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家庭用品U
 
【考案の名称】水害時用雨具
【実用新案権者】
【識別番号】524282788
【氏名又は名称】前田 まさ代
【住所又は居所】兵庫県三田市駅前町3-15-912
【代理人】
【識別番号】100167416
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 佳男
【考案者】
【氏名】前田 まさ代
【住所又は居所】兵庫県三田市駅前町3-15-912
【要約】 (修正有)
【課題】構造が簡単で通常の衣服と変わらず、短時間に容易に着用でき、防水性と活動性を備え、低コストで製造できる、水害時用雨具を提供する。
【解決手段】雨具は、上衣部31とズボン部30から構成されるつなぎと、ポンチョとからなる水害時用雨具であって、上衣部は、袖口部に、袖口の開口サイズを絞る袖口側調整手段312a、312bとしてのゴム等が取り付けられ、かつ、首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段311a、311bとしてのヒモ等が取り付けられ、ズボン部は、太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、靴固定手段として足甲位置に靴固定ベルト301を一体的に装着してなり、ポンチョは、使用者の頭部を覆うフード41と、このフードが一体に設けられ、使用者の胴部を包み込むポンチョ本体40とからなるポンチョであって、ポンチョ本体は外周縁に止着具42を設けた。
【選択図】図13
選択図
メッセージ

私は、水害時用雨具の作品を考えました。
13年前、山津波を体験しました。
朝、自宅前の駐車場を見ると、10台の車が泳いでいました。
自宅から経営している老人ホームまで歩いて15分程の所、心配で3度程歩いてみましたが、身体がズブ濡れになり、断念しました。
災害からズーと温めていた案件です。
災害のニュースをみていると、長グツはダメ、スニーカーを履くようにと言っていますが、冬だと水の中、足元からの寒さで歩けません。今は、ゲリラ豪雨は世界の問題。
行政の防災グッズ小冊子に掲載してくれるようなことになれば大変ありがたいことと思います。
ネーミングは「スッポリ体を守ります」
防災グッズシリーズ4まで誕生させたく頑張っております。

I came up with the idea of a piece of rain gear for flooding.
Thirteen years ago, I experienced a tsunami.
In the morning, I looked at the parking lot in front of my house and saw 10 cars floating on water.
It was a 15-minute walk from my home to the nursing home I manage. I was so worried that I tried walking there three times, but gave up because I was soaked to the skin.
This was a project that I had been warming up since the disaster.
When I watch the news about disasters, they tell us not to wear long pants and to wear sneakers, but in winter, it is impossible to walk in the water because of the coldness from the feet. Nowadays, guerrilla downpours are a global problem.
We would be very grateful if the government would include this information in their disaster prevention goods booklet.
Naming it "Supori Body Protection.
We are working hard to create a series of disaster prevention goods up to the fourth series.
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、足甲位置に靴固定ベルトを一体的に装着してなる防水ズボンであることを特徴とする水害時用雨具。
【請求項2】
防水上衣と防水ズボンとからなる水害時用雨具であって、
前記防水上衣は、袖口部に、袖口の開口サイズを絞る袖口側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、かつ、首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、
前記防水ズボンは、太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、足甲位置に靴固定ベルトを一体的に装着してなる、
ことを特徴とする水害時用雨具。
【請求項3】
上衣部とズボン部とからなるつなぎの水害時用雨具であって、
前記上衣部は、袖口部に、袖口の開口サイズを絞る袖口側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、かつ、首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、
前記ズボン部は、太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、足甲位置に靴固定ベルトを一体的に装着してなる、
ことを特徴とする水害時用雨具。
【請求項4】
防水上衣と防水ズボンとポンチョとからなる水害時用雨具であって、
前記防水上衣は、袖口部に、袖口の開口サイズを絞る袖口側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、かつ、首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、
前記防水ズボンは、太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、足甲位置に靴固定ベルトを一体的に装着してなり、
前記ポンチョは、使用者の頭部を覆うフードと、このフードが一体に設けられ、使用者の胴部を包み込むポンチョ本体とからなるポンチョであって、前記ポンチョ本体は外周縁に止着具を設けた、
ものであることを特徴とする水害時用雨具。
【請求項5】
上衣部と防水ズボン部とから構成されるつなぎと、ポンチョとからなる水害時用雨具であって、
前記上衣部は、袖口部に、袖口の開口サイズを絞る袖口側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、かつ、首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、
前記ズボン部は、太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、足甲位置に靴固定ベルトを一体的に装着してなり、
前記ポンチョは、使用者の頭部を覆うフードと、このフードが一体に設けられ、使用者の胴部を包み込むポンチョ本体とからなるポンチョであって、前記ポンチョ本体は外周縁に止着具を設けた、
ものであることを特徴とする水害時用雨具。
【請求項6】
上衣部と防水ズボン部とから構成されるつなぎと、ポンチョとからなる水害時用雨具であって、
前記上衣部は、袖口部に、袖口の開口サイズを絞る袖口側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、かつ、首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、
前記ズボン部は、太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、足甲位置に靴固定ベルトを一体的に装着してなり、
前記ポンチョは、使用者の頭部を覆うフードと、このフードが一体に設けられ、使用者の胴部を包み込む長袖付きのポンチョ本体とからなるポンチョであって、前記ポンチョ本体は外周縁に止着具を設けた、
ものであることを特徴とする水害時用雨具。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、個人が通常生活時に津波などの水害に突然遭った時に使用する、雨具で、携帯もしくは着用できる衣料品形式の水害時用雨具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年異常気象によると思われる台風や集中豪雨による河川の増水氾濫が多く発生するようになった。緊急避難中や周りの状況の見回りに出て流される事故がよく発生して多数の人命が失われている。テレビ等メディアは、高台に避難を呼びかけるものの、高台へ逃げるのも、実際には容易なことではない。いったん、道路が冠水してしまえば、長靴を履いていても、靴の中に水は侵入して歩きづらく、また衣服が濡れること等高台へ到着するまでにも難儀するのである。
【0003】
従来の防災機能付きのライフジャケットと言って、呼吸に関連する口や鼻を守り、津波の洪水の中で衝撃を受けやすい頭部、首、肩、胴体、腰を守ることを第一義とするものがある。これらは、体を軽質の膨脹材で覆うか、浮体を膨らませるために小型ボンベガスを使用するため、嵩張り重く、特に老人、女性、低学年の子供には負担が大きく、常時携帯し、緊急の津波や水害に備えることには不向きであり、緊急時での使用は容易ではない。
【0004】
また、災害時用雨具はいくつか提案されている。
特許文献1に係る考案は、上着の両袖部と両脇部、長ズボンの両脇部にマチ部を形成し、各マチ部の外形に沿ってファスナを設け、各ファスナを上から下に向けて閉じたときに各マチ部が閉じるように設け、各マチ部が閉じると各マチ部が身体に密着し、各ファスナを開くとマチ部と身体との間に隙間が生じるように構成する雨具を提案している。
特許文献2に係る発明は、股下、脇の下等のスーツ本体の曲折部とその周辺部を別部材で形成し、該別部材を前記スーツ本体の他部へ縫い付ける部位を前記曲折部外に設けてなるイマーションスーツ等の救命用衣服を提案している。
特許文献3に係る発明は、手動空気ポンプや各人の呼気で浮体を膨らませる浮き輪形式を採用し、嵩張ることなく、携帯することを容易にした。更に、津波防災ウエアとして、「頭部を守る頭部全体マスク」と「首から腰までを守る胴体ジャケット」、「腰から足首まで守るズボン、スカート、つなぎ」の3形式を考案し、別々に利用することもできるし、併せてより安全に津波防災できるように利用することも可能にしたという。
特許発明4に係る発明は、衿部にフードを取り外し可能に取り付けたコート本体と、当該コート本体の裾部の表地あるいは裏地に、基端が縫着されている寝袋部材と、コート本体の前後身頃及び裏身頃あるいは袖に設けられている所定数のポケットとを備えるコートであって、寝袋部材は、裾部に設けられた第一の留め具を介して、表地と裏地との間に形成される袋部材収納部に収納され、フードの衿部の外側に設けられた第二の留め具を介して、フードの衿部の内側に形成されるポンチョ収納部にポンチョが収納されている防災用多機能コートを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】 実用新案登録第3208380号公報
【特許文献2】 特開2006−336161号公報
【特許文献3】 特許第7508716号公報
【特許文献4】 特開2014−129615号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に係る防災用スーツは、耐寒性や耐水性に優れるというものの、構造上、足先等は水に浸かってしまう。
また、特許文献2及び3に係る救命用衣服、津波防災ウエアは、前述したライフジャケット以上に着脱に時間がかかり、高齢者や低学年の子供にも提供というわけにはいかない。
特許文献4に示す災害用多機能コートは、衣服にポンチョや寝袋収納機能があったり、ポケットが多く備えられていたり便利であるものの、防水という観点からは問題がある。
【0007】
以上のような問題点に鑑みて、本考案の目的は、構造が簡単で通常の衣服と変わらず、素人でも短時間に容易に着用でき、防水性と活動性を備え、かつ、低コストで製造できる水害時用雨具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本考案に係る水害時用雨具は、太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、足甲位置に靴固定ベルトを一体的に装着してなる防水ズボンであることを特徴とする。
【0009】
また別の本考案に係る水害時用雨具は、防水上衣と防水ズボンとからなる水害時用雨具であって、防水上衣は、袖口部に、袖口の開口サイズを絞る袖口側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、かつ、首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、防水ズボンは、太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、足甲位置に靴固定ベルトを一体的に装着してなる、ことを特徴とする。
【0010】
さらに別の本考案に係る水害時用雨具は、上衣部とズボン部とからなるつなぎの水害時用雨具であって、上衣部は、袖口部に、袖口の開口サイズを絞る袖口側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、かつ、首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、ズボン部は、太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、足甲位置に靴固定ベルトを一体的に装着してなる、ことを特徴とする。
【0011】
別の本考案に係る水害時用雨具は、防水上衣と防水ズボンとポンチョとからなる水害時用雨具であって、
ポンチョは、使用者の頭部を覆うフードと、このフードが一体に設けられ、使用者の胴部を包み込むポンチョ本体とからなるポンチョであって、前記ポンチョ本体は外周縁に止着具を設けたものであることを特徴とし、前述した水害時用雨具と組み合わされたものであることを特徴とする。
【0012】
さらに別の本考案に係る水害時用雨具は、防水上衣と防水ズボンとポンチョとからなる水害時用雨具であって、ポンチョは、使用者の頭部を覆うフードと、このフードが一体に設けられ、使用者の胴部を包み込む、長袖付きのポンチョ本体とからなるポンチョであって、ポンチョ本体の外周縁に止着具を設けたものであることを特徴とし、前述した水害時用雨具と組み合わされたものであることを特徴とする。
【考案の効果】
【0013】
本考案に係る雨具は、津波浸水想定地域に住まいする人、特に、子供や老人、女性が常時携帯する、もしくは着用することにより、緊急の津波災害に備えることができるようになり、避難時に身体そのものを濡らすことなく、移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本考案の実施例1に係る水害時用雨具1を示す図である。
【図2】図1に示す水害時用雨具1に、靴を装着した状態の正面図である。
【図3】本考案の実施例2に係る水害時用雨具2を示す図である。
【図4】図1に示す水害時用雨具2に、靴を装着した状態の正面図である。
【図5】本考案の実施例3に係る水害時用雨具3を示す図である。
【図6】図1に示す水害時用雨具3に、靴を装着した状態の正面図である。
【図7】本考案の実施例4に係るポンチョ4を示す図である。
【図8】本考案の実施例5に係るポンチョ5を示す図である。
【図9】本考案の実施例1に係る水害時用雨具1に、実施例4のポンチョ4を装着した状態を示す正面図である。
【図10】本考案の実施例1に係る水害時用雨具1に、実施例5のポンチョ5を装着した状態を示す正面図である。
【図11】本考案の実施例2に係る水害時用雨具2に、実施例4のポンチョ4を装着した状態を示す正面図である。
【図12】本考案の実施例2に係る水害時用雨具2に、実施例5のポンチョ5を装着した状態を示す正面図である。
【図13】本考案の実施例3に係る水害時用雨具3に、実施例4のポンチョ4を装着した状態を示す正面図である。
【図14】本考案の実施例3に係る水害時用雨具3に、実施例5のポンチョ5を装着した状態を示す正面図である。
【考案を実施するための形態】
【0015】
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。各図において、同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。また、図面は、本考案を理解するために誇張して表現している場合もあり、必ずしも縮尺どおり精緻に表したものではないことに留意されたい。なお、本考案は下記に示される実施例に限られるものではない。
【実施例1】
【0016】
実施例1を図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は、本考案の実施例1に係る水害時用雨具1を示す図である。図2は、図1に示す水害時用雨具1に、靴を装着した状態の正面図である。
【0018】
図1及び2を参照する。図1及び2に示すとおり、水害時用雨具1は、防水ズボン10である。
防水ズボン10は、太股から足先までを下半身の体型に合わせて形成し、足甲装着位置に靴固定手段101を一体的に備える。靴固定手段101はゴム製バンド又は樹脂製ベルトに面ファスナを利用すると好適である。靴固定手段101により、靴Sを装着した状態で、水没した道路を進んでも、靴の離脱を防止することができる。また、防水ズボン10は、ベルトBで締め付けるとよい。
【0019】
水害時用雨具1は、素材としては、撥水加工された樹脂、例えばナイロン等を使用するとよいが、特に限定されない。保温性を高めるならば、ゴム素材等を採用するとよい。
【実施例2】
【0020】
実施例2を図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図3は、本考案の実施例2に係る水害時用雨具2を示す図である。図4は、図3に示す水害時用雨具2に、靴を装着した状態の正面図である。
図3及び4に示すとおり、水害時用雨具2は、防水ズボン20と防水上衣21とからなる。
【0022】
図3及び4に示すとおり、防水ズボン20は、太股から足先までを下半身の体型に合わせて形成し、足甲装着位置に靴固定手段201を一体的に備える。靴固定手段201はゴム製バンド又は樹脂製ベルトに面ファスナを利用すると好適である。靴固定手段201により、靴Sを装着した状態で、水没した道路を進んでも、靴の離脱を防止することができる。また、防水ズボン10は、ベルトBで締め付けるとよい。
防水上衣21は、袖口部に、袖口の開口サイズを絞る袖口側調整手段212a、212bとしてのゴムが取り付けられる。なお、袖口側調整手段212a、212bは、ゴムのほか、ヒモ、ボタン、又は、ファスナであってもよい。袖口側調整手段212a、212bは、袖口の長さ調製のみならず、水の侵入を防止するものでもある。また、防水上衣21の首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段211a、211bとしてのヒモが取り付けられている。首側調整手段211a、211bは、ヒモのほか、ゴム、ボタン、又は、ファスナであってもよい。さらに、防水上衣21は首回り後部分にフード(図示していない)を取り付けてもよい。
【実施例3】
【0023】
実施例3を図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図5は、本考案の実施例3に係る水害時用雨具3を示す図である。図6は、図5に示す水害時用雨具3に、靴を装着した状態の正面図である。
【0025】
図5及び6を参照する。図5及び6に示すとおり、水害時用雨具3は、ズボン部30と上衣部31とがつながった、いわゆる「つなぎ」である。
【0026】
図5及び6に示すとおり、ズボン部30は、太股から足先までを下半身の体型に合わせて形成し、足甲装着位置に靴固定手段301を一体的に備える。靴固定手段301はゴム製バンド又は樹脂製ベルトに面ファスナを利用すると好適である。靴固定手段301により、靴Sを装着した状態で、水没した道路を進んでも、靴の離脱を防止することができる。防水ズボン部30は、ベルトBで締め付けるとよい。
上衣部31は、袖口部に、袖口の開口サイズを絞る袖口側調整手段312a、312bとしてのゴムが取り付けられる。なお、袖口側調整手段312a、312bは、ゴムのほか、ヒモ、ボタン、又は、ファスナであってもよい。袖口側調整手段312a、312bは、袖口の長さ調製のみならず、水の侵入を防止するものでもある。また、上衣部31の首回り310には、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段311a、311bとしてのヒモが取り付けられている。首側調整手段311a、311bは、ヒモのほか、ゴム、ボタン、又は、ファスナであってもよい。さらに、防水上衣31は首回り310の後部分にフード(図示していない)を取り付けてもよい。
【0027】
なお、水害時用雨具3を装着する場合は、上衣部31の首回り310に足を挿入し、順次、下半身から上半身を装着することになる。したがって、上衣部31の首回り310の大きさは少なくとも利用者の胴回りよりも広いことが必須である。
【実施例4】
【0028】
実施例4を図面を参照して詳細に説明する。
【0029】
図7は、本考案の実施例4に係るポンチョ4を示す図である。
【0030】
図7を参照する。図7に示すとおり、ポンチョ4は、使用者の頭部を覆うフード41と、フード41が一体に設けられている、使用者の胴部を包み込むポンチョ本体40とからなる。ポンチョ本体40は外周縁に止着具42としてファスナを設けている。なお、使用者の頭部を覆うフード41の端部410は、使用者の顔の鼻あたりまでの寸法にすると好適である。また、フード41の首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段411a、411bとしてのヒモが取り付けられている。
【実施例5】
【0031】
実施例5を図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
図8は、本考案の実施例5に係るポンチョ5を示す図である。
【0033】
図8を参照する。図8に示すとおり、ポンチョ5は、使用者の頭部を覆うフード51と、フード51が一体に設けられている、使用者の胴部を包み込むポンチョ本体50とからなる。実施例4に係るポンチョ4との相違点は、ポンチョ本体50に長袖53a、53bが設けられている点である。ポンチョ本体50は外周縁に止着具52としてファスナを設けている。なお、使用者の頭部を覆うフード51の端部510は、使用者の顔の鼻あたりまでの寸法にすると好適である。また、フード51の首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段511a、511bとしてのヒモが取り付けられている。
【実施例6】
【0034】
実施例6を図面を参照して説明する。
【0035】
図9は、本考案の実施例6に係る水害時用雨具6を示す図である。
【0036】
図9を参照する。図9に示すとおり、水害時用雨具6は、実施例1に係る水害時用雨具1と、実施例4に係るポンチョ4とからなる。それぞれについては、前述しているので、説明は省略する。なお、上衣は市販の上着を装着すればよいので、符号を付していない。
本考案の実施例6に係る水害時用雨具6を着用すれば、雨が降りしきる中、水没した道路を進むのに、身体が濡れることなく移動できる。
【実施例7】
【0037】
実施例7を図面を参照して説明する。
【0038】
図10は、本考案の実施例7に係る水害時用雨具7を示す図である。
【0039】
図10を参照する。図10に示すとおり、水害時用雨具7は、実施例1に係る水害時用雨具1と、実施例5に係るポンチョ5とからなる。それぞれについては、前述しているので、説明は省略する。なお、実施例6と同様に、上衣は市販の上着を装着すればよいので、符号を付していない。
本考案の実施例7に係る水害時用雨具7を着用すれば、雨が降りしきる中、水没した道路を進むのに、身体が濡れることなく移動でき、ポンチョ5に長袖53a、53bがあるので、手を袖に通すことでより安全が確保できる。
【実施例8】
【0040】
実施例8を図面を参照して説明する。
【0041】
図11は、本考案の実施例8に係る水害時用雨具8を示す図である。
【0042】
図11を参照する。図11に示すとおり、水害時用雨具8は、実施例2に係る水害時用雨具2と、実施例4に係るポンチョ4とからなる。それぞれについては、前述しているので、説明は省略する。防水上衣21は首回り後部分にフード(図示していない)を取り付けていると、ポンチョ4のフード41との関係で頭部に対して二重に防水が可能となる。
本考案の実施例8に係る水害時用雨具8を着用すれば、雨が降りしきる中、水没した道路を進むのに、身体が濡れることなく移動できる。
【実施例9】
【0043】
実施例9を図面を参照して説明する。
【0044】
図12は、本考案の実施例9に係る水害時用雨具9を示す図である。
【0045】
図12を参照する。図12に示すとおり、水害時用雨具9は、実施例2に係る水害時用雨具2と、実施例5に係るポンチョ5とからなる。それぞれについては、前述しているので、説明は省略する。
本考案の実施例9に係る水害時用雨具9を着用すれば、雨が降りしきる中、水没した道路を進むのに、身体が濡れることなく移動でき、ポンチョ5に長袖53a、53bがあるので、手を袖に通すことでより安全が確保できるとともに、上衣21の袖とともに、腕への二重の水濡れ防止となる。
【実施例10】
【0046】
実施例10を図面を参照して説明する。
【0047】
図13は、本考案の実施例10に係る水害時用雨具10を示す図である。
【0048】
図13を参照する。図13に示すとおり、水害時用雨具10は、実施例3に係る水害時用雨具3と、実施例4に係るポンチョ4とからなる。それぞれについては、前述しているので、説明は省略する。防水上衣31は首回り後部分にフード(図示していない)を取り付けていると、ポンチョ4のフード41との関係で頭部に対して二重に防水が可能となる。
本考案の実施例10に係る水害時用雨具10を着用すれば、雨が降りしきる中、水没した道路を進むのに、身体が濡れることなく移動できる。
【実施例11】
【0049】
実施例11を図面を参照して説明する。
【0050】
図14は、本考案の実施例11に係る水害時用雨具11を示す図である。
【0051】
図14を参照する。図14に示すとおり、水害時用雨具11は、実施例3に係る水害時用雨具2と、実施例5に係るポンチョ5とからなる。それぞれについては、前述しているので、説明は省略する。
本考案の実施例11に係る水害時用雨具11を着用すれば、雨が降りしきる中、水没した道路を進むのに、身体が濡れることなく移動でき、ポンチョ5に長袖53a、53bがあるので、手を袖に通すことでより安全が確保できるとともに、上衣21の袖とともに、腕への二重の水濡れ防止となる。
【0052】
以上、本考案に係る水害時用雨具1〜11における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本考案の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本考案に係る水害時用雨具は、津波浸水想定地域に住まいする人、特に、子供や老人、女性が常時携帯する、もしくは着用することにより、緊急の津波災害に備えることができるようになり、非常時の被災の程度を大きく低減できる。また、本考案に係る水害時用雨具は、軽く折り畳んで小さな袋体に収納するようにすれば、緊急時以外でも広く利用することができる。
【符号の説明】
【0054】
1 2 3 6 7 8 9 10 水害時用雨具
10 20 ズボン
30 ズボン部
21 上衣
31 上衣部
210 首開口部
211a、211b、311a、311b 首側調整手段
212a、212b、312a、312b 袖口側調整手段
101、201、301 靴固定ベルト
B 腰ベルト
4 5 ポンチョ
40 50 ポンチョ本体
41 51 フード
410 510 フード端
411a、411b、511a、511b フード調整紐
42 52 ファスナ
53a、53b 袖部
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
【図7】
図7
【図8】
図8
【図9】
図9
【図10】
図10
【図11】
図11
【図12】
図12
【図13】
図13
【図14】
図14
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