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飲食・調理
 
【発明の名称】ドリップバッグ補助具及びコーヒー抽出方法
【特許権者】
【識別番号】524442865
【氏名又は名称】古賀 祥一
【住所又は居所】福岡県久留米市花畑3-4-6
【代理人】
【識別番号】100195327
【弁理士】
【氏名又は名称】森 博
【代理人】
【識別番号】100200333
【弁理士】
【氏名又は名称】古賀 真二
【代理人】
【識別番号】100229389
【弁理士】
【氏名又は名称】香田 淳也
【発明者】
【氏名】古賀 祥一
【住所又は居所】福岡県久留米市花畑3-4-6
【要約】
【課題】ドリップバッグを使用したコーヒーの抽出において、抽出するコーヒーの量や濃さの変更可能な範囲を容易に広げることができるドリップバッグ補助具を提供する。
【解決手段】
ドリップバッグから容器へのコーヒーの抽出を補助するドリップバッグ補助具であって、前記容器の開口縁部に載置され、複数の前記ドリップバッグを並べて設置可能な設置部を備え、前記設置部の下部に貫通孔が形成されているドリップバッグ補助具。
【選択図】図13
選択図
試作図1
試作図2
メッセージ

 コーヒーのドリップバッグを二つ以上同時に使用できる容器とその抽出法の特許です。ドリップバッグを利用してアイスコーヒーを作製する場合、氷で薄まるため通常よりも濃厚なコーヒーが適していると言われており、ドリップバッグを二つ以上使用し、1人分のアイスコーヒーを作るための容器です。濃く香り高いアイスコーヒーを自宅で手軽に作ることができます。
 瀬戸焼の窯元にOEMで制作していただき商品はできておりますが、デザインやバリエーション、売り方などの提案をいただけると幸いです。
 アイスコーヒー文化の根強い日本やアジアではもちろん、スターバックスなどの世界的チェーン店の影響もあり近年欧米でもアイスコーヒーの楽しみ方が広がっております。PCT出願も行っておりますので、今後の市場拡大が期待されます。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
両面に一対のフックが貼付されているドリップバッグから容器へのコーヒーの抽出を補助するドリップバッグ補助具であって、
上面において長手方向に平行して延伸する一対の辺を有し、前記一対の辺となる箇所に前記一対のフックを掛けることにより、複数の前記ドリップバッグを前記長手方向に並べて設置可能な設置部と、
前記設置部に連接し、前記容器の開口縁部に載置される台座部と、を備え、
前記設置部と前記台座部が接合する箇所に貫通孔が形成されていることを特徴とするドリップバッグ補助具。
【請求項2】
前記台座部が、
前記設置部に接合し、平板状になっている平板部と、
前記平板部の周縁から鉛直下向きに所定の長さで延伸する脚部と、を具備する請求項1に記載のドリップバッグ補助具。
【請求項3】
前記台座部が、
前記設置部に接合し、平板状になっている平板部と、
前記平板部の周縁と中心の間の位置から鉛直下向きに所定の長さで延伸する脚部と、を具備する請求項1に記載のドリップバッグ補助具。
【請求項4】
両面に一対のフックが貼付されているドリップバッグから容器へのコーヒーの抽出を補助するドリップバッグ補助具であって、
前記容器の開口縁部に載置され、上面において長手方向に平行して延伸する一対の辺を有し、前記一対の辺となる箇所に前記一対のフックを掛けることにより、複数の前記ドリップバッグを前記長手方向に並べて設置可能な設置部を備え、
前記設置部の下部に貫通孔が形成されていることを特徴とするドリップバッグ補助具。
【請求項5】
前記設置部の下部の長手方向に位置する縁から鉛直下向きに所定の長さで延伸する脚部を備える請求項4に記載のドリップバッグ補助具。
【請求項6】
前記設置部の下部の周縁と中心の間の位置から鉛直下向きに所定の長さで延伸する脚部を備える請求項4に記載のドリップバッグ補助具。
【請求項7】
前記貫通孔の周縁から鉛直下向きに所定の長さで延伸する突起部を具備する請求項1又は4に記載のドリップバッグ補助具。
【請求項8】
前記設置部が、2個の前記ドリップバッグを並べて設置可能となっている請求項1又は4に記載のドリップバッグ補助具。
【請求項9】
請求項1乃至6のいずれかに記載のドリップバッグ補助具を用いて、前記ドリップバッグからコーヒーを抽出することを特徴とするコーヒー抽出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドリップバッグから容器にコーヒーを抽出する作業を補助するドリップバッグ補助具、及びそれを用いてコーヒーを抽出するコーヒー抽出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通液性のある紙(フィルタ)に1杯分のコーヒー粉を個別に包装し、カップに固定してコーヒーを淹れることができるドリップバッグ(「ドリップパック」と称されることがある)は、ドリッパー等の器具を使用せずに、簡易的に本格的なコーヒーを淹れることができることより、多くの製品が販売され、愛飲されている。
【0003】
ドリップバッグは、コーヒーを淹れるカップの上に設置され、フィルタ内のコーヒー粉に上方からお湯を注ぐことにより、コーヒーを淹れるようになっている。ドリップバッグには、カップへの設置方法に応じて、複数のタイプがある。フック式のドリップバッグは、フィルタの外側に貼付されているフックをカップの縁に掛けることにより、カップに設置される。フック式のドリップバッグには、X型やアーチ型等と呼ばれる、ドリップバッグを2点で固定するタイプ(以下、「2点フック式」とする)と、VFR型等と呼ばれる、3点で固定するタイプ(以下、「3点フック式」とする)がある。コニック型(円錐型)ドリップバッグは、ドリップバッグをカップの上に乗せることにより、カップに設置される。
【0004】
ドリップバッグは、上述のように、他に器具を使用せずに、コーヒーを淹れることが可能となっているが、より快適にドリップバッグを使用するために、ドリップバッグによるコーヒーの抽出を補助する道具が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1では、カップに載置可能な載置板材及びドリップバッグを収容可能な容器体からなるドリップ具が提案されている。特許文献1のドリップ具では、ドリップバッグは容器体に収容されるので、容器体の底面部の存在によりドリップバッグがカップ内に沈下位置せず、抽出されたコーヒー内にドリップバッグ内のコーヒー粉が浸漬されないようになっている。また、特許文献1のドリップ具では、カップの縁と載置部材の周縁部との間に間隙が形成されるようになっており、その間隙より、カップに注入されたコーヒーを覗き見ることができるようになっている。
【0006】
特許文献2では、カップの上面を覆うベース(ホルダーベース)の上に筒(抽出筒)を載せた形状のコーヒードリップバッグホルダーが提案されている。特許文献2のホルダーでは、ドリップバッグのフックを筒に引っ掛けてコーヒーを抽出するので、ドリップバッグは、抽出されたコーヒーの上方に保持され、浸漬されないようになっている。
【0007】
特許文献3では、コーヒードリップフィルタ(ドリップバッグ)をカップ本体の上に載置して用いるコーヒードリップフィルタ用のコーヒードリップスタンドが提案されている。特許文献3のドリップスタンドでは、コーヒードリップフィルタの縦長さより長い高さを有する筒状のドリップスタンド本体部にコーヒードリップフィルタを入れ、ドリップスタンド本体部の下側に設けられた横バーの一端をカップの縁に掛けてドリップスタンドをカップの上に位置させることにより、コーヒードリップフィルタがコーヒーに浸からないようになっている。また、特許文献3のドリップスタンドでは、横バーがあることで、ドリップスタンド本体部とカップとの間に間隙ができるので、抽出されたコーヒーの量を確認することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】 実用新案登録第3197073号公報
【特許文献2】 特開2007−159897号公報
【特許文献3】 特開2024−61117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1〜3で提案されている道具では、ドリップバッグは1個しか設置できない。1個のドリップバッグには8〜12グラムのコーヒー粉が使用されることが多く、その量で抽出されるコーヒーの適量は100〜140ccであるとの見解があるので、それより量が多いコーヒーを抽出したい場合や、その量で濃いコーヒーを抽出したい場合等では、複数のドリップバッグを入れ替えて抽出作業を行うことになり、手間がかかる作業となってしまう。ドリップバッグを利用してアイスコーヒーを作製する場合、その作製は、通常通りに作製されたホットコーヒーを冷蔵庫等で冷却するか、氷を入れたカップにホットコーヒーを注入する等の方法で行われるが、後者においては、通常よりも濃厚なコーヒーが適していると言われており、作り置き等にも応えるべく、簡易的に多量の濃厚なコーヒーを作製したいというニーズも存在する。
【0010】
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、ドリップバッグを使用したコーヒーの抽出において、抽出するコーヒーの量や濃さの変更可能な範囲を容易に広げることができるドリップバッグ補助具及びそれを用いたコーヒー抽出方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の発明が上記目的に合致することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
【0012】
<1> ドリップバッグから容器へのコーヒーの抽出を補助するドリップバッグ補助具であって、複数の前記ドリップバッグを並べて設置可能な設置部と、前記設置部に連接し、前記容器の開口縁部に載置される台座部と、を備え、前記設置部と前記台座部が接合する箇所に貫通孔が形成されているドリップバッグ補助具。
<2> 前記台座部が、前記設置部に接合し、平板状になっている平板部と、前記平板部の周縁から鉛直下向きに所定の長さで延伸する脚部と、を具備する<1>に記載のドリップバッグ補助具。
<3> 前記台座部が、前記設置部に接合し、平板状になっている平板部と、前記平板部の周縁と中心の間の位置から鉛直下向きに所定の長さで延伸する脚部と、を具備する<1>または<2>に記載のドリップバッグ補助具。
<4> ドリップバッグから容器へのコーヒーの抽出を補助するドリップバッグ補助具であって、前記容器の開口縁部に載置され、複数の前記ドリップバッグを並べて設置可能な設置部を備え、前記設置部の下部に貫通孔が形成されているドリップバッグ補助具。
<5> 前記設置部の下部の長手方向に位置する縁から鉛直下向きに所定の長さで延伸する脚部を備える<4>に記載のドリップバッグ補助具。
<6> 前記設置部の下部の周縁と中心の間の位置から鉛直下向きに所定の長さで延伸する脚部を備える<4>または<5>に記載のドリップバッグ補助具。
<7> 前記貫通孔の周縁から鉛直下向きに所定の長さで延伸する突起部を具備する<1>から<6>のいずれかに記載のドリップバッグ補助具。
<8> 前記設置部が、2個の前記ドリップバッグを並べて設置可能となっている<1>から<7>のいずれかに記載のドリップバッグ補助具。
<9> 前記設置部が、設置される前記ドリップバッグの下端が前記設置部に収まらない高さとなっている<1>から<8>のいずれかに記載のドリップバッグ補助具。
<10> <1>から<9>のいずれかに記載のドリップバッグ補助具を用いて、前記ドリップバッグからコーヒーを抽出するコーヒー抽出方法。
<11> <10>に記載のドリップバッグ補助具を用いるコーヒー抽出方法であって、前記ドリップバッグから抽出されたコーヒーに、前記ドリップバッグの下部を浸漬して抽出するステップを有するコーヒー抽出方法。
【発明の効果】
【0013】
本発明のドリップバッグ補助具及びコーヒー抽出方法によれば、設置部は複数のドリップバッグを設置可能となっているので、ドリップバッグを入れ替えることなく、1個のドリップバッグを使用してコーヒーを抽出する場合より、抽出するコーヒーの量や濃さを変更できる範囲を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係るドリップバッグ補助具の例(第1実施形態)を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態のドリップバッグ補助具を示す図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。
【図3】第1実施形態のドリップバッグ補助具にドリップバッグを設置した場合の例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るドリップバッグ補助具の例(第2実施形態)を示す斜視図である。
【図5】第2実施形態のドリップバッグ補助具を示す平面図である。
【図6】第2実施形態のドリップバッグ補助具にドリップバッグを設置した場合の例を示す正面図である。
【図7】本発明に係るドリップバッグ補助具にドリップバッグを設置した場合の例(第3実施形態)を示す斜視図である。
【図8】本発明に係るドリップバッグ補助具の例(第4実施形態)を示す図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。
【図9】本発明に係るドリップバッグ補助具の例(第5実施形態)を示す斜視図である。
【図10】第5実施形態のドリップバッグ補助具を示す図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。
【図11】第5実施形態のドリップバッグ補助具の変形例を示す断面図である。
【図12】本発明に係るドリップバッグ補助具の例(第6実施形態)を示す底面図である。
【図13】本発明に係るドリップバッグ補助具の例(第7実施形態)を示す斜視図である。
【図14】第7実施形態のドリップバッグ補助具を示す図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、ドリップバッグを使用してコーヒーを抽出する場合において、複数のドリップバッグを同時に使用することができるドリップバッグ補助具に関する発明である。本発明に係る第1のドリップバッグ補助具は、ドリップバッグを設置する設置部と、設置部に連接し、ドリップバッグから抽出されるコーヒーが注入されるカップ等の容器の縁(開口縁部)に載置される台座部を備え、設置部には複数のドリップバッグを並べて設置することが可能となっている。例えば、2点フック式のドリップバッグの場合、設置部は、ドリップバッグを挿入する開口面と、フィルタの両面に貼付されている一対のフックを掛けることができる側面を有しており、コーヒー粉が封入されたフィルタを開封して、フックを開いて、設置部の側面に掛けてお湯を注げる状態の複数個(例えば2個)のドリップバッグを開口面から挿入して内部に収納する。なお、本発明に係るドリップバッグ補助具は、3点フック式のドリップバッグ、コニック型ドリップバッグ等にも使用することが可能であり、タイプが異なるドリップバッグを混在して使用することも可能である。
【0016】
本発明に係る第2のドリップバッグ補助具は、設置部は備えるが、台座部を備えていない。つまり、ドリップバッグを設置する設置部が容器の縁に載置される形状となっている。台座部がないので、ドリップバッグ補助具が容器の縁全体を覆わず、水平方向に間隙が生じ、その間隙から、容器に注入されるコーヒーの量を確認することができる。
【0017】
本発明に係るドリップバッグ補助具には、ドリップバッグから抽出されるコーヒーが容器に注入されるように、第1のドリップバッグ補助具では設置部と台座部が接合する箇所に、第2のドリップバッグ補助具では設置部の下部(容器の縁と接する部分)に貫通孔が形成されている。本発明では、設置部の高さは、ドリップバッグ補助具の設置部にドリップバッグを設置した場合に、ドリップバッグの下端が設置部の内部に位置するような高さ(以下、「長身高」とする)でも、設置部に収まらない高さ(以下、「短身高」とする)でも良い。設置部の高さが長身高の場合、ドリップバッグから滴下するコーヒーが、貫通孔を通過して、容器に注入される。設置部の高さが短身高の場合、貫通孔は、ドリップバッグのフィルタの下部が貫通可能な大きさを有し、フィルタの下部がドリップバッグ補助具より突出した状態で、コーヒーが抽出される。貫通孔は、1つでも、設置可能なドリップバッグと同じ数でも、任意の数だけ形成可能である。但し、ドリップバッグからコーヒーを抽出しているときに、コーヒーが注入される容器の外に、抽出されたコーヒーが漏出するのを防ぐために、容器にドリップバッグ補助具を設置した状態において、全ての貫通孔が容器の縁の内部に位置するように、貫通孔が形成されていることが好ましい。容器には様々な大きさがあり、それに伴い、縁の大きさも様々であるから、例えば、貫通孔の大きさや配置等が異なる複数種類のドリップバッグ補助具を用意し、容器の大きさに合わせてドリップバッグ補助具を選択できるようにしても良い。容器の縁に載置される台座部又は設置部の下部の大きさも複数種類用意して、容器の大きさに合わせて選択できるようにしても良い。
【0018】
本発明では、複数のドリップバッグを同時に設置可能となっているので、1個のドリップバッグを使用してコーヒーを抽出する場合より、抽出されるコーヒーの量や濃さを変更できる範囲を容易に広げることができる。例えば、1個のドリップバッグで抽出される適量のコーヒーより多くの量のコーヒーを抽出したい場合や、より濃いコーヒーを抽出したい場合等に、複数のドリップバッグを入れ替えることなく、容易に対応することができる。複数のドリップバッグに同時にお湯を注ぐことができるので、注ぐお湯の量が確認でき、ドリップバッグを入れ替えて注ぐ場合と比べて、より均等に各ドリップバッグにお湯を注ぐことができる。
【0019】
本発明では、貫通孔の周縁から鉛直下向きに所定の長さで延伸する突起部を具備することが可能である。突起部を設けることにより、ドリップバッグから抽出されるコーヒーがドリップバッグ補助具を伝って容器の外に漏出する可能性を抑制することができる。
【0020】
本発明に係る第1のドリップバッグ補助具では、台座部が、設置部に接合する平板状の平板部と、平板部の周縁から鉛直下向き(設置部が位置する向きとは反対の向き)に所定の長さで延伸する脚部を具備することが可能である。脚部は、平板部の周縁ではなく、平板部の周縁と中心の間の位置から鉛直下向きに所定の長さで延伸するように形成することも可能である。本発明に係る第2のドリップバッグ補助具では、設置部の下部に脚部を具備することが可能である。脚部を具備することにより、ドリップバッグ補助具が滑動して容器から落下することを防止することができ、また、ドリップバッグ補助具が突起部を具備する場合等では、ドリップバッグ補助具単体をテーブル等の平坦な場所に載置する際に、脚部が脚の役目を果たして、ドリップバッグ補助具を安定させることができる。
【0021】
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付し、説明を省略することがある。また、以下の説明における構造、形状等は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0022】
本発明に係るドリップバッグ補助具の例(第1実施形態)を図1〜図3に示す。
ドリップバッグ補助具1は、2点フック式のドリップバッグを2個設置可能な形状となっており、設置部10及び台座部20を備え、設置部10は長身高となっている。設置部10と台座部20は連接しており、設置部10と台座部20が接合する箇所に2つの貫通孔31及び32が形成されている。図1はドリップバッグ補助具1の斜視図である。図2(A)はドリップバッグ補助具1の平面図であり、図2(B)は図2(A)に示すドリップバッグ補助具1のA−A線に沿った断面図である。図3はドリップバッグ補助具1にドリップバッグ40(ドリップバッグ41及び42)を設置した場合の斜視図である。
なお、図1及び図3において、矢印で示すように、上側、下側、右側及び左側がそれぞれドリップバッグ補助具1の「上」、「下」、「右」及び「左」とし、前側及び後側がそれぞれドリップバッグ補助具1の「前」及び「後」とする。第2、第3、第5及び第7実施形態でのドリップバッグ補助具の例を示す図4、図7、図9及び図13でも同様である。
【0023】
設置部10は、四角錐台の上下を逆にして頂点及び斜辺が多少の丸みを帯びた形状で、上面が開口した開口面となっている。開口面である上面からドリップバッグ40が、設置部10の内部に挿入される。
【0024】
設置部10の上面は、頂点が円弧の長方形の形状となっている。図3に示されるように、上面において長辺(図3において前後方向に延伸する辺)となる箇所(以下、「長縁部」とする)に、ドリップバッグ40の両面に貼付されているフックを掛けることにより、ドリップバッグ41及び42が並べて設置される。よって、上面の長辺は、ドリップバッグ41及び42それぞれが有する2つのフック411及び421を掛けることが可能な長さとなっており、例えば約12cmとなっている。上面の短辺(図3において左右方向に延伸する辺)は、フィルタが開封されたドリップバッグ40のフックを長縁部に掛けた状態においてフィルタの開封口が略長方形の形状となるような長さとなっており、例えば約6cmとなっている。
【0025】
設置部10の下面は、上面と同様な形状で、上面より多少小さい形状となっており、例えば上面の長辺及び短辺の長さがそれぞれ約12cm及び約6cmの場合、下面の長辺及び短辺の長さがそれぞれ約10cm及び約4cmとなっている。図2に示されるように、ドリップバッグ補助具1を平面視した場合、設置部10の下面は、上面と中心が重なり、上面の内部に位置するように、形成されている。
【0026】
設置部10は、上面及び下面と連接する4つの側面(前面、後面、右側面、左側面)を有する。設置部10の前面及び後面は、上面及び下面の短辺に接しており、右側面及び左側面は、上面及び下面の長辺と接している。各側面の斜辺(図1において上下方向に延伸する辺)は、外側に向かって緩やかに凸状に湾曲している。設置部10は長身高であるから、側面の高さ(図1において上下方向の長さ)は、設置部10にドリップバッグ40を設置した場合に、ドリップバッグ40の下端が設置部10の下面に接触しないか、接触する場合でも一部が接触する程度となるような大きさとなっており、例えば約6cmとなっている。なお、設置部10の側面の斜辺は、凸状に湾曲した形状ではなく、直線状でも良い。
【0027】
台座部20は、下面が開口した円柱の形状となっている。即ち、図2に示されるように、台座部20は、設置部10に接合する円板状の平板部21と、平板部21の周縁から鉛直下向き(鉛直方向の下方)に延伸する脚部22から構成される。平板部21の上面と設置部10の下面が、それぞれの中心が重なるように、接合している。ドリップバッグ補助具1は、コーヒーが注入されるカップ等の容器の上に設置され、カップへのドリップバッグ補助具1の設置は、カップの縁全体を覆うように台座部20を載置することにより行われる。よって、平板部21の上面は、カップの縁よりも大きくなっており、例えば上面の直径は約12cmとなっている。カップには様々な大きさがあり、縁の大きさも様々であるから、台座部20の大きさが異なるドリップバッグ補助具1を複数種類用意して、カップの大きさに合わせてドリップバッグ補助具1を選択できるようにしても良い。
上述のようにカップの縁に台座部20を載置するので、脚部22が存在することにより、ドリップバッグ補助具1が滑動してカップから落下することを防止することができる。脚部22の高さ(図1において上下方向の長さ)は、例えば約1cmとなっている。
【0028】
設置部10と台座部20が接合する箇所には、図2(A)に示されるように、設置部10及び台座部20を貫通する円形の貫通孔30(貫通孔31及び32)が形成されている。ドリップバッグ補助具1では、設置部10に2個のドリップバッグ41及び42を設置した場合に、各ドリップバッグの下端と対向する位置に、貫通孔31及び32が形成されている。このような位置に貫通孔30を形成することにより、ドリップバッグから滴下するコーヒーが貫通孔30を通過して、カップに注入される。
ドリップバッグ補助具1では、設置部10の下面全体が平板部21の上面に接合しているので、貫通孔30は、設置部10の下面の大きさに合わせて形成されており、例えば下面の長辺及び短辺の長さがそれぞれ約10cm及び約4cmの場合、貫通孔30の直径は約3cmとなっている。
なお、貫通孔30の数は1個でも3個以上でも良く、形状も円形ではなく、正方形等の他の形状でも良い。貫通孔30の数が1個の場合、設置部10の下面全体が貫通孔30となっていても良い。
【0029】
ドリップバッグ補助具1は、設置されたドリップバッグ2個にお湯が注がれているときでも安定状態を維持できる強度、熱湯に対応できる耐熱性、ドリップバッグ補助具1が載置されるカップに対して負担とならない重量等を有する素材で作製されている。例えば、ステンレス鋼、AS(アクリロニトリル・スチレン)樹脂、PP(ポリプロピレン)樹脂、ポリカーボネート、耐熱ガラス、銅、磁器、陶器等により、ドリップバッグ補助具1は作製されている。ドリップバッグ補助具1の厚さは、素材に応じて、上記の強度、耐熱性、重量等を考慮した大きさとなっており、例えば、AS樹脂で作製されている場合、ドリップバッグ補助具1の厚さは1〜2mmとなっている。なお、設置部10と台座部20とでは厚さが異なっても良く、素材も異なっても良い。
【0030】
ドリップバッグ補助具1の素材として、少なくとも台座部20に対して、透過性を有する素材、例えばAS樹脂、PP樹脂等を使用し、透過性を有する素材により台座部20を作製した場合、台座部20も透過性を有し、コーヒーを抽出している間、台座部20を通して、カップに注入されたコーヒーの量を確認することができる。
【0031】
このような構造のドリップバッグ補助具1を使用してコーヒーを抽出する方法について説明する。
【0032】
まず、コーヒーが抽出されるカップの縁に、台座部20が載置される形で、ドリップバッグ補助具1をカップに設置する。そして、ドリップバッグ41及び42のフィルタを開封し、各ドリップバッグの両面に貼付されているフック411及び421を開いて、設置部10の長縁部(右側面及び左側面)に掛け、ドリップバッグ41及び42が、設置部10の長手方向(図3において前後方向)に並ぶように設置する。なお、ドリップバッグ補助具1にドリップバッグ41及び42を設置して、ドリップバッグ補助具1をカップに設置するようにしても良い。
【0033】
ドリップバッグ補助具1に設置されたドリップバッグ41及び42に対して、適量のお湯を交互に注ぐ。ドリップバッグ41及び42が並んで設置されているので、略均等な量のお湯を両方に注ぐことができる。台座部20が透過性を有する場合、台座部20を通して、カップに注入されるコーヒーの量を確認しながら、ドリップバッグ41及び42に注ぐお湯の量を調節する。
【0034】
適量のコーヒーがカップに注入され、ドリップバッグ補助具1からのコーヒーの滴下が終了したら、ドリップバッグ補助具1をカップから外す。この場合、ドリップバッグ41及び42をドリップバッグ補助具1から外した後、ドリップバッグ補助具1をカップから外すようにしても良い。
【0035】
このように、ドリップバッグ補助具1は2個のドリップバッグ41及び42を設置可能となっているので、1個のドリップバッグを使用してコーヒーを抽出する場合より、抽出されるコーヒーの量や濃さを変更できる範囲が広くなり、より利用者の好みに適したコーヒーを抽出することができる。
【0036】
なお、設置部10の形状は、上記の形状に限られず、複数のドリップバッグが設置可能であれば、他の形状でも良い。台座部20の形状も、上記の形状に限られず、設置部10と連接し、カップに載置可能であれば、他の形状でも良く、カップの縁全体を覆う形状でなくても良い。脚部22は、ドリップバッグ補助具1単体を平坦な場所に載置した場合に不安定にならなければ、平板部21の周縁全体から鉛直下向きに延伸する形状ではなく、周縁内の複数の箇所から延伸する形状でも良く、脚部22はなくても良い。また、ドリップバッグ補助具1は、2点フック式のドリップバッグを設置可能となっているが、2点フック式以外の、例えば3点式のドリップバッグ等が設置可能な形状となっていても良い。
【0037】
本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、設置部10は長身高となっているが、本発明は、短身高の設置部、即ちドリップバッグを設置した場合にドリップバッグの下端が収まらない形状の設置部を使用することも可能である。
【0038】
短身高の設置部を備えるドリップバッグ補助具の例(第2実施形態)を図4〜図6に示す。
ドリップバッグ補助具2は、ドリップバッグ補助具1と同様に、2点フック式のドリップバッグを2個設置可能な形状となっており、連接する設置部50及び台座部60を備え、設置部50が短身高となっている。設置部50と台座部60が接合する箇所には、2つの貫通孔71及び72が形成されている。図4はドリップバッグ補助具2の斜視図、図5はドリップバッグ補助具2の平面図、図6はドリップバッグ補助具2にドリップバッグ40を設置した場合の正面図である。
【0039】
設置部50は、ドリップバッグ補助具1の設置部10と同様に、四角錐台の上下を逆にして頂点及び斜辺が多少の丸みを帯びた形状となっているが、側面の高さ(図4において上下方向の長さ)が、設置部10の側面の高さよりも短くなっている。即ち、設置部50の側面の高さは、図6に示されるように、ドリップバッグ40を設置部50に設置した場合に、ドリップバッグの下部がドリップバッグ補助具2の下方に突出するような大きさとなっており、例えば約2cmとなっている。側面の高さが短くなっていることに合わせて、設置部50の下面は、設置部10の下面より多少大きくなっており、例えば下面の長辺(図4において前後方向に延伸する辺)及び短辺(図4において左右方向に延伸する辺)の長さがそれぞれ約11cm及び約5cmとなっている。設置部50の上面は、設置部10の上面と略同様の大きさとなっており、例えば上面の長辺及び短辺の長さは、それぞれ約12cm及び約6cmとなっている。
【0040】
台座部60は、ドリップバッグ補助具1の台座部20と同様に、下面が開口した円柱の形状となっている。
【0041】
設置部50と台座部60が接合する箇所に形成される貫通孔70(貫通孔71及び72)は、正方形の形状となっている。設置部50にドリップバッグ40を設置したときに、ドリップバッグ40の下端は、貫通孔70を通過して、ドリップバッグ補助具2の下方に到達するので、貫通孔70は、ドリップバッグ40の下部が通過可能な大きさとなっている。例えば、貫通孔70は、1辺の長さが約4cmの正方形となっている。
なお、ドリップバッグ40の下部が通過可能であれば、貫通孔70の数は1個でも良く、形状も正方形ではなく、他の形状でも良い。
【0042】
このように、設置部50に設置されるドリップバッグ40の下部がドリップバッグ補助具2の下方に突出することにより、カップにコーヒーを抽出する過程において、抽出されたコーヒーにフィルタの下部が浸漬される状態にすることが可能となる。コーヒーにフィルタの下部が浸漬されることにより、濃厚なコーヒーの抽出等が可能となるので、濃厚なコーヒーが適していると言われているアイスコーヒー等の作製では、ドリップバッグ補助具2の使用が適している。
なお、ドリップバッグ補助具1の場合と同様に、設置部50及び/又は台座部60の形状は上記の形状に限られず、他の形状でも良い。
【0043】
本発明の第3実施形態について説明する。
第1及び第2実施形態でのドリップバッグ補助具1及び2は、2個のドリップバッグが設置可能となっているが、本発明に係るドリップバッグ補助具は、3個以上のドリップバッグが設置可能な形状とすることも可能である。
【0044】
図7に、4個のドリップバッグを設置可能なドリップバッグ補助具の例(第3実施形態)を示す。
ドリップバッグ補助具3は、2点フック式のドリップバッグを4個設置可能な形状となっており、第2実施形態のドリップバッグ補助具2と同様の短身高の設置部80と、設置部80に連接する台座部90を備え、設置部80と台座部90が接合する箇所には、貫通孔(図示せず)が形成されている。図7は、ドリップバッグ補助具3に4個のドリップバッグ41、42、43及び44を設置した場合の斜視図である。
【0045】
設置部80は、ドリップバッグ補助具2の設置部50と同様に短身高となっているが、4個のドリップバッグ41〜44を設置可能とするために、長手方向(図7において前後方向)の長さが、設置部50より長くなっている。例えば、設置部80の側面の高さ(図7において上下方向の長さ)は約2cmで、上面及び下面の長辺(図7において前後方向に延伸する辺)の長さはそれぞれ約24cm及び約23cmとなっている。上面及び下面の短辺(図7において左右方向に延伸する辺)の長さは、設置部50と略同様で、例えばそれぞれ約6cm及び約5cmとなっている。
【0046】
台座部90は、ドリップバッグ補助具2の台座部60と同様に、下面が開口した円柱の形状となっているが、台座部60より大きくなっている。例えば、台座部90の平板部の上面の直径は約25cmとなっている。
【0047】
設置部80と台座部90が接合する箇所に形成される貫通孔は、設置部80に設置可能なドリップバッグの数に応じて、4つ形成されており、例えばドリップバッグ補助具2の貫通孔70と同様に正方形の形状で、ドリップバッグの下部が通過可能な大きさ(例えば1辺の長さが約4cm)となっている。
【0048】
このような形状のドリップバッグ補助具3は、通常のカップに使用するには多少大きく、ドリップバッグの下部がドリップバッグ補助具3の下方に突出する状態になるので、例えば、開口縁部が大きい容器にアイスコーヒーを作り置きする場合等での使用に適している。
なお、ドリップバッグ補助具2の場合と同様に、設置部80及び/又は台座部90の形状は上記の形状に限られず、他の形状でも良く、貫通孔の数及び/又は形状は上記に限られない。
【0049】
本発明の第4実施形態について説明する。
本発明では、第1実施形態でのドリップバッグ補助具1に対して、貫通孔30の周縁から鉛直下向きに延伸する突起部を設けることが可能である。
【0050】
突起部を具備するドリップバッグ補助具の例(第4実施形態)を図8に示す。
ドリップバッグ補助具4は、ドリップバッグ補助具1と同様に、2点フック式のドリップバッグを2個設置可能な形状となっており、長身高の設置部110と、設置部110に連接する台座部120を備え、設置部110と台座部120が接合する箇所には、貫通孔130が形成されている。図8(A)はドリップバッグ補助具4の平面図であり、図8(B)は図8(A)に示すドリップバッグ補助具4のB−B線に沿った断面図である。
【0051】
ドリップバッグ補助具1と同様に、設置部110は長身高の形状となっており、設置部110と台座部120が接合する箇所に形成されている貫通孔130は、円形の2つの貫通孔131及び132で構成されている。
【0052】
台座部120は、ドリップバッグ補助具1の台座部20と同様に、下面が開口した円柱の形状となっており、平板部121及び脚部122から構成される。平板部121には、貫通孔130の周縁から鉛直下向きに延伸する突起部140(突起部141及び142)が設けられており、貫通孔131の周縁からは突起部141が延伸しており、貫通孔132の周縁からは突起部142が延伸している。突起部140は、上面及び下面が開口した円筒形となっており、延伸する長さである突起部140の高さ(図8(B)において上下方向の長さ)は、脚部122の高さと同等又はそれよりも小さくなっており、例えば約8mmとなっている。
【0053】
このように突起部140を設けることにより、ドリップバッグ補助具4を使用してドリップバッグ40からカップにコーヒーを抽出する際に、抽出されたコーヒーがカップの外に漏出する可能性を抑制することができる。即ち、突起部が設けられていないドリップバッグ補助具1を使用してコーヒーを抽出する場合、ドリップバッグ40から滴下するコーヒーが、貫通孔30から平板部21の裏側(下面)を伝い、更に脚部22の内側を伝って、カップの外に漏出する可能性がある。これに対して、突起部140が設けられたドリップバッグ補助具4を使用する場合は、ドリップバッグ40から滴下するコーヒーは、貫通孔130から突起部140の内側を伝ってカップに落下するので、カップの外への漏出を抑えることができる。
【0054】
なお、突起部140の高さは、脚部122の高さより大きくても良いが、ドリップバッグ補助具4を平坦な場所に載置したときに、脚部122ではなく突起部140が平面に接触する形になり、ドリップバッグ補助具4が不安定になるような場合等では、突起部140の高さは、脚部122の高さ以下が好ましい。突起部140は、貫通孔130の周縁から延伸する形状であれば、円筒形以外の形状でも良い。また、第2及び第3実施形態でのドリップバッグ補助具2及び3に対して、突起部140と同様な突起部を設けても良い。
【0055】
本発明の第5実施形態について説明する。
第1〜第4実施形態でのドリップバッグ補助具では、設置部は四角錐台の上下を逆にして頂点及び斜辺が多少の丸みを帯びた形状となっているが、上述のように、設置部は、複数のドリップバッグが設置可能であれば、他の形状も可能で、丸みを帯びていない直方体の形状も可能である。
【0056】
直方体の形状である設置部を備えるドリップバッグ補助具の例(第5実施形態)を図9及び図10に示す。
ドリップバッグ補助具5は、第4実施形態でのドリップバッグ補助具4と同様に、2点フック式のドリップバッグを2個設置可能な形状となっており、長身高の設置部150と、設置部150に連接する台座部160を備え、設置部150と台座部160が接合する箇所には貫通孔170が形成され、貫通孔170の周縁から鉛直下向きに延伸する突起部180が設けられているが、設置部150は直方体の形状となっており、貫通孔170は1つで長方形の形状となっている。図9はドリップバッグ補助具5の斜視図であり、図10(A)はドリップバッグ補助具5の平面図であり、図10(B)は図10(A)に示すドリップバッグ補助具5のA−A線に沿った断面図である。
【0057】
設置部150は、長身高で直方体の形状となっている。設置部150は2点フック式のドリップバッグを2個設置可能となっているので、上面は、第1実施形態での設置部10と略同等の大きさとなっており、例えば縦(図9において前後方向の長さ)が約12cmで横(図9において左右方向の長さ)が約6cmの長方形の形状となっている。
【0058】
設置部150は直方体の形状なので、下面も上面と同じ大きさの長方形の形状となっているが、内部に貫通孔170へ向かって傾斜する形状を有する。すなわち、設置部150の4つの側面(前面、後面、右側面、左側面)は、図10に示されるように、上面の位置から所定の高さ(図9において上下方向の長さ)までは鉛直下向きに延伸しており、その所定の高さからは貫通孔170の周縁に接するように傾斜する面(以下、「傾斜面」とする)となっている。水平面に対する傾斜面の角度は、例えば、前面及び後面における傾斜面(図10(A)において上下の傾斜面)では約15°、右側面及び左側面における傾斜面(図10(A)において左右の傾斜面)では約20°となっている。設置部150の高さは、設置部10と略同等の大きさで、例えば6〜7cmとなっている。また、貫通孔170は設置部150の下面の中央に形成されており、例えば縦が約5cmで横が約2cmの長方形の形状となっている。よって、側面が鉛直下向きに延伸する長さは、設置部150の大きさ、傾斜面の角度、貫通孔170の大きさ等に応じて設定されており、例えばそれらが上記の値の場合、延伸する長さは5〜6cmとなっている。
【0059】
設置部150は、外観は直方体で、内部が傾斜面を有する形状となっているので、図10(B)に示されるように、傾斜面の部分は、貫通孔170から離れるに従って肉厚となっている。なお、傾斜面の部分は、肉厚ではなく、他の部分と同等の厚さでも良い。
このような傾斜面を形成することにより、設置部150に設置されたドリップバッグ40から滴下するコーヒーが、設置部150の内部に残ることなく、貫通孔170からカップに注入することができる。
【0060】
台座部160は、ドリップバッグ補助具4の台座部120と同様に、設置部150に接合する円板状の平板部161と、平板部161の周縁から鉛直下向きに延伸する脚部162から構成され、さらに貫通孔170の周縁から鉛直下向きに延伸する突起部180が設けられている。平板部161は、ドリップバッグ補助具5を設置するカップの縁よりも大きく、接合する設置部150の大きさを考慮した大きさとなっており、例えば設置部150の下面が、縦が約12cmで横が約6cmの長方形の形状の場合、平板部161の上面の直径は約14cmとなっている。脚部162の高さ及び突起部180の高さは、ドリップバッグ補助具4の場合と略同等で、例えばそれぞれ約1cm及び約8mmとなっている。なお、突起部180はなくても良い。この場合、脚部162もなくても良い。
【0061】
なお、設置部150は、外面が平面となっているが、一部又は全ての外面が、外側に向かって緩やかに凸状に湾曲した丸みを帯びた面となっていても良い。また、設置部150の長手方向(図9において前後方向)に延伸する右側面及び左側面の上端部の中央近辺又は全体に、図11に示されるように、少し隆起した部分(以下、「隆起部」とする)を設けても良い。図11は、図10(B)と同様のドリップバッグ補助具5の断面図である。右側面及び左側面の上端部にこのような隆起部151を設けることにより、この隆起部151を持ち手として、ドリップバッグ補助具5を持ちやすくすることができる。
【0062】
本発明の第6実施形態について説明する。
第1〜第5実施形態でのドリップバッグ補助具において、台座部の脚部は、平板部の周縁から鉛直下向きに延伸しているが、ドリップバッグ補助具をカップに載置した場合や、ドリップバッグ補助具単体を平坦な場所に載置した場合等においてドリップバッグ補助具が不安定にならなければ、脚部は、平板部の裏面(鉛直方向での下側の面)の任意の位置に設けることが可能である。
【0063】
第5実施形態でのドリップバッグ補助具5に対して、脚部162を、平板部161の裏面における周縁と中心の間の位置に設けたドリップバッグ補助具の例(第6実施形態)を図12に示す。
ドリップバッグ補助具6は、ドリップバッグ補助具5と同様に、2点フック式のドリップバッグを2個設置可能な形状となっており、設置部(図示せず)と、設置部に連接する台座部190を備え、設置部と台座部190が接合する箇所には、貫通孔170が形成され、貫通孔170の周縁から鉛直下向きに延伸する突起部180が設けられている。図12はドリップバッグ補助具6の底面図である。
【0064】
台座部190は、ドリップバッグ補助具5の台座部160と同様に、平板部191及び脚部192を備えるが、脚部192は、平板部191の周縁からではなく、平板部191の周縁と中心の間の位置から鉛直下向きに延伸している。脚部192は、上から見た場合に円板状の平板部191と同心円となるように環状に形成されており、突起部180を包囲するように設けられている。例えば、平板部191の直径が約14cmで、貫通孔170が、縦が約5cmで横が約2cmの長方形の形状の場合、脚部192の直径は約8cmとなっている。脚部192の高さは、台座部160の脚部162と略同等の高さとなっており、例えば約1cmとなっている。脚部192の厚さも、台座部160の脚部162と略同等の大きさとなっており、例えばドリップバッグ補助具6がAS樹脂で作製されている場合、1〜2mmとなっている。
なお、脚部192は環状でなくても良く、ドリップバッグ補助具6の安定性が確保可能であれば、長方形等の形状でも良く、離間する複数の部位から構成される形状でも良い。
【0065】
本発明の第7実施形態について説明する。
第1〜第6実施形態でのドリップバッグ補助具は設置部と台座部を備える構造となっているが、本発明では台座部を備えない構造も可能である。つまり、設置部がカップの縁に載置される。
【0066】
第5実施形態でのドリップバッグ補助具5に対して、台座部160を備えないドリップバッグ補助具の例(第7実施形態)を図13及び図14に示す。
ドリップバッグ補助具7は、第5実施形態でのドリップバッグ補助具5と同様に、2点フック式のドリップバッグを2個設置可能な形状となっており、長身高の設置部200を備えるが、台座部を備えておらず、設置部200の下部に脚部210が連接している。図13はドリップバッグ補助具7の斜視図であり、図14(A)はドリップバッグ補助具7の平面図であり、図14(B)は図14(A)に示すドリップバッグ補助具7のA−A線に沿った断面図である。
【0067】
設置部200は長身高で略直方体の形状であるが、前面及び後面が外側に向かって緩やかに凸状に湾曲した形状となっている。設置部200は2点フック式のドリップバッグを2個設置可能となっているので、上面は、ドリップバッグ補助具5での設置部150と略同等の大きさとなっているが、前面及び後面が湾曲した形状となっているので、ドリップバッグ40のフックを掛ける長縁部の長さは、例えば約12cmとなっているが、湾曲した部分での最長は約13cmとなっている。なお、前面及び/又は後面は、湾曲した形状ではなく、平面でも良い。
【0068】
設置部200の下部には、ドリップバッグ補助具5と同様の貫通孔、すなわち長方形の形状である1つの貫通孔220が穿設されており、大きさは、例えば縦(図13において前後方向の長さ)が約5cm、横(図13において左右方向の長さ)が約2cmとなっている。設置部200の内部には、設置部150と同様に、貫通孔220に向かって傾斜する傾斜面が形成されており、傾斜面の部分は肉厚となっている。また、設置部200に連接するように、貫通孔220の周縁から鉛直下向きに延伸する突起部230が設けられている。
【0069】
脚部210は、設置部200の下部の長手方向(図13において前後方向)に位置する縁から鉛直下向きに延伸するように2つ形成されている。脚部210は、他の実施形態での台座部の脚部と同様の機能、すなわちドリップバッグ補助具7が滑動してカップから落下することを防止する、ドリップバッグ補助具7単体を平坦な場所に載置する際に脚の役目を果たす等の機能を有する。よって、脚部210の高さは、台座部の脚部と同等の高さで、例えば約1cmとなっている。脚部210の厚さも同様で、例えばドリップバッグ補助具7がAS樹脂で作製されている場合、1〜2mmとなっている。
【0070】
なお、脚部210は、ドリップバッグ補助具7の安定性が確保可能であれば、一方の縁全体から延伸する形状ではなく、例えば縁の両端のみから延伸する形状等でも良い。また、第6実施形態での台座部190の脚部192のように、脚部210は、設置部200の下部の周縁と中心の間の位置から鉛直下向きに延伸する形状でも良い。この場合、脚部210は、脚部192と同様に、突起部230を包囲するような環状に形成されても良い。突起部230はなくても良く、この場合、脚部210もなくても良い。さらに、第5実施形態での設置部150のように、設置部200の右側面及び左側面の上端部に隆起部を設けても良い。
【0071】
本発明は上記形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。また、上記形態において明示的に開示されていない事項、例えば設置部や台座部の大きさ等は、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値等を採用することができる。
【符号の説明】
【0072】
1、2、3、4、5、6、7 ドリップバッグ補助具
10、50、80、110、150、200 設置部
20、60、90、120、160、190 台座部
21、121、161、191 平板部
22、122、162、192、210 脚部
30、31、32、70、71、72、130、131、132、170、220 貫通孔
40、41、42、43、44 ドリップバッグ
140、141、142、180、230 突起部
151 隆起部
411、421 フック
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
【図7】
図7
【図8】
図8
【図9】
図9
【図10】
図10
【図11】
図11
【図12】
図12
【図13】
図13
【図14】
図14
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