、脱落したりせず、格段に優れた安全性を達成する建設機械用のアタッチメント技術を提供する。
【解決手段】一側フォークフレーム30の外側適所にマウントベース35が一体化された一側フォークアッシー3とする一方、該他側フォークフレーム40の外側適所にマウントベース45が一体化された他側フォークアッシー4となし、建設機械Mに装着可能なグラップル2とした上、当該一側フォークアッシー3マウントベース35に連結可能なマウント部74が設けられた一片バケット7と、該他側フォークアッシー4マウントベース45に連結可能なマウント部84を有する他片バケット8とからなる脱着型クラムシェルバケット6が設けられてなるものとした、建設機械M用アタッチメント1である。
【選択図】図10

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本のフォーク爪を有する一側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されて一側フォークアッシーとする一方、該一側フォークアッシーと対をなし、複数本のフォーク爪を有する他側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化された他側フォークアッシーとなし、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの互いに一致させた基端がわが開閉自在に連結され、対象建設機械の適所に装着可能としたグラップルとした上、当該一側フォークアッシーマウントベースに対して着脱自在に連結可能なマウント部が設けられた一片バケットと、該一片バケットと対をなし、該他側フォークアッシーマウントベースに対して着脱自在に連結可能なマウント部を設けた他片バケットとからなる脱着型クラムシェルバケットが設けられてなるものとしたことを特徴とする建設機械用アタッチメント。
【請求項2】
複数本のフォーク爪を有する一側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されて一側フォークアッシーとする一方、該一側フォークアッシーと対をなし、複数本のフォーク爪を有する他側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化された他側フォークアッシーとなし、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの互いに一致させた基端がわが開閉自在に連結され、対象建設機械の適所に装着可能としたグラップルとした上、当該一側フォークアッシーマウントベースに対して着脱自在に連結可能なマウント部が設けられた一片バケットと、該一片バケットと対をなし、該他側フォークアッシーマウントベースに対して着脱自在に連結可能なマウント部を設けた他片バケットとからなる脱着型クラムシェルバケットが設けられ、対象建設機械に着脱自在に装着したグラップル外側適所に対して、脱着型クラムシェルバケットを着脱自在に装着可能なものとしてなることを特徴とする建設機械用アタッチメント。
【請求項3】
複数本のフォーク爪が一体化された一側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該一側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されて一側フォークアッシーとする一方、該一側フォークアッシーと対をなし、複数本のフォーク爪が一体化された他側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該他側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化された他側フォークアッシーとなし、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの互いに一致させた軸着部に開閉軸が装着され、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの少なくとも何れか一方に建設機械用の取着部が設けられると共に、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの少なくとも何れか他方に開閉駆動源用の接続部が設けられ、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーが開閉自在に連結したグラップルとした上、当該一側フォークアッシーの全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、当該一側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部の設けられた一片バケットと、該一片バケットと対をなし、該他側フォークアッシー全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、該他側フォークアッシーマウントベースに対し、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部を有する他片バケットとからなる脱着型クラムシェルバケットが設けられてなるものとしたことを特徴とする建設機械用アタッチメント。
【請求項4】
複数本のフォーク爪が一体化された一側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該一側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されて一側フォークアッシーとする一方、該一側フォークアッシーと対をなし、複数本のフォーク爪が一体化された他側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該他側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化された他側フォークアッシーとなし、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの互いに一致させた軸着部に開閉軸が装着され、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの少なくとも何れか一方に建設機械用の取着部が設けられると共に、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの少なくとも何れか他方に開閉駆動源用の接続部が設けられ、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーが開閉自在に連結したグラップルとした上、当該一側フォークアッシーの全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、当該一側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部の設けられた一片バケットと、該一片バケットと対をなし、該他側フォークアッシー全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、該他側フォークアッシーマウントベースに対し、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部を有する他片バケットとからなる脱着型クラムシェルバケットが設けられ、当該グラップルに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう該脱着型クラムシェルバケットを脱着自在に組み込み可能とされてなるものとしたことを特徴とする建設機械用アタッチメント。
【請求項5】
複数本のフォーク爪が一体化されたアーム側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該アーム側フォークフレームの基端寄り適所にアームブラケットが設けられ、該アーム側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されたアーム側フォークアッシーとする一方、複数本のフォーク爪が一体化されて進退ロッド側フォークフレームとなし、該進退ロッド側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該進退ロッド側フォークフレームの基端寄り適所にロッドブラケットが設けられ、該進退ロッド側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されて進退ロッド側フォークアッシーとなし、当該アーム側フォークアッシーおよび該進退ロッド側フォークアッシーの互いに一致させた軸着部に開閉軸が装着され、当該アーム側フォークアッシーおよび該進退ロッド側フォークアッシーが開閉自在に連結されたグラップルとした上、当該アーム側フォークアッシーの全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、当該アーム側フォークアッシーマウントベースに対し、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部が設けられた一片バケットと、該一片バケットと対をなし、該進退ロッド側フォークアッシー全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、該進退ロッド側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部を有する他片バケットとからなる脱着型クラムシェルバケットが設けられ、当該グラップルに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう該脱着型クラムシェルバケットが脱着自在に組み込み可能とされてなるものとしたことを特徴とする建設機械用アタッチメント。
【請求項6】
複数本のフォーク爪が少なくとも1つの連結杆を介して一体化されたアーム側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該アーム側フォークフレームの基端寄りとなる適所にアームブラケットが設けられ、該アーム側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されたアーム側フォークアッシーとする一方、複数本のフォーク爪が少なくとも1つの連結杆を介して一体化された進退ロッド側フォークフレームとし、該進退ロッド側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該進退ロッド側フォークフレーム基端寄りとなる適所にロッドブラケットが設けられ、該進退ロッド側フォークフレームの外側適所にマウントベースを有する進退ロッド側フォークアッシーとなし、当該アーム側フォークアッシーおよび該進退ロッド側フォークアッシーの互いに一致させた軸着部に開閉軸が装着され、当該アーム側フォークアッシーおよび該進退ロッド側フォークアッシーが開閉自在に連結されたグラップルとした上、当該アーム側フォークアッシーの全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、当該アーム側フォークアッシーフォーク爪先端に係合可能な爪係合部、当該アーム側フォークアッシー連結杆に係合可能な杆繋着部、および、当該アーム側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部が設けられた一片バケットと、該一片バケットと対をなし、該進退ロッド側フォークアッシー全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、該進退ロッド側フォークアッシーフォーク爪先端に係合可能な爪係合部、該進退ロッド側フォークアッシー連結杆に係合可能な杆繋着部、および、該進退ロッド側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部を有する他片バケットとからなる脱着型クラムシェルバケットが設けられ、当該グラップルに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう該脱着型クラムシェルバケットを脱着自在に組み込み可能とされてなるものとしたことを特徴とする建設機械用アタッチメント。
【請求項7】
アーム側フォークアッシーのマウントベースが、アーム側フォークフレームの外側適所に一体化した板状体からなり、同板状体の該アーム側フォークフレームの複数本のフォーク爪間、およびバケット幅方向外がわの少なくとも一箇所に、板厚方向に貫通する被着孔が穿設されたものとする一方、一片バケットの該アーム側フォークアッシーに装着した場合に、該一片バケットショベル壁の当該アーム側フォークアッシーマウントベースの被着孔が一致する箇所に装着孔が穿設され、同心上に重ね合わせた被着孔および装着孔にボルト・ナットが装着し、該アーム側フォークアッシーに対して一片バケットが着脱自在に組み込み可能なものとされ、進退ロッド側フォークアッシーのマウントベースが、進退ロッド側フォークフレームの外側適所に一体化された板状体からなり、同板状体の該進退ロッド側フォークフレームの複数本のフォーク爪間、およびバケット幅方向外がわの少なくとも一箇所に、板厚方向に貫通する被着孔が穿設されたものとする一方、他片バケットの該進退ロッド側フォークアッシーに装着した場合に、同他片バケットショベル壁の当該進退ロッド側フォークアッシーマウントベースの被着孔が一致する箇所に装着孔が穿設され、同心上に重ね合わせた被着孔および装着孔にボルト・ナットが装着されて該進退ロッド側フォークアッシーに対して他片バケットが着脱自在に組み込み可能なものとされてなるものとした、請求項3ないし6何れか一方記載の建設機械用アタッチメント。
【請求項8】
アーム側フォークアッシーのマウントベースが、一片バケットマウント部の装着位置を規制可能なストッパーを有し、進退ロッド側フォークアッシーのマウントベースが、他片バケットのマウント部の装着位置を規制可能なストッパーを有するものとした、請求項3ないし7何れか一記載の建設機械用アタッチメント。
【請求項9】
脱着型クラムシェルバケットの一片バケット左右煽り壁と他片バケット左右煽り壁とが、脱着型クラムシェルバケットをグラップルに装着し、脱着型クラムシェルバケットを完全に閉じ合わせた場合に、一片バケットおよび他片バケットの互いの左右煽り壁同士の一部または全部の何れか一方が重ね合わせ状となる形状のものにされてなる、請求項請求項1ないし8何れか一記載の建設機械用アタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、建築・土木用の機械技術に関連するものであり、特に、油圧ショベルやミニショベルなどのアームに装着し、建設、解体および輸送作業などの効率化を可能とする建設機械用アタッチメントを製造、提供する分野は勿論のこと、その輸送、保管、組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
【背景技術】
【0002】
(着目点)
建築物を取り壊した廃材をトラックに積載する作業には一般的に油圧ショベルが使用され、例えば、油圧ショベルのアーム先端に、土砂などの運搬に適するアタッチメントであるバケットが既に装着されている油圧ショベルを作業現場に搬入した場合に、次の作業が、握持するようにして搬送する方が効率的な長い木材や鉄筋などを運搬するものであると、該バケットを、棒材などを把持して運搬するのに適するアタッチメントである掴み用グラップル(フォーククロー、Zフォーク、その他様々な名称があるが、以下グラップルに統一する)と交換することとなるが、油圧ショベルアーム先端およびシリンダーロッド先端とバケットとを連結する固定ネジおよび連結ピンを取り外してアーム先端からバケットを離脱させた上、グラップルの取り付け孔にアーム先端の取り付け孔を位置合わせして連結ピンを差し込み、さらに、油圧ショベルシリンダーロッドを動かし、該シリンダーロッド先端の取り付け孔に、グラップルの別の取り付け孔を一致させるようにして連結ピンを差し込み、グラップルを吊り上げるようアームを上昇させて、グラップルを開閉動作させて各連結ピンの組み込みが正常か否か確認した上、固定ネジで固定するという作業を行うこととなり、油圧ショベルを1人が運転し、もう1人が連結ピンを差し込むなどの組み込み作業を行わなければならず、こうしたアタッチメントの交換作業が現場において多大な作業工数を占めるものとなっていた。
【0003】
(従来の技術)
こうした状況を反映し、その打開策となるような提案もこれまでに散見されない訳ではない。
例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、バケットを支持するアーム先端のバケット枢着用軸孔と、バケットを枢動させるチルドレバーをアームに枢着する軸孔との間のアーム中間位置に枢支され、アームの下方からバケットの前面に被さるように作動するフロントフォークを設け、かつフロントフォークを回動させる油圧シリンダを、バケット回動用の油圧シリンダと別にアームに設け、油圧ショベルのバケットを取り外すことなく、そのまま用い、フロントフォークを取り付けることにより、バスケットと協動して、物体の掴み、砕き等の作業を行うことができ、しかも掘削、積込作業に当たっては、フロントフォークを取り外す必要なくこれを退避位置に引っ込めることにより、バケットによる作業をそのまま行うことができるようにしたものや、同特許文献1(2)に見られるような、解体作業に使用していたパワーフォークのフォークに網目のある2つ割のバケットを取付け、屑の廃棄片のうち大きい屑片をフォークによって掬い上げて、廃棄物処理場に運び、バケットの網目を通じて落下し、地上に残った小さな廃棄物をそのままとして整地に利用可能なものとしたものなどが散見される。
【0004】
しかし、前者特許文献1(1)に示されているようなアタッチメント付きの油圧ショベルは、バケットとフォークとを一対に組み合わせた形状としたことによって土砂のような細かな物品を掬い上げることができると共に、棒状の長い物品などを握持して運搬することができるものとなっており、主としてバケットのみを使用し、物品を掬いあげて搬送し、必要となったときにフォークを動作させ、物品を把持して運搬するように利用するのに適するものであるが、例えば、棒状の物品を連続して運搬し続ける作業には、重量の嵩むバケットが、油圧ショベルのアームの動作を遅くしてしまうから、迅速な運搬が要求される場合には、バケットを既存のフォークと対をなす別のフォークに交換し、一般的なZフォークのようなグラップルを形成するものとして使用するのが望ましいものであり、また、特許文献1(2)の油圧ショベルに装着したZフォークなどのグラップルに対して装着可能とした廃材篩い分け掃除具などは、建築物の解体に伴って発生する大小の廃材の中、Zフォークのようなグラップルによって把持できない程度に小さな破砕物などをトラックに積載する作業に有効なものとなっており、必要に応じて笊状の篩い分け用バケットを、グラップルから取り外してグラップル単独で廃材を把持し、運搬可能なものとしているものの、篩を通り抜ける土砂などの粒状物や粉状物の運搬が不可能であり、土砂類の運搬作業には使用できないという致命的な欠点があり、また、Zフォークなどのグラップルにおける一対のフォーク部分の互いの対峙壁面に沿って網目状のバケットの外側部を積層し、各フォークを挟み立設した複数枚の板状部に穿設した係合孔に、ピンを挿入し、ピンの楔形状が係合孔に嵌合してワンタッチで装着できるものとしてはあるが、グラップルを開閉させながら行う運搬作業中に振動や外力が加わり、ピンが弛んだり、脱落したりすることが懸念されるものであった。
【特許文献1】(1)特開平9−125443号公報 (2)実用新案登録第3142023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある各種の油圧ショベル用のアタッチメントや、各種アタッチメントを組み込んでなる油圧ショベルなどは、既に油圧ショベルのアームに装着してあるアタッチメントを取り外すことなく、そのままグラップルとして木材などの長尺物品を握持して搬送したり、バケットで土砂などを掬い上げて運搬したり、または、篩部品を追加装着し、その篩に掛けて細かな土砂類を落下させ、大きな目的物のみを選択的に回収可能とするものなどが既に開発済みとなっているが、バケットとフォークとが一対をなすアタッチメントは、双方の機能を有していて一応多機能化は実現されているが、バケット単独のアタッチメントで土砂を運搬するときや、フォーク単独のアタッチメントで木材を運搬するときなどに比較して作業性が劣ってしまう虞があり、また、Zフォークなどのグラップルに対して網目状のバケットをワンタッチで装着可能としたものは、その装着構造上、重量物を把持する場合に、網目状のバケット諸共一致のフォークで把持するものとなってしまい、網目状のバケットに過大な荷重を受け易く、耐久強度の面で不安がある上、ピンや楔などによる連結構造では、運搬作業中の振動や衝撃的外力などによって弛んだり、脱落したりすることが懸念されるなどの課題を残すものであり、従前まで現場における作業効率を悪化させる要因となっていたアタッチメントの交換作業の不便さを解消し、Zフォークおよびバケットの機能性を最大に発揮可能とする上、取り付け強度と安全性とを充分に高めた、新たな油圧ショベル用アタッチメントの開発の必要性を痛感するに至ったものである。
【0006】
(発明の目的)
そこで、この発明は、グラップルに対して簡便に脱着することができる上、装着したバケットをより確実に固定し、作業中の振動や外力によっても不用意に弛んだり、脱落したりせず、格段に優れた安全性を達成する新たな建設機械用のアタッチメント技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の建設機械用アタッチメントを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。 【課題を解決するための手段】
【0007】
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の建設機械用アタッチメントは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、複数本のフォーク爪を有する一側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されて一側フォークアッシーとする一方、該一側フォークアッシーと対をなし、複数本のフォーク爪を有する他側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化された他側フォークアッシーとなし、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの互いに一致させた基端がわを開閉自在に連結し、建設機械の適所に装着可能としたグラップルとした上、当該一側フォークアッシーマウントベースに対して着脱自在に連結可能なマウント部を設けた一片バケットと、該一片バケットと対をなし、該他側フォークアッシーマウントベースに対して着脱自在に連結可能なマウント部を設けた他片バケットとからなる脱着型クラムシェルバケットが設けられてなるものとした構成を要旨とする建設機械用アタッチメントである。
【0008】
この基本的な構成からなる建設機械用アタッチメントは、表現を変えて示すと、複数本のフォーク爪を有する一側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されて一側フォークアッシーとする一方、該一側フォークアッシーと対をなし、複数本のフォーク爪を有する他側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化された他側フォークアッシーとなし、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの互いに一致させた基端がわが開閉自在に連結され、対象建設機械の適所に装着可能としたグラップルとした上、当該一側フォークアッシーマウントベースに対して着脱自在に連結可能なマウント部が設けられた一片バケットと、該一片バケットと対をなし、該他側フォークアッシーマウントベースに対して着脱自在に連結可能なマウント部を設けた他片バケットとからなる脱着型クラムシェルバケットが設けられ、対象建設機械に着脱自在に装着したグラップル外側適所に対して、脱着型クラムシェルバケットを着脱自在に装着可能なものとしてなるものとした構成を要旨とする建設機械用アタッチメントとなる。
【0009】
この基本的な構成からなる建設機械用アタッチメントは、より具体的なものとして示すと、複数本のフォーク爪が一体化された一側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該一側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されて一側フォークアッシーとする一方、該一側フォークアッシーと対をなし、複数本のフォーク爪が一体化された他側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該他側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化された他側フォークアッシーとなし、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの互いに一致させた軸着部に開閉軸が装着され、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの少なくとも何れか一方に建設機械用の取着部が設けられると共に、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの少なくとも何れか他方に開閉駆動源用の接続部が設けられ、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーが開閉自在に連結したグラップルとした上、当該一側フォークアッシーの全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、当該一側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部の設けられた一片バケットと、該一片バケットと対をなし、該他側フォークアッシー全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、該他側フォークアッシーマウントベースに対し、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部を有する他片バケットとからなる脱着型クラムシェルバケットが設けられてなるものとした構成からなる建設機械用アタッチメントとなる。
【0010】
この発明の建設機械用アタッチメントは、表現を変えて示すと、複数本のフォーク爪が一体化された一側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部を設け、該一側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されて一側フォークアッシーとする一方、該一側フォークアッシーと対をなし、複数本のフォーク爪が一体化された他側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部を設け、該他側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されて他側フォークアッシーとなし、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの互いに一致させた軸着部に開閉軸が装着され、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの少なくとも何れか一方に建設機械用の取着部が設けられる共に、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの少なくとも何れか他方に開閉駆動源用の接続部が設けられ、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーを開閉自在に連結したグラップルとした上、当該一側フォークアッシーの全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、当該一側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部の設けられた片バケットと、該一片バケットと対をなし、該他側フォークアッシー全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、該他側フォークアッシーマウントベースに対し、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部が設けられた他片バケットとからなる脱着型クラムシェルバケットを設け、当該グラップルに対して同グラップル開閉方向の外側から被着するよう該脱着型クラムシェルバケットが脱着自在に組み込み可能とされてなるものとした構成からなる建設機械用アタッチメントとなる。
【0011】
さらに、表現を変えて示すと、複数本のフォーク爪が一体化されたアーム側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該アーム側フォークフレームの基端寄り適所にアームブラケットが設けられ、該アーム側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されたアーム側フォークアッシーとする一方、複数本のフォーク爪が一体化されて進退ロッド側フォークフレームとなし、該進退ロッド側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該進退ロッド側フォークフレームの基端寄り適所にロッドブラケットが設けられ、該進退ロッド側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されて進退ロッド側フォークアッシーとし、当該アーム側フォークアッシーおよび該進退ロッド側フォークアッシーの互いに一致させた軸着部に開閉軸が装着され、当該アーム側フォークアッシーおよび該進退ロッド側フォークアッシーが開閉自在に連結されたグラップルとした上、当該アーム側フォークアッシーの全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、当該アーム側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部の設けられた一片バケットと、該一片バケットと対をなし、該進退ロッド側フォークアッシー全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、該進退ロッド側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部が設けられた他片バケットとからなる脱着型クラムシェルバケットを有し、当該グラップルに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう該脱着型クラムシェルバケットを脱着自在に組み込み可能とされてなるものとした構成からなる建設機械用アタッチメントとなる。
【0012】
より具体的には、複数本のフォーク爪が少なくとも1つの連結杆を介して一体化されたアーム側フォークフレームとし、該アーム側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該アーム側フォークフレームの基端寄りとなる適所にアームブラケットを有し、該アーム側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されてアーム側フォークアッシーとする一方、複数本のフォーク爪が少なくとも1つの連結杆を介して一体化された進退ロッド側フォークフレームとし、該進退ロッド側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該進退ロッド側フォークフレーム基端寄りとなる適所にロッドブラケットを有し、該進退ロッド側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されて進退ロッド側フォークアッシーとなし、当該アーム側フォークアッシーおよび該進退ロッド側フォークアッシーの互いに一致させた軸着部に開閉軸が装着され、当該アーム側フォークアッシーおよび該進退ロッド側フォークアッシーが開閉自在に連結されたグラップルとした上、当該アーム側フォークアッシーの全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、当該アーム側フォークアッシーフォーク爪先端に係合可能な爪係合部、当該アーム側フォークアッシー連結杆に係合可能な杆繋着部、および、当該アーム側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部が設けられた一片バケットと、該一片バケットと対をなし、該進退ロッド側フォークアッシー全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、該進退ロッド側フォークアッシーフォーク爪先端に係合可能な爪係合部、該進退ロッド側フォークアッシー連結杆に係合可能な杆繋着部、および、該進退ロッド側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部を有する他片バケットとからなる脱着型クラムシェルバケットが設けられ、当該グラップルに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう該脱着型クラムシェルバケットを脱着自在に組み込み可能とされてなるものとした構成からなる建設機械用アタッチメントとなる。
【発明の効果】
【0013】
以上のとおり、この発明の建設機械用アタッチメントによれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、従来型アタッチメントと同様に建設機械に対してグラップルが装着され、棒状や塊状の対象物を握持して運搬することが可能となり、さらに、粒状や粉状の対象物などを運搬する場合に、該グラップルを建設機械から取り外すことなく、建設機械に装着したままのグラップルに対して脱着型クラムシェルバケットを簡単、迅速に装着して粒状や粉状の対象物を効率的に運搬することができるものになるという秀でた特徴が得られるものである。
【0014】
加えて、グラップルの一側フォークアッシーおよび他側フォークアッシーの基端に開閉軸用軸着部を有し、該軸着部に開閉軸が装着され、一側フォークアッシーおよび他側フォークアッシーの少なくとも何れか一方に建設機械用の取着部が設けられると共に、一側フォークアッシーおよび他側フォークアッシーの少なくとも何れか他方に開閉駆動源用の接続部が設けられたものとしてあるから、建設機械の作業用アームの接続箇所や、駆動源に対して確実に取り付けることが可能となり、一側フォークアッシーおよび他側フォークアッシーの夫々に一体に設けられたマウントベースに対して、脱着型クラムシェルバケットの一片バケットおよび他片バケットのマウント部を着脱自在に連結可能なものとしてあるから、グラップルに対する脱着型クラムシェルバケットの取り付け強度を格段に高め、振動や外力による衝撃力などに対する耐久強度を向上し、より安全性に優れたものとすることができるという効果を発揮するものとなる。
【0015】
そして、グラップルを、建設機械としての油圧ショベルのアームに対して連結可能なアームブラケットを設けたアーム側フォークアッシーと、同油圧ショベルのシリンダーロッドに対して連結可能なロッドブラケットを設けた進退ロッド側フォークアッシーとが、アーム側フォークアッシーおよび進退ロッド側フォークアッシーの開閉軸用軸着部に開閉軸が装着されて開閉操作自在に連結されてなるものとしたから、該グラップルは勿論のこと、該グラップルに外装状に装着された脱着型クラムシェルバケットを、該開閉軸を中心に開閉操作可能なものとし、従来型グラップルと従来型クラムシェルバケットとを独立したタッチメントとして個別に準備する場合に比較して、開閉機構用の部品を大幅に削減し小型、軽量化して格段に経済的なものとすることができる。
【0016】
脱着型クラムシェルバケットを、ショベル壁および左右煽り壁からなる一片バケットと、該一片バケットと対をなし、ショベル壁および左右煽り壁からなる他片バケットとからなるものとしたから、ショベル壁が掬い上げた粉状物や粒状物などの運搬物を、左右煽り壁が堰き止めて該運搬物の漏出を阻止するものとなり、より効率的な運搬作業性を実現化することができ、さらに、アーム側フォークアッシーのマウントベースが板状のものとされ、同板状体のフォーク爪間、およびバケット幅方向外がわの少なくとも一箇所に、板厚方向に貫通する被着孔が穿設され、一片バケットショベル壁の当該アーム側フォークアッシーマウントベースの被着孔が一致する箇所に装着孔が穿設され、同心上に重ね合わせられた被着孔および装着孔にボルト・ナットが装着されたものとする一方、進退ロッド側フォークアッシーのマウントベースが板状のものとされ、同板状体のフォーク爪間、およびバケット幅方向外がわの少なくとも一箇所に、板厚方向に貫通する被着孔が穿設され、他片バケットショベル壁の当該進退ロッド側フォークアッシーマウントベースの被着孔が一致する箇所に装着孔が穿設され、同心上に重ね合わせられた被着孔および装着孔にボルト・ナットが装着されたものとしたから、グラップルに対して脱着型クラムシェルバケットを、より強固に外装可能なものとすることができる。
【0017】
脱着型クラムシェルバケットの一片バケットに、爪係合部および杆繋着部が設けられたものは、アーム側フォークアッシーの各フォーク爪先端、および連結杆の要所々々に確実に連結されたものとなり、他片バケットに、爪係合部および杆繋着部が設けられたものは、進退ロッド側フォークアッシーの各フォーク爪先端、および連結杆の要所々々に確実に連結されたものとなるから、脱着型クラムシェルバケットのグラップルへの全体的装着強度を格段に高め、より耐久強度に優れたものとすることができ、さらに、アーム側フォークアッシーおよび進退ロッド側フォークアッシーの夫々のマウントベースに、一片バケットマウント部および他片バケットマウント部の装着位置を規制可能なストッパーが設けられたものは、グラップルに対して装着された脱着型クラムシェルバケットのズレ動きをより確実に阻止するものとなって、脱着型クラムシェルバケットの不用意な離脱を、一段と確実に防止できるものとなる。
【0018】
脱着型クラムシェルバケットの一片バケット左右煽り壁と他片バケット左右煽り壁とが、脱着型クラムシェルバケットがグラップルに装着された状態にて、脱着型クラムシェルバケットを完全に閉じ合わせた場合に、一片バケットおよび他片バケットの互いの左右煽り壁同士の一部または全部の何れか一方が重ね合わせ状となる形状のものとされてなるものは、グラップルに装着された状態にて、脱着型クラムシェルバケットを閉じ合わせるように動作した場合に、左右煽り壁間の隙間から運搬対物が漏出したり、流出したりしてしまうのをより確実に阻止し、格段に効率的な運搬作業性を実現可能なものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
グラップルは、対象となる建設機械のアタッチメント装着箇所に接続し、遠隔操作による開閉動作が可能であって運搬対象物を握持可能なものとなり、しかも脱着型クラムシェルバケットの装着対象物を兼ねると共に、該脱着型クラムシェルバケットを装着した場合には、当該グラップルの開閉操作に応じて該脱着型クラムシェルバケットが開閉従動する機能を担い、外側適所にマウントベースが一体化された一側フォークアッシーと、外側適所にマウントベースが一体化された他側フォークアッシーとが、互いの内側を対峙して開閉自在となるよう連結され、建設機械がわからの遠隔操作を受けて、開閉動作するものとしなければならず、より具体的に示すと、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの少なくとも何れか一方に建設機械用の取着部が設けられると共に、当該一側フォークアッシーおよび該他側フォークアッシーの少なくとも何れか他方に開閉駆動源用の接続部が設けられたものとすべきであり、さらに、具体的なものとして示すならば、その基本的構造がZフォーク、フォーククロー、掴みフォーク、グラッブルなどの何れか一つからなるものとすることができる。
【0020】
一側フォークアッシーは、該一側フォークアッシーと対を成す他側フォークアッシーとの組み合わせによってグラップルとなり、当該グラップル開閉方向の外側から一片バケットを被着可能なものとなる機能を担っており、複数本のフォーク爪が一体化された一側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該一側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されてなるものとしなければならず、後述する実施例にも示しているとおり、複数本のフォーク爪が一体化されたアーム側フォークフレームの基端に開閉軸用軸着部を有し、該アーム側フォークフレームの基端寄り適所にアームブラケットが設けられ、該アーム側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されてなるアーム側フォークアッシーとすることが可能である。
【0021】
一側フォークアッシーおよび他側フォークアッシーの少なくとも何れか一方に設けられた建設機械用の取着部は、この発明のアタッチメントを、装着対象とする建設機械の適所に対して着脱自在に装着可能とする機能を分担するものであり、不用意に離脱、脱落しないよう充分な強度を有するものとしなければならず、後述する実施例にも示すように、例えば、アーム側フォークアッシーのアームブラケットとすることができ、該アーム側フォークアッシーのアームブラケットは、この発明のアタッチメントを、装着対象とする建設機械としての油圧ショベルのアーム先端に対して回動自在および着脱可能に装着する機能を分担し、充分な耐久強度をもって連結するものとしなければならず、連結部分が不用意に離脱しないよう、抜け止めピンや抜け止めナットなどの離脱防止部品類が設けられたものとすべきである。
【0022】
他側フォークアッシーは、該他側フォークアッシーと対を成す一側フォークアッシーとの組み合わせによってグラップルとなり、当該グラップル開閉方向の外側から他片バケットを被着可能となる機能を担っており、複数本のフォーク爪が一体化された他側フォークフレームとし、該他側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該他側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されてなるものとしなければならず、後述する実施例にも示すとおり、複数本のフォーク爪が一体化されて進退ロッド側フォークフレームとなし、該進退ロッド側フォークフレーム基端に開閉軸用軸着部が設けられ、該進退ロッド側フォークフレームの基端寄り適所にロッドブラケットを有し、該進退ロッド側フォークフレームの外側適所にマウントベースが一体化されてなる進退ロッド側フォークアッシーとすることが可能である。
【0023】
一側フォークアッシーおよび他側フォークアッシーの開閉軸用軸着部は、一側フォークアッシーおよび他側フォークアッシーの開閉基端がわに開閉軸が装着され、開閉自在に連結可能とする機能を担い、互いの開閉軸用軸着部が同軸上に一致するよう配され、開閉軸が装着されて連結可能なものとしなければならず、後述する実施例にも示してあるが、開閉軸用軸着部は、一側フォークアッシーおよび他側フォークアッシーの幅方向に向けた軸心に同心上に配されるよう、同幅方向両端夫々に左右独立して設けられたものとすることが可能である。
【0024】
開閉軸は、一側フォークアッシーおよび他側フォークアッシーを、互いのフォーク爪先端がわが開閉自在となるよう連結する機能を担い、一側フォークアッシーおよび他側フォークアッシーの互いに一致させた軸着部に装着されたものとしなければならず、適宜抜け止め機構を組み込み、不用意に脱抜しないものとすべきである。
【0025】
一側フォークアッシーおよび他側フォークアッシーの少なくとも何れか一方に設けられた建設機械用の取着部は、この発明のアタッチメントを対象となる建設機械の開閉駆動源に接続可能とする機能を担っており、充分な強度をもって円滑に開閉可能とするものとしなければならず、取着対象の開閉駆動源は、この発明のアタッチメントを開閉駆動可能な駆動源であれば良く、電動駆動源や油圧駆動源などの何れかの駆動源とすることが可能であり、後述する実施例にも示すように、例えば、進退ロッド側フォークフレームのロッドブラケットとすることが可能であり、該進退ロッド側フォークフレームのロッドブラケットは、この発明のアタッチメントを、装着対象とする建設機械としての油圧ショベルのアームに沿って配してあるシリンダーロッド先端、および、該アーム先端寄り適所に基端を連結した左右リンクの先端を同軸上に配し、リンク軸にて連結可能とする機能を分担し、充分な耐久強度をもって連結するものとすることが可能であり、連結部分が不用意に離脱しないよう、抜け止めピンや抜け止めナットなど離脱防止部品類が設けられたものとするのが望ましい。
【0026】
一側フォークフレームおよび他側フォークフレームの各マウントベースは、この発明のアタッチメントにおけるグラップルの開閉方向の外側に対して、脱着型クラムシェルバケットの一片バケットおよび他片バケットを夫々被着可能とするよう装着、および取り外し自在とする機能を担うもので、一側フォークフレームおよび他側フォークフレームの夫々の適所に対して強固に一体化し、一片バケットおよび他片バケットの対応箇所に対して充分な耐久強度をもって脱着可能なものとしなければならず、より具体的に示すと、後述する実施例にも示しているように、アーム側フォークフレームの外側適所に一体化された板状体からなり、同板状体の該アーム側フォークフレームの複数本のフォーク爪間、およびバケット幅方向外がわの少なくとも一箇所に、板厚方向に貫通する被着孔が穿設されたものとし、さらに、進退ロッド側フォークフレームの外側適所に一体化された板状体からなり、同板状体の該進退ロッド側フォークフレームの複数本のフォーク爪間、およびバケット幅方向外がわの少なくとも一箇所に、板厚方向に貫通する被着孔が穿設され、各被着孔にボルト・ナットが装着されて一片バケットおよび他片バケットを夫々装着可能なものとすることができ、フォークフレームの基端寄りとなる箇所に、脱着型クラムシェルバケットの取り付け位置を規制可能なストッパーが設けられたものとするのが望ましい。
【0027】
脱着型クラムシェルバケットは、この発明のアタッチメントのグラップルに対して脱着自在となり、該グラップルに対して装着されたときに、クラムシェルバケットとしての利用が可能となるという機能を担っており、グラップルの一側フォークアッシーに着脱可能な一片バケットと、他側フォークアッシーに着脱可能な他片バケットとからなるものとしなければならず、一片バケットが、一側フォークアッシーの外側適所に一体化されたマウントベースに対して着脱自在に装着可能なものとし、他片バケットが、他側フォークアッシーの外側適所に一体化されたマウントベースに対して着脱自在に装着可能なものとすべきであり、後述する実施例にも示しているように、フォークアッシーの全幅を超える適宜バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、フォークアッシーマウントベースに対して、グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部が設けられたものとすることが可能であり、ショベル壁および左右煽り壁の内外壁や外周縁などの要所々々に補強リブが設けられたものとするのが望ましい。
【0028】
一片バケットは、他片バケットと対をなし、脱着型クラムシェルバケットを形成すると共に、装着対象となる一側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能となる機能を分担し、充分な強度をもって土砂などの粒状物や粉状物などを掬い上げ可能なものとしなければならず、一側フォークアッシーの全幅を超える所望の所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、一側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部が設けられたものとすべきであり、後述する実施例にも示しているが、アーム側フォークアッシーフォーク爪先端に係合可能な爪係合部、アーム側フォークアッシー連結杆に係合可能な杆繋着部、および、アーム側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部が設けられたものとすることが可能である。
【0029】
他片バケットは、一片バケットと対をなし、脱着型クラムシェルバケットを形成可能にすると共に、装着対象となる他側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能となる機能を分担し、充分な強度をもって土砂などの粒状物や粉状物などを掬い上げ可能なものとしなければならず、他側フォークアッシーの全幅を超える所定バケット幅としたショベル壁および左右煽り壁からなり、該他側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部が設けられたものとすべきであり、後述する実施例にも示してあるように、進退ロッド側フォークアッシーフォーク爪先端に係合可能な爪係合部、進退ロッド側フォークアッシー連結杆に係合可能な杆繋着部、および、進退ロッド側フォークアッシーマウントベースに対して、当該グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部が設けられてなるものとすることが可能である。
【0030】
一片バケットおよび他片バケットのショベル壁は、粒状物や粉状物などを掬うように保持可能とし、左右煽り壁を一体的に支持可能とする機能を担っており、フォークアッシーの全幅を超える任意の所定バケット幅とし、左右煽り壁が設けられ、フォークアッシーマウントベースに対して、グラップル開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部が設けられたものとしなければならず、一片バケットおよび他片バケットは、互いに所望する所定バケット幅、通常は同一寸法のものに設定されるが、作業内容に依っては、それに応じた幅違いとなるようなものとすることも可能である。
【0031】
そして、これら一片バケットおよび他片バケットのショベル壁全幅は、運搬対象物に適合するよう、寸法違いの所定幅のものを予め何種類か用意し、作業内容に合わせ、その都度それらを選択、着脱使用するようにしたり、あるいは、その全幅が適宜構造、例えば、フォークアッシー全幅をやや超える幅相当部分で、上記したマウント形成箇所に対応する幅部分を基板部として形成し、それに対し、次段落の左右煽り壁形成箇所となる左右端がわ部分所定幅、あるいは左右端がわのどちらか部分所定幅を、先の基板部に対して適宜手段で左右に鞘状に出入りするスライド状のもの、あるいは単純に重ねズラす式のものなどとして所望幅で固定可能になる構造となし、作業内容に応じて当該ショベル壁全幅を何段階かに変更可能なものに形成するなどといった全幅可変構造を取り入れたものとしたり、その他、各ショベル壁全体適所に適宜補強構造を形成したり、一片バケットおよび他片バケットの各マウントベースに相対する各ショベル側縁を直線状ではなくて凸凹状のものとし、各ショベルを閉じたときに噛合または当接するものなどにすることも勿論可能であるとおり、ショベル壁本体部分に係わる形状、構造については、後述する実施例に示す一枚板状のものに制約されている訳ではなく、所望のものの採用が可能である。
【0032】
一片バケットおよび他片バケットの左右煽り壁は、ショベル壁の左右端がわに流出しようとする粒状物や粉状物などを堰き止める機能を分担するものであり、ショベル壁の左右端に対して充分な強度をもって立設されたものとしなければならず、一片バケットおよび他片バケットの互いに対峙する左右煽り壁端縁部は、一片バケットおよび他片バケットを互いに閉じ合わせたときに接合状となって、ショベル壁が掬いあげた粒状物や粉状物などが左右外がわに流出してしまうのを阻止可能なものとするのが望ましく、後述する実施例でも触れているように、脱着型クラムシェルバケットの一片バケット左右煽り壁と他片バケット左右煽り壁とが、脱着型クラムシェルバケットをグラップルに装着し、脱着型クラムシェルバケットを完全に閉じ合わせた場合に、一片バケットおよび他片バケットの互いの左右煽り壁同士の一部または全部の何れか一方が重ね合わせ状となる形状のものとされ、閉じ合わせた場合に一層隙間を無くすものとなり、泥や砂などの、より流動性の高い運搬対象物を把持した場合にも、溢れや流出を最小限に留めて、運搬効率を高めたものとすることが可能である。
【0033】
一片バケットの爪係合部は、アーム側フォークアッシーのフォーク爪先端に係合し、一片バケットの先端をアーム側フォークアッシーの先端に対して強固に装着可能なものとし、他片バケットの爪係合部は、進退ロッド側フォークアッシーのフォーク爪先端に係合し、他片バケットの先端を進退ロッド側フォークアッシーの先端に対して強固に装着可能とする機能を担い、フォーク爪先端に対して充分な耐久強度をもって装着可能な形状のものとしなければならず、後述する実施例にも示すように、フォーク爪が、その装着方向だけに係合し、離脱方向には容易に脱出可能な係合形状のものとするのが良い。
【0034】
一片バケットの杆繋着部は、アーム側フォークアッシーの連結杆に繋着し、一片バケットの中途適所に対して強固に繋着可能とする機能を担っており、また、他片バケットの杆繋着部は、進退ロッド側フォークアッシー連結杆に繋着し、他片バケットの中途適所に対して強固に繋着可能とする機能を担うものであり、連結杆に対して充分な耐久強度をもって装着可能な形状のものとしなければならず、後述する実施例にも示しているとおり、連結杆が、その装着方向にだけ係合し、離脱方向には容易に脱出可能な係合形状のものとするのが望ましい。
【0035】
一片バケットのマウント部は、アーム側フォークアッシーマウントベースに対して着脱自在且つ強固に連結可能となり、他片バケットのマウント部は、進退ロッド側フォークアッシーマウントベースに対して着脱自在且つ強固に連結可能となるものとする機能を担うものであり、アーム側フォークアッシーウントベースに対して一片バケットをズレ動かないよう確りと強固且つ着脱自在に結合可能となり、また、進退ロッド側フォークアッシーマウントベースに対して、他片バケットをズレ動かないよう確りと強固且つ着脱自在に結合可能なものとしなければならず、後述する実施例にも示しているように、アーム側フォークアッシーのマウントベースが、アーム側フォークフレームの外側適所に一体化された板状体からなり、同板状体の該アーム側フォークフレームの複数本のフォーク爪間、およびバケット幅方向外がわの少なくとも一箇所に、板厚方向に貫通する被着孔が穿設されたものにすると良い。
【0036】
そして、一片バケットの該アーム側フォークアッシーに装着された場合に、該一片バケットショベル壁の当該アーム側フォークアッシーマウントベースの被着孔が一致する箇所に装着孔が穿設され、同心上に重ね合わせた被着孔および装着孔にボルト・ナットが装着され、該アーム側フォークアッシーに対して一片バケットが着脱自在に組み込み可能なものとし、進退ロッド側フォークアッシーのマウントベースが、進退ロッド側フォークフレームの外側適所に一体化された板状体からなり、同板状体の該進退ロッド側フォークフレームの複数本のフォーク爪間、およびバケット幅方向外がわの少なくとも一箇所に、板厚方向に貫通する被着孔が穿設されたものとする一方、他片バケットの該進退ロッド側フォークアッシーに装着された場合に、同他片バケットショベル壁の当該進退ロッド側フォークアッシーマウントベースの被着孔が一致する箇所に装着孔が穿設され、同心上に重ね合わせた被着孔および装着孔にボルト・ナットが装着され、該進退ロッド側フォークアッシーに対して他片バケットを着脱自在に組み込み可能なものとすることができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図面は、この発明の建設機械用アタッチメントの技術的思想を具現化した代表的な一実施例を示すものである。
【図1】進退ロッド側フォークアッシーに組み込む他片バケットを示す斜視図である。
【図2】アーム側フォークアッシーに組み込む一片バケットを示す斜視図である。
【図3】脱着型クラムシェルバケットを断面化して示す側面図である。
【図4】他片バケットを開閉方向内がわから見た正面図である。
【図5】他片バケットを基端がわから見た平面図である。
【図6】他片バケットを先端がわから見た下面図である。
【図7】一片バケットを開閉方向内がわから見た正面図である。
【図8】一片バケットを基端がわから見た平面図である。
【図9】一片バケットを先端がわから見た下面図である。
【図10】グラップルに装着した脱着型クラムシェルバケットを断面化して示す側面図である。
【図11】グラップルに装着した脱着型クラムシェルバケットを開閉方向内がわから見た正面図である。
【図12】グラップルに装着した脱着型クラムシェルバケットを先端がわから見た下面図である。
【実施例1】
【0038】
図1ないし図12に示す事例は、複数本のフォーク爪31,31,31を有する一側フォークフレーム30の外側適所にマウントベース35が一体化されて一側フォークアッシー3とする一方、該一側フォークアッシー3と対をなし、複数本のフォーク爪41,41を有する他側フォークフレーム40の外側適所にマウントベース45が一体化された他側フォークアッシー4となし、当該一側フォークアッシー3および該他側フォークアッシー4の互いに一致させた基端がわが開閉自在に連結され、建設機械Mの適所に装着可能としたグラップル2とした上、当該一側フォークアッシー3マウントベース35に対して着脱自在に連結可能なマウント部74が設けられた一片バケット7と、該一片バケット7と対をなし、該他側フォークアッシー4マウントベース45に対して着脱自在に連結可能なマウント部84を有する他片バケット8とからなる脱着型クラムシェルバケット6が設けられてなるものとした、この発明の建設機械用アタッチメントにおける代表的な一実施例を示すものである。
【0039】
それら各図からも明確に把握できるとおり、この発明の建設機械M用アタッチメント1は、建設機械Mとしての油圧ショベルMのアームM0先端に対して着脱自在に装可能なグラップル2、および、該グラップル2に対して着脱自在に組み込み可能な脱着型クラムシェルバケット6とからなり、該グラップル2は、アーム側フォークアッシー3が、3本のフォーク爪31,31,31を、適宜間隔を隔てて平行状に配置し、基端から先端までの中途適所間に2本の連結杆32,32を掛け渡すよう介在させるようにして一体化されてアーム側フォークフレーム30とし、該アーム側フォークフレーム30の左右基端に夫々開閉軸5用の環状の軸着部33,33が設けられ、該アーム側フォークフレーム30の基端寄りとなる中途適所に左右アームブラケット34,34を有し、該アーム側フォークフレーム30の外側適所にマウントベース35が一体化されてなり、該グラップル2の進退ロッド側フォークアッシー4は、2本のフォーク爪41が、適宜間隔を隔てて平行状に配置され、基端から先端までの中途適所間に1本の連結杆42が掛け渡されるよう介在され一体化して進退ロッド側フォークフレーム40とし、該進退ロッド側フォークフレーム40の左右基端には、夫々開閉軸5用の環状の軸着部43,43が設けられ、該進退ロッド側フォークフレーム40の基端寄りとなる中途適所にロッドブラケット44,44を有し、該進退ロッド側フォークフレーム40の外側適所にマウントベース45が一体化され、当該アーム側フォークアッシー3および該進退ロッド側フォークアッシー4の互いに一致させた軸着部33,43に開閉軸5が装着され、当該アーム側フォークアッシー3および該進退ロッド側フォークアッシー4が開閉自在に連結されてなるものである。
【0040】
アーム側フォークアッシー3のマウントベース35は、アーム側フォークフレーム30の外側適所に一体化された矩形板状体35からなり、同板状体35の該アーム側フォークフレーム30の3本のフォーク爪31,31,31間、および一片バケット7幅方向外がわの合計4箇所に、板厚方向に貫通する被着孔36,36,……が穿設され、同板状体35のアーム側フォークアッシー3基端がわとなる縁部には、脱着型クラムシェルバケット6の一片バケット7基端縁が係合して位置決め可能とするよう、グラップル2の開方向に向けて突出し、鈎状をなすストッパーSが設けられたものとしてある。
【0041】
進退ロッド側フォークアッシー4のマウントベース45は、進退ロッド側フォークフレーム40の外側適所に一体化された矩形板状体45からなり、同板状体45の該進退ロッド側フォークフレーム40の2本のフォーク爪41,41間、および他片バケット8幅方向外がわの合計3箇所に、板厚方向に貫通する被着孔46,46,46が穿設され、同板状体45の同進退ロッド側フォークアッシー4基端がわとなる縁部には、脱着型クラムシェルバケット6の他片バケット8基端縁が係合して位置決め可能とするよう、グラップル2の開方向に向けて突出し、鈎状をなすストッパーSを有するものとしている。
【0042】
脱着型クラムシェルバケット6は、その一片バケット7が、当該アーム側フォークアッシー3のフォーク爪31,31,31先端から、同マウントベース35ストッパーSに至る全長、および、当該アーム側フォークアッシー3の全幅を超える所定バケット幅に設定したショベル壁70、および、該ショベル壁70左右端縁から、当該アーム側フォークアッシー3フォーク爪31,31,31先端と、開閉軸用軸着部33,43およびそれらに装着した開閉軸5の中心とを結ぶ仮想中央線、または、アーム側フォークアッシー3と進退ロッド側フォークアッシー4とを閉じ合わせた姿勢の中間線の何れかを境界線とするようにして2分割された、例えば楕円(または長円)を1/4に分割したような異形扇板状の左右煽り壁71,71が直角に立設される。
【0043】
そして、当該ショベル壁70は、同ショベル壁70の脱着型クラムシェルバケット6開閉方向の内側となる先端内壁に、当該アーム側フォークアッシー3フォーク爪31,31,31先端に係合可能な係合板形の爪係合部72が設けられ、また、同ショベル壁70の脱着型クラムシェルバケット6開閉方向の内側となる中央寄り内壁に、当該アーム側フォークアッシー3連結杆32,32に係合可能な例えば横転J字または横転U字断面形とした杆繋着部73,73が設けられ、さらに、同ショベル壁70の脱着型クラムシェルバケット6開閉方向の内側となる基端寄りの箇所には、当該アーム側フォークアッシー3マウントベース35に対して、当該グラップル2開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部74を設定し、同マウント部74には、当該アーム側フォークアッシー3マウントベース35の被着孔36,36,……に対応する装着孔75,75,……が板厚方向に穿設されたものとしてあり、同ショベル壁70の基端縁には、左右全幅に渡り、凸条補強リブ76を外向き突設されてなるものとしている。
【0044】
前記一片バケットと対をなす、当該脱着型クラムシェルバケット6の他片バケット8は、該進退ロッド側フォークアッシー4のフォーク爪41,41先端から、同マウントベース45ストッパーSに至る全長、および、当該進退ロッド側フォークアッシー4の全幅を超える所定バケット幅であって、前記一片バケット7の全幅に一致する全幅寸法に設定されたショベル壁80、および、該ショベル壁80左右端縁から、該進退ロッド側フォークアッシー4のフォーク爪41,41先端と、開閉軸用軸着部33,43およびそれらに装着した開閉軸5とを結ぶ仮想中央線、または、アーム側フォークアッシー3と進退ロッド側フォークアッシー4とを閉じ合わせた姿勢の中間線の何れかを境界線とするようにして2分割された、例えば楕円(または長円)を1/4に分割したような異形扇板状の左右煽り壁81,81が直角に立設され、当該ショベル壁80は、同ショベル壁80の脱着型クラムシェルバケット6開閉方向の内側となる先端内壁に、該進退ロッド側フォークアッシー4のフォーク爪41,41先端に係合可能な係合板形の爪係合部82が設けられるようにする。
【0045】
また、同ショベル壁80の脱着型クラムシェルバケット6開閉方向の内側となる中央寄り内壁に、該進退ロッド側フォークアッシー4の連結杆42に係合可能な例えば横転J字または横転U字断面形とした杆繋着部83が設けられ、さらに、同ショベル壁80の脱着型クラムシェルバケット6開閉方向の内側となる基端寄りの箇所には、該進退ロッド側フォークアッシー4マウントベース45に対して、当該グラップル2開閉方向の外側から被着するよう着脱自在に連結可能なマウント部84が設定され、同マウント部84には、該進退ロッド側フォークアッシー4マウントベース45の被着孔46,46,46に対応する装着孔85,85,85が板厚方向に穿設されたものとし、同ショベル壁80の基端縁には、左右全幅に渡り、凸条補強リブ86を外向きに突設されたものとしてある。
【0046】
前記、脱着型クラムシェルバケット6の一片バケット7および他片バケット8は、互いのショベル壁70,80の全幅が一致するものとされているが、一片バケット7ショベル壁7の全幅が他片バケット8ショベル壁80の全幅よりも僅かに小さく、または、僅かに大きく設定されたものとすることが可能であり、表現を変えて示すと、一片バケット7左右煽り壁71,71間の対峙距離が、他片バケット8左右煽り壁81,81間の対峙距離よりも僅かに小さく、または、僅かに大きく設定され、脱着型クラムシェルバケット6を閉じ合わせた場合に、一片バケット7左右煽り壁71,71と他片バケット8左右煽り壁81,81とが、互いの対峙縁同士を当接することなく、一片バケット7左右煽り壁71,71および他片バケット8左右煽り壁81,81の一部同士または全部同士が互いに重なり合うような配置関係となる形状および寸法に設定されてなるものとすることが可能である。
【0047】
(実施例1の作用)
以上のとおりの構成からなるこの発明の建設機械M用アタッチメント1は、図1ないし図12に示すように、グラップル2とそれに脱着可能な脱着型クラムシェルバケット6とからなり、該グラップル2のみを建設機械Mとしての例えば、油圧ショベルMに装着して使用する場合には、図1、図2および図10に示すように、該グラップル2アーム側フォークアッシー3のアームブラケット34,34を介して、同油圧ショベルMアームM0先端に対して回動自在、脱着可能に軸着され、同グラップル2進退ロッド側フォークアッシー4のロッドブラケット44を介して、同油圧ショベルMシリンダーロッドM1先端に対して回動自在、脱着可能に軸着すると共に、該ロッドブラケット44およびシリンダーロッドM1先端軸着部分と、同油圧ショベルMアームM0先端寄り中途適所とを左右リンクM2,M2によって連結して装着され、同油圧ショベルMアームM0を旋回、屈曲するなどして、当該グラップル2を運搬対象物に向けて移動し、同油圧ショベルMシリンダーロッドM1を進退操作して、当該グラップル2を開閉操作し、例えば木材や鉄筋で繋がれたコンクリート廃材などを握持するように保持して運搬することが可能となる。
【0048】
そして、この発明のアタッチメント1は、当該グラップル2を油圧ショベルMアームM0先端から取り外すことなく、アームM0先端に装着したままのグラップル2に対して脱着型クラムシェルバケット6を脱着自在に装着することが可能であり、グラップル2に対して脱着型クラムシェルバケット6を装着する作業は次のように迅速に行うことが可能である。
【0049】
アーム側フォークアッシー3の外壁がわとなるグラップル2開閉方向の外がわに、一片バケット7ショベル壁70の脱着型クラムシェルバケット6開閉方向の内面がわを対峙するよう配し、一片バケット7爪係合部72をアーム側フォークアッシー3フォーク爪31,31,31の先端に係合し、同一片バケット7の杆繋着部73,73をアーム側フォークアッシー3連結杆32,32に嵌合すると共に、アーム側フォークアッシー3マウントベース35ストッパーSに、一片バケット7ショベル壁70基端縁を係合した上、アーム側フォークアッシー3マウントベース35の被着孔36,36,……に対し、一片バケット7マウント部74、装着孔75,75,……を重ねあわせ、ボルト・ナット9,9,……によって強固に結合したものとする。
【0050】
さらに、進退ロッド側フォークアッシー4の外壁がわとなるグラップル2開閉方向の外がわに、他片バケット8の脱着型クラムシェルバケット6開閉方向の内面がわを対峙するよう配し、他片バケット8の爪係合部82を進退ロッド側フォークアッシー4フォーク爪41,41先端に係合し、同他片バケット8の杆繋着部83を進退ロッド側フォークアッシー4連結杆42に嵌合すると共に、進退ロッド側フォークアッシー4マウントベース45ストッパーSに、他片バケット8ショベル壁80基端縁を係合した上、進退ロッド側フォークアッシー4マウントベース45の被着孔46,46,46に対し、他片バケット8マウント部84、装着孔85,85,85を重ねあわせ、ボルト・ナット9,9,……によって確り結合する。
【0051】
以上のようにしてグラップル2に一体化させた脱着型クラムシェルバケット6は、油圧ショベルMアームM0を旋回、屈曲するなどして、該脱着型クラムシェルバケット6を運搬対象物に向けて移動し、同油圧ショベルMシリンダーロッドM1を進退操作して、該脱着型クラムシェルバケット6を開閉操作し、例えば土や砂利、砂やセメント分などを掬うように保持して運搬することが可能となる上、該脱着型クラムシェルバケット6の内側に配したグラップル2が、岩やブロックなどを直接把持することが可能となり、さらに、脱着型クラムシェルバケット6の一片バケット7左右煽り壁71,71と他片バケット8左右煽り壁81,81とが、脱着型クラムシェルバケット6をグラップル2に装着し、脱着型クラムシェルバケット6を完全に閉じ合わせた場合に、一片バケット7および他片バケット8の互いの左右煽り壁71,71,81,81同士の一部または全部の何れか一方を重ね合わせ状となる形状のものとした上、流動性の高い砂や泥などを保持すると、こうした流動性の高い運搬対象物の漏出を、より確実に防止して、さらに効率的な運搬を可能にするものとなる。
【0052】
(結 び)
叙述の如く、この発明の建設機械用アタッチメントは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からのグラップルおよびクラムシェルバケット技術に比較して充分な耐久性を確保した上、大幅に小型、軽量化、低廉化して遥かに経済的なものとすることができる上、煩雑なアタッチメントの交換作業の頻度を大幅削減し、建設機械の作業性を格段に高めることができるから、これまで対象運搬物に応じたアタッチメントの交換作業を回避できず、作業効率の改善が困難なものとなっていた建築・土木業界はもとより、アタッチメント交換作業を簡便なものにすることが困難であった建設機械業界においても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
【符号の説明】
【0053】
1 アタッチメント
2 グラップル
3 アーム側フォークアッシー(一側フォークアッシー)
30 同 アーム側フォークフレーム(一側フォークフレーム)
31 同 フォーク爪
32 同 連結杆
33 同 開閉軸用軸着部
34 同 アームブラケット
35 同 マウントベース
36 同 被着孔
S 同 ストッパー
4 進退ロッド側フォークアッシー(他側フォークアッシー)
40 同 アーム側フォークフレーム(他側フォークフレーム)
41 同 フォーク爪
42 同 連結杆
43 同 開閉軸用軸着部
44 同 ロッドブラケット
45 同 マウントベース
46 同 被着孔
5 開閉軸
6 脱着型クラムシェルバケット
7 一片バケット
70 同 ショベル壁
71 同 左右煽り壁
72 同 爪係合部
73 同 杆繋着部
74 同 マウント部
75 同 装着孔
76 同 凸条補強リブ
8 他片バケット
80 同 ショベル壁
81 同 左右煽り壁
82 同 爪係合部
83 同 杆繋着部
84 同 マウント部
85 同 装着孔
86 同 凸条補強リブ
9 ボルト・ナット
M 油圧ショベル(建設機械)
MO 同 アーム
M1 同 シリンダーロッド
M2 同 左右リンク


ガレキをはさむツメに付けるバケット、残土などを取る。
簡単に取り外しができるバケット。
小さいものから大きなものまで対応できます。
 
 
 
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】