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【考案の名称】シャツ 【実用新案権者】 【識別番号】506125199 【氏名又は名称】藤本 謙一 【住所又は居所】埼玉県川越市寺尾314−12 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100075188 【氏名又は名称】菊池 武胤 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100077872 【氏名又は名称】平山 洲光 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100118728 【氏名又は名称】中野 圭二 【考案者】 【氏名】藤本 謙一 【住所又は居所】埼玉県川越市寺尾314−12 【要約】 【課題】 簡単且つ確実に袖口を折り返して袖長を短くすることができると共に、折り返した袖口の見栄えが良いシャツを提供する。 【解決手段】 袖口1の先端部に設けたカフス部3と、該カフス部3の内側縁部4に設けた第一ボタン8と該第一ボタン8に係合するように外側縁部6に設けた第一ボタンホール11とからなる第一係合部と、前記カフス部3の上方端3cから上方に3cm以内の内側縁部5に設けた第二ボタン9と該第二ボタン9に係合するように外側縁部7に設けた第二ボタンホール12とからなる第二係合部を備えている。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 袖口の切り込み部分を、内側縁部に設けたボタンと外側縁部に設けたボタンホールを係合して閉じ合わせるようにしたシャツであって、袖口先端部に設けたカフス部と、該カフス部の内側縁部に設けた第一ボタンと該第一ボタンに係合するように外側縁部に設けた第一ボタンホールとからなる第一係合部と、前記カフス部の上方端から上方に3cm以内の内側縁部に設けた第二ボタンと該第二ボタンに係合するように外側縁部に設けた第二ボタンホールとからなる第二係合部を備えたシャツ。 【請求項2】 前記カフス部の内周面と外周面を同一の布地で形成した請求項1に記載のシャツ。 【請求項3】 前記カフス部をカフス部の上方端に沿って外側に折り返したときに、前記第一ボタンホールと係合する位置の内側縁部に第三ボタンを設けた請求項1又は2に記載のシャツ。 【請求項4】 前記第三ボタンと係合して袖口の切り込み部分を閉じ合わせる第三ボタンホールを外側縁部に設けた請求項3に記載のシャツ。 【請求項5】 前記カフス部の幅が6〜10cmである請求項1乃至4の何れかに記載のシャツ。 【請求項6】 前記シャツの下前に設けた複数の身頃ボタンの内、最上方の身頃ボタンを台襟下方端より下側に位置させた請求項1乃至5の何れかに記載のシャツ。 【請求項7】 前記最上方の身頃ボタンを台襟下方端から1〜3cm下方に位置させた請求項6に記載のシャツ。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 本考案は、クールビズに適したシャツに関する。 【背景技術】 ワイシャツ等の長袖シャツの袖口は、袖先から肘側に向けて切り込み部分を形成してあり、この切り込み部分の内側縁部に設けたボタンと外側縁部に設けたボタンホールを係合して、袖口の切り込み部分を閉じ合わせている。従来のシャツにおいて袖まくりするときは、袖口のボタンとボタンホールの係合を外して袖口を1〜2度折り返しているが、折り返した袖口を固定する手段が無いために、袖まくり状態が緩んで袖口が元の状態に戻り易いという問題があった。 この折り返した袖口を固定する手段を備えたシャツとして、切り込み部分の外側縁部の裏側にボタンホールを有するタブを縫着し、袖口を2度折り返した状態でタブのボタンホールと内側縁部のボタンを係合して閉じ合わせるようにしたシャツは知られている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】 登録実用新案第3085926号公報 【考案の開示】 【考案が解決しようとする課題】 近年、クールビズが提唱されていることから、温度変化に対して衣服で調節することが望まれている。しかし、特許文献1に記載のシャツは、袖まくりしたときにシャツの裏地が表に現れるのみならず、袖口を二度折り返すことにより折り返した部分が膨らんで皺を生じやすいために、ビジネス用のシャツとしては見栄えが悪くなるという課題があった。また、袖口を伸ばして着用しているときには、切り込み部分の裏側に縫着したタブが肌に接触するために違和感が生じるという課題もあった。 そこで、本考案は、簡単且つ確実に袖口を折り返して袖長を短くすることができると共に、折り返した袖口の見栄えが良いシャツを提供するものである。 【課題を解決するための手段】 本考案は、上記課題を解決するために、袖口の切り込み部分を、内側縁部に設けたボタンと外側縁部に設けたボタンホールを係合して閉じ合わせるようにしたシャツであって、袖口先端部に設けたカフス部と、該カフス部の内側縁部に設けた第一ボタンと該第一ボタンに係合するように外側縁部に設けた第一ボタンホールとからなる第一係合部と、前記カフス部の上方端から上方に3cm以内の内側縁部に設けた第二ボタンと該第二ボタンに係合するように外側縁部に設けた第二ボタンホールとからなる第二係合部を備えたシャツを提供するものである。 また、本考案は、前記カフス部の内周面と外周面を同一の布地で形成した請求項1に記載のシャツを提供するものである。 また、本考案は、前記カフス部をカフス部の上方端に沿って外側に折り返したときに、前記第一ボタンホールと係合する位置の内側縁部に第三ボタンを設けた請求項1又は2に記載のシャツを提供するものである。 また、本考案は、前記第三ボタンと係合して袖口の切り込み部分を閉じ合わせる第三ボタンホールを外側縁部に設けた請求項3に記載のシャツを提供するものである。 また、本考案は、前記カフス部の幅が6〜10cmである請求項1乃至4の何れかに記載のシャツを提供するものである。 また、本考案は、前記シャツの下前に設けた複数の身頃ボタンの内、最上方の身頃ボタンを台襟下方端より下側に位置させた請求項1乃至5の何れかに記載のシャツを提供するものである。 また、本考案は、前記最上方の身頃ボタンを台襟下方端から1〜3cm下方に位置させた請求項6に記載のシャツを提供するものである。 【考案の効果】 本考案に係るシャツによれば、袖口の切り込み部分を、内側縁部に設けたボタンと外側縁部に設けたボタンホールを係合して閉じ合わせるようにしたシャツであって、袖口先端部に設けたカフス部と、該カフス部の内側縁部に設けた第一ボタンと該第一ボタンに係合するように外側縁部に設けた第一ボタンホールとからなる第一係合部と、前記カフス部の上方端から上方に3cm以内の内側縁部に設けた第二ボタンと該第二ボタンに係合するように外側縁部に設けた第二ボタンホールとからなる第二係合部を備えた構成を有することにより、第一ボタンと第一ボタンホールの係合を外してカフス部をカフス部の上方端に沿って外側に折り返すことによって簡単に袖長を短くすることができる。また、第二ボタンと第二ボタンホールの係合により折り返したカフス部の根元部分を固定することができ、カフス部の内側縁部と外側縁部が開いて元の状態に戻るのを阻止することができる。また、袖口を折り返したときにも袖先端部の表側にカフス部が現れるから、見栄えを良好に保つことができる効果がある。 また、本考案は、前記カフス部の内周面と外周面を同一の布地で形成した請求項1に記載の構成を有することにより、袖口を折り返したときにも外周面と同一の布地が表に表れるから、袖口の見栄えを維持した状態で袖長を短くすることができる効果がある。 また、本考案は、前記カフス部をカフス部の上方端に沿って外側に折り返したときに、前記第一ボタンホールと係合する位置の内側縁部に第三ボタンを設けた請求項1又は2に記載の構成を有することにより、折り返したカフス部を確実に固定することができる効果がある。 また、本考案は、前記第三ボタンと係合して袖口の切り込み部分を閉じ合わせる第三ボタンホールを外側縁部に設けた請求項3に記載の構成を有することにより、第三ボタンと第三ボタンホールを係合して袖口の切り込み部分を閉じ合わせることができる効果がある。 また、本考案は、前記カフス部の幅が6〜10cmである請求項1乃至4の何れかに記載の構成を有することにより、袖口先端部を袖の他の部分より細く形成することができると共に、カフス部を折り返したときに清涼感を得られる程度に袖長を短くすることができる効果がある。 また、本考案は、前記シャツの下前に設けた複数の身頃ボタンの内、最上方の身頃ボタンを台襟下方端より下側に位置させた請求項1乃至5の何れかに記載の構成を有することにより、台襟部を固定する身頃ボタンが無いからネクタイを結ぶときの障害にならないのみならず、ネクタイの締め付け具合を調節することによって簡単に首周りの開放感を得ることができる効果がある。 また、本考案は、前記最上方の身頃ボタンを台襟下方端から1〜3cm下方に位置させた請求項6に記載の構成を有することにより、ネクタイを外したときでも襟元がしまった状態を維持することができる効果がある。 【考案を実施するための最良の形態】 本考案の実施の形態を図示する実施例に基づいて説明する。 本考案に係るシャツ100は、袖口1の先端部に設けたカフス部3と、該カフス部3の内側縁部4に設けた第一ボタン8と該第一ボタン8に係合するように外側縁部6に設けた第一ボタンホール11とからなる第一係合部と、前記カフス部3の上方端3cから上方に3cm以内の内側縁部5に設けた第二ボタン9と該第二ボタン9に係合するように外側縁部7に設けた第二ボタンホール12とからなる第二係合部を備えている。 【実施例1】 図1に示す実施例において、シャツ100の袖口1は、袖先から上方(肘側)に向けて切り込み部分2を形成して、袖口1を折り返して袖まくりし易いようにしてある。切り込み部分2は、内側縁部4,5と外側縁部6,7を重ね合わせ、内側縁部4,5に設けたボタン8,9,10と外側縁部6,7に設けたボタンホール11,12,13を係合して、袖口1を閉じ合わせることができるようにしてある。 図1に示す実施例において、袖口1の先端部には、内周面3aと外周面3bを同一の布地で形成したカフス部3を設けてある。カフス部3は、切り込み部分2の内側縁部4に第一ボタン8を設けると共に、切り込み部分2の外側縁部6に第一ボタンホール11を設けてあり、第一ボタン8と第一ボタンホール11を係合してカフス部3を閉じ合わせることができるようにしてある。 カフス部3の幅が10cmより長い場合には、上方端3cの腕の太さに対応してカフス部3の周長も長くなるために、袖先が広くなって着用感及び見た目が悪くなる。一方、カフス部3の幅が6cmより短い場合には、カフス部3を折り返したときに袖長の変化が少なく、充分な清涼感を得ることができない。従って、カフス部3は、袖口先端部を細く形成することができ、カフス部3を折り返したときに充分な清涼感を得られる6〜10cmの幅に設けてあることが好ましい。 図1に示す実施例において、切り込み部分2には、カフス部3の上方端3cより上側の内側縁部5及び外側縁部7に剣ボロを形成してある。内側縁部5には、カフス部3の上方端3cからカフス部3を折り返すための折り返し代14をおいて第二ボタン9を設けてある。また、外側縁部7には、第二ボタン9に係合するように対応する位置に第二ボタンホール12を設けてある。 なお、第二ボタン9は、折り返したカフス部3の根元部分を固定することができるように、カフス部3の上方端3cから3cm以内の内側縁部5に設けてあることが好ましい。 また、内側縁部5には、カフス部3をカフス部3の上方端3cに沿って外側に折り返したときに、第一ボタンホール11と係合する位置に第三ボタン10を設けてある。更に、外側縁部7には、第三ボタン10と係合して袖口1の切り込み部分2を閉じ合わせる第三ボタンホール13を設けてある。 図4に示すように、シャツ100は、下前22に設けた複数の身頃ボタン24,25と上前23に設けた複数の身頃ボタンホール26,27を係合して、下前22と上前23を閉じ合わせるようにしてある。最上方の身頃ボタン24は、台襟20の下方端21より下側に位置させて、台襟20を閉じ合わせないようにしてある。最上方の身頃ボタン24は、ネクタイを外したときに襟元が緩まないように、台襟20の下方端21から1〜3cm下方に位置させてあることが好ましい。 次に、本考案に係るシャツの作用について説明する。 シャツ100の袖口を折り返すときには、図2に示すように、第一ボタン8と第一ボタンホール11の係合を外し、カフス部3を上方端3cに沿って外側に折り返す。このとき、第二ボタン9と第二ボタンホール12の係合により、折り返したカフス部3の根元部分を固定することができ、カフス部3の内側縁部4と外側縁部6が開いて元の状態に戻るのを阻止することができる。 図3に示すように、折り返したカフス部3の第一ボタンホール11を第三ボタン10と係合させて、カフス部3を確実に折り返した状態で固定することができる。 図4は、シャツ100の右腕側袖口のみ折り返した状態を示している。本考案に係るシャツは、上述のようにカフス部3を折り返すことにより簡単に袖長を短くすることができるのみならず、カフス部3を伸ばした左腕側袖口と同様の見栄えを維持することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本考案シャツの袖口の一実施例を示す斜視図。 【図2】その一実施例の使用状態を示す斜視図。 【図3】その一実施例の使用状態を示す斜視図。 【図4】本考案シャツの一実施例を示す正面図。 【符号の説明】 1 袖口 2 切り込み部分 3 カフス部 3a 内周面 3b 外周面 3c 上方端 4,5 内側縁部 6,7 外側縁部 8〜10 ボタン 11〜13 ボタンホール 14 折り返し代 20 台襟 21 下方端 22 下前 23 上前 24,25 身頃ボタン 26,27 身頃ボタンホール 100 シャツ |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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商標 (クールセブンズ)シャツ と セットで譲渡します クールセブンズは涼しく七分袖をイメージしています 実用新案 @ 普通時は長袖、必要な時には折り返し(ボタンで固定)七分袖 A カフス部が長く、折り返ししても裏表同じ生地のため見栄えが良い B 夏、涼しく、冬、格好良い C 第一ボタンをダウンしておりネクタイの調整が自由 D 1000億市場に挑戦 〒350−1141 埼玉県川越市寺尾314−12 藤本謙一 TEL(FAX)049−243−8978 e-mail kenichi_@mri.biglobe.ne.jp |
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