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家庭用品T
 
【考案の名称】取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド
【実用新案権者】
【識別番号】521132587
【氏名又は名称】柳橋 均
【住所又は居所】岡山県岡山市南区並木町2丁目20-3
【代理人】
【識別番号】110003096
【氏名又は名称】特許業務法人第一テクニカル国際特許事務所
【考案者】
【氏名】柳橋 均
【住所又は居所】岡山県岡山市南区並木町2丁目20-3
【要約】 (修正有)
【課題】市販の有料指定ごみ袋に備えられた取手を活用し、ごみ袋を確実かつ安定的な姿勢で保持する、取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドを提供する。
【解決手段】一方側縦部材2及び他方側縦部材3、一方側横部材4及び他方側横部材5をそれぞれ備える第1枠体6及び第2枠体7と、第1枠体及び第2枠体を回動可能に連結する2つの連結部材8とを有し、一方側横部材同士が上方で略水平に延び、他方側横部材同士が下方で略水平に延びる姿勢となるように、第1枠体及び第2枠体が組み立てられて構成された枠体組立体9と、一方側横部材のうち他方側横部材と反対側に突出してそれぞれ設けられ、市販の有料指定ゴミ袋の2つの取手部を係止させる部位となるとともに枠体組立体の組立時における把持部位となる、第1突起部10及び第2突起部11と、支持板部12と、キャスター部13とを有する取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1。
【選択図】図1
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向に互いに略平行に延びる一方側縦部材及び他方側縦部材、前記長さ方向に略直交する幅方向に互いに略平行に延びる一方側横部材及び他方側横部材、をそれぞれ備える略四角枠形状の第1枠体及び第2枠体と、前記第1枠体及び前記第2枠体の前記一方側縦部材の中間部同士及び前記他方側縦部材の中間部同士を、それぞれ回動可能に連結する2つの連結部材と、を有し、前記第1枠体及び前記第2枠体の前記一方側横部材同士が上方で略水平に延び、前記第1枠体及び前記第2枠体の前記他方側横部材同士が下方で略水平に延びる姿勢となるように、当該第1枠体及び当該第2枠体が組み立てられて構成された枠体組立体と、
前記第1枠体及び前記第2枠体の前記一方側横部材のうち前記他方側横部材と反対側に突出してそれぞれ設けられ、市販の有料指定ごみ袋の2つの取手部を係止させる被係止部部位となるとともに前記枠体組立体の組立時における把持部位となる、第1突起部及び第2突起部と、
前記第1枠体及び前記第2枠体の前記他方側横部材どうしを接続するとともに、前記第1突起部及び前記第2突起部に前記2つの取手部が係止された状態の前記有料指定ゴミ袋の底部を支持する支持板部と、
前記支持板部に設けられたキャスター部と、
を有することを特徴とする、取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド。
【請求項2】
請求項1記載の取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドにおいて、
前記第1枠体の前記第1突起部及び前記第2枠体の前記第2突起部を露出させる開口部を上方に形成しつつ、前記枠体組立体の外周部を四方から覆うように取り付けられる略四角筒状のカバーをさらに有する
ことを特徴とする取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド。
【請求項3】
請求項2記載の取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドにおいて、
前記カバーの外周部に設けられ、予備用の前記有料指定ごみ袋を折り畳み状態で収納する、収納ポケットをさらに有する
ことを特徴とする取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、折り畳みできるごみ袋の保持スタンドが知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術の折り畳みごみ袋の保持スタンドでは、図1、図3、図4に示すように、X型に交差するコの字型部材を組み立ててごみ袋の保持スタンドとする構成について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2011−111277号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術の折り畳みごみ袋の保持スタンドでは、市販の有料指定ごみ袋でよく見受けられる取手付きの構成について対応しておらず、取手部分を活用してごみ袋を確実かつ安定的な姿勢で保持することに対しては特に配慮されていない。
【0005】
本考案の目的は、市販の有料指定ごみ袋に備えられた取手を活用し、ごみ袋を確実かつ安定的な姿勢で保持することができる取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本願考案は、長さ方向に互いに略平行に延びる一方側縦部材及び他方側縦部材、前記長さ方向に略直交する幅方向に互いに略平行に延びる一方側横部材及び他方側横部材を、それぞれ備える略四角枠形状の第1枠体及び第2枠体と、前記第1枠体及び前記第2枠体の前記一方側縦部材の中間部同士及び前記他方側縦部材の中間部同士を、それぞれ回動可能に連結する2つの連結部材と、を有し、前記第1枠体及び前記第2枠体の前記一方側横部材同士が上方で略水平に延び、前記第1枠体及び前記第2枠体の前記他方側横部材同士が下方で略水平に延びる姿勢となるように、当該第1枠体及び当該第2枠体が組み立てられて構成された枠体組立体と、前記第1枠体及び前記第2枠体の前記一方側横部材のうち前記他方側横部材と反対側に突出してそれぞれ設けられ、市販の有料指定ごみ袋の2つの取手部を係止させる被係止部部位となるとともに前記枠体組立体の組立時における把持部位となる、第1突起部及び第2突起部と、前記第1枠体及び前記第2枠体の前記他方側横部材同士を接続するとともに、前記第1突起部及び前記第2突起部に前記2つの取手部が係止された状態の前記有料指定ごみ袋の底部を支持する支持板部と、前記支持板部に設けられたキャスター部と、を有する取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドであることを特徴としている。
【0007】
本考案によれば、第1枠体及び第2枠体の一方側・他方側縦部材の中間部同士が連結部材によって回動可能に連結されているので、収納時には第1枠体及び第2枠体が連結されたままの状態で、互いに扁平に重なるように折り畳むことができる。
【0008】
したがって、組み立て時には、第1枠体及び第2枠体の一方側横部材同士が上方で略水平に延びる姿勢となる。このとき、第1枠体及び第2枠体の一方側横部材に第1突起部及び第2突起部が設けられているので、これらに対し市販の有料指定ごみ袋の2つの取手部を係止させることができる。このように、有料指定ごみ袋に備えられた取手を活用し、ごみ袋を確実かつ安定的な姿勢で保持することができる。
【考案の効果】
【0009】
本考案によれば、市販の有料指定ごみ袋に備えられた取手を活用し、ごみ袋を確実かつ安定的な姿勢で保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドを右前方から見た斜視図である。
【図2】取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドを前方から見た斜視図である。
【図3】取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドを右方向から見た斜視図である。
【図4】取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドの上面図である。
【図5】取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドを下方から見た斜視図である。
【図6】取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドに有料指定ゴミ袋を装着した状態を表す斜視図である。
【図7】取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドを折り畳んだ状態を表す斜視図である。
【図8】取手付きごみ袋用折り畳み型スタンドを折り畳んだ状態を表す斜視図である。
【考案を実施するための形態】
【0011】
以下、本考案の一実施形態を図面にて参照し、説明する。
【0012】
図1に取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1を右前方から見た斜視図を示す。図1に示す方角は、取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1を組み立てて設置面に設置した際に設置面に垂直な上下方向、上下方向にそれぞれ直交する前後方向及び左右方向である。前後方向及び左右方向とは入れ替わってもかまわないが、この図では、一方側縦部材2が配置される方向を手前側(前方)としている。同様の方向が図2〜図8にも適宜適用される。
【0013】
取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1は、長さ方向Lに互いに略平行に延びる一方側(この図の前方向側)縦部材2及び他方側(この図の後方向側)縦部材3、長さ方向Lに略直交する幅方向Wに互いに略平行に延びる一方側(この図の上方向側)横部材4及び他方側(この図の下方向側)横部材5をそれぞれ備える略四角枠形状の第1枠体6及び第2枠体7を有する。
【0014】
この図では、幅方向Wすなわち前後方向の寸法が小さい方を第1枠体6とし、大きい方を第2枠体7としているが、逆であってもよい。
【0015】
取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1は、第1枠体6及び第2枠体7の一方側縦部材2の中間部25同士及び他方側縦部材3の中間部25同士をそれぞれ回動可能に連結する2つの連結部材8を有する。連結部材8は例えばボルトと袋ナットとから構成される。
【0016】
取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1は、第1枠体6及び第2枠体7の一方側横部材4同士が上方で略水平に延び、第1枠体6及び第2枠体7の他方側横部材5同士が下方で略水平に延びる姿勢となるように、第1枠体6及び第2枠体7が組み立てられて構成された枠体組立体9を有する。
【0017】
取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1は、第1枠体6及び第2枠体7の一方側横部材4のうち他方側横部材5と反対側に突出してそれぞれ設けられ、市販の有料指定ごみ袋の2つの取手部を係止させる被係止部部位となるとともに枠体組立体9の組立時における把持部位となる、第1突起部10及び第2突起部11を有する。
【0018】
取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1は、第1枠体6及び第2枠体7の他方側横部材5同士を接続するとともに、第1突起部10及び第2突起部11に前記2つの取手部が係止された状態の前記有料指定ごみ袋の底部を支持する支持板部12を有する。
【0019】
取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1は、支持板部12に設けられたキャスター部13を有する。
【0020】
一方側縦部材2、他方側縦部材3、一方側横部材4、他方側横部材5、第1突起部10、第2突起部11、支持板部12の素材は特に限定されるものではないが、この図では、木材により構成されている。
【0021】
取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1のサイズは、例えば左右方向の幅が約35センチメートル程度、上下方向の幅が約58センチメートル程度である。
【0022】
図2に取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1を前方向から見た斜視図を示す。この図では、4つのキャスター部13のみが設置面(図示なし)に接触しており、一方側縦部材2、他方側縦部材3、支持板部12、他方側横部材5は、設置面より上方向に、例えば約8ミリメートル程度、離れて配置されるように構成される。
【0023】
図3は取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1を右側面から見た斜視図であり、図4は
取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1の上面図であり、図5は取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1を下方から見た斜視図である。
【0024】
図3〜図5に示されるように、支持板部12は、3枚の木製の板で構成されるビーム部14からなり、ビーム部14は他方側横部材5にネジ等で緩まないように固定されている。ビーム部14は一枚の板のみであってもよいし4枚以上あってもかまわない。キャスター部13は、支持板部12の下方側の面に取り付けられている。
【0025】
他方側横部材5は、2つの一方側縦部材2及び2つの他方側縦部材3のそれぞれの下方側端部に4つの着脱部材15でそれぞれ取り付けられている。着脱部材15は、例えばボルトとナットで構成されており、工具を使い、手で簡単に緩めて着脱することができるようになっている。
【0026】
すなわち、ビーム部14と他方側横部材5とキャスター部13とは一体となっており、例えば図5において、これらの一体物を底板部材16と呼ぶ。また、図5に示すコの字状部材17は、1つの一方側縦部材2と、1つの他方側縦部材3と、1つの一方側横部材4とから構成される。取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1は2つのコの字状部材17と、コの字状部材17に着脱可能に取り付けられた1つの底板部材16とから構成されている。2つのコの字状部材17は連結部材8で連結されている。
【0027】
請求項との対比においては、1つのコの字状部材17と、前記コの字状部材17に着脱可能に連結された1つの他方側横部材5とが請求項1に記載の第1枠体6を構成し、別のもう1つのコの字状部材17と、前記コの字状部材17に着脱可能に連結された別のもう1つの他方側横部材5とが請求項1に記載の第2枠体7を構成する。
【0028】
図6に取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1に有料指定ゴミ袋18を装着した状態を表す斜視図を示す。
【0029】
取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1は、第1枠体6の第1突起部10及び第2枠体7の第2突起部11を露出させる開口部19を上方に形成しつつ、枠体組立体9の外周部を四方から覆うように取り付けられる略四角筒状のカバー20をさらに有する。
【0030】
カバー20は例えば布等で構成されており、矩形状のカバー20を枠体組立体9の外周部の四方(この図の前後左右方向)を覆うように巻き付けて、カバー20の短手方向の端部21近傍に面ファスナー等を取り付けてカバー20を枠体組立体9に固定するようになっている。
【0031】
カバー20の内周側には4か所のファスナーテープ(面ファスナー)22が配置される。ファスナーテープ22は枠体組立体9の上方向端部の4か所、詳細には、一方側横部材4と一方側縦部材2、及び一方側横部材4と他方側縦部材3の接続部位の近傍において、縫合もしくは接着され、一方側縦部材2及び他方側縦部材3の上端付近にそれぞれ接着された別のファスナーテープ(面ファスナー)と貼り合わされて、枠体組立体9とカバー20とを固定する。
【0032】
取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1の第1突起部10及び第2突起部11に市販の有料指定ごみ袋18の2つの取手部23をひっかけて係止させることができるようになっている。カバー20は上述したように筒状となっているので、有料指定ごみ袋18を廃棄する際には、カバー20を枠体組立体9から取り外して枠体組立体9の隙間(第1突起部10及び第2突起部11より下方向側の隙間)から有料指定ごみ袋18を引き出すようになっており、有料指定ごみ袋18がいっぱいになっていて重くなっていても上方向に持ち
上げる必要がない。
【0033】
取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1は、カバー20の外周部に設けられ、予備用の有料指定ごみ袋18を折り畳み状態で収納する、収納ポケット24をさらに有する。収納ポケット24はカバー20と同じ素材で構成されている。
【0034】
図7、図8は取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1を折り畳んだ状態を表す斜視図である。図7は前方向から見た斜視図であり図8は上方向から見た斜視図である。取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド1は、着脱部材15を手で緩めて取り外すことにより、連結部材8で連結された2つのコの字状部材17と、底板部材16と、の2部品に分解されることとなる。連結された2つのコの字状部材17は扁平状に折り畳まれ、設置面に平置きされている。折り畳まれた2つのコの字状部材17の上方に底板部材16を重ねた時、底板部材16が扁平状のコの字状部材の前後左右方向の寸法の内側に収まるように構成されており、折り畳み時に収納場所をとらないようになっている。
【0035】
<実施形態の効果>
第1枠体6及び第2枠体7の一方側・他方側縦部材2、3の中間部25同士が連結部材8によって回動可能に連結されているので、収納時には第1枠体6及び第2枠体7が連結されたままの状態で、互いに扁平に重なるように折り畳むことができる。
【0036】
また、組み立て時には、第1枠体6及び第2枠体7の一方側横部材4同士が上方で略水平に延びる姿勢となる。このとき、第1枠体6及び第2枠体7の一方側横部材4に第1突起部10及び第2突起部11が設けられているので、これらに対し市販の有料指定ごみ袋18の2つの取手部23を係止させることができる。このように、有料指定ごみ袋18に備えられた取手23を活用し、ごみ袋を確実かつ安定的な姿勢で保持することができる。
【0037】
また、本実施形態では特に、ごみ袋の周囲四方をカバー20で覆うことにより、ごみ袋及びその中身が外部から見えないように視界を遮ることができるので、美観を向上することができる。
【0038】
また、本実施形態では特に、カバー20が収納ポケット24を有するので、予備のごみ袋をいつでも取り出すことができ、便利である。
【0039】
なお、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
【0040】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0041】
その他、一々例示はしないが、本考案は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0042】
1 取手付きごみ袋用折り畳み型スタンド
2 一方側縦部材
3 他方側縦部材
4 一方側横部材
5 他方側横部材
6 第1枠体
7 第2枠体
8 連結部材
9 枠体組立体
10 第1突起部
11 第2突起部
12 支持板部
13 キャスター部
14 ビーム部
15 着脱部材
16 底板部材
17 コの字状部材
18 有料指定ゴミ袋
19 開口部
20 カバー
21 端部
22 ファスナーテープ
23 取手部
24 収納ポケット
25 中間部
 

 
【図1】
図1 
【図2】
図2 
【図3】
図3 
【図4】
図4 
【図5】
図5 
【図6】
図6 
【図7】
図7 
【図8】
図8 
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