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衣服・履物
 
【考案の名称】履物の中敷組み立てセット
【実用新案権者】
【識別番号】513237021
【氏名又は名称】手串 信隆
【住所又は居所】千葉県佐倉市白銀2丁目14−6
【代理人】
【識別番号】100107711
【弁理士】
【氏名又は名称】磯兼 智生
【考案者】
【氏名】手串 信隆
【住所又は居所】千葉県佐倉市白銀2丁目14−6
【要約】   (修正有)
【課題】足指間に突起が形成された履物の中敷を簡単に使用者の足に合わせて適切な位置に設けることができる履物の中敷組み立てセットを提供する。
【解決手段】履物の中敷の上面側を形成する第一シート10と、本体31が足指間に位置し、下端側にフランジ部32が設けられた棒体からなる4本のピン30と、第一シートの少なくとも足指側に貼り付けられる第二シート20とから構成する。第二シートは第一シートとほぼ重なる形状に形成することが望ましい。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
履物の中敷の上面側を形成する第一シートと、
下端側に板状のフランジ部が設けられた棒体からなる4本のピンと、
前記第一シートの少なくとも足指側に貼り付けられる第二シートと
からなる履物の中敷組み立てセット。
【請求項2】
前記第二シートは前記第一シートとほぼ重なる形状に形成される請求項1に記載の履物の中敷組み立てセット。
【請求項3】
前記第一シートの裏面の前記第二シートが貼り付けられる範囲及び/又は前記第二シートの表面には接着剤層が塗布されるとともに、当該接着層は剥離シートにより覆われているものである請求項2に記載の履物の中敷組み立てセット。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、履物の中敷を形成するためのセットに関し、特に、足指間に突起を有する履物の中敷を形成するためのものに関する。
【背景技術】
【0002】
靴を履く人の中には、靴のサイズが合わず外反母趾等の疾病を発症する場合も多い。このような疾病の原因の一つとして靴を履いた状態で足指同士の隙間が無くなり、場合によっては足指同士が重なった状態となっていることが考えられる。これに対応する方法として、足指間に緩衝材を挿入することが考えられる。
そして、下記特許文献には足指間に緩衝材を挿入するために、靴の中敷の足指間に重なる位置に突起を設けるものが示されている。このような靴の中敷を利用すると、既存の靴に適用できるとともに、足指間が乾燥することで水虫の発生を予防するといった効果も期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3085706号公報
【特許文献2】実用新案登録第3095294号公報
【特許文献3】実開平6-21406号公報
【特許文献4】特開2008-36347号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、靴のサイズが同じでも足指の長さや太さは人それぞれであるために、上記特許文献に記載の考案では足のサイズごとに量産品を作ったとしても、多くの場合突起の位置が足指間の適切な位置に存しないものと考えられる。また、上記特許文献1には足ツボを刺激するための突起を、複数の差込孔を形成し、差込孔を選択することで突起の位置を変える考案が示されているが、このような考案を適用しても、足指間の適切な位置はミリ単位で前後左右にずれるために、各人に最も良い位置に突起を位置づけることは極めて難しい。オーダーメードで製作すれば各人に適合できるようにすることは可能であるが、上記特許文献に記載の靴の中敷は中敷本体と突起とが一体に形成されているので、製作コストがかかりすぎるという問題がある。
本考案は、以上のような問題に鑑みて、足指間に突起が形成された履物の中敷を簡単に使用者の足に合わせて適切な位置に設けることができるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本考案は次のような構成を有する。
請求項1に記載の考案は、履物の中敷の上面側を形成する第一シートと、下端側にフランジ部が設けられた棒体からなる4本のピンと、前記第一シートの少なくとも足指側に貼り付けられる第二シートとからなる履物の中敷組み立てセットである。
請求項2に記載の考案は、前記履物の中敷組み立てセットにおいて、前記第二シートは前記第一シートとほぼ重なる形状に形成されるものである。
請求項3に記載の考案は、前記履物の中敷組み立てセットにおいて、前記第一シートの裏面の前記第二シートが貼り付けられる範囲及び/又は前記第二シートの表面には接着剤層が塗布されるとともに、当該接着層は剥離シートにより覆われているものである。
【考案の効果】
【0006】
以上のような構成により、本考案は次のような効果を奏する。
請求項1に記載の考案は、第一シートの上に足を載せて、足指間の適切な位置の中心に印を付け、この印の位置にピンが通る穴を形成する。そして、この孔にピン先端を第一シートの裏側から通し、ピンのフランジ部を第一シートの裏面に当接させた状態で、第二シートを第一シート裏面に貼ってピンを固定することで、履物の中敷を形成する。このように、請求項1に係る考案によれば、使用者ごとに足指の適切な位置にピンが形成された履物の中敷を得ることができる。
請求項2に記載の考案は、第二シートを第一シートとほぼ重なる形状とすることで、得られる履物の中敷に第一シートと第二シートとの境目により形成される段差を無くすことができる。
請求項3に記載の考案は、第一シートの第二シートが貼られる裏面の範囲や第二シートの表面に接着剤層を形成しておき、剥離シートで覆っておくことで、第二シートを第一シートに貼り付ける際に、剥離シートを剥がすことで接着剤層を表出させて貼り付けることができるので、別途接着剤を塗布する必要がなく、履物の中敷を形成する作業をより効率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】(a)は実施形態に係る履物の中敷組み立てセットを構成する第一シートの平面図であり、(b)は(a)のA-A線拡大断面図である。
【図2】(a)は実施形態に係る履物の中敷組み立てセットを構成する第二シートの平面図であり、(b)は(a)のB-B線拡大断面図である。
【図3】(a)は実施形態に係る履物の中敷組み立てセットを構成するピン群の斜視図であり、(b)は(a)の状態から一のピンを分離した状態を示す図である。
【図4】第一シートに穴を開けた状態を示す図である。
【図5】形成する履物の中敷の組み立て方を示す分解斜視図である。
【図6】形成された履物の中敷を示す斜視図である。
【考案を実施するための形態】
【0008】
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係る履物の中敷組み立てセットは、第一シート、第二シート、ピンから構成される。
図1(a)に第一シート10の平面図を示し、図1(b)に図1(a)のA−A線拡大断面図を示す。第一シート10は形成される履物の中敷の表面側を構成するものであり、想定される履物の内部底面もしくは想定される足の外形に合わせた形状を有する。第一シート10はスポンジやゴム等の履物の中敷の表面に広く使用される素材により形成される。図1(b)に示すように第一シート10の裏面には接着剤が塗布された接着剤層11が設けられるとともに、当該接着剤層11が表出しないように剥離シート12が接着剤層11全面に貼り付けられている。
図2(a)に第二シート20の平面図を示し、図2(b)に図2(a)のB−B線拡大断面図を示す。第二シート20は第一シート10と同じ形状を有する。第二シート20の素材はここでは第一シート10と同じであるが、別の素材を使用してもよい。図2(b)に示すように第二シート20の表面には接着剤が塗布された接着剤層21が設けられるとともに、当該接着剤層21が表出しないように剥離シート22が接着剤層21全面に貼り付けられている。
【0009】
図3(a)にピン30を一体に形成したピン群30Xを表す斜視図を示す。ピン群30Xは軟質のゴムを成形したものである。各ピン30は正方形状の板状体からなるフランジ部32とフランジ部32のほぼ中央に立設するよう形成される先端が丸く形成された細い円柱状のピン本体31とから形成される。ピン群30Xにおいて、各ピン30のフランジ部32同士はミシン目30Xaを介して互いに一列に並んで連結固定されている。従って、図3(b)に示すようにミシン目30Xaを切り離すことで、ピン30は互いに分離することができる。ピン群30Xを構成する各ピン30のピン本体31の大きさは、それぞれ異なっており、親指と人指し指の間に嵌るピン30のピン本体31は最も長くて太く、人指し指と中指の間、中指と薬指の間、薬指と小指の間の順に、短く細くなるよう形成されている。
【0010】
次に、以上のような構成からなる履物の中敷組み立てセットの使用方法について説明する。まず、使用者は第一シート10の上に足を乗せて、各足指間の付け根近傍にマーカーペンなどで印をつける。そして、第一シート10に、つけた印の位置で、皮抜きポンチなどで図4に示すようにピン30のピン本体31の外径よりもやや大きな穴hを開ける。次に、ピン群30Xからそれそれのピン30を分離する。その後、第一シート10の剥離紙12、第二シート20の剥離紙22を剥がし、図5に示すように、まず、ピン本体31の大きさに合わせて、各ピン30を第一シート10に開けた穴hの裏側から挿入し、フランジ部32を第一シート10の裏面に貼り付けて固定する。その後、第二シート20を第一シート10の裏面に重なるように貼り付けて図6のような状態となれば履物の中敷が完成する。
以上説明したように本実施形態に係る履物の中敷組み立てセットを用いれば、使用者ごとに個人差があり画一的でない足指に対して、個々人の足指の位置、形状に適合した位置にピン30が立設された履物の中敷を得ることができる。
【0011】
なお、ピン30の大きさや形状は適宜変更することができ、また、大きさや形状の異なる複数種類のピン群30Xから使用者が選択できるようにしてもよい。さらに、ピン30のフランジ31の表面や裏面に接着剤もしくは粘着剤を塗布し、これを剥離シートで覆うようにすることもできる。
また、上記実施形態では第二シート20は第一シート10と同じ形状としているが、少なくともピン30が下方に落ちないように下方から押さえることができれば足り、先端側のピン30が設けられる範囲のみを覆うような形状としてもよい。
【符号の説明】
【0012】
10 第一シート
11 接着剤層
12 剥離シート
20 第二シート
21 接着剤層
22 剥離シート
30X ピン群
30 ピン
31 ピン本体
32 フランジ部
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】(a)は実施形態に係る履物の中敷組み立てセットを構成する第一シートの平面図であり、(b)は(a)のA-A線拡大断面図である。
【図2】(a)は実施形態に係る履物の中敷組み立てセットを構成する第二シートの平面図であり、(b)は(a)のB-B線拡大断面図である。
【図3】(a)は実施形態に係る履物の中敷組み立てセットを構成するピン群の斜視図であり、(b)は(a)の状態から一のピンを分離した状態を示す図である。
【図4】第一シートに穴を開けた状態を示す図である。
【図5】形成する履物の中敷の組み立て方を示す分解斜視図である。
【図6】形成された履物の中敷を示す斜視図である。
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
発明者からのメッセージ

履物の中敷き組立セット

人間が履物を使い始めてから 足指の隙間(間隔)は、段々と履物の中で窮屈になり それが原因で色々な健康問題を抱えるようになっていると考える。 その解消の為、現在日本では足指の間隔保持の為に色々な健康器具が考案販売されております。

今回私が考案したものは、履物を履く時に足指間に突起が形成された中敷シートを簡単に、使用者の足指に合わせて使用者が、突起部を適切な位置に設ける事が出来る物であり履物を履いている間に足指間隔を保持出来て健康増進の為に役立つものと考案致しました。

利用例
A,靴、スリッパ、サンダル等(履物に固定タイプ)
B,この中敷き組立セットを、靴下を履く前に足裏に装着すれば、履物を履く時には常に足指の間隔を保持が可能である。(足裏に装着タイプ)
The sectional inner sheet for footwear
Because of the invention of footwear, the space between toes has been gradually getting narrower and narrower. I think it has caused some problems on our healthcare. To solve this problem related to our health, some items to maintain certain spaces between toes have been thought and sold in Japan.


My invention is the sectional inner sheet for footwear which has protrusions on the spaces between each toe. The users can appropriately adjust the places of the protrusions to fit their toes. I believe this product can help people to promote healthcare by putting some spaces between toes.

The Examples of Utilization
A: shoes, slippers, sandals, etc.
B: This sectional inner sheet can be set on the sole of the foot before wearing socks, and it makes keeping the spaces between toes more sufficiently.
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