機械器具
【考案の名称】手動切断機
【実用新案権者】
【識別番号】713001822
【氏名又は名称】宮地 常晴
【住所又は居所】神奈川県海老名市国分寺台5丁目16番19号
【考案者】
【氏名】宮地常晴
【住所又は居所】神奈川県海老名市国分寺台5丁目16番19号
【要約】(修正有)
【課題】
大型の工作物を少しの力で切断可能とし、かつ、正確な切断面を得ることができる切断機を提供する。
【解決手段】
切断刃1の姿勢を制御するため、切断刃を、ほぼ垂直方向に移動可能なシャフト4A、4Bの下部に取付け、そのシャフトが、切断刃より上部にある切断刃の横ぶれ防止支持具であるガイドスリーブ5A、5Bの中をスライドすることにより、切断刃の横ぶれ防止をはかることを特徴とする。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
切断刃の姿勢を制御するため、切断刃を、ほぼ垂直方向に移動可能なシャフトの下部に取付け、そのシャフトが、切断刃より上部にある切断刃の横ぶれ防止支持具であるガイドスリーブの中をスライドすることにより、切断刃の横ぶれ防止をはかる、手動切断機。
【請求項2】
上部にある、切断刃の横ぶれ防止支持具であるガイドスリーブが、切断するために切断刃が動く方向と同方向にスライドするスライド機構に接続された請求項1の手動切断機。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
工作物を切断する際に手動で切断する切断機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来この種の切断機としては、小型の工作物を切断するものはあったが大型のものは構造上切断不能で、かつ、正確な切断面が得にくいという技術的問題があった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】
マイターソウ[TRT-560]取扱説明書
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
本考案が解決しようとする課題は、大型の工作物を少しの力で切断可能とし、かつ、正確な切断面を得ることができる切断機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
先行技術文献にみられるように、工作物の切断機の従来の技術では小型の工作物しか切断できず、産業用としてはもちろんのこと、日曜大工用等においても物足りなさが残っていた。その原因は、切断刃のぐらつき防止の支持具を切断機の下部に有しているためである。そのため、厚物を切断する場合には切断刃を上部にセットするので切断刃のぐらつきが発生し、正確な角度で切断することができない。又、切断刃の取付け構造上の問題もあり必然的に切断機の大型化が不可能だった。
【0006】
そのため本考案の切断機では、切断刃のぐらつき防止の支持具を切断機の上部に有している。また、切断刃の取付け構造を厚物工作物が切断可能なように障害物を排除して構成してある。切断刃のぐらつき防止の支持具を切断機の上部に有しているので、工作物の上部から下部まで切断する間に切断刃のぐらつきもなく、又、少しの力で安定して正確な角度で切断可能である。
【考案の効果】
【0007】
本考案によれば、大型の工作物を少しの力で切断可能とし、かつ、正確な切断面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本考案の手動切断機の一実施例の全体図である。
【図2】図1で示すA−A矢視に沿う矢視図である。
【図3】図1で示す実施例の切断刃のセット図である。
【図4】図3で示すB−B矢視に沿う矢視図である。
【図5】本考案の他の実施例の切断刃のセット図である。
【考案を実施するための形態】
【0009】
本考案は、工作物を切断するに際し、工作物を工作物設置面に置き、手又は万力等で固定し、切断刃を工作物の上部にセットして切断刃を前後に移動させて切断するものである。その際切断刃の角度を可能な範囲内において任意に設定して切断可能である。
【実施例】
【0010】
図1乃至図4は本考案の手動切断機の実施例の一つ目を示し、切断刃1及びそれに取付けられている切断用取っ手2とを、可動シャフト4A・4Bを切断刃の横ぶれ防止支持具であるガイドスリーブ5A・5Bの中をスライドさせることにより上部に上げておき、工作物を切断する切断機の工作物設置面15A・15Bに工作物を置き、工作物を手又は万力等で、工作物設置面15A・15B・背面板18A・18B等の任意の部分に固定し、切断刃1及び切断用取っ手2とを上記と反対の動作でスライドさせて工作物の上部まで下げ、切断用取っ手2により手で切断刃1を前後に移動させて工作物を切断する、手動切断機である。
【0011】
スライドレール固定ガイド10A・10Bとスライドレール固定板11Bと上部横梁12Cと柱12A・12Bと下部長板13とがネジ・ボルト又は溶接等で固定され剛体となっている。下部長板13には角度固定用取っ手17と角度固定板17Aとが取付けられている。切断刃1と切断用取っ手2とが切断刃・切断用取っ手取付け具3により切断刃・切断用取っ手取付けボルト3Aで取付けられている。切断刃・切断用取っ手取付け具3と可動シャフト4A・4Bとは下部可動連結管7C・7Dを介し連結している。下部可動連結管7C・7Dは下部水平回転軸軸心7Fを中心として回転可能である。可動シャフト4A・4Bは切断刃の横ぶれ防止支持具であるガイドスリーブ5A・5Bの中を自由にスライド可能である。又可動シャフト4A・4Bの最上部には抜け落ち防止キャップ9が付いていて可動シャフト4A・4Bが下方に抜け落ちないようになっている。ガイドスリーブ5A・5Bは可動レール6A・6Bと上部可動連結管7A・7Bを介し連結している。上部可動連結管7A・7Bは上部水平回転軸軸心7Eを中心として回転可能である。可動レール6A・6Bは連結棒8で連結されている。又、可動レール6A・6Bはスライドレール固定ガイド10A・10Bの内部を移動可能である。切断機構19は本段落[0011]で説明した部品の集合体である。
【0012】
工作物設置面15A・15Bと上部底板15Cと下部底板14と背面板18A・18Bと天板11Aとはネジ・ボルト又は溶接等で固定され一体物となっている。
【0013】
切断機構19の下部長板13は上部底板15Cと下部底板14との間にある空間に入り込んで組み立てられている。切断機構19は、上部回転支持ボルト16Aと上部回転支持ボルト取付け受け穴16Dとで天板11Aに、下部回転支持ボルト16Bと下部回転支持ボルト取付け受け穴16Eとで上部底板15Cに取付けられている。切断機構19は、垂直回転軸軸心16Cを中心に回転可能であり、角度固定用取っ手17を握って切断機構19を垂直回転軸軸心16Cを中心に回転させ、角度固定板の指し示す任意の角度のところで停止可能である。角度固定にはストッパー機構があり、角度固定用取っ手17を操作しない限り移動しないようになっている。なお、切断刃1を前後に移動させて切断する際に切断刃・切断用取っ手取付け具3が柱12A・12Bに接触する場合も考えられるので、切断刃・切断用取っ手取付け具3の柱12A・12Bに向き合う面にショック吸収材20が取付けられている。
【0014】
上記のような本考案の手動切断機の場合、切断刃の横ぶれ防止支持具が上部に位置する構造となっているため、切断刃が工作物の上部から下部に小さい力でほぼ正確な角度でスムーズに移動して工作物を切断することができる。
【0015】
実施例の二つ目は、上記実施例の一つ目に示した可動レール6Aとスライドレール固定ガイド10Aとをスライド不能にして固定するか、両者を一体物として製造し、上部可動連結管7Aと連結し、同様に、可動レール6Bとスライドレール固定ガイド10Bとをスライド不能にして固定するか、両者を一体物として製造し、上部可動連結管7Bと連結し、それ以外は実施例の一つ目と同様とした手動切断機である。この場合でも上記実施例の一つ目とほぼ同様の切断性能が得られるが、切断刃の移動しやすさは実施例の一つ目よりやや落ちる。
【0016】
図5は実施例の三つ目を示し、上記実施例の一つ目と上記実施例の二つ目とに示した切断機構19が別の形態を取った場合である。この場合、工作物を切断刃で切断する際に可動シャフト4A・4Bが工作物に接触する可能性があるため、その防止対策として防護板20A・20Bを柱12A・12Bに取付けてある。実施例の三つ目においても切断性能は実施例の一つ目と実施例の二つ目とほぼ同等である。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本考案は、かなり大き目の工作物を少しの力によりほぼ正確な角度で簡単に手動で切断可能な機能を有する切断機具に関するものなので、あらゆる産業に利用可能であるとともに、日曜大工等のホビーや、電源のない場合を含む災害対策用等の用途としても利用可能である。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】