機械器具
【発明の名称】回転による楽器性共鳴発音装置
【特許権者】
【識別番号】712012238
【氏名又は名称】増田 友次
【住所又は居所】福井県福井市春山2丁目13番13号
【発明者】
【氏名】増田 友次
【住所又は居所】福井県福井市春山町2丁目13番13号
【要約】   (修正有)
【課題】美的外観を含み共鳴発音に楽器性を取入れた回転による楽器性共鳴発音装置を
提供する。
【解決手段】土台となる装置ベース2上の中心部に発音具11を設け、その中心部に
回転する回転管18を嵌め込み、回転管18から撥15を設ける。回転管18の内部に
遊嵌状態にて上下する心棒12を設け、その周囲に共鳴器1を設け、その上面に巻揚げ
金具8を設ける。共鳴器放音孔26を設けた装置蓋3を置き、共鳴器1内部にて発音具
11の周囲に、装置ベース2から装置蓋3にかけて複数個の弦7を配置し、その装置蓋内
の巻揚げ金具8にて締上げる。その装置蓋3を覆いカバー空間放音孔28を設けた円筒
カバー4が、装置蓋3外周に嵌め込み、その上面に調整放音孔29を設けた音波調整円板5
を備える。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置ベースと、この中心に配設された発音具と、前記発音具の中心穴に配設され回
転する回転管と、この回転管の内部にて遊嵌状態で上下する心棒と、前記回転管に配
設された撥と、それらの周囲に配設された共鳴器と、この共鳴器の上面に巻揚げ金具
を備え共鳴器放音孔を設けた装置蓋と、前記共鳴器内部にて前記発音具の周囲に前記
装置ベースから前記装置蓋にかけて複数個を配置した弦と、前記装置蓋を覆いカバー
空間放音孔を設けた円筒カバーと、この上面に調整放音孔を設けた音波調整円板を具
備することを特徴とする回転による楽器性共鳴発音装置
【請求項2】
前記共鳴器を透光性とすると共に発光ダイオード(LED)と、電源供給用電池ボッ
クスまたは外部電源供給具と、スイッチを備えたことを特徴とする請求項1に記載の
回転による楽器性共鳴発音装置
【請求項3】
前記回転管の先端に手動用ハンドル配設し、前記回転管の内部にて遊嵌状態で上下
する前記心棒の先端に押頭を取付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の
回転による楽器性共鳴発音装置
【請求項4】
前記回転管を回転させる電気駆動モーターと、前記円筒カバー上面に前記心棒を押
出しする電動押出ユニットと、その両構成部分をコントロールする制御装置を取付け
たことを特徴とする請求項1または2に記載の回転による楽器性共鳴発音装置
【請求項5】
前記共鳴器を陶磁芸と、前記装置ベース及び前記円筒カバー及び前記音波調整円板を
漆芸または表面処理として美的外観を取入れたことを特徴とする請求項1または2に
記載の回転による楽器性共鳴発音装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、癒し感、やすらぎ感等の絆感を提供出来る回転による楽器性共鳴発音装
置に関する。
【背景技術】
【0002】
近い調査情報から、水を使用することによる欠点を解決する目的で、水を有する水
琴窟内での残響音を収録して、その音源音を空洞内にて、スピーカー発信音で空洞共
振させ音拡散孔から外部周囲に放射する水琴靴があります。この発明に関する先行技
術情報として特許文献1が知られている。
【0003】
次に、圧電素子を含んだ振動板が、永久磁石と電磁石との磁気的相互作用によって
振動起し、枠体空洞壁に振動を与えて共鳴発音させる空洞共鳴型の発音装置がり、圧
電ブザーとして使用されている。この発明に関する先行技術情報として特許文献2が
知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公平7−60316
【特許文献2】特開平7−140984
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】水音研究所発行「水琴窟の研究」第4号 p.63 〜 75
【非特許文献2】渡部由雄著「水琴窟の音響機構の解析的研究」日本水琴窟フォーラム発行、
2007年、p.1 〜 15
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これらを含み、多種の発生方法による共鳴音波は、その使用目的により特性が制限されて
利用されている。しかしながら共鳴音波の特性要因等の中で、長時間性および倍音性等は
共鳴発生装置において重要と思われます。
【0007】
そこで、本発明はこのような課題を解決し、回転による楽器性共鳴発音装置におい
て、発音具の形状と複数個の弦にて、長時間性および倍音性の共鳴音を発生すること
と、その連続で楽器性での共鳴楽音を発生することと、その価値を高めるため、美的
外観表現の付加価値を取入れたことを新規に提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題解決のため、本発明に係る回転による楽器性共鳴発音装置は、装置ベ
ースと、この中心に配設された発音具と、前記発音具の中心穴に配設され回転する回
転管と、この回転管の内部にて遊嵌状態で上下する心棒と、前記回転管に配設された
撥と、それらの周囲に配設された共鳴器と、この共鳴器の上面に巻揚げ金具を備え共
鳴器放音孔を設けた装置蓋と、前記共鳴器内部にて前記発音具の周囲に前記装置ベー
スから前記装置蓋にかけて複数個を配置した弦と、前記装置蓋を覆いカバー空間放音
孔を設けた円筒カバーと、この上面に調整放音孔を設けた音波調整円板が備えられて
いる。
【0009】
前記の構成および構成間の作用について、装置ベースの中心に、配設された発音具
の上部に回転管から撥が配設されており、その撥の下降用に、小丸棒を通して回転管
内に遊嵌状態で上下する心棒が内蔵されている。そして、その撥の先端は、その中心
上において、回転管中心からの複数弦の距離よりも大きく設定されている。また発音
具の外周には、複数の弦が太さ程度の距離で接触しないで有る。その発音具の形状は、
外周丸みおびて内部は円柱中空の薄肉厚で、上端開口及び下端閉口になっている。
【0010】
回転管を回転操作することにより、撥の先端は、横位置の弦に衝突を起し弦に横振
動を起させる。その振動は、発音具外周接触により、発音具に衝撃振動を起させ音源
音を発する。平行して、その衝撃振動で円柱中空内部より、発音具の材質独自である
共鳴周波数の音源音を発する。この発生場所の違いが、共鳴時間を長くする重要な要
素である。発音具から放射される音源波は、壁面や装置ベース上にて入射と反射を通
して空洞全体に広がり、やがて固有周波数からなる共鳴音に変化する。そしてその作
用の中、弦の振動による共鳴器の固有弾性振動の周波数と強く相互作用(共振)する。
そして、発生源である弦が太さ、張力の異なる複数個存在することと、心棒の下降操
作を共に行うことで、横の弦に当てないで選択した弦に振動を与えることができ、こ
のことで上記により、長時間性と共に、異なる複数の共鳴周波数の整数倍なる倍音性
共鳴音を発し、その連続が楽器性での共鳴楽音を発する。
【0011】
上記の作用空間を持つ共鳴器の形状は、円筒部分の長さはL1/L=2/3で、小径の
長さはL2/L=1/3での梵鐘形をしている。そしてこの梵鐘形の共鳴器は、空洞内の
固有周波数の吸収を少なくし、壁の固有弾性振動を維持するために、硬質性で吸収性
の小さい又吸水性のない陶磁器を使用している。このようにして、共鳴器空洞内で、
共振して大きく強くなった固有周波数と音圧からなる共鳴音波エネルギーは、一部吸
収されるがその多くはその空洞内に蓄積される。そしてその空洞形状は、梵鐘形をし
ており共鳴音の放出効果が良いとされ、天井である装置蓋の複数の共鳴器放音孔から
放射する。その放音孔から円筒形のカバー空間へ放射された共鳴音波エネルギーは、
一部は吸収され減衰されるが、この空間は、小空間であるため一層蓄積される。その
蓄積された共鳴音波を、音波調整円板の回転で、カバー空間放音孔と調整放音孔で調
整を行って外部へ放射する。その両放音孔の場所は、使用する適用室内又集合場所等
において、対象者配置は不規則であるため、又美的外観の向上のため上面とする。
【0012】
上記の陶磁器は、一般的に磁器を含んだ名称であり、原料は陶石およびその成分鉱
物である。陶磁器製である共鳴器は、図面により内型と外型成形起して、その型によ
る鋳込み成形にて製作を行う多量生産品である。
【0013】
共鳴器の材質は磁器であり、透光性含んだ陶石およびその成分鉱物の原料から、作
られた共鳴器を透光性とすると共に、発光ダイオード(LED)と、電源供給用電池ボ
ックスまたは外部電源供給具と、スイッチを前記構成の回転による楽器性共鳴発音装
置に備えたことにより、色光外観表現と美的外観で一層の付加価値の向上になる。
【0014】
回転管の先端に手動用ハンドルを配設し、回転管の内部に遊嵌状態で上下する心棒
の先端に押頭を取付けたことにより、回転管と押頭の操作は個人が行なう。このこと
により、自由にて複数の弦から特定位置の弦を選択し、衝撃の大きさ・速さにて振動
を与え、その弦が保有する共振(共鳴)周波数を発生させることができる。その間隔
も自由で、その操作により、個性上で共鳴発音の楽器性共鳴音を聞くことが可能にな
る。
【0015】
回転管を回転させる電気駆動モーターと、円筒カバー上面に心棒を押出しする電動
押出ユニットと、その両構成部分をコントロールする制御装置を取付けたことにより、
設定内容にて連続で自動で行なう。このことにより、複数の中から特定位置の弦を選
択し、設定量での衝撃の大きさ・速さで弦に振動を与え、その弦が保有する共振(共
鳴)周波数を発生させることが自動的に行なわれる。よって、複数の弦に連続で自動
で行なうため、より良い楽器性の向上となり、楽器性共鳴音を対象者共有にて聞くこ
とが可能になる。
【0016】
共鳴器及び透光性共鳴器を陶磁芸と、装置ベース及び円筒カバー及び音波調整円板
を漆芸または表面処理での色付で美的外観を取入れたことで、価値を向上させること
ができる。しかし、ここでの陶磁芸と漆芸の美的外観とは、陶磁器外観への絵付技法
および漆器外観への沈金・蒔絵技法等の一品性作風の工芸ではなく、日本中の該当地
域において、陶磁器は陶磁色および漆器は漆色にての多量製作できる製品である。
【0017】
前記において、共鳴器および透光性共鳴器形状を梵鐘形とした、共鳴器形状の実験
技術情報は、先行技術情報として非特許文献1が知られている。また、水琴窟空洞内
での、音源音の発生から放射されるまでの共鳴残響音、およびこれらの音の関係を、
実験解析研究した技術情報は、先行技術情報として非特許文献2が知られている。
【0018】
共鳴器および透光性共鳴器については、前記により両構成部分共、材質は磁器であ
り、その原料は陶石およびその成分鉱物である。磁器は、透光性および半透光性があ
ることは各文献において一致した記載である。しかし、現状では、同じ材質名・原料
名であっても、透光性および半透光性の有無がわかれ、その境界が不明確である。ま
た、透光性と半透光性の境界も不明確である。よって、本発明の回転による楽器性共
鳴発音装置においては、同じ材質・形状であり、同様の目的と作用で有りながら、外
観表現に違いが生じるため、半透光性も含めて、透光性を含んだ陶石およびその成分
鉱物からなる透光性陶磁器は、透光性共鳴器とした。
【発明の効果】
【0019】
このような構成とすることにより、本発明によれば、次のような効果を得ることが
できる。
( a ) 回転管の回転操作と心棒の下降操作により、太さ・張力の異なる複数個の弦に
よる異なる共鳴周波数が整数倍の倍音共鳴音を発し、その連続が楽器性での共鳴楽音
を発する新規な回転による楽器性共鳴発音装置が提供できる。
( b ) 発音具の形状および高密度ρを含んだ材質選択と、線径及び高張力の弦選択
により、より良い音色と、ビブラート効果・トレモロ効果で透明感と自然さと、長時
間性の共鳴音波を発生させる新規な回転による楽器性共鳴発音装置が提供できる。
( c ) 共鳴器に透光性を加えることで、色光外観表現で美的外観を一層向上させ、
付加価値を加えた新規な回転による楽器性共鳴発音装置を提供できる。
( d ) 手動用ハンドルおよび押頭による手動操作により、自由にて複数個の弦から
特定位置の弦を選択し、衝撃の大きさ・速さにて振動を与え、その弦が保有する共振
(共鳴)周波数を発生させる。その間隔も自由な個性上での新規な回転による楽器性
共鳴発音装置が提供できる。
( e ) 電気駆動モーターと、電動押出ユニットおよび制御装置による自動操作によ
り、複数の中から特定位置の弦を選択し、設定量での衝撃の大きさ・速さで弦に振動
を与え、その弦が保有する共振(共鳴)周波数を発生させることが自動的に行なわれ
る。よって、複数個の弦に連続自動で行なうため、楽器性の向上となり、楽器性共鳴
音を対象者共有できる新規な回転による楽器性共鳴発音装置を提供できる。
( f ) 共鳴器及び透光性共鳴器を陶磁色による陶磁芸と、装置ベース及び円筒カバ
ー及び音波調整円板を漆色による漆芸または表面処理での色付で、美的外観表現を取
入れたことで、付加価値を加えた新規な回転による楽器性共鳴発音装置を提供できる。

【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は本発明に係る回転による楽器性共鳴発音装置の平面図、図2は図1のA1-A
1線上における部分断面図である。以下図を用いて説明する。
【0021】
この基本的な構造は、装置ベース2の中心部に発音具11を配設して、その中心部
に回転する回転管18を嵌め込みして、その回転管18に撥15を配設している。ま
た、その回転管18の内部にて遊嵌状態で上下する心棒12を配設している。それら
の周囲に共鳴器1が配設され、この共鳴器1の上面に巻揚げ金具8を備え、共鳴器放
音孔26を設けた装置蓋3を置いている。共鳴器1の内部にて、発音具11の周囲に
装置ベース2から装置蓋3にかけて複数個を配置した弦7が、複数個の巻揚げ金具8
にて張上げられている。その装置蓋3を覆いカバー空間放音孔28を設けた円筒カバ
ー4が、装置蓋3に嵌め込みされている。その上端に調整放音孔29を設けた音波調
整円板5を備えた構成になっている。
【0022】
土台となる装置ベース2の中心部穴径に、発音具11の下部が、すきまばめ嵌合状
態で配設している。この発音具11の中心部穴径に回転する回転管18が、すきまば
めに嵌め込みされ、その上部には回転管18から撥15を配設している。その回転管
18と撥15については、回転管18の中に上下する心棒12をすきまばめ嵌合で内
蔵しており、撥15の回転は回転管18にて、下降移動は心棒12の下降操作で行な
う。それらの周囲にて、装置ベース2上に共鳴器1の内径が、しまりばめで嵌め込み
されている。この共鳴器1の上面に、回転管18の外径での、すきまばめ嵌合中心に
して、複数個の巻揚げ金具8を備え、複数の共鳴器放音孔26を設けた装置蓋3を置
いている。共鳴器1内部にて、発音具11の周囲に装置ベース2から装置蓋3にかけ
て、太さ異なる複数個の弦7が配置され、それぞれの巻揚げ金具8にて張上げている。
よって、装置ベース2と共鳴器1と装置蓋3は、複数個の弦7と複数個の巻揚げ具8
にて固定している。また、弦7と撥15の交換の場合は、全ての巻揚げ金具8を緩め
て共鳴器1と装置ベース2を開けた間隔域で行なう。ここでの、巻揚げ金具8は、ギ
ター等の楽器に使用しており平常時は緩まない市販品である。前記の装置蓋3を覆い、
円筒中空の上端閉口部に複数のカバー空間放音孔28を設けた円筒カバー4が、装置
蓋3に嵌め込み取付けされている。その上端には、回転用に嵌合されて、調整放音孔
29を設けた音波調整円板5を備えている。そして、その調整放音孔29とカバー放
音孔28は、各弦7の張る力の微調整にも使用する。
【0023】
発音具11と撥15と弦7の関係は、発音具11の上部に、干渉しない程度の距離
にて、回転管18から撥15が配設されている。その撥15の先端は、その中心上に
おいて、回転管18中心からの弦7の距離よりも大きく設定されている。また、発音
具11の外周には、複数の弦7が太さ程度の距離で接触しないで配設している。その
発音具11の形状は、外周丸みおびて、内部は円柱中空の薄肉厚で、上端開口および
下端閉口になっている。
【0024】
回転管18を回転操作することにより、撥15の先端は、横位置の弦7に衝突を起
し弦7に横振動を起させる。その振動は、発音具11の外周接触により衝撃振動を起
させ音源音を発します。その弦7の横振動における共振周波数fGは次の式にて示さ
れている
fG=1/2L√T/ρ
ここで、Lは弦の長さ、Tは弦の張力、ρは線密度である。この式での上音との関係
は倍音である。
【0025】
次に、発音具11の衝撃振動で円柱中空内部より、発音具11の材質独自である共
鳴周波数の音源音を発します。その円柱中空内部の空気柱の共鳴周波数fPは次の式
にて示されている。

fP=C/4(L+α)
ここで、Cは材質上の音伝搬速度、Lは空気柱の長さ、αは開口補正である。この式
での上音との関係は倍音である。
【0026】
発音具11から放射される音源波は、壁面や装置ベース2上にて入射と反射を通し
て空洞全体に広がり、やがて固有周波数からなる共鳴音に変化する。そしてその作用
中、弦7の振動による共鳴器1の固有弾性振動の周波数と強く相互作用(共振)して、
共鳴固有周波数と一致する時、共鳴周波数と音圧は大きく強くなる。そして、発生源
である弦7が太さ、張力の異なる複数個存在することと、回転管18の回転操作と心
棒12の下降操作を共に行うことで、横の弦7に当てないで選択した弦7に振動を与
えることができ、このことで上記により、長時間性と共に、異なる複数の共鳴周波数
の整数倍なる倍音性共鳴音を発し、その連続が楽器性での共鳴楽音を発する。
【0027】
上記の作用空間を持つ反射面に囲まれた共鳴器1の内部空間は、3次元的広がりを
持った弾性体として固有周波数を持っている。この形状は、円筒部分の長さは、L1/L
=2/3で、小径の長さは、L2/L=1/3での梵鐘形をしている。このような形状での、
3次元閉空間の音響固有周波数fNMSを求める式は、非特許文献2のp13に記載され
て、実験上照明されている。
【0028】
この梵鐘形の共鳴器1は、空洞内の固有周波数の吸収を少なくし、壁の固有弾性振
動を維持するために、硬質性で吸収性の小さい又吸水性のない陶磁器を使用している。
これは共鳴時間を長くする要因でもある。このようにして、共鳴器空洞内で、共振し
て大きく強くなった固有周波数と音圧からなる共鳴音波エネルギーは、一部吸収され
るがその多くはその空洞内に蓄積される。そして、その空洞形状は、梵鐘形をしてお
り共鳴音の放出効果が良いとされ、天井である装置蓋3の複数の共鳴器放音孔26か
ら放射する。その共鳴器放音孔26から円筒形のカバー空間27へ放射された共鳴音
波エネルギーは、一部は吸収され減衰されるが、この空間は、小空間であるため一層
蓄積される。その蓄積された共鳴音波を、音波調整円板5の回転で、カバー空間放音
孔28と調整放音孔29で調整を行って外部へ放射する。調整放音孔29は、共鳴周
波数と音圧の調整により1ヶ所とは限らず、複数設けることもある。その両放音孔の
場所は、使用する適用室内また適用集合場所等において、対象者配置は不規則である
ため、また美的外観の向上のため上面とする。
【0029】
本発明にかかる回転による楽器性共鳴発音装置は、音響の特性向上が重要視され、
その中に材質が含まれる。共鳴器1については、前記にて記載している。次に、装置
ベース2と装置蓋3と円筒カバー4と音波調整円板5の材質について、音響特性によ
る使用実績と美的外観の向上の観点から木材が望ましいが、別に、プラスチック成形
品として、量産品、製品の均一性、一定の音響特性の観点から好ましい。次に、発音
具11は、音色の良さとその音伝搬速度および加工性の観点から、合金材、非鉄材、
鉄鋼材が望ましいが、別に、セラミック成形材として、量産品、製品の均一性、媒材
質の音伝搬速度の観点から好ましい。
【0030】
回転管18と心棒12と撥15の関係については、回転管18の中に、上下する心
棒12をすきまばめ嵌合で内蔵している。撥15の回転は、その水平位置での回転管
18の外周に、丸棒付円筒体13がすきまばめ嵌合で、小丸棒19aの通しで留めて
おり、その丸棒付を案内にして、弾性体14bを嵌め込みして、その弾性体14bの
内径に撥15を嵌め込みして、それぞれ留めている。よって、手動用ハンドル9の回
転操作により回転管18と撥15が共に回転する。撥15の下降移動は、上下する心
棒12と丸棒付円筒体13が、小丸棒19aにて留めており、その小丸棒19aを案
内する長孔は、回転管18に通して設けている。よって、心棒12を下降させること
により、小丸棒19aが、回転管18の案内長孔にそって丸棒付円筒体13と共に下
降する。そして、復帰は、弾性体14aの圧縮を戻す弾性力が働いて戻る。その操作
は、押頭10で行なう。作用目的は、複数個の弦7から、ある一弦を選定し振動を与
え異なる複数の共鳴周波数の整数倍なる倍音性共鳴音を発し、その連続にて楽器性で
の共鳴楽音を発する。尚、弾性体14aを支えている下部中棒は、回転管18の内部
を栓して、一体化となっている。
【0031】
装置ベース2の上面には、複数個の弦7を留めている部に、弦ピース6を挿入して
いる。これは、弦7の振動を装置ベース2を通して、共鳴器1の壁に振動を与え、壁
の弾性体としての固有振動数を起す役目をする。また中心下部穴径には、上下調整金
具17をすきまばめで嵌め込みして、2本のボルト・ナットにて、上部にある発音具
11の上下高さ調整して、複数の弦7とのスキマ調整を行なう。と共に、発音具11
の回転を止める役目もする。
【0032】
発音具11の中心内径に、自己潤滑性軸受16を挿入して、回転管18の回転を伝
えない役目をしている。次に、回転管18に圧入した小丸棒19bは、回転管18が
上部に抜けないための安全対策棒である。その他、回転接触面である手動用ハンドル
9の下面と、心棒12の下面に複層ワッシャーを備えて、回転の円滑向上している。
【0033】
共鳴器と透光性共鳴器の符号については、両構成部分共、同じ材質・形状および同
様の目的と作用であるため、共鳴器1の中に透光性共鳴器を含むこととした。また、
共鳴器を透光性とすると共に、発光ダイオード(LED)21と電源供給用電池ボック
ス22とスイッチ23を前記構成の回転による楽器性共鳴発音装置に備えたことによ
り、色光外観表現と美的外観で一層の付加価値の向上とした。
【0034】
図3は本発明に係る回転による楽器性共鳴発音装置の平面図、図4は図3のA2−
A2線上における部分断面図である。図において、図1および図3と同一の参照符号
は同一性ある構成部分を示している。回転管18の下部に、カップリング31を通し
た電気駆動モーター32と、円筒カバー4の上面に心棒12を押出しする電動押出ユ
ニット34を取付けた。電気駆動モーター32による回転と電動押出ユニット34に
よる下降押出しを連続で自動で行なう様に設定した制御装置35を設けた。
その他、回転管18の位置決め用に円板33を設け、電気駆動モーター32の保持用
にブラケット36を設けた。このことにより、複数の中から特定位置の弦7を選択し、
設定量での衝撃の大きさ・速さで弦7に振動を与え、その弦7が保有する共振(共鳴)
周波数を発生させることが自動的に行なわれる。よって、複数の弦7に連続で自動で
行なうため、より良い楽器性の向上となる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る回転による楽器性共鳴発音装置の平面図である。
【図2】図1のA1−A1線上における部分断面図である。
【図3】本発明に係る回転による楽器性共鳴発音装置の別の発明を実施するための形
態を示す平面図である。
【図4】図3のA2−A2線上における部分断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 共鳴器
2 装置ベース
3 装置蓋
4 円筒カバー
5 音波調整円板
6 弦ピース
7 弦
8 巻揚げ金具
9 手動用ハンドル
10 押頭
11 発音具
12 心棒
13 丸棒付円筒体
14a 弾性体
14b 弾性体
15 撥
16 自己潤滑性軸受
17 上下調整金具
18 回転管
19a 小丸棒
19b 小丸棒
21 発光ダイオード(LED)
22 電源供給用電池ボックス
23 スイッチ
26 共鳴器放音孔
27 カバー空間
28 カバー空間放音孔
29 調整放音孔
31 カップリング
32 電気駆動モーター
33 円板
34 電動押出ユニット
35 制御装置
36 ブラケット
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】


「目的」
現在、経済競争社会と共に、自然との調和点である「共生・協同」社会の両輪が求められて、その上、少子高齢化がもたらす社会・市場の変化で、新視点での潤い・癒し・安らぎが求められている。
大沼東大・佐伯京大教授による日本文化の重要と発信の方向性にそって「音色+伝統工芸」を取入れた、文化的・精神的な創造性の新たな発音器を発案し、特許を習得致し、文化美と癒し・安らぎを提供し、各社会層での「絆」を共有する事により、文化を楽しむ生活上の潤いを与える事を目的とする。
別視点から、音の保護追加より、音「商標」のメロディ等に識別性UPも目的とする。
「効果」
本器にて、回転+上下操作する事により、複数弦による異なる整数倍の倍音共鳴音を発し、その連続が楽器性での共鳴楽音を発し、発音具の材質選択と弦材質選択により、より良い音色とビブラート効果・トレモロ効果で透明感と自然さと長時間性で共鳴音波音色を提供でき、その上、外観にて陶磁芸と漆芸又美的表面処理にて、文化美の表現性を加える事により、癒し・安らぎ・潤い等の「絆」を与える効果がある。
又、音からなる商標が保護された事により、音の標章を発する行為が追加され、小メロディ音が企業・商品の識別力が高くなる効果がある。
「慨的技術内容」(試作実施内容含む)
共鳴用陶磁器は、型起こしで量産成形されるが、原料成分と焼炉内配置による形状寸法の均一性課題は、成形方法と焼炉管理にて行い、それ以上の精巧は研磨加工で可能であり、音色は水分を含まない硬質性と厚みに影響を受ける。コスト低下は精巧成形技法で図る。
又外観の色表現は、釉薬の種類によって変化があり、原料成分と焼炉の諸条件により選択が必要であり、そして、釉薬量による「ソリ」も考慮する必要がある。
音色源である発音具は、材質上での音響材値・音速値・固有音響抵抗値計算上の選択と、接触弦の各種材質の合相選択の試行が必要であり、形状は振動数計算値と均一性が必要である。
又加工は、材質脆弱・熱処理硬度・内外曲線面等の対応加工技術が必要であり、弦の振幅の大きさは、慨的に計算式で求められ、発音具に衝撃振動を与える為の「スキマ」を設けられる。コスト低下は鋳造方法と自動化で図れる。
装置ベース・蓋の機械加工は、形状寸法の均一性が重要であり、コスト低下は精密ダイカストで図られる。
撥は、弦との接触量に対しての先端形状と材質が、音色に影響を与える。
共鳴器内部三次元空間の音響固有周波数Fnmsは、計算式では長期時間と正確性に課題点があり、簡易的にスピーカによる周波数分析検査で行う方法もある。
以上です。