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電機
 
【考案の名称】循環式‘バイリンガルアプローチ’システム
【実用新案権者】
【識別番号】502219223
【氏名又は名称】水野 晴光
【住所又は居所】東京都八王子市南大沢2丁目24番地 ライオンズ南大沢エスト203
【考案者】
【氏名】水野 晴光
【住所又は居所】東京都八王子市南大沢2丁目24番地 ライオンズ南大沢エスト203
【要約】 (修正有)
【課題】英語かるたやスライドショウCD等のメディアを用いて、グローバル・イングリッシュの約700余の日常会話の日英対比例文をインプットして、英会話能力の習得を可能にする、循環式‘バイリンガルアプローチ’システムを提供する。
【解決手段】グローバル・イングリッシュの日常会話の日英対比例文を、700余の例文テキストの他に、スライドショウCDやオールカラーの英語かるた等のメディアを用いて、毎日7文、毎週42文の例文をスライドショウで訓練したり、かるた遊びやゲームをして、音声と意味とその背景イメージ等が三位一体化してインプットされ、シャドーイング1、2、3や音読練習4等のリハーサルや、例文の無作為なフィードバックなどの相乗効果により、英語の発音をストレス無く聞き取り、ネイティブ並みの発音が可能になり、日常の英会話能力を身に付けることが可能となる。
【選択図】図1
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
英語ネイティブの音声やその背景を含むスライドショウCDと、オールカラーの英語かるたと、簡潔な文法解説を含むテキストから構成され、前期スライドショウCDと、前記英語かるた、及び前記テキストの各日英対比例文が、全て同一の通し番号で関連付けられていることを特徴とする循環式‘バイリンガルアプローチ’システム。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
応用言語学:第二言語習得、バイリンガルアプローチ。本考案は、スライドショウCD、英語かるた、日英対比例文テキストを用いて日本人の英会話能力を効果的に向上させるシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
前世紀、ケンブリッジ大学のC.K.オグデンは、英語のコミュニケーションに不可欠な国際補助語として、ベーシック・イングリッシュ850語を提案したが、この簡易英語は厳密な語彙制限のために十分普及しなかった。そこで考案者はその極度の制限語彙を1000語まで緩和して、英会話に必要な基本動詞16語を選定し、使用範囲の広いat,in,on等の機能語約30語と組み合わせて約2000語の動詞表現を可能にし、その使用ルールを計8通りに簡略化したグローバル・イングリッシュを提案したことは非特許文献2の開示の通りです。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】C.K.Ogden,The Basic Words,Kegan Paul,1932年
【0004】
【非特許文献2】Be,Have,Go!Go!株式会社増進会出版社,2003年
【0005】
【非特許文献3】「インテイクを促す外国語の授業」『神奈川大学心理・教育論集』No.15,1996年5月,pp.14−26
【0006】
【非特許文献4】「英語教育のパラダイムシフト」『グローバル化の中の日本文化』神奈川大学人文学研究所編、御茶の水書房,2012年
【0007】
【非特許文献5】Best English Communications−グローバル・イングリッシュ 創英社/三省堂,2013年
【0008】
【非特許文献6】Cyclical FL Learning Approach vs.Dissipative FL Learning Approach 5th International language in Focus Conference,in Greece,2018年
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0009】
従来の日本の学校英語教育では、母語を排除・軽視してネイティブの直感や目標言語を絶対視し、英語の発音や文法をそれぞれ別々の授業で指導したために、ある授業では音声分析や文法分析に集中し、約4500以上もの語彙を学習目標とする散逸系外国語指導で、学習者の学習エネルギーが分散消耗する教師中心のトップダウン式指導のために、成果が上がらなかった。そこで本考案は、英語の学習目標をグローバル・イングリッシュ1000語の習熟とし、学習者の母語と目標言語との対比を焦点に、音声と意味とその背景イメージを三位一体化して反復学習する学習者中心の循環系外国語指導を目指すものである。
コトバの音声と意味は密接不可分だから、世界でも102音というわずかな音声で日常会話をしている日本人にとって、その約18倍もの多様な音声を使う英語の音声習得に関しては負担が多く、十分な練習も必要だから、英語のネイティブのシャドーイング練習や音読練習が不可欠である。更に、一瞬のやり取りで行なわれる英会話の状況では、学習内容を実行する上で負担が多く、英文構成では、16語の基本動詞と約38語の機能語との組み合わせにより、瞬時に適切な動詞の選択を可能とするグローバル・イングリッシュの表現が必要である。また、このシステムでは、スライドショウや英語かるた等のメディアを用いることにより、ネイティブスピーカーの音声を十分練習したり、日常英語の表現に慣れたりする機会を設けることなどによって、日本人が流暢な英語を使えるようになり、前述の問題を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本考案では、スライドショウCDのシャドウイングや音読リハーサルなどによって、ネイティブの発音を確実に聞き取り、ネイティブスピーカー並みの発音ができるまで訓練する。また、スライドショウや英語かるたのゲーム等をして遊ぶ中で、日常英語の表現に慣れて、とっさの時にも適切に対応できる英会話能力を身に付けることによって、問題点を解決しようとするものである。
【考案の効果】
【0011】
(1)スライドショウCDや英語かるたの例文をスマートホンに転送すれば、何時でも、何処でも自由に、誰でも楽しく英会話の練習ができる。
(2)スライドショウCDでは、男女の美しいネイティブスピーカーの音声がナテュラルスピードで流れており、その日常会話の日英対比例文を、オールカラーの背景イメージや音響効果と共にストレスなく楽しく覚えることができる。
(3)学習者は、定着し難い例文だけをより分け、重点的に練習できる。
(4)画面をシャフルすれば、いつでも自己チェックできる。
(5)「かるた」でゲームをすれば、例文が覚え易くなり、一度覚えた例文は忘れ難い。
(6)通し番号を操作すれば、700余の英会話例文がいつでも即時に検索できる。
(7)通し番号を変換すれば、無作為な反復練習がいつでも自由にできる。
(8)英語かるたは名刺サイズだから、持ち運びにも大変便利である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】は本考案の循環式三位一体サイクルの一実施例を示す正面図である。
【図2】はオールカラーの英語かるたの見本例である。
【考案を実施するための形態】
【0013】
毎日この日常英語を7例文、毎週42例文をシャドーイングや音読練習などでしっかりと反復練習し、約700の日英対比例文の音声と意味とそのイメージを同時に三位一体化してインプットしたり、スライドショウや英語かるたのゲーム等をする結果、循環的なフィードバック効果によって、英会話の習得が速やかにかつ確実に促進され、バイリンガルの様な英会話の能力が身に付く。
【実施例】
【0014】
本考案に係るスライドショウCDは、男女のネイティブスピーカーによって、英会話の一例文の音声がナチュラルスピードで1秒毎に3回提示され、その後ナチュラルスピードのネイティブスピーカーの例文音声とその背景イメージが1回同時提示される。その後にナチュラルスピードのネイティブスピーカーの例文音声+その背景イメージ+日本語例文が1回同時提示で続き、次にナチュラルスピードのネイティブスピーカーの例文音声+その英語例文+その背景イメージ+日本語例文などが1回同時提示されてその例文が終了するという手順で、マウスをクリックして番号順に次の例文に移るスライドショウである。
毎日7例文、毎週42例文の手順で進み、合計で約700余の日英対比会話例文によって、音声と意味とその背景イメージの三位一体学習による正しい英語のインプットが行われることによって問題点を解決する。
【0015】
英語かるたの表面は、平易で簡潔な日常英語の例文と、その背景のイメージがオールカラーで印刷されており、その裏面は、英語例文に対応した日本語の例文、及び表面の英文の文法や発音上の注意事項が印刷されている。この「日常英語の日英対比例文カード」を使ってゲームをする中で、無作為な反復練習が行われる結果、そのフィードバック効果で日常英語の習得が促進される。 また、この英語かるたには、個人で行なうプライベート・カードや可なり英語に慣れた学習者が、二人で行なうペア・カード、及びグループで行なうマス・カードなど学習途上で使えるいろいろなゲームの方法が紹介されている。
【0016】
さらに、例文テキストに使用されているグローバル・イングリッシュの約700の日英対比例文は、同一番号でスライドショウや英語かるたと関連付けられており、各メディア相互の検索が可能である。本システムでは、シャドーイングや音読練習、及び音声と意味とその背景イメージの三位一体化によって、正しい英語の情報が学習者にインプットされて、リハーサルI〜IIIにより、無作為な反復練習が多数行われる結果、日本人の英会話習得がストレス無く速やかに促進されることが期待される。
【産業上の利用可能性】
【0017】
このシステムは、特に小・中・高向けの英語教材に向いているが、本システムをスマートホンに装着したDVDソフトは、一般社会人向けの英会話のリスキリングにも有望な教材として、販売力の促進が期待される。
【符号の説明】
【0018】
1 シャドーイング
2 シャドーイング
3 シャドーイング
4 音読
5 イメージング
6 リハーサルI
7 リハーサルII
8 リハーサルIII
9 英語例文の自動化
【図1】
図1
【図2】
図2
メッセージ

経歴
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