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健康・医療
 
【考案の名称】身体洗浄用タオル
【実用新案権者】
【識別番号】523034128
【氏名又は名称】岡原 弘命
【住所又は居所】京都府京都市右京区西院高田町23-3 アルモード京都西院605
【代理人】
【識別番号】100089026
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高明
【考案者】
【氏名】岡原 弘命
【住所又は居所】京都府京都市右京区西院高田町23-3 アルモード京都西院605
【要約】 (修正有)
【課題】被介護者の身体に配慮しつつ、十分且つ効率的に洗浄可能な身体洗浄用タオルを提供する。
【解決手段】身体洗浄用タオル10は、タオル本体11と、タオル本体の長手方向両端部に設けられ、使用者の手指を挿入できる手指挿入部20、21を有し、使用者の手に装着可能に形成された一対のグローブ部12、13とを備える。タオル本体とグローブ部とは、それぞれ、厚さ方向における一面部14が他面部15に比べ柔軟性を有して形成されている。一方のグローブ部12の手指挿入部は、身体の細部を洗浄可能なように手指に類似する形状に形成され、他方のグローブ部13の手指挿入部は、一方のグローブ部の手指挿入部に比べ身体を広範囲に洗浄可能なように、掌部と、手指よりも太径の手指収納部29とを有して形成されている。
【選択図】図1
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
長手方向を有するタオル本体と、前記タオル本体の長手方向における両端部に設けられ、使用者の手指を挿入できる手指挿入部を有し、前記使用者の手に装着可能に形成された一対のグローブ部とを備える身体洗浄用タオルであって、
前記タオル本体と前記グローブ部とは、それぞれ、厚さ方向における一面部が他面部に比べ柔軟性を有して形成され、
一方の前記グローブ部の前記手指挿入部は、身体の細部を洗浄可能なように前記手指に類似する形状に形成され、
他方の前記グローブ部の前記手指挿入部は、一方の前記グローブ部の前記手指挿入部に比べ前記身体を広範囲に洗浄可能なように、掌部と、前記掌部の周縁に突出形成され、前記手指よりも太径の手指収納部とを有して形成されていることを特徴とする身体洗浄用タオル。
【請求項2】
前記タオル本体の長手方向における両端部には、前記使用者がグローブ部に前記手を入れるための開口部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の身体洗浄用タオル。
【請求項3】
前記タオル本体は、一枚のタオル地により形成されていることを特徴とする請求項1記載の身体洗浄用タオル。
【請求項4】
前記タオル本体は、合成樹脂素材により網目状に形成された複数の布材を撚り合わせて全体縄状に形成され、長手方向において伸縮可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の身体洗浄用タオル。
【請求項5】
前記タオル本体と前記グローブ部それぞれの前記一面部と前記他面部とは、それぞれ異なる色彩が付されていることを特徴とする請求項1記載の身体洗浄用タオル。
【請求項6】
前記グローブ部の先端部には係止部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
身体洗浄用タオル。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、タオル本体と、タオル本体の長手方向における両端部に設けられたグローブ部とを備える身体洗浄用タオルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高齢者等の介護を必要とする者(以下、本明細書においては「被介護者」と称する)の介護において、入浴時に被介護者の身体を洗浄する作業は、介護を行う者(以下、本明細書においては「介護者」と称する)にとって非常に負担となっていた。
【0003】
この場合、通常は、タオルを介護者の手の大きさに合うように折り畳んだ状態にして、タオルに石鹸を付けて洗浄するが、折り畳んだタオルでは、被介護者の身体の払拭できる面積が小さいため、効率よく身体を洗浄することができないことから、複数回、手を往復動させて洗浄する必要があり、体力的にも負担となっていた。
【0004】
また、被介護者が後期高齢者(高齢者の医療の確保に関する法律(昭和57年8月17日法律第80号)における満75歳以上の者)の場合には、被介護者は、身体を適宜に迅速且つ自由に動かすことはできない場合が多いことから、洗浄時の体位の変更等の要請に適切に応ずることはできず、折り畳んだタオルを使用した場合には十分に細部まで洗浄することができない場合が多い、という不具合があった。
【0005】
上記介護者の負担や不具合を解消し得る技術として、特許文献1−2(以下、本明細書においては「従来技術」と称する)が提案されている。従来技術は、いずれも、身体洗浄用のタオルに係るものであり、タオル(以下、本明細書においては「タオル本体」と称する)と、タオル本体の長手方向における両端部に設けられ使用者の手に装着可能に形成された手袋(以下、本明細書においては「グローブ部」と称する)とを備えている。
【0006】
なお、以下、本明細書においては、「介護者」のことを、適宜、「使用者」と読み替えるものとする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】 実開昭60−4294号公報
【特許文献2】 実用新案登録第3147660号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記従来技術では、タオル本体やグローブ部の生地の柔軟性が、厚さ方向における一面部と他面部とで一定であることから、1つの身体洗浄用タオルにて、被介護者の身体の肌質や、洗浄対象となる身体の部位の違いに対応することが難しかった。
このため、例えば、被介護者が物理的な刺激に反応しやすい、いわゆる敏感肌であったり、洗浄対象となる身体の部位が他の部位に比べ皮膚が薄い場合には、柔軟性に富み、比較的低刺激にて洗浄可能な身体洗浄用タオルを別途用意しなければならないという事情がある。
【0009】
また、従来技術では、グローブ部の大きさや形状が、一方のグローブ部と他方のグローブ部とで同一であることから、被介護者の身体の細部を洗浄したい場合や、身体の広範囲を洗浄したい場合に対応し難いという不具合があった。
【0010】
以上より、従来技術では、被介護者の身体に配慮しつつ、十分且つ効率的に洗浄することが可能ではなかった。
【0011】
本考案は、上記した事情に鑑みてなされたもので、従来技術に比べ、被介護者の身体に配慮しつつ、十分且つ効率的に洗浄可能で、介護者の負担を軽減することが可能な身体洗浄用タオルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1記載の考案にあっては、長手方向を有するタオル本体と、前記タオル本体の長手方向における両端部に設けられ、使用者の手指を挿入できる手指挿入部を有し、前記使用者の手に装着可能に形成された一対のグローブ部とを備える身体洗浄用タオルであって、前記タオル本体と前記グローブ部とは、それぞれ、厚さ方向における一面部が他面部に比べ柔軟性を有して形成され、一方の前記グローブ部の前記手指挿入部は、身体の細部を洗浄可能なように前記手指に類似する形状に形成され、他方の前記グローブ部の前記手指挿入部は、一方の前記グローブ部の前記手指挿入部に比べ前記身体を広範囲に洗浄可能なように、掌部と、前記掌部の周縁に突出形成され、前記手指よりも太径の手指収納部とを有して形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の考案にあっては、前記タオル本体の長手方向における両端部には、前記使用者がグローブ部に前記手を入れるための開口部が設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の考案にあっては、前記タオル本体は、一枚のタオル地により形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の考案にあっては、前記タオル本体は、合成樹脂素材により網目状に形成された複数の布材を撚り合わせて全体縄状に形成され、長手方向において伸縮可能に形成されていることを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の考案にあっては、前記タオル本体と前記グローブ部それぞれの前記一面部と前記他面部とは、それぞれ異なる色彩が付されていることを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の考案にあっては、前記グローブ部の先端部には係止部が設けられていることを特徴とする。
【考案の効果】
【0018】
請求項1に記載の考案によれば、介護者が入浴時に被介護者の身体を洗浄する場合には、グローブ部に手を入れて、グローブ部で身体を洗浄可能であると共に、タオル本体によっても身体を洗浄可能となる。すなわち、介護者は、両手をそれぞれグローブ部に入れ、両手で被介護者の身体を洗浄しつつ、同時に、グローブ部の間に設けられたタオル本体によっても身体、例えば、背中を洗浄可能となるため、その結果、タオル本体とグローブ部とにより、同時に被介護者の身体の広範囲を効率的に洗浄可能となり、介護者の負担を軽減することができる。
【0019】
また、タオル本体とグローブ部とは、それぞれ、厚さ方向における一面部が他面部に比べ柔軟性を有して形成されていることから、例えば、被介護者が物理的な刺激を受け易い敏感肌であったり、洗浄対象となる身体の部位が他の部位に比べ皮膚が薄い場合には、他面部に比べ柔軟性を有する一面部にて洗浄することで、被介護者の身体の肌質や、洗浄対象となる身体の部位の違いに対応することが可能となる。
【0020】
さらに、一方のグローブ部の手指挿入部は、身体の細部を洗浄可能なように手指に類似する形状に形成され、他方のグローブ部の手指挿入部は、一方のグローブ部の手指挿入部に比べ身体を広範囲に洗浄可能なように掌部と手指収納部とを有して形成されていることから、一方のグローブ部の手指挿入部にて、被介護者の身体の細部まで洗浄可能であると共に、他方のグローブ部の手指挿入部にて、被介護者の身体を広範囲に洗浄可能となる。
以上の結果、従来技術に比べ、被介護者の身体に配慮しつつ、十分且つ効率的に洗浄可能で、介護者の負担を軽減することができる身体洗浄用タオルを提供することが可能となる。
【0021】
請求項2に記載の考案によれば、タオル本体の長手方向における両端部に開口部が設けられていることから、使用者がグローブ部に手を入れて、グローブ部で被介護者の身体を洗浄可能であると共に、タオル本体によっても被介護者を洗浄可能となる。
即ち、例えば、使用者である介護者が双方のグローブに手を入れて被介護者の背中側から両腕を洗浄しつつ、同時にその間に配設されているタオル本体により背中を洗浄することもできる。
その結果、従来技術に比べ、被介護者の身体に配慮しつつ、十分に且つ効率的に洗浄することが、より一層可能となる。
【0022】
請求項3に記載の考案によれば、タオル本体が一枚のタオル地により形成されていることから、タオル本体にて、身体の広範囲な部位の洗浄が可能となる。その結果、従来技術に比べ、被介護者の身体に配慮しつつ、十分に且つ効率的に洗浄することが、より一層可能となる。
【0023】
請求項4に記載の考案によれば、タオル本体が合成樹脂素材により網目状に形成された複数の布材を撚り合わせて全体縄状に形成されることから、タオル本体により、タオル本体にて石鹸の泡立ちを良好にすると共に、身体の細部に特化した洗浄が可能となる。
また、タオル本体が長手方向において伸縮可能であることから、身体を迅速且つ自由に動かし難い被介護者であっても自身の身体(例えば、背中等)を洗浄し易い身体洗浄用タオルの提供が可能となる。その結果、従来技術に比べ、被介護者の身体に配慮しつつ、十分に且つ効率的に洗浄することが、より一層可能となり、介護者の負担を軽減することもできる。
【0024】
請求項5に記載の考案によれば、タオル本体とグローブ部それぞれの一面部と他面部とは、それぞれ異なる色彩が付されていることから、使用者は、一面部と他面部とを、付された色彩によって視覚的に識別可能となり、被介護者の身体の肌質や、洗浄対象となる身体の部位の違いに対応することが、より一層可能となる。その結果、従来技術に比べ、被介護者の身体に配慮しつつ、十分に且つ効率的に洗浄することが、より一層可能となる。
【0025】
請求項6記載の考案によれば、前記グローブ部の先端部には係止部が設けられていることから、不使用時には、浴室の壁面等に適宜設置されたフック部材等に係止部を引掛けて収納することができるため、浴室内において収まりよく収納しておける、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本考案の第1の実施形態に係る身体洗浄用タオルを示す平面図である。
【図2】本考案の第2の実施形態に係る身体洗浄用タオルを示す平面図である。
【考案を実施するための形態】
【0027】
以下、図1を参照しながら、本考案の第1の実施形態に係る身体洗浄用タオルについて、また、図2を参照しながら、本考案の第2の実施形態に係る身体洗浄用タオルについて、それぞれ説明する。
【実施形態1】
【0028】
以下、図1を参照しながら本考案の第1の実施形態について説明する。
図1は本考案の第1の実施形態に係る身体洗浄用タオルを示す平面図である。
【0029】
図1に図示する本実施形態に係る身体洗浄用タオル10は、高齢者等の被介護者の入浴時に被介護者の身体を洗浄するタオルであり、長手方向を有するタオル本体11と、タオル本体11の長手方向における両端部に設けられる一対のグローブ部12、13とを備えている。以下、図1を参照しつつ、本実施形態に係る身体洗浄用タオル10の各構成について説明する。
【0030】
まず、タオル本体11について説明する。
図1に図示するタオル本体11は、本実施形態においては、平面視長方形の形状を有する一枚のタオル地により形成されており、タオル本体11の厚さ方向における一面部14と他面部15とを有している。
【0031】
なお、図面において、上記「厚さ方向」とは、図面の紙面表面から裏面へと抜ける、紙面垂直方向をいう。
【0032】
タオル本体11は、一面部14が他面部15に比べ柔軟性を有して形成されている。一面部14と他面部15とは、使用者が視覚的に識別可能となるように、それぞれ異なる色彩が付されている。
【0033】
タオル本体11は、長手方向における一端部16にスリットからなる開口部18が設けられており、長手方向における他端部17に開口部19が設けられている。開口部18、19は、それぞれ使用者がグローブ部12、13に手を入れるための部分として設けられ、グローブ部12、13の内部空間に連通するように形成されている。
【0034】
つぎに、グローブ部12、13について説明する。
図1に図示するグローブ部12、13は、それぞれ、使用者の手に装着可能に形成されており、一方のグローブ部12は、厚さ方向における一面部22と他面部23とを有し、他方のグローブ部13は、厚さ方向における一面部24と他面部25とを有している。
各グローブ部12、13は、それぞれ、一面部22、24が他面部23、25に比べ柔軟性を有して形成されている。一面部22、24と他面部23、25とは、使用者が視覚的に識別可能となるように、それぞれ異なる色彩が付されている。
【0035】
グローブ部12、13は、それぞれ、使用者の手指を挿入可能に形成された手指挿入部20、21を有し、手指挿入部20、21の内部空間は、それぞれ、開口部18、19に連通するように形成されている。
【0036】
一方のグローブ部12の手指挿入部20は、使用者の掌を収納可能に形成された掌部26と、掌部26の周縁に突出形成され、使用者の手指を収納可能に形成された手指収納部27とを有しており、全体形状は、図1に図示するように、身体の細部を洗浄可能なように使用者の手指に類似する形状に形成されている。
【0037】
他方のグローブ部13の手指挿入部21は、使用者の掌を収納可能に形成された掌部28と、掌部28の周縁に突出形成され、使用者の手指よりも太径に、かつ短く形成された手指収納部29とを有しており、図1に図示するように、一方のグローブ部12の手指挿入部20に比べて掌部28が大きく形成され、身体を広範囲に洗浄可能なように形成されている。
【0038】
グローブ部12、13を構成する手指収納部27、29のそれぞれの先端部には、円環状に形成された係止部30、31が設けられている。係止部30、31は、身体洗浄用タオル10の不使用時に、例えば、浴室内の壁面等に設けられた係止部材(フック等)に係止可能な部分として設けられている。
【0039】
本実施形態に係る身体洗浄用タオル10は、以上の構成を有し、以下に本実施形態により得られる効果について説明する。
【0040】
本実施形態によれば、使用者が入浴時に被介護者の身体を洗浄する場合には、グローブ部12、13に手を入れて、グローブ部12、13で身体を洗浄可能であると共に、タオル本体11によっても身体を洗浄可能となる。
すなわち、使用者は、両手をそれぞれグローブ部12、13に入れ、両手で被介護者の身体を洗浄しつつ、同時に、グローブ部12、13の間に設けられたタオル本体11によっても身体を洗浄可能となるため、その結果、タオル本体11とグローブ部12、13とにより、同時に被介護者の身体の広範囲を効率的に洗浄可能となる。
【0041】
また、タオル本体11とグローブ部12、13とは、それぞれ、厚さ方向における一面部14、22、24が他面部15、23、25に比べ柔軟性を有して形成されていることから、例えば、被介護者が物理的な刺激を受け易い敏感肌の場合や、洗浄対象となる身体の部位が他の部位に比べ皮膚が薄い場合には、他面部15、23、25に比べ柔軟性を有する一面部14、22、24にて洗浄することで、被介護者の身体の肌質や、洗浄対象となる身体の部位の違いに対応することが可能となる。
【0042】
さらに、一方のグローブ部12の手指挿入部20は、身体の細部を洗浄可能なように手指に類似する形状に形成され、他方のグローブ部13の手指挿入部21は、一方のグローブ部12の手指挿入部20に比べ身体を広範囲に洗浄可能なように掌部28と手指収納部29とを有して形成されていることから、一方のグローブ部12の手指挿入部20により、被介護者の身体の細部まで洗浄可能であると共に、他方のグローブ部13の手指挿入部21により、被介護者の身体を広範囲に洗浄可能となる。
以上の結果、従来技術に比べ、被介護者の身体に配慮しつつ、十分且つ効率的に洗浄可能な身体洗浄用タオル10を提供することが可能となる。
【0043】
また、本実施形態によれば、タオル本体11の長手方向における一端部16に開口部18が設けられており、長手方向における他端部17に開口部19が設けられていることから、使用者がグローブ部12、13に手を入れて、グローブ部12、13で被介護者の身体を洗浄可能であると共に、同時にタオル本体11によっても同時に被介護者を洗浄可能となる。その結果、従来技術に比して、被介護者の身体に配慮しつつ、十分に且つ効率的に洗浄することが、より一層可能となる。
【0044】
また、本実施形態によれば、タオル本体11が一枚のタオル地により形成されていることから、タオル本体11にて、身体の広範囲の洗浄が可能となる。その結果、従来技術に比して、被介護者の身体に配慮しつつ、十分に且つ効率的に洗浄することが、より一層可能となる。
【0045】
また、本実施形態によれば、タオル本体11とグローブ部12、13それぞれの一面部14、22、24と他面部15、23、25とは、それぞれ異なる色彩が付されていることから、使用者は、一面部14、22、24と他面部15、23、25とを、付された色彩によって視覚的に識別可能となり、被介護者の身体の肌質や、洗浄対象となる身体の部位の違いに対応することが、より一層可能となる。その結果、従来技術に比べ、被介護者の身体に配慮しつつ、十分に且つ効率的に洗浄することが、より一層可能となる。
【実施形態2】
【0046】
本考案に係る身体洗浄用タオルは、第1の実施形態の他、下記の第2の実施形態を採用してもよいものとする。
【0047】
以下、図2を参照しながら、本考案の第2の実施形態について説明する。
図2は本考案の第2の実施形態に係る身体洗浄用タオルを示す平面図である。なお、第1の実施形態と同一の構成部には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0048】
図2に図示する本実施形態における身体洗浄用タオル40は、第1の実施形態におけるタオル本体11(図1参照)に代えて、タオル本体41を備える点以外は、構成及び構造において第1の実施形態における身体洗浄用タオル10と基本的に同一である。以下、タオル本体41について説明する。
【0049】
図2に図示するタオル本体41は、合成樹脂素材により網目状に形成された複数の布材を撚り合わせて全体縄状に形成され、長手方向において伸縮可能に形成されている。
【0050】
本実施形態に係る身体洗浄用タオル40は、以上の構成を有し、以下に本実施形態により得られる効果について説明する。本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏する他、以下の効果を奏する。
【0051】
本実施形態によれば、タオル本体41が合成樹脂素材により網目状に形成された複数の布材を撚り合わせて全体縄状に形成されることから、タオル本体41にて、タオル本体41にて石鹸の泡立ちを良好にすると共に、身体の細部に特化した洗浄が可能となる。
また、タオル本体41が長手方向において伸縮可能であることから、身体を迅速且つ自由に動かし難い被介護者であっても自身の身体(例えば、背中等)を洗浄し易い身体洗浄用タオル40の提供が可能となる。その結果、従来技術に比べ、被介護者の身体に配慮しつつ、十分に且つ効率的に洗浄することが、より一層可能となる。
【0052】
なお、上記実施形態に記載した構成に関しては、本考案の範囲内において適宜の変更が可能であり、上記実施形態の構成には限定されない。
【0053】
上記実施形態では、タオル本体は、平面視長方形の形状を有する一枚のタオル地により形成されている構成(図1参照)、又は、合成樹脂素材により網目状に形成された複数の布材を撚り合わせて全体縄状に形成されている構成(図2参照)を備えているが、これに限らず、平面視長方形の形状を有する全体袋状に形成される構成であってもよいものとする。
【0054】
上記構成によれば、タオル本体の全体形状が袋状に形成されていることから、タオル本体にて石鹸の泡立ちを良好にし、より泡立ち易い身体洗浄用タオルの提供が可能となる。その結果、十分に且つ効率的に洗浄することが、より一層可能となる。
【0055】
また、上記実施形態では、各グローブ部は、それぞれ、一面部が他面部に比べ柔軟性を有して形成されている構成を備えているが、当該構成に加え、他面部に、外方に突出して形成された複数の突起部が設けられる構成を備えていてもよいものとする。
【0056】
上記構成によれば、他面部に突起部が設けられていることから、突起部によって、より確実に身体の汚れを除去しつつ、被介護者の身体に対し、マッサージを施すことが可能となる。
また、使用者は、一面部と他面部とを、突起部の有無によって視覚的に識別可能となり、被介護者の身体の肌質や、洗浄対象となる身体の部位の違いに対応することが、より一層可能となる。以上の結果、従来技術に比べ、被介護者の身体に配慮しつつ、十分に且つ効率的に洗浄することが、より一層可能となる。
【0057】
また、上記実施形態では、各グローブ部は、それぞれ、人の手の形状を模して形成されている構成を備えているが、これに限らず、動物(例えば、犬、猫等)の足の形状を模して形成される構成であってもよいものとする。より具体的には、例えば、各グローブ部それぞれの一面部に、犬、猫等の足裏にある肉球を模した模様、形状を形成するような構成が挙げられる。
【0058】
上記構成によれば、各グローブ部それぞれの一面部に、例えば、犬、猫等の足裏の肉球を模した模様又は形状を形成することにより、使用者は、一面部と他面部とを、肉球状の模様又は形状の有無によって視覚的に識別可能となり、被介護者の身体の肌質や、洗浄対象となる身体の部位の違いに対応することが、より一層可能となる。その結果、従来技術に比べ、被介護者の身体に配慮しつつ、十分に且つ効率的に洗浄することが、より一層可能となる。
【符号の説明】
【0059】
10、40…身体洗浄用タオル
11、41…タオル本体
12…一方のグローブ部
13…他方のグローブ部
14、22、24…一面部
15、23、25…他面部
16…一端部
17…他端部
18、19…開口部
20、21…手指挿入部
26、28…掌部
27、29…手指収納部
30、31…係止部
【図1】
図1
【図2】
図2
メッセージ

我が家には93歳になる義母がおります。
お陰様で重い介護はまだ不要ですが、いつも頭を悩ませているのが入浴時です。認知と耳が遠くなった義母との意思疎通は困難で、お互い戦いに挑むが如く決意し行っています。
そして苦戦する中で「こんなのが有ったらいいなぁ・・・。」と思い付いたのがこの品です。
 健常者、高齢者には便利な物となり、ハンディキャップがある方には手助けとなり、介護する方 される方には時短とストレス軽減となり、慣れれば手探り状態でもお役に立てる商品だと自信を持ってお勧めします。
 医療機関で、介護施設で、ご家庭や動物たちを愛する場所で。
 地球環境にも適した、更に安価な品を提供理想とします。

「すべてにやさしい機能的タオル」として日本中、世界中の皆様に「こんなタオルが欲しかった!」と末永く愛される商品になると信じています。
 残念ながら私の持っているモノはこれ(アイデア)だけしかありません。商品化実現にご賛同し、ご協力戴ける方を探しています。
何卒宜しくお願い致します。
We have a 93 year old mother-in-law.
She does not need heavy nursing care yet, but one thing that always worries me is when it is time for her to take a bath. It is difficult to communicate with my mother-in-law, who has become senile and deaf, and we are both determined to do it as if we were fighting a battle.
And in the midst of this struggle, I thought, "I wish I had something like this..." I came up with the idea of this product.
 We are confident that this product will be useful for both healthy and elderly people, help handicapped people, shorten time and reduce stress for care givers and care receivers, and be useful even for those who are not familiar with it.
 We are confident that this product can be used in medical facilities, nursing homes, households, and anywhere that animals need to be cared.
 Our ideal is to offer products that are environmentally friendly and inexpensive.

As "functional towels that are gentle to all", we hope that our products will be loved by people all over Japan and the world for a long time with the impression of "this is exactly what we have needed for a towel!"

 Unfortunately, this (idea) is all I have. We are looking for people who agree with our idea and will cooperate with us to commercialize it.
Thank you in advance for your cooperation.
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