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衣服・履物
 
【考案の名称】帯革取付具
【実用新案権者】
【識別番号】521281346
【氏名又は名称】加藤 寿賀子
【住所又は居所】愛知県一宮市浅井町小日比野大萩952番地31
【代理人】
【識別番号】110003096
【氏名又は名称】特許業務法人第一テクニカル国際特許事務所
【考案者】
【氏名】加藤 貴康
【住所又は居所】愛知県稲沢市清水八神町39番地
【要約】 (修正有)
【課題】帯革を落下、紛失することがなく帯革の係止性能に優れる帯革取付具を提供する。
【解決手段】帯革取付具1A、1Bは、略帯状の本体部11と、本体部11の長手方向中央部に位置し、ベルト2を本体部11の裏面11B側から表面11A側へと進入させる第1切込部12と、本体部11の長手方向中央部に位置し、第1切込部12により本体部11の表面11A側へ進入したベルト2を、表面11A側から裏面11B側へと再び進出させる第2切込部13と、本体部11の長手方向両端部のうち一方端に設けられた被係止部14と、本体部11の長手方向両端部のうち他方端に設けられた係止部15であって、帯革取付具1A、1Bの使用時において、第1切込部12及び第2切込部13を通されたベルト2の外周側において帯革3をベルト2と束ねるように、被係止部14に対し係止される係止部15とを有する。
【選択図】図2
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
ズボンのベルト通しに通されつつ使用者の腰又は腹のまわりを周回させて使用されるベルトの外周側に、所望の物品を吊り下げるための帯革を取り付ける帯革取付具であって、
略帯状の本体部と、
前記本体部の長手方向中央部に位置し、当該長手方向に沿って延設される第1切込部であって、前記本体部の短手方向に沿った一方側から他方側へと延びる前記ベルトを前記本体部の裏面側から表面側へと進入させる第1切込部と、
前記本体部の長手方向中央部に位置し、当該長手方向に沿って延設される第2切込部であって、前記第1切込部により前記本体部の表面側へ進入した前記ベルトを、前記表面側から前記裏面側へと再び進出させる第2切込部と、
前記本体部の長手方向両端部のうち一方端に設けられた被係止部と、
前記本体部の長手方向両端部のうち他方端に設けられた係止部であって、前記帯革取付具の使用時において、前記第1切込部及び前記第2切込部を通された前記ベルトの外周側において前記帯革を当該ベルトと束ねるように、前記被係止部に対し係止される係止部と、
を有することを特徴とする帯革取付具。
【請求項2】
請求項1記載の帯革取付具において、
前記第1切込部及び前記第2切込部は、前記ベルトの幅方向の寸法よりも大きい前記長手方向の寸法を備える
ことを特徴とする帯革取付具。
【請求項3】
請求項2記載の帯革取付具において、
前記第1切込部及び前記第2切込部は、
互いに略等しい前記長手方向の寸法を備える
ことを特徴とする帯革取付具。
【請求項4】
請求項3記載の帯革取付具において、
前記本体部は、
互いに略平行な前記第1切込部及び前記第2切込部の間に、略矩形の引き通し部を備える
ことを特徴とする帯革取付具。
【請求項5】
請求項4記載の帯革取付具において、
前記被係止部は、
前記第1切込部と前記第2切込部との垂直二等分線の延長線上に位置する第1中心位置を備え、
前記係止部は、
前記垂直二等分線の前記延長線上に位置する第2中心位置を備える
ことを特徴とする帯革取付具。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、帯革取付具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、警察官やガードマンが警棒や手錠等を携帯するのに用いられる帯革を上衣に固定するための帯革用装着用フックが知られている。(例えば、特許文献1)また、動きやすさや耐久性等の向上のため、近年ではベルトの上に帯革を重ねて、帯状の結束具等を用い
て一緒に束ねるという方法が取られるようになっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】公開実用新案昭62−21920号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、結束具に備えられるボタン等によりベルトと帯革を係止するが、例えば何かにひっかかったはずみで上記係止が解かれてしまった場合、結束具がベルトからも帯革からも外れて落下してしまい、さらには紛失する恐れもある。
【0005】
本考案の目的は、帯革を落下、紛失することがなく帯革の係止性能に優れる帯革取付具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本願考案は、ズボンのベルト通しに通されつつ使用者の腰又は腹のまわりを周回させて使用されるベルトの外周側に、所望の物品を吊り下げるための帯革を取り付ける帯革取付具であって、略帯状の本体部と、前記本体部の長手方向中央部に位置し、当該長手方向に沿って延設される第1切込部であって、前記本体部の短手方向に沿った一方側から他方側へと延びる前記ベルトを前記本体部の裏面側から表面側へと進入させる第1切込部と、前記本体部の長手方向中央部に位置し、当該長手方向に沿って延設される第2切込部であって、前記第1切込部により前記本体部の表面側へ進入した前記ベルトを、前記表面側から前記裏面側へと再び進出させる第2切込部と、前記本体部の長手方向両端部のうち一方端に設けられた被係止部と、前記本体部の長手方向両端部のうち他方端に設けられた係止部であって、前記帯革取付具の使用時において、前記第1切込部及び前記第2切込部を通された前記ベルトの外周側において前記帯革を当該ベルトと束ねるように、前記被係止部に対し係止される係止部と、を有することを特徴としている。
【0007】
例えば本体部がベルトに対し係合されない状態で、単にベルト及び帯革を取り囲むように周回した後に係止部・被係止部が係止される構造では、例えば何かにひっかかったはずみで上記係止が解かれてしまった場合、Ω状に開いた帯革取付具がベルトからも帯革からも外れて落下してしまい、さらには紛失する恐れもある。
【0008】
これに対し、本願考案においては、本体部の第1切込部及び第2切込部にベルトが通されることで帯革取付具がベルトに係合しているので、上記のように係止部・被係止部の係止が解かれてしまっても、帯革取付具はΩ状に開いた状態でベルトから落下することなく残る。これにより、前述の落下による紛失等を防止することができる。
【考案の効果】
【0009】
本考案によれば、帯革を落下、紛失することがなく帯革の係止性能に優れた帯革取付具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態に係る帯革取付具を使用者が装着した状態を示す斜視図である。
【図2】前方向から見た(a)本実施形態の帯革取付具をベルト及び帯革の上に装着した斜視図、(b)本実施形態の帯革取付具をベルトのみに装着した斜視図(c)、従来例の帯革取付具をベルトに装着した斜視図である。
【図3】後方向から見た(a)本実施形態の帯革取付具をベルト及び帯革の上に装着した斜視図、(b)本実施形態の帯革取付具をベルトのみに装着した斜視図(c)、従来例の
帯革取付具をベルトに装着した斜視図である。図である。
【図4】本実施形態の帯革取付具の正面図及び斜視図である。
【図5】本実施形態の帯革取付具の正面図及び斜視図である。
【図6】変形例に係る帯革取付具の正面図である。
【考案を実施するための形態】
【0011】
以下、本考案の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1に本実施形態に係る帯革取付具1を使用者Mが装着した状態を示す。図1(a)は前方向から見た図であり図1(b)は後方向から見た図である。図1に示す方角は、使用者Mから見た左右方向及び前後方向と、図示されない地面に垂直に向かう下方向及び下方向と逆方向の上方向からなる上下方向とからなる。これらの方向はそれぞれ互いに直交する。同様の方角が図2〜図6に適宜適用される。
【0013】
帯革取付具1A〜1Dは、使用者Mの腰又は腹のまわりを周回させて使用されるベルト2の外周側に、所望の物品を吊り下げるための帯革3を取り付けるためのものである。前記物品としては特に限定されるものではないが、例えば警察官、ガードマン、自衛官等が使用する警棒ホルダ4、手錠ホルダ5、拳銃ホルダ6等が挙げられる。
【0014】
この図では、使用者Mから見た右前、左前、右後ろ、左後ろにそれぞれ4つの帯革取付具1A〜1D(以下適宜、単に「帯革取付具1」と総称する)が取り付けられており、帯革取付具1Aと帯革取付具1Cとの間に拳銃ホルダ6が、帯革取付具1Bと帯革取付具1Dとの間に警棒ホルダ4が、帯革取付具1Cと帯革取付具1Dとの間に手錠ホルダ5が取り付けられている。
【0015】
図2(a)は帯革取付具1A及び帯革取付具1Bをベルト2及び帯革3の上に装着した状態を前方向から見た斜視図、図2(b)は帯革取付具1A及び帯革取付具1Bをベルト2のみに装着した状態を前方向から見た斜視図、図2(c)は従来例の帯革取付具7をベルト2に装着した状態を前方向から見た斜視図である。
【0016】
図2(a)は、使用者Mの腰のまわりに周回させたベルト2の上に、帯革3を周回させ、その上から帯革取付具1A及び帯革取付具1Bによりベルト2と帯革3を束ねた状態である。この図ではベルト2のバックル8と帯革3のバックル9は少しずらして配置されている。
【0017】
図2(b)は、使用者Mの腰のまわりに周回させたベルト2に帯革取付具1A及び帯革取付具1Bを装着した状態である。この図は帯革3を取り付ける前の状態であり、帯革取付具1A及び帯革取付具1BはΩ状に開かれている。帯革取付具1A及び帯革取付具1Bは略帯状の本体部11と、第1切込部12と、第2切込部13とを有する。第1切込部12は、本体部11の短手方向(この図の左右方向)に沿った一方側から他方側へと延びるベルト2を本体部11の裏面11B側から表面11A側へと進入させ、第2切込部13は、第1切込部12により本体部11の表面11A側へ進入したベルト2を、表面11A側から裏面11B側へと再び進出させる。ベルト2はズボンのベルト通し10に適宜通されている。
【0018】
帯革取付具1A及び帯革取付具1Bは本体部11の長手方向(この図の上下方向)両端部のうち一方端に設けられた被係止部14と、本体部11の長手方向両端部のうち他方端に設けられた係止部15とを有する。係止部15は、被係止部14に対して、帯革取付具1A及び帯革取付具1Bの使用時において、第1切込部12及び第2切込部13を通されたベルト2の外周側において帯革3をベルト2と束ねるように係止される。
【0019】
すなわち、使用者Mはまず、ズボンのベルト通し10にベルト2を通して腰の周りに周回させる。その後ベルト2を帯革取付具1A及び帯革取付具1Bの第1切込部12及び第2切込部13に通して図2(b)の状態にする。その後、帯革3をベルト2の外周側に周回させ、帯革取付具1A及び帯革取付具1Bの被係止部14と係止部15によりベルト2と帯革3を束ねて係止する。これにより図2(a)の状態となる。
【0020】
第1切込部12及び第2切込部13は、ベルト2の幅方向(この図の上下方向)の寸法よりも大きい前記長手方向の寸法を備える。
【0021】
本体部11は、互いに略平行な第1切込部12及び第2切込部13の間に、略矩形の引き通し部16を備える。
【0022】
図2(c)は従来例の帯革取付具7をベルト2の上に装着した状態である。従来例の帯革取付具7は、被係止部14及び係止部15を備えるが、第1切込部12及び第2切込部13を備えないため、係止構造の劣化や、何らかの衝撃等により被係止部14と係止部15の係止が解かれた場合に帯革取付具7が落下したり紛失する恐れがある。
【0023】
図3(a)は帯革取付具1C及び帯革取付具1Dをベルト2及び帯革3の上に装着した状態を使用者M基準の後方向から見た斜視図、図3(b)は帯革取付具1C及び帯革取付具1Dをベルト2のみに装着した状態を後方向から見た斜視図、図3(c)は従来例の帯革取付具7をベルト2に装着した状態を後方向から見た斜視図である。
【0024】
図3(a)は、使用者Mの腰のまわりに周回させたベルト2の上に、帯革3を周回させ、その上から帯革取付具1C及び帯革取付具1Dによりベルト2と帯革3を束ねた状態である。
【0025】
図3(b)は、使用者Mの腰のまわりに周回させたベルト2に帯革取付具1C及び帯革取付具1Dを装着した状態である。この図は帯革3を取り付ける前の状態であり、帯革取付具1C及び帯革取付具1DはΩ状に開かれている。帯革取付具1C及び帯革取付具1Dは略帯状の本体部11と、第1切込部12と、第2切込部13とを有する。第1切込部12は、本体部11の短手方向(この図の左右方向)に沿った一方側から他方側へと延びるベルト2を本体部11の裏面11B側から表面11A側へと進入させ、第2切込部13は、第1切込部12により本体部11の表面11A側へ進入したベルト2を、表面11A側から裏面11B側へと再び進出させる。ベルト2はズボンのベルト通し10に適宜通されている。
【0026】
帯革取付具1C及び帯革取付具1Dは本体部11の長手方向両端部のうち一方端に設けられた被係止部14と、本体部11の長手方向(この図の上下方向)両端部のうち他方端に設けられた係止部15とを有する。係止部15は、被係止部14に対して、帯革取付具1C及び帯革取付具1Dの使用時において、第1切込部12及び第2切込部13を通されたベルト2の外周側において帯革3をベルト2と束ねるように係止される。
【0027】
本体部11は、互いに略平行な第1切込部12及び第2切込部13の間に、略矩形の引き通し部16を備える。
【0028】
図3(c)は従来例の帯革取付具7をベルト2の上に装着した状態である。従来例の帯革取付具7は、被係止部14及び係止部15を備えるが、第1切込部12及び第2切込部13を備えないため、係止構造の劣化や、何らかの衝撃等により被係止部14と係止部15の係止が解かれた場合に帯革取付具7が落下したり紛失する恐れがある。
【0029】
図4(a)は帯革取付具1を本体部11の表面11A側を上方向にして接地面(図示なし)に平置きした時に上方向から見た正面図である。帯革取付具1は略帯状の本体部11と、本体部11の長手方向(この図の左右方向)中央部に位置し、当該長手方向に沿って延設される第1切込部12と、本体部11の長手方向中央部に位置し、当該長手方向に沿って延設される第2切込部13を有する。
【0030】
第1切込部12及び第2切込部13は、互いに略等しい前記長手方向の寸法を備える。
【0031】
本体部11は、互いに略平行な第1切込部12及び第2切込部13の間に、略矩形の引き通し部16を備える。
【0032】
図4(b)はΩ状に曲がった状態の帯革取付具1を接地面(図示なし)に平置きした時に本体部11の表面11A側から見た斜視図である。帯革取付具1は本体部11の長手方向(この図の左右方向)両端部のうち一方端に設けられた被係止部14と、本体部11の長手方向両端部のうち他方端に設けられた係止部15とを有する。被係止部14及び係止部15は例えばボタンや鳩止め等で構成される。この図では、被係止部14及び係止部15がそれぞれ2個ずつ設けられている。この図では、本体部11の表面11A側に設けられた被係止部14と、裏面11B側に設けられた係止部15とを、留め合わせて係止するようになっている。
【0033】
帯革取付具1の本体部11の素材は特に限定されるものではないが、例えば皮で構成される。
【0034】
図5(a)は帯革取付具1を本体部11の裏面11B側を上方向にして接地面(図示なし)に平置きした時に上方向から見た正面図である
【0035】
被係止部14は、第1切込部12と第2切込部13との垂直二等分線Xの延長線上に位置する第1中心位置17を備え、係止部15は、前記垂直二等分線Xの延長線上に位置する第2中心位置18を備える。第1中心位置17は、2個の被係止部14同士の中間に位置し、第2中心位置18は2個の係止部15の中間に位置する。
【0036】
図5(b)はΩ状に曲がった状態の帯革取付具1を接地面(図示なし)に平置きした時に本体部11の裏面11B側から見た斜視図である。この図では、引き通し部16の形状は曲線状であって、楕円に近い略矩形となっている。
【0037】
<実施形態の効果>
例えば図2(c)及び図3(c)に示したように、本体部11がベルト2に対し係合されない状態で、単にベルト2及び帯革3を取り囲むように周回した後に係止部15・被係止部14が係止される従来の構造では、例えば何かにひっかかったはずみで上記係止が解かれてしまった場合、Ω状に開いた帯革取付具7がベルト2からも帯革3からも外れて落下してしまい、さらには紛失する恐れもある。
【0038】
これに対し、本実施形態の帯革取付具1においては、本体部11の第1切込部12及び第2切込部13にベルト2が通されることで帯革取付具1がベルト2に係合しているので、上記のように係止部15・被係止部14の係止が解かれてしまっても、帯革取付具1はΩ状に開いた状態でベルト2から落下することなく残る。これにより、前述の落下による紛失等を防止することができる。
【0039】
また、本実施形態では特に、第1切込部12及び第2切込部13がベルト2の幅方向の
寸法よりも大きいことにより、ベルト2を第1切込部12及び第2切込部13に対し確実に通すことができる。
【0040】
また、本実施形態では特に、第1切込部12及び第2切込部13が互いに略等しい長手方向の寸法を備えることにより、ベルト2を第1切込部12及び第2切込部13に対し通すとき、ぎくしゃくすることなく確実に円滑に通すことができる。
【0041】
また、本実施形態では特に、互いに略平行な第1切込部12及び第2切込部13の間に、略矩形の引き通し部16を備えることにより、ベルト2を第1切込部12及び第2切込部13に対し通すとき、切込部の縁部に局所的に変に偏当たりしたりこすれたりすることなく、まっすぐスムーズに通すことができる。
【0042】
また、本実施形態では特に、被係止部14が第1切込部12と第2切込部13との垂直二等分線Xの延長線上に位置する第1中心位置17を備え、係止部15が前記垂直二等分X線の延長線上に位置する第2中心位置18を備えることにより、帯革取付具1を巻回して取り付けた状態の周方向に沿って見たとき、被係止部14の中心位置、第1切込部12・第2切込部13の中間位置、係止部15の中心位置が、一直線上に並ぶこととなる。これにより、使用者Mが歩いて進んでいる際、例えば帯革3に取り付けられた物品が進行路の脇の干渉物から引っ張られ帯革3が外側に膨らんだ場合でも、帯革取付具1でその荷重を均等に長手方向両側に振り分け、最終的に係止部15と被係止部14との係止剛性にて対抗することができる。
【0043】
<変形例>
なお、本考案は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例について説明する。
【0044】
(1)被係止部14及び係止部15が1個ずつのもの
図6に変形例に係る帯革取付具1′を本体部11の裏面11B側を上方向にして接地面(図示なし)に平置きした時に上から見た正面図を示す。帯革取付具1′は被係止部14及び係止部15がそれぞれ1個ずつとなっている。この場合、被係止部14が第1切込部12と第2切込部13との垂直二等分線Xの延長線上に位置する第1中心位置17及び係止部15が前記垂直二等分X線の延長線上に位置する第2中心位置18はそれぞれ被係止部14及び係止部15そのものの中心位置となる。
【0045】
この時も、被係止部14の中心位置、第1切込部12・第2切込部13の中間位置、係止部15の中心位置が一直線上に並ぶこととなり、実施形態と同様の効果を有する。
【0046】
(2)その他
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
【0047】
なお、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
【0048】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0049】
その他、一々例示はしないが、本考案は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0050】
1、1A〜1D、1′ 帯革取付具
2 ベルト
3 帯革
4 警棒ホルダ
5 手錠ホルダ
6 拳銃ホルダ
7 従来例の帯革取付具
8 ベルトのバックル
9 帯革のバックル
10 ズボンのベルト通し
11 本体部
11A 本体部の表面
11B 本体部の裏面
12 第1切込部
13 第2切込部
14 被係止部
15 係止部
16 引き通し部
17、17′ 第1中心位置
18、18′ 第1中心位置
 

この発明は、警察の帯革(けん銃や、警棒、手錠を装着する革のベルト)をズボンのベルトに取り付ける既存の帯革留めの改良品です。
旧来のものは、帯革留めのハト留めが車両の乗り降りの際座席などで擦れて外れて落下し紛失することがよく発生していましたが、
改良品は、ベルトを通せる切れ込みを入れたことにより落下することは絶対ありません。
4個セットで購入すれば、革の留め具が劣化するまで使用可能となります。
また、他にも警備員、工事現場、登山等用途での使用等色々あります。
激しい動作等で、留め具がベルトから外れ紛失しないという利点に注目した商品です。
This invention is the improved holder attached to a leather belt, such as the one holding a gun, baton, and handcuffs.
It happens a lot that a conventional one tends to fall off and be lost on a train due to the friction between the fastened part of the leather belt and the seats when you sit on or leave.
The improved one would never fall off by making the cut where the belt can go through.
The catch of the leather would be usable until it gets degenerated if you purchase four set of the products, and there are various ways to use this product such as for security guard, construction site, and mountain-climbing.
The advantage of this product would be the fact that the catch would not be lost by taken off from the belt due to intense movements.
【図1】
図1 
【図2】
図2 
【図3】
図3 
【図4】
図4 
【図5】
図5 
【図6】
図 
試作品写真1 
試作品写真2 
試作品写真3 
試作品写真4 
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