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家庭用品U
 
【発明の名称】動物用装着具
【特許権者】
【識別番号】521091686
【氏名又は名称】日紫喜 喜久治
【住所又は居所】神奈川県横浜市保土ヶ谷区霞台48-2
【代理人】
【識別番号】110002435
【氏名又は名称】特許業務法人井上国際特許商標事務所
【代理人】
【識別番号】100077919
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 義雄
【代理人】
【識別番号】100172638
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 隆治
【代理人】
【識別番号】100153899
【弁理士】
【氏名又は名称】相原 健一
【代理人】
【識別番号】100159363
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 淳子
【発明者】
【氏名】日紫喜 喜久治
【住所又は居所】神奈川県横浜市保土ヶ谷区霞台48-2
【要約】
【課題】 尾部を有する動物に着脱可能で、動物の排泄物を収容可能に構成された動物用装着具において、動物の尾部が汚れることを抑制できるものを提供する。
【解決手段】 尾部TLに対応する位置に第1挿通孔12を形成し、排泄物が収容される袋部材10と、第1挿通孔12の周囲に固定され、尾部TLを挿通可能に袋部材10の外側へ延びる筒状部材20と、筒状部材20よりも前側で袋部材10の上部に固定され、筒状部材20と面ファスナー13a、21により接続可能に構成された第1帯状部と、袋部材10の左右両側に1本ずつ固定され、面ファスナー14aにより互いに接続可能に構成された一対の第2帯状部14と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
尾部を有する動物に装着されるオムツとともに用いられ、前記動物の排泄物を収容する動物用装着具において、
前記尾部に対応する位置に第1挿通孔を形成し、前記排泄物が収容される袋部材と、
前記第1挿通孔の周囲に固定され、前記尾部を挿通可能に前記袋部材の外側へ延びる筒状部材と、
前記筒状部材よりも前側で前記袋部材の上部に固定され、前記筒状部材と面ファスナーにより接続可能に構成された第1帯状部と、
前記袋部材の左右両側に1本ずつ固定され、面ファスナーにより互いに接続可能に構成された一対の第2帯状部と、を備える動物用装着具。
【請求項2】
前記袋部材、筒状部材、第1帯状部および第2帯状部が、再利用可能なシート素材で形成されている請求項1に記載の動物用装着具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物に着脱可能で、動物の排泄物を収容可能に構成された動物用装着具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、犬や猫等のペットに着脱可能で、その排泄物を収容可能に構成された動物用装着具が知られている。例えば、下記特許文献においては、ペットに装着されたとき、ペットの排泄孔に対向する開口を備えた袋部材が開示されている。この袋部材は、ペットの排泄時に、排泄物を内部空間にて収容できる。その後、袋部材がペットから脱着されることで、排泄物を簡単に処理することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2005−151963号公報
【特許文献2】 特開2019−17254号公報
【特許文献3】 特開2019−22466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献に記載の装着具においては、動物が動いた際に、袋部材が所定の位置からずれてしまうという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本願発明は、
尾部を有する動物に装着されるオムツとともに用いられ、前記動物の排泄物を収容する動物用装着具において、
前記尾部に対応する位置に第1挿通孔を形成し、前記排泄物が収容される袋部材と、
前記第1挿通孔の周囲に固定され、前記尾部を挿通可能に前記袋部材の外側へ延びる筒状部材と、
前記筒状部材よりも前側で前記袋部材の上部に固定され、前記筒状部材と面ファスナーにより接続可能に構成された第1帯状部と、
前記袋部材の左右両側に1本ずつ固定され、面ファスナーにより互いに接続可能に構成された一対の第2帯状部と、を備える動物用装着具を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、袋部材が所定の位置からずれるのを抑制できる動物用装着具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態に係る動物用装着具の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示した動物用装着具の袋部材に筒状部材を挿通させた状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示した動物用装着具の袋部材にて動物用オムツを保持した状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示した動物用装着具を犬に装着した状態を示す斜視図である。
【図5】図1に示した動物用装着具を犬に装着した状態における排泄時の犬の臀部付近を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明による動物用装着具の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係る動物用装着具100の構成を示す斜視図である。動物用装着具100は、犬DOGに着脱可能(図4参照)で、袋部材10、及び、筒状部材20を備えている。なお、以下の説明において、上下方向、前後方向、左右方向は、各図に示すように、動物用装着具100が装着される犬DOG(尾部を有する動物に相当)から見た上下方向、前後方向、左右方向に相当しており、各図中に適宜される矢印の方向に対応している。
【0010】
図1(a)に示すように、袋部材10は、開口11、第1挿通孔12、第1帯状部13、及び、第2帯状部14を備えている。袋部材10は、内部空間10aを有し、その内部空間10aにて犬DOGの排泄物EXを収容可能な平袋である(図5参照)。袋部材10は、上側に頂面10bが規定される。内部空間10aは、前側端の開口11から後側端の底部10cにかけて奥行きを有しており、底部10cに行くほど開口断面が縮径している。頂面10bの左右方向の略中央かつ前後方向の略中央には、円形状の第1挿通孔12が、設けられている。第1挿通孔12は、筒状部材20にて被覆された犬DOGの尾部TLが、挿通可能に構成されている。
【0011】
長方形状の第1帯状部13は、開口11の上側端部から伸長しており、片面全域に面ファスナー13aを備えている。この面ファスナー13aは、筒状部材20と接続可能となっている。面ファスナー13aが筒状部材20と接続された状態において、後述する犬用オムツ200を保持可能となっている(図4参照)。長方形状の一対の第2帯状部14は、開口11の左右両側端部からそれぞれ1つずつ伸長しており、各片面全域に面ファスナー14aをそれぞれ備えている。これらの面ファスナー14aが互いに接続されて、輪状構造を呈することで、後述する犬用オムツ200を保持可能となっている(図3参照)。なお、袋部材10のサイズは、犬DOGの体格に応じて変更されると好適である。特に、大型犬等に適用する場合、袋部材10のサイズを大きくするとともに、第2帯状部14の開口11における付け根部位を、第2帯状部14の他部位と比して幅広構造にすると、更に好適である。これにより、着脱に伴う張力や犬DOGの動作に対し、耐久性を向上させることができる。
【0012】
図1(b)に示すように、筒状部材20は、細長円筒形状を呈しており、前側端の開口20a、後側端の開口20b、及び、側面20cが規定される。筒状部材20は、犬DOGの尾部TLを開口20aから挿入可能となっており、側面20cにて尾部TLを囲うよう被覆可能に構成されている。即ち、筒状部材20は、尾部TLに装着されたとき、スリーブとして機能する(図2、及び、図4参照)。側面20cには、開口20aから開口20bに向かって、長方形状の面ファスナー21が備えられている。この面ファスナー21は、袋部材10の第1帯状部13における面ファスナー13aと接続可能となっている。なお、図1(a)および図1(b)には、説明の便宜上、袋部材10および筒状部材20が別々に図示されているが、実際には、筒状部材20の前側が第1挿通孔12を介して内部空間10aに収容された状態にて、筒状部材20は袋部材10に固定されている(図4参照)。
【0013】
図2に示すように、犬DOGに動物用装着具100を装着する場合、面ファスナー13aおよび面ファスナー21の接続を介し、袋部材10および筒状部材20が接続される。なお、実際の動物用装着具100の装着時には、後述するように犬用オムツ200(図3、及び、図4参照)も装着されるが、図2においては、説明の便宜上、犬用オムツ200を図示していない。
【0014】
先ず、尾部TLを、筒状部材20にて尾部TLを囲うように被覆する。筒状部材20は第1挿通孔12の周囲に固定されており、筒状部材20の装着に合わせ、袋部材10の開口11が臀部BTに向けて近接する。次いで、開口11を、尾部TLにとなりあう排泄孔に対向させて、犬DOGの臀部BTの広範囲にあてがう。
【0015】
このとき、尾部TLの付け根側の一部は、袋部材10の内部空間10aに収容され、尾部TLの先端側の部位は、第1挿通孔12から袋部材10の外側に露出する。筒状部材20は、第1挿通孔12から露出する尾部TLの部位を被覆する。面ファスナー21は、筒状部材20のうち、第1挿通孔12から露出した部位に位置する。そして、袋部材10の第1帯状部13を、筒状部材20の側面20cに重ね合わせ、面ファスナー13aおよび面ファスナー21を接続する。面ファスナー13aの接続により、第1帯状部13が犬用オムツ200の外側を保持するようになっている(図4参照)。
【0016】
なお、袋部材10、及び、筒状部材20は、撥水性をもつ布、ビニル等の再利用可能なシート素材でそれぞれ構成されており、破損しない範囲で自在に変形可能となっている。
【0017】
本実施形態の動物用装着具100は、図3に示すように、一般的な犬用オムツ200と組み合わせて用いられる。犬用オムツ200は、犬DOGの臀部BTを覆うように装着されるものであり、第2挿通孔210、及び、第3挿通孔220を備えている。第2挿通孔210は、尾部TLが挿通されるように構成されている。2つの第3挿通孔220は、2つの後脚がそれぞれ挿通されるように構成されている。
【0018】
動物用装着具100を、犬用オムツ200と組み合わせる際には、先ず、袋部材10を、第2挿通孔210に挿通させる。具体的には、開口11側とは反対側の部位である底部10cを、犬用オムツ200の内側から第2挿通孔210を介して、犬用オムツ200の外側に露出させる。頂面10bの第1挿通孔12が、犬用オムツ200の外側に露出するよう袋部材10を後側に引き出す。このとき、袋部材10の開口11側の部位は、犬用オムツ200の内側に収容される。次に、一対の第2帯状部14を、犬用オムツ200の内側から2つの第3挿通孔220を介して、犬用オムツ200の外側にそれぞれ露出させる。犬用オムツ200の股部外側にて、各第2帯状部14をそれぞれ重ね合わせ、各面ファスナー14aをそれぞれ接続する。これにより、犬用オムツ200における2つの第3挿通孔220の間の部位が、環状構造となった第2帯状部14により保持される。なお、図3には、説明の便宜上、筒状部材20が図示されていないが、実際には、袋部材10および筒状部材20は、一体構造である。従って、袋部材10を、第2挿通孔210に挿通させる際、筒状部材20も一体的に第2挿通孔210を挿通する。このため、筒状部材20のも、犬用オムツ200の内側から第2挿通孔210を介して、犬用オムツ200の外側に露出する。
【0019】
図4に示すように、上述のように犬用オムツ200が袋部材10に保持された状態で、犬DOGに対し、犬用オムツ200を装着する。上述したように、袋部材10の第1挿通孔12に予め挿通された筒状部材20を、尾部TLに装着し、開口11が、尾部TLにとなりあう排泄孔に対向するよう犬用オムツ200を装着する(図5参照)。犬用オムツ200の装着は、2つの第3挿通孔220に犬DOGの2つの後脚を挿通させ、犬用オムツ200にて臀部BTを覆うことで完了する。
【0020】
この際、袋部材10の開口11側の部位が、犬用オムツ200の内側と、犬DOGの臀部BTとの間に介装される。そして、袋部材10の第1先端部13を、犬用オムツ200の内側から外側へ引き出し、腰近傍で後側へ折り返し、上述のように筒状部材20と接続する。このようにして、動物用装着具100、及び、犬用オムツ200が装着される。臀部BTおよび犬用オムツ200内側による介装と、第1帯状部13および筒状部材20の接続と、第2帯状部14による犬用オムツ200の保持とにより、袋部材10が固定されるようになっている。
【0021】
図5に示すように、動物用装着具100、及び、犬用オムツ200が装着された状態において、犬DOGの排泄時には、尾部TLに下側でとなりあう排泄孔からの排泄物EXが、内部空間10aに収容される。その後、動物用装着具100を脱着し、排泄物EXの処理後に動物用装着具100を洗浄し、再装着できるようにしてもよい。即ち、繰り返し利用することで、省資源に貢献することができる。
【0022】
以上説明したように、上記実施形態にかかる動物用装着具100によれば、袋部材10が犬DOGに装着される場合、犬DOGの尾部TLの一部も内部空間10aに収容される。このため、開口11を犬DOGの臀部BTに広範囲にあてがうことができ、開口11からの排泄物EXの漏洩を抑制することができる。
【0023】
また、上記実施形態においては特に、袋部材10の第1帯状部13に面ファスナー13aが備えられ、筒状部材20の側面20cに面ファスナー21が備えられている。これらの面ファスナー13a、21の接続を介し、袋部材10、及び、筒状部材20が、互いに拘束される。従って、袋部材10をずれることなく固定することができる。特に、犬用オムツ200を活用する場合には、第1帯状部13を介して犬用オムツ200を保持することができ、袋部材10の上下方向のずれを抑制することができる。
【0024】
また、上記実施形態においては特に、動物用装着具100が、犬用オムツ200とともに装着される。袋部材10の開口11側の部位は、犬用オムツ200の内側と、犬DOGの臀部BTとの間に介装される。袋部材10の底部10c側の部位は、第2挿通孔210を介して、犬用オムツ200の外側に露出する。このように、犬用オムツ200を活用することで、確実に袋部材10をずれることなく固定することができる。
【0025】
また、上記実施形態においては特に、袋部材10の一対の第2帯状部14が、犬用オムツ200の2つの第3挿通孔220からそれぞれ露出する。各第2帯状部14は、面ファスナー14aの接続を介し、犬用オムツ200の股部外側にて環状構造を呈する。これにより、犬用オムツ200が各第2帯状部14により保持されて、より確実に袋部材10をずれることなく固定することができる。
【0026】
なお、本発明による動物用装着具100における構成要素の形状、材料等は、特許請求の範囲のものであればよく、上記実施形態のものに限定されない。
【0027】
上記実施形態の動物用装着具100においては、袋部材10および筒状部材20が、犬DOGに装着されるようになっているが、これに代えて、尾部TLを有する動物として、例えば、猫等に装着されるようにしてもよい。また、犬DOGに装着する場合においては、その体格、種類等は、袋部材10及び筒状部材20のサイズを調整することで制限されない。特に、老齢の犬DOGに対する装着が有用である。
【0028】
上記実施形態の動物用装着具100においては、臀部BTを覆う犬用オムツ200も装着するようになっているが、これに加え、腹巻式の犬用オムツを更に装着するようしてもよい。2種類のオムツの装着は、特に、雄の犬DOGに対して有効である。
【符号の説明】
【0029】
100…動物用装着具、10…袋部材、10a…内部空間、11…開口、12…第1挿通孔、13…第1帯状部、13a…面ファスナー、14…第2帯状部、14a…面ファスナー、20…筒状部材、21…面ファスナー、200…犬用オムツ、210…第2挿通孔、220…第3挿通孔、BT…臀部、EX…排泄物、DOG…犬、TL…尾部
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5


商品説明: あったらいいな〜が無かったので作っちゃいました!笑っ。これがあればいつでも、どこでも、 床や地面を汚す事なく、ウンチの処理が出来ます。特定のメス用の紙おむつとの併用品で(オスでもメス用の紙オムツとの併用でウンチのみでしたら回収が可能です) 無駄の無いアタッチメント方式が大変便利です。本品は3枚入りワンセットの専用ポーチ付きで販売を予定しています。
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試作写真 
装着図1装着図2 
装着図3装着図4 
装着図5 
 
 
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