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電機
 
【考案の名称】空中ダスト集塵器および空中ダスト集塵器を搭載した掃除機
【実用新案権者】
【識別番号】714002475
【氏名又は名称】渡邊 正直
【住所又は居所】栃木県宇都宮市戸祭台50番地8
【考案者】
【氏名】渡邊 正直
【住所又は居所】栃木県宇都宮市戸祭台50番地8
【要約】 (修正有)
【課題】掃除機のヘッドを交換することにより、床上、机上、棚上表面の塵埃だけではなく、空気中に浮遊する塵埃をも集塵し、部屋をさらにクリーンにできる小型、軽量の空気清浄機能を付加した、電気掃除機を提供する。
【解決手段】円筒形又は中空の多角柱形の形状のダスト吸い込み部をヘッドに備え、そのダスト吸い込み部の周囲側面には孔を多数設けたダスト吸引部品を電気掃除機のダスト吸引管に接続して一体化し、ダスト吸い込み部を上にして、吸引管を垂直に配置して使用する。
【選択図】図1
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
円筒形又は中空の多角柱形の形状のダスト吸い込み部品をヘッドに備えた電気掃除機で、ダスト吸い込み部品の周囲側面には孔が多数設けてあり、電気掃除機のダスト吸引管に接続して一体化され、吸い込み部品を上にして、垂直に配置されて使用される空気中のダスト吸い込み部品とその吸い込み部と一体化した電気掃除機
【請求項2】
ダスト吸い込み部の周囲側面の孔が縦方向のスリット形状である請求項1に記載された空気中のダスト吸い込み部品
【請求項3】
ダスト吸い込み部の長さ、ダスト吸い込み部の配置の高さは調整可能な請求項1に記載された空気中のダスト吸い込み部と一体化した電気掃除機
【請求項4】
ダスト吸い込み部と一体化した電気掃除機を垂直に保持する支持台を有する請求項1に記載されたダスト吸い込み部と一体化した電気掃除機
【請求項5】
上記支持台に保持されたダスト吸い込み部と一体化した電気掃除機を搭載して移動可能にする移動台車を有する請求項4に記載されたダスト吸い込み部と一体化した電気掃除機
【請求項6】
上記ダスト吸い込み部は電気掃除機のヘッド交換部品として使用可能である請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気中のダスト吸い込み部と一体化した電気掃除機
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、空中ダスト集塵器により空気清浄機能を付加した電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から電気掃除機に空気清浄機能を持たせたものが知られており、その例としては、掃除機本体からの排気を空気清浄機の吸気口から吸い込み、掃除機本体からの排気中に含まれる微細な塵埃を浄化して排出する為、室内に塵埃を飛散させることを防止できる装置がある。この装置では掃除機の排気をきれいにする為に必要な空気清浄機となっており、部屋全体の空気中の空気清浄機として機能させているものではない。一方で掃除機本体内に電気掃除機として機能させる為使用する電動送風機と、空気清浄機として機能させる為に使用する清浄機用ファン内臓電動機を設けてある装置がある。この装置では集塵用フィルタと清浄フィルタとを別々に設けてある。この様な装置では装置自体が大型となり、重量も重くなり、簡単に持ち運びができなくなり、利便性に欠けるという問題があった。
【0003】
一般的には、掃除機と空気清浄機の2台を使い分けしている。すなわち床に落下した塵埃は掃除機で集塵し、空気中に浮遊する塵埃は空気清浄機で集塵している。 空気清浄機は空気中に舞い上がった埃を減らす働きをする。特に、HEPAフィルタを搭載した空気清浄機は微細な粒子(PM2.5レベル)除去可能で埃やダニの死骸、ペットの毛などを捕集できる。空気の流れを作ることで部屋全体の空気を循環させ、埃が再び舞い上がるのを一定程度抑える効果が期待できる。空気清浄機にはさらに紫外線等で殺菌する機能も付加されている。 それゆえ掃除機と空気清浄機はどちらも部屋をクリーンにする為には必要となる。
【0004】
しかし、掃除機と空気清浄機の両方の機能を持った小型、軽量で安価な装置がなく、どうしても掃除機と空気清浄機の2台を購入しなければならないという問題があった。
【0005】
この改善策として、床上、机上、棚上に積り溜まった埃等を捕捉する掃除機に簡便に前記空気清浄機機能を付加させる方法を提案する。
近年、掃除機のコンパクト化、高性能化が進んでおり、軽量で吸収力が高くなっており、HEPAフィルタを搭載した機種も増加しており、微細粒子、花粉等の除去も可能となってきている。 このような掃除機に空気清浄機の機能を付加しようとするものである。すなわち、空気中に浮遊している塵埃等を床上、机上、棚上に落下する前に掃除機で捕捉してしまうということである。その為にはダスト吸い込み口を空中で高く保持し、掃除機を運転すればよいということになる。そうすれば掃除機の強力な吸引力でダストを簡単に捕集できることが明らかになった。 床上に積もったダストは床掃除用のヘッドにて掃除をし、そのあとで本考案の空中のダストを捕捉するヘッドに交換して
空気清浄も行い、室内をよりクリーンにするというものである。上記、HEPAフィルタ
とは空気中から、ゴミ、塵埃などを取り除き清浄空気にする目的で使用するエアフィルタの一種である。空気清浄機やエアフィルタとして用いられている。JIS Z 8122によって、定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタと規定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特願 平3-316433
【特許文献2】特願 平8-345935
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】フリー百科事典 ウィキペディアWikipedia
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、掃除機のヘッドに使用する空気中のダストを集塵するダスト吸い込み部分の形状、ダスト吸い込み口の形状、そして、そのダスト吸い込み部分をどの様に掃除機に接続して一体化するかということである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本考案は、ダスト吸い込み部分の形状を円筒形、または中空の多角柱等とし、例えば円筒形の周囲側面にダスト吸い込み口となるスリット状の孔を多数設けたものとする。 そのダスト吸い込み部分を掃除機の吸引管に接続する。 さらにダスト吸い込み部分を垂直に配置し、空気中の塵埃を吸い込むために使用することを主要な特徴とする。
【考案の効果】
【0010】
本考案の空気清浄機の機能を付加したハンディタイプのスティック掃除機は、 小型、軽量で室内の各部屋への持ち運びが容易で利便性にすぐれている。 特に、ダスト吸い込み部一体型のスティック掃除機を支持台と共に台車に乗せて移動可能にすると自走式の空気清浄機としての使用が可能という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は本考案の空気清浄機の機能を付加したハンディタイプのスティック掃 除機の実施方法を示した図である。(実施例1)
【図2】図2は本考案のダスト吸い込み部の形状を示した図である。(実施例2)
【図3】図3は本考案の支持台の形状を示した図である。(実施例3)
【図4】図4は本考案の移動台車の形状を示した図である。(実施例4)
【図5】図5は本考案の低位置で集塵する場合の配置を示した図である。(実施例5)
【考案を実施するための形態】
【0012】
空気清浄機の機能を付加した掃除機を小型化、軽量化して日常的に使い易くしたいという目的を非常に簡便な方法で、さらに安価な部品で実現できた。
【実施例1】
【0013】
図1は、本考案装置の1実施例の図であって、1はダスト吸引部、2はダスト吸引孔、3はスティック型電気掃除機、4は接続部である。
【0014】
ダスト吸引部1は円筒形で厚さ0.25mmのPET製で直径が7cm、長さは40cmである。ダスト吸引部1にはダスト吸引孔2が有り、形状が幅3mm、長さ40mmの孔を開けてあり、円筒形の周囲側面に16個の孔を設けてある。 従って、ダスト吸引部1周辺の空気中に浮遊するダストを掃除機3の吸引力で素早く集塵する構造になっている。 掃除機3の吸引管に延長吸引管を付けることで、ダスト吸引部1を天井近くの高さまで上げることができる。また、ダスト吸引部1の長さを長くすることで、より広いエリアのダストを集塵することができる。ここでダスト吸引部1の形状であるが、中空の形状であれば、多角柱形等でも良い。材質はPP、PE、ポリカーボネート、アクリル、等のプラスチック、あるいはアルミニウム、銅、ステンレス等の金属、紙、木材等でも良い。 掃除機3はHEPAフィルタ仕様のコードレススティック掃除機である。
【実施例2】
【0015】
図2は本考案のダスト吸引部1の別の形状を示した図である。ダスト吸引部1が中空の四角柱の形状でダスト吸引孔2の形状が円形であるが、楕円形、四角形、等でも良い。 ダスト吸引孔の形状および配置方法については、細長い楕円形の孔を縦方向に配置すると高さ方向でのダスト集塵域が広がる。
【実施例3】
【0016】
図3は支持台5の形状を示した図である。ダスト吸引部1をヘッドに設けた電気掃除機3を垂直に保持するものである。空気中に浮遊するダストを集塵するために使用するものである。支持台5はプラスチック製を使用したが、アルミニウム製、木製、等でも良い。支持台に固定したままでダスト吸引部一体型掃除機を目的の場所に簡単に移動することが出来た。
【実施例4】
【0017】
図4は移動台車6の形状を示した図である。前記、支持台5に固定したダスト吸引部一体型掃除機を移動台車6に乗せることにより、より簡単に場所の移動が可能になるだけでなく、部屋内のルートを設定して、自走式の空気清浄機とすることも出来た。
【実施例5】
【0018】
図5は低位置すなわち床に近い高さの空中に浮遊するダストを集塵する為に、ダスト吸引部1を下げて配置する方法を示したものである。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本考案のダスト吸引部をスティック型の小型掃除機に使用すれば、自走式の空気清浄機としても使用することができ、さらに部屋の空気清浄機だけではなく、広い大会場の空気清浄機としても使用可能となる。
【符号の説明】
【0020】
1 吸引部
2 吸引孔
3 掃除機
4 接続部
5 支持台
6 移動台車
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
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