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【考案の名称】ズボン 【実用新案権者】 【識別番号】516116530 【氏名又は名称】鶴嶋 ひろみ 【住所又は居所】埼玉県東松山市桜山台7−8 【代理人】 【識別番号】100089026 【弁理士】 【氏名又は名称】木村 高明 【考案者】 【氏名】鶴嶋 ひろみ 【住所又は居所】埼玉県東松山市桜山台7−8 【要約】 【課題】 装着しているカテーテルを外観上自然に見えるように体の外へ逃がすことができるズボンを提供する。 【解決手段】 前身頃11と後身頃12とを有し、前身頃11には、着用者の股上に相当する部位13に切欠部14が設けられると共に、切欠部14を被覆する被覆布部15が設けられたズボン10において、切欠部14は略方形状に形成され、被覆布部15は切欠部14の下端部16に沿って前身頃11に縫着され、切欠部14の側方端縁部において折曲可能に形成されている。 【選択図】 図1 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 前身頃と後身頃とを有し、前記前身頃には、着用者の股上に相当する部位に切欠部が設けられると共に、前記切欠部を被覆する被覆布部が設けられたズボンにおいて、 前記切欠部は略方形状に形成され、前記被覆布部は前記切欠部の下端部に沿って前記前身頃に縫着され、前記切欠部の側方端縁部において折曲可能に形成されていることを特徴とするズボン。 【請求項2】 前記被覆布部と前記前身頃には、夫々、互いに開閉可能に係止する係止部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のズボン。 【請求項3】 前記係止部は、前記前身頃の上端部に沿って設けられていることを特徴とする請求項2記載のズボン。 【請求項4】 前記切欠部は前記前身頃の中央部から側方へ所定寸法偏位して形成され、前記被覆布部は前記切欠部の端部において折り返すことによって、前記切欠部を開放するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のズボン。 【請求項5】 前記切欠部は前記前身頃の中央部に形成され、前記被覆布部は前記前身頃の股上全域を被覆するように構成され、前記被覆布部は前記切欠部の両端部において、夫々、折り返すことによって、前記切欠部を開放するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のズボン。 【請求項6】 前記被覆布部にはポケット部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のズボン。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、カテーテルを違和感なく外に通すことができるズボンに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来より、体内の器官等に挿入し、液体の排出や注入等を行なうための細い管として、カテーテルが広く知られている。カテーテルの中でも、患者の体内に長時間留置する留置カテーテルにあっては、患者の着用している服の隙間からカテーテルを取り出す必要がある。 このような場合において、例えば、患者が普通のズボンをはく際に、カテーテルが邪魔になり、腰の高さまでズボンを履くのが難しいという問題があった。 【0003】 そこで、前記課題を解決するために、例えば特許文献1には、左折り返し部分と右折り返し部分を有する後ろズボンの上部に紐通しを設けて紐を通し、左折り返し部分と右折り返し部分にホックを縫着し、股下より下部を縫着した前ズボンの上部に紐通しを設けて左紐、右紐を通し、前ズボンの裏側にホックを縫着したことを特徴とする介護用ズボンが開示されている。 特許文献1に記載の技術にあっては、前ズボンが股下より下部において縫着されているため、前ズボンを縫着された前記下部に沿って前方へ開放するように構成されている。従って、カテーテルを前ズボンと後ろスボンとの間から通して患者の外側方へ逃がすことができる。 【0004】 しかし、特許文献1に記載の技術にあっては、カテーテルを脚に沿った方向へ逃がすことができず、カテーテルが不自然な位置から外に飛び出て見えるという不具合があった。 【特許文献1】公開特許公報 特開2002−227014号公報 【考案の開示】 【考案が解決しようとする課題】 【0005】 本考案は、以上のような従来からの不具合を解消するためのものであって、その課題は、装着しているカテーテルを外観上自然に見えるように体の外へ逃がすことができるズボンを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 前記課題を解決するために、請求項1に記載の考案にあっては、前身頃と後身頃とを有し、前記前身頃には、着用者の股上に相当する部位に切欠部が設けられると共に、前記切欠部を被覆する被覆布部が設けられたズボンにおいて、前記切欠部は略方形状に形成され、前記被覆布部は前記切欠部の下端部に沿って前記前身頃に縫着され、前記切欠部の側方端縁部において折曲可能に形成されていることを特徴とする。 【0007】 従って、前記被覆布部は前記切欠部の側方端縁部において折曲しうる。 【0008】 請求項2に記載の考案にあっては、前記被覆布部と前記前身頃には、夫々、互いに開閉可能に係止する係止部が設けられていることを特徴とする。 【0009】 従って、前記被覆布部と前記前身頃とは、前記係止部によって、互いに開閉可能に係止される。 【0010】 請求項3に記載の考案にあっては、前記係止部は、前記前身頃の上端部に沿って設けられていることを特徴とする。 【0011】 請求項4に記載の考案にあっては、前記切欠部は前記前身頃の中央部から側方へ所定寸法偏位して形成され、前記被覆布部は前記切欠部の端部において折り返すことによって、前記切欠部を開放するように構成されていることを特徴とする。 【0012】 従って、前記被覆布部を前記切欠部の端部において折り返すことによって、前記切欠部が開放される。 【0013】 請求項5に記載の考案にあっては、前記切欠部は前記前身頃の中央部に形成され、前記被覆布部は前記前身頃の股上全域を被覆するように構成され、前記被覆布部は前記切欠部の両端部において、夫々、折り返すことによって、前記切欠部を開放するように構成されていることを特徴とする。 【0014】 従って、前記被覆布部を前記切欠部の両端部において、夫々、折り返すことによって、前記切欠部が開放される。 【0015】 請求項6に記載の考案にあっては、前記被覆布部にはポケット部が設けられていることを特徴とする。 【考案の効果】 【0016】 請求項1〜6に記載のズボンにあっては、前記被覆布部は前記切欠部の側方端縁部において折曲しうるので、カテーテルを装着した前記着用者が前記ズボンを装着した場合には、前記切欠部の側方端縁部からカテーテルをズボンの外側方へ出した状態で前記被覆布部によって前記切欠部を被覆することができる。 従って、カテーテルを脚に沿った方向へ逃がすことができ、その結果、装着しているカテーテルを外観上自然に見えるように体の外へ逃がすことができるズボンを提供することができる。 【0017】 請求項2に記載のズボンにあっては、前記被覆布部と前記前身頃とは、前記係止部によって、互いに開閉可能に係止されるので、前記被覆布部を前記前身頃に固定することができる。 【0018】 特に、請求項3に記載のズボンにあっては、前記係止部は、前記前身頃の上端部に沿って設けられているので、前記着用者が装着しているカテーテルを無理なく体の外に逃がすことができると共に、前記被覆布部を前記着用者の腰部に沿って確実に固定することができる。 【0019】 請求項4に記載のズボンにあっては、前記被覆布部を前記切欠部の端部において折り返すことによって、前記切欠部が開放されるので、カテーテルを装着した前記着用者が前記ズボンを装着した場合には、前記切欠部の側方端縁部からカテーテルをズボンの外側方へ出した状態で前記被覆布部によって前記切欠部を被覆することができる。その結果、カテーテルを片脚に沿った方向へ逃がすことができる。 【0020】 請求項5に記載のズボンにあっては、前記被覆布部を前記切欠部の両端部において、夫々、折り返すことによって、前記切欠部が開放されるので、カテーテルを装着した前記着用者が前記ズボンを装着した場合には、前記切欠部の両端部からカテーテルをズボンの外側方へ出した状態で前記被覆布部によって前記切欠部を被覆することができる。その結果、カテーテルを両脚に沿った方向へ逃がすことができる。 【0021】 請求項6に記載のズボンにあっては、前記被覆布部にはポケット部が設けられているので、小物等を前記ポケット部に収納することができる。 【図面の簡単な説明】 【0022】 【図1】図1は、本考案に係るズボンの一実施の形態を示す斜視図である。 【図2】図2は、本考案に係るズボンの一実施の形態において、被覆布部を折り返した状態を示す斜視図である。 【図3】図3は、本考案に係るズボンの他の実施の形態を示す斜視図である。 【図4】図4は、本考案に係るズボンの他の実施の形態において、被覆布部を折り返した状態を示す斜視図である。 【考案を実施するための最良の形態】 【0023】 以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本考案を詳細に説明する。 図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るズボン10は、全体布製であって、前身頃11と後身頃12とを有し、前身頃11には、着用者の股上に相当する股上相当部13に切欠部14が設けられると共に、切欠部14を被覆する被覆布部15が設けられている。 図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る切欠部14は縦長長方形状に形成され、被覆布部15は切欠部14の下端部16に沿って前身頃11に縫着され、図2に示すように、切欠部14の側方端縁部17において折曲可能に形成されている。図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る切欠部14の上端部は、前身頃11の上端部19に一致して形成されている。 特に、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る切欠部14は前身頃11の中央部20から側方(図1及び図2中左方)へ所定寸法偏位して形成され、被覆布部15は切欠部14の側方端縁部17において折り返すことによって、切欠部14を開放するように構成されている。 【0024】 また、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る被覆布部15と前身頃11とには、夫々、互いに開閉可能に係止する係止部18、18が設けられている。図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る係止部18、18は、前身頃11の上端部19に沿って設けられている。 また、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る被覆布部15にはポケット部21が設けられている。 【0025】 以上の構成を有する第一の実施の形態に係るズボン10に対して、図3及び図4に示す第二の実施の形態に係るズボン30にあっては、切欠部23は第一の実施の形態に係る切欠部14に比して大きな面積を有する横長長方形状であって、前身頃11の中央部20から両側方に跨って形成されている。 また、図3及び図4に示すように、本実施の形態に係る被覆布部15は前身頃11の股上相当部13全域を被覆するように構成され、図4に示すように、被覆布部15は切欠部23の両端部22、22において、夫々、折り返すことによって、切欠部23を開放するように構成されている。 他の構成は第一の実施の形態に係るズボン10と同一である。 【0026】 以下、本実施の形態に係るズボン10の作用について説明する。 本実施の形態に係るズボン10を使用する場合には、カテーテルを装着した着用者がズボン10を着用する。 この際、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るズボン10にあっては、被覆布部15は切欠部14の側方端縁部17において折曲しうるので、カテーテルを装着した前記着用者がズボン10を装着した場合には、切欠部14の側方端縁部17からカテーテルをズボンの外側方へ出した状態で被覆布部15によって切欠部14を被覆することができる。 従って、カテーテルを脚に沿った方向へ逃がすことができ、その結果、装着しているカテーテルを外観上自然に見えるように体の外へ逃がすことができるズボンを提供することができる。 【0027】 また、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るズボン10にあっては、被覆布部15と前身頃11とは、係止部18によって、互いに開閉可能に係止されるので、被覆布部15を前身頃11に固定することができる。 【0028】 特に、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るズボン10にあっては、係止部18は、前身頃11の上端部19に沿って設けられているので、前記着用者が装着しているカテーテルを無理なく体の外に逃がすことができると共に、前記被覆布部を前記着用者の腰部に沿って確実に固定することができる。 【0029】 また、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るズボン10にあっては、被覆布部15を切欠部14の側方端縁部17において折り返すことによって、切欠部14が開放されるので、カテーテルを装着した前記着用者がズボン10を装着した場合には、切欠部14の側方端縁部17からカテーテルをズボン10の外側方へ出した状態で被覆布部15によって切欠部14を被覆することができる。その結果、カテーテルを片脚に沿った方向へ逃がすことができる。 【0030】 図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るズボン10にあっては、被覆布部15にはポケット部21が設けられているので、小物等をポケット部21に収納することができる。 【0031】 また、図3及び図4に示すように、本考案の第二の実施の形態に係るズボン30にあっては、被覆布部15を切欠部23の両端部22、22において、夫々、折り返すことによって、切欠部23が開放されるので、カテーテルを装着した前記着用者がズボン30を装着した場合には、切欠部14の両端部22、22から、夫々、カテーテルをズボン30の外側方へ出した状態で被覆布部15によって切欠部23を被覆することができる。その結果、カテーテルを両脚に沿った方向へ逃がすことができる。 【0032】 本実施の形態に係る切欠部14、23の上端部は、前身頃11の上端部19に一致して形成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されず、前身頃11の上端部19から所定寸法離間して、股上相当部13の略中央に形成されていてもよい。 【産業上の利用可能性】 【0033】 本考案は、ズボンに広く適用可能であり、産業上利用可能性を有している。 【符号の説明】 【0034】 10、30:ズボン 11:前身頃 12:後身頃 13:股上相当部 14、23:切欠部 15:被覆布部 16:下端部 17:側方端縁部 18:係止部 19:上端部 20:中央部 21:ポケット部 22:両端部 23:切欠部 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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術後、お腹から管が出ている患者さんがはけるズボンがありません(パジャマを着る事が出来ません。)そのため、「ゆかた」をレンタルすることになります。 ゆかたでは胸や裾が開いてしまいおしゃれだった母の姿は見る影もありませんでした。見るに見かねて考えたズボンです。 このズボンをはくことにより回診を受けやすく。トイレやリハビリも楽にできるようになりました。 同じ状態の患者さんはたくさんいます。 少しでも気分よく治療ができればと思います。 |
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