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農水産
 
【発明の名称】洋ラン植木鉢室内取込用水やりセット
【出願人】
【識別番号】509335524
【氏名又は名称】田沢 一成
【住所又は居所】茨城県水戸市渡里町3334−3
【発明者】
【氏名】田沢 一成
【住所又は居所】茨城県水戸市渡里町3334−3
【要約】
【課題】
洋ラン系植木鉢室内取込み後の水やり作業にて、根腐れする事無く容易に充分な水を与える事が出来るようにする。
【解決手段】
丸鉢受皿に排水ガイド管を取付けた鉢受皿を、上部丸型三脚植木鉢置台の上に設置し、三脚植木鉢置台の足床接触部には、各々ゴム板をズレ止め防止として敷き挟み、排水受器を排水ガイド管流出口に合わせ設置する。以上設置完了後、洋ラン植木鉢のゴミ,虫等を排除し、鉢受皿の上に安定良く乗せ、ほぼ満水に注入した入替排水受器(必要に応じて液肥料注入)内の水を、ジョウゴを使用し、注水口筒先ビニールホース付きジョウロに移し替え水やりを行う。また水やりを付け足す場合は、空の入替排水受器と排水受器を入替え、再度水やりを行う。
よって、鉢受皿に水を溜る事無く根腐れ防止ができ、排水受器より水やり養分水が、溢れ出る事無く容易に充分な水を与える事が出来る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洋ラン系植木鉢の丸鉢受皿に底面部隅に排水ガイド管を取付け受皿に水やり水が溜ら無いよう改良した鉢受皿。
【請求項2】
市販のジョウロ(容量1.0l注水筒先スワンネック型)に、注水口筒先へ透明のビニールホース(130mmL)を取付けたジョウロ。
【請求項3】
排水ガイド管付丸鉢受皿の排水受器及び、入替排水受器として市販の飲料水取手付き空ペットボトル(2.0l)と、ペットボトルキャップの再利用。
【請求項4】
三脚植木鉢置台の足床接触部に、各々ゴム板(20mm×40mm×3.0t)3ヶ所をズレ止め防止として敷き挟むゴム板。
【請求項5】
請求項1,2,3,4の器具に市販のジョウゴを加えて、洋ラン系植木鉢室内取込用根腐れ防止鉢受皿水やりセットとする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、洋ランを室内にて生育,観賞する冬季開花時[11月〜4月(外気温度10℃以下)]に、根腐れする事の無いよう容易に充分な水やりが出来る装置である。
【背景技術】
従来より、室内に洋ラン植木鉢を取込む場合、他の植木鉢同様、市販の鉢に合ったサイズの合成樹脂製受皿がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
洋ランの開花時前から開花,開花中の水やりは、冬季乾燥時期に非常に重要な作業(培養土表面が乾く度、適量の水を与える)です。培養土は水はけが良く乾燥しやすいうえ、一度乾燥すると培養土内のバーク(樹皮)は、水の吸収性が悪くなり少量の水やりでは不十分な為、多量の水を与えなければなりません。かといって乾燥防止の為、鉢受皿に水を溜めて置くと、根腐れを起こし葉,花芽,つぼみ等は、黄ばんで開花を待たず落下してしまいます。
そこで、本発明は、洋ラン植木鉢等の植木が鉢受皿の溜り水にて根腐れすることなく、必要に応じ容易に充分な水やり作業の出来る装置を考案しました。
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、鉢受皿内の水溜りを無くす為、鉢受皿底面部分隅に穴を開け排水ガイド管を取付ける事により、別容器に貯水出来るようにし、市販の三脚植木鉢置台の上に排水ガイド管付鉢受皿を設置し、三脚植木鉢置台の足床接触部には、各々ゴム板をズレ止め防止として敷き挟む。また、排水受器として市販の飲料水取手付き空ペットボトル(2.0l)を排水ガイド管流出口に合わせ設置する。
請求項2に記載の発明は、市販のジョウロ(容量1.0l注水筒先スワンネック型)に、注水口筒先へ透明のビニールホース(130mmL)を取付ける。これにより、ビニールホースが軟化の為、植木に損傷を与る事無く狭い植木の根元及び、鉢表面全体に水散布が容易にできる。
請求項3に記載の発明は、排水受器として市販の飲料水取手付き空ペットボトル(2.0l)の再利用である。軽量なうえ取手付きの為、水の入れ替えが容易に出来る。
請求項4に記載の発明は、三脚植木鉢置台の足床接触部に、ゴム板(20mm×40mm×3.0t)3ヶ所を敷き挟む。これにより、水やり時の植木接触振動によるズレ止めを防止し、安定よく水やりが出来る。
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、鉢受皿に水溜まりが出来ず根腐れする事無く充分な水やりが、容易に行えます。また、水やり排水には植木鉢内栄養分が充分含んでいる為、次回水やり時は入替空排水受器と差し替え、排水受器内減少分の水を注入する事により水やりを容易に行う事が出来ます。
12年前家を新築し、義姉に祝いとして洋ラン(シンビジュウム)花茎7本立ち6号植木鉢を貰いました。時と共に株分けを行い知人共に種々交換のもと、現在8号鉢にて5種16鉢の洋ランを毎年12月〜4月半ばまで開花させ室内で観賞しています。
この装置を利用して3年が経ち、週1回1時間位花の手入れをしながら水やりを行っています。改良の余地は、まだまだありますが、重宝して使用しています。
請求項2に記載の発明によれば、ジョウロ注水口筒先に透明ビニールホースを取付ける事により、植木に損傷を与る事がなく、植木の根本及び、鉢表面全体に水が散布する事ができる。
請求項3に記載の発明によれば、排水受器に取手付きペットボトルを使用すると、取手が付いている為、水の入れ替えが便利な事と、次回水やり時、排水受器にキャップをし、受器を反転及び振り混ぜる事により受器内養分水を容易く撹拌させ、植木にむら無く養分水を与える事が出来る。
請求項4に記載の発明によれば、三脚植木鉢置台の足床接触部に、ゴム板を敷き挟む事により、床面の損傷及び水やり時の接触、地震等の振動によるズレ止め防止に成る。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図3,図4に示すように、合成樹脂製丸鉢受皿1の底面部分隅に穴(径φ8〜8.5mm)を開け、排水ガイド管2(砲金製外径φ9.0mm×60mmL皿差込受部フレアー鍔加工)をきつめに差込み受皿1底面部に鍔を合わせる。
図1,図2に示すように、上記加工鉢受皿1・2を、上部丸型三脚植木鉢置台3[鋳鉄製高さ(上部鉢皿受面より約H360mm)]の上に乗せ、三脚植木鉢置台3の足床接触部には、ゴム板5(20mm×40mm×3.0t)3ヶ所をズレ止め防止として敷き挟む。また、排水受器4[市販の飲料水取手付き空ペットボトル(2.0l)]を排水ガイド管2の流出口芯に合わせ設置する。
以上設置完了後、図1に示すように、植木鉢に付着しているゴミ,虫等を排除した洋ラン植木鉢10を、鉢受皿1・2の上に安定良く乗せる。
水やり作業を行うに当たり、ジョウロ8・9(1.0l以上),ジョウゴ7,入替排水受器4’(空ペットボトル×1)を用意し、水やり水を入替排水受器4’(ペットボトル)にほぼ満水に注入(必要に応じて液肥料注入)し、ジョウゴ7を使用しジョウロ8・9に移し変え、万遍なく水やりを行う。(入替排水受器4’に水を入れジョウロ8・9に移し変えるのは、水やり水が鉢受皿下1・2の空排水受器4の受水量より多く水やり作業を行う事無く、溢れを防止する為である。)植木鉢に注がれた水の浸透残留水は、鉢底穴より鉢受皿に流れ出て、鉢受皿排水ガイド管を経て排水受器に溜る。よって、鉢受皿に水が溜る事無く根腐れ防止が出来る。
再度続けて同一の植木鉢に水やり作業を行う場合、排水ガイド管2からの排水流出状況を確認し、排水受器4と入替排水受器4’を置き換える事により排水受器4内の貯水を再度、水やり水として使用し、水やり作業を行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すセット全体図
【図2】本発明の鉢受皿,植木鉢置台,排水受器,ズレ止めゴム板設置上部平面図
【図3】本発明の鉢受皿加工上部平面図及び、部分拡大平面図
【図4】本発明の鉢受皿加工側面図及び、部分拡大断面図
【符号の説明】
1 合成樹脂製丸鉢受皿
2 排水ガイド管
3 三脚植木鉢置台
4,4’排水受器,入替排水受器
5 ゴム板
6 排水受器キャップ
7 ジョウゴ
8 ジョウロ
9 ビニールホース
10 植木鉢
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
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