事務用品
【考案の名称】パイプの接続構造及びパイプ棚
【実用新案権者】
【識別番号】515188361
【氏名又は名称】高木 信雄
【住所又は居所】福岡県飯塚市菰田西3丁目14−36
【代理人】
【識別番号】100144048
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 智弘
【代理人】
【識別番号】100186679
【弁理士】
【氏名又は名称】矢田 歩
【代理人】
【識別番号】100189186
【弁理士】
【氏名又は名称】大石 敏弘
【考案者】
【氏名】高木 信雄
【住所又は居所】福岡県飯塚市菰田西3丁目14−36
【要約】
【課題】簡易な構成で着脱可能なパイプの接続構造及びパイプ棚を提供する。
【解決手段】パイプ10の接続構造であって、複数のパイプ10と、パイプ10を接続する継手20と、を有し、継手20は、延長方向端部に形成される1以上の間隙部21を有し、間隙部21の位置に対して締め付け固定する締付け具30を有することを特徴とする。また、継手20の開口部22の内径が40mm〜60mmであり、間隙部21が長さ10mm〜20mm、幅1.0mm〜2.0mmであることを特徴とする。
【選択図】 図2

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
パイプの接続構造であって、複数のパイプと、
前記パイプを接続する継手と、を有し、前記継手は、延長方向端部に形成される1以上の間隙部を有し、前記間隙部の位置に対して締め付け固定する締付け具を有することを特徴とするパイプの接続構造。
【請求項2】
前記継手の開口部の内径が40mm〜60mmであり、前記間隙部が長さ10mm〜20mm、幅1.0mm〜2.0mmであることを特徴とする請求項1に記載のパイプの接続構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のパイプの接続構造を備えることを特徴とするパイプ棚。
【請求項4】
前記継手は、前記パイプが略垂直方向に嵌合される第1の取付口と、
前記パイプが略水平方向に嵌合される第2の取付口と、を有し、
前記第1の取付口又は前記第2の取付口の一方は前記間隙部を有し、嵌合した前記パイプは、前記締付け具で固定され、
前記第1の取付口又は前記第2の取付口の他方には嵌合した前記パイプが接着固定されることを特徴とする請求項3に記載のパイプ棚。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、パイプの接続構造及びパイプ棚に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のパイプを継手で接続し利用されるものとして、家庭用、業務用、あるいは、工場等で使用されている、棚、台車、作業台、介護用品等が知られている。通常、パイプに接着剤等を付着させて継手を嵌め込み固定することで、棚等が完成する。
【0003】
上記したパイプの接続構造を利用すれば、安易な方法で棚等を生成することが可能になる。しかしながら、パイプと継手を組み合わせて製作する際に接着剤を使用して組み立てるため、一度組み立ててしまうと、分解、組み直しができないという課題があった。
【0004】
このため、接着剤を用いずに、パイプと継手を組み合わせて製作するパイプの接続構造が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1に、少ない構成部品で、簡単、かつ迅速にパイプを接続できるとともに、一方のパイプのサイズ又は種類を変える場合にも一部の部材を共通にできるパイプの接続構造が提案されている。その接続構造は、二つのパイプをジョイントにより接続する構造であって、ジョイントは、内面に螺旋状溝の形成された波付きパイプ装着穴が一側に形成されるとともに、他側にはアタッチメント装着穴が形成されて両装着穴が連通した筒状のジョイント本体と、アタッチメント装着穴の内径と略等しい外径からなって、内部にパイプ装着穴が貫通形成された筒状のアタッチメントとで構成されている。そして、ジョイント本体一側の波付きパイプ装着穴に、外面に螺旋状凸部が形成された波付きパイプの端部を装着し、他側のアタッチメント装着穴に、アタッチメントのパイプ装着穴に端部を装着した別のパイプをアタッチメントを介して装着している。
【0006】
特許文献1に開示されたパイプの接続構造によれば、少ない構成部品で簡単、かつ迅速にパイプを接続できる。しかしながら、ジョイントの構成が複雑であり、量産するにはコストを要するといった課題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平07−317979号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本考案では、上記のような課題にかんがみ、簡易な構成で着脱可能なパイプの接続構造及びパイプ棚を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本考案は、以下の構成によって把握される。
(1)パイプの接続構造であって、複数のパイプと、前記パイプを接続する継手と、を有し、前記継手は、延長方向端部に形成される1以上の間隙部を有し、前記間隙部の位置に対して締め付け固定する締付け具を有することを特徴とする。
【0010】
(2)また、前記継手の内径が40mm〜60mmであり、前記間隙部が長さ10mm〜20mm、幅1.0mm〜2.0mmであることを特徴とする。
【0011】
(3)また、パイプ棚は、(1)又は(2)に記載のパイプの接続構造を備えることを特徴とする。
【0012】
(4)また、前記継手は、前記パイプが略垂直方向に嵌合される第1の取付口と、前記パイプが略水平方向に嵌合される第2の取付口と、を有し、前記第1の取付口又は前記第2の取付口の一方は前記間隙部を有し、嵌合した前記パイプは、前記締付け具で固定され、前記第1の取付口又は前記第2の取付口の他方には嵌合した前記パイプが接着固定されることを特徴とする。
【考案の効果】
【0013】
本考案によれば、簡易な構成で着脱可能なパイプの接続構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本考案の実施形態に係るパイプの接続構造の一例を示した図である。
【図2】本考案の実施形態に係るパイプの接続手順を示す図である。
【図3】本考案の実施形態に係る継手の他の形状を示す図である。
【考案を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本考案を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
【0016】
図1は、本考案の実施形態に係るパイプの接続構造の一例を示した図である。また、図2(a)(b)は、本考案の実施形態に係るパイプの接続手順を示す図である。
【0017】
図1に示すように、複数のパイプ10と、複数の筒状の継手20とを接続することで、パイプ棚1が組み立てられる。ここで、パイプ10は、例えば、丸管の鉄パイプを使用するものとし、パイプ10の外周には、プラスチックがコーティングされている。また、継手20の素材は、プラスチックを加工したものを使用するものとする。
【0018】
図2(a)に示すように、継手20は、2本のパイプを屈曲した状態で接続し、継手中央に3本目のパイプを繋げることが可能な3本口のものである。また、継手20は、パイプ10が略垂直方向に嵌合される第1の取付口と、パイプが略水平方向に嵌合される第2の取付口を有する。さらに、継手20は、継手20の延長方向端部に1以上の間隙部21を形成するために切り込みを入れる。なお、間隙部21は、スリット形状でもよいし、切り込み形状のものでもよい。また、複数の間隙部21を設けてもよい。
【0019】
なお、継手20にパイプ10が嵌め込まれる開口部22の内径が40mm〜60mmの場合、間隙部21の切り込みは、長さ10mm〜20mm、幅1.0mm〜2.0mmの寸法を有するのが好ましく、長さ15mm、幅1.5mmの寸法を有することが一層好ましい。
【0020】
また、他の形状の継手20でも適用可能である。例えば、図3(a)に示すように、2本のパイプを直線状に繋げた状態で継手中央に3本目のパイプを繋げるための3本口の継手や、図3(b)に示すように継手20は、中央部分が屈曲した形状で2本のパイプを繋げるための2本口等であってもよい。さらに、4本口以上の継手でも適応可能である。以下の説明では、図2に示す3本口の継手を用いて説明することにする。
【0021】
上記した本考案の実施形態に係るパイプの接続構造において、図2(a)(b)を参照しながら、パイプ10と継手20を使用してパイプ棚1を組み立てる際のパイプ10の接続手順について説明する。
【0022】
まず、パイプ10を所定寸法にパイプカッター等で切断する。そして、図2(b)に示すように、パイプ10に、パイプ10の外径より大きい内径をもつ継手20を嵌め込む。このように、3本口の継手20を使用することで、2本のパイプを屈曲した状態で接続し、継手中央に3本目のパイプ10を繋げることが可能になる。つまり、直線状の円筒管の中央から円筒が突出した形状になっている。
【0023】
具体的に、間隙部21が形成された継手20の垂直方向の取付口にパイプ10を嵌合する。そして、間隙部21の位置に対して外側から締付け具30を装着し、取付穴31にネジ等で締め付け固定する。なお、締付け具30は、継手20とパイプを締め付け固定することができればよく、例えば、金属製の金具又は樹脂製のものであってもよい。また、継手20のプラスチック素材が持つ弾性を利用することにより、間隙部21を形成することなく、パイプ10を締付け具30で締め付けることにより固定は可能である。より最適には、継手20に切り込みを入れ、この隙間を締め付け固定することで、パイプ10は圧力がかかり固定される。また、外気温の温度に応じて、間隙部21の切り込みの長さ及び幅を適宜変更することが好ましい。
【0024】
次に、水平方向には、継手20の取付口にパイプ10を嵌合し、接着固定する。このようにすることで、一度組み立てられたパイプ棚1であっても、垂直方向に取り付けられた締付け具30を外すことで、パイプ10と継手20は簡単に取り外すことが可能となる。また、パイプ10と継手20との接続を接着固定と締付け具30による固定との併用にすることで、全てを締付け具30で固定する場合より安価にパイプ棚1を組み立てることが可能となる。また、状況に応じて、垂直方向の取付口には、間隙部21を形成せずに接着固定し、水平方向の取付口に間隙部21を形成し、締付け具30を装着して締め付け固定することも可能である。すなわち、垂直方向又は水平方向の取付口の一方に間隙部21を形成し、締付け具30を装着して締め付け固定し、他方を間隙部21を形成せずに接着固定する。さらには、全ての方向の取付口に間隙部21を形成し、締付け具30を装着して締め付け固定することも可能である。このようにすることで、全てのパイプ10と継手20の取り外しが可能となる。
【0025】
以上説明のように本考案の実施形態に係るパイプの接続構造によれば、継手20の延長方向端部に間隙部21を形成し、継手20にパイプ10を嵌め込み、間隙部21を締付け具30で締め付け固定することにより、簡易な構成で着脱可能なパイプの接続構造を提供することができる。なお、このときの間隙部21の寸法は、継手20にパイプが嵌め込まれる開口部の内径が40mm〜60mmの場合、間隙部21の切り込みは、長さ10mm〜20mm、幅1.0mm〜2.0mmとするのが好ましく、長さ15mm、幅1.5mmとすれば一層好ましい。
【0026】
なお、本実施形態においてはパイプ10の形状として丸管を前提に説明したが、丸管以外の管であってもよい。例えば、角パイプであっても適用可能である。また、継手20の形状においても、筒状の形状に限定することはなく、パイプ10の形状に応じて変更可能である。
【0027】
以上、実施形態を用いて本考案を説明したが、本考案の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更又は改良を加えた形態も本考案の技術的範囲に含まれ得ることが、実用新案登録請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0028】
1 パイプ棚
10 パイプ
20 継手
21 間隙部
22 開口部
30 締付け具
31 取付穴
【図1】
【図2】
【図3】