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【発明の名称】梯子 【出願人】 【識別番号】508263051 【氏名又は名称】斎藤 正安 【住所又は居所】新潟県長岡市下柳2丁目6番8号 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100091373 【氏名又は名称】吉井 剛 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100097065 【氏名又は名称】吉井 雅栄 【発明者】 【氏名】斎藤 正安 【住所又は居所】新潟県長岡市下柳2丁目6番8号 【要約】 【課題】 本発明は極めて商品価値の高い画期的な梯子を提供することを目的とする。 【解決手段】 左右一対の縦材1間に複数の横材2が設けられた梯子であって、前記横材2のうち少なくとも最上段になる前記横材2は、一端が一方の前記縦材1に枢着され他端が他方の前記縦材1に着脱自在に連結されているものである。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 左右一対の縦材間に複数の横材が設けられた梯子であって、前記横材のうち少なくとも最上段になる前記横材は、一端が一方の前記縦材に枢着され他端が他方の前記縦材に着脱自在に連結されていることを特徴とする梯子。 【請求項2】 請求項1記載の梯子において、前記一端が一方の前記縦材に枢着され他端が他方の前記縦材に着脱自在に連結されている横材は、前記縦材との連結を解除した際、擺動して前記縦材に沿設状態となるように構成されることを特徴とする梯子。 【請求項3】 請求項1,2記載いずれか1項に記載の梯子において、前記左右の縦材は伸縮可能に構成されることを特徴とする梯子。 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項に記載の梯子において、前記擺動する横材は一端に前記縦材と係止される係止体が設けられ、この係止体は他端が前記縦材に枢着される枢着体に突没自在に設けられていることを特徴とする梯子。 【請求項5】 請求項4記載の梯子において、前記係止体を係止する係止受部が前記縦材に設けられていることを特徴とする梯子。 【請求項6】 請求項1〜5いずれか1項に記載の梯子において、前記枢着体は筒状体であり、前記係止体はこの枢着体に嵌入されていることを特徴とする梯子。 【請求項7】 請求項6記載の梯子において、前記枢着体の外周部には案内係止孔が設けられ、この案内係止孔は、前記係止体の前記枢着体に対する突没を案内する案内孔部と、この案内孔部に連設され前記係止体の枢着体に対する突没状態を保持する保持孔部とで構成されていることを特徴とする梯子。 【請求項8】 請求項7記載の梯子において、前記案内係止孔内を移動する突体が前記係止体に設けられていることを特徴とする梯子。 【請求項9】 請求項8記載の梯子において、前記突体は、前記係止体に螺着される螺子であることを特徴とする梯子。 【請求項10】 請求項1〜9いずれか1項に記載の梯子において、前記係止受部は前記係止体の先端部が嵌入係止される孔であることを特徴とする梯子。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 本発明は、例えば、屋根の昇り降りに用いる梯子に関するものである。 【背景技術】 例えば、屋根に掛けた梯子から屋根に乗り移る際、梯子の上段に来たら、脇に身体をずらし、片足ずつ移動して乗り移るのが一般的である。この移動の際には、高所で身体を梯子から離し、しかも身体が梯子の外側を移動することになるので、常に不安定感を感じ、実際危険である。 このような不安定さを取り除くものとして、梯子に案内棒を設けることが特開2000−54768号公報で提案されている(以下、従来例)。 この従来例は、伸縮可能な梯子の先端部に逆L字型案内棒を付設するように構成されており、この梯子は、この案内棒が屋根の軒から上方へ突出するように調整して屋根に立てかける。従って、この梯子の場合は梯子から屋根に移る場合、この案内棒の間を通るため、上記のような不安定感は感じなく、また危険性もない。 【特許文献1】 特開2000−54768号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 しかし、この従来例では、梯子に案内棒を設けたりしなければならず、この梯子の設置には手間がかかり、扱いが厄介である。 本発明は、上記問題に鑑みてなされた発明であり、簡易な操作により安全性が高い梯子を実現し得るものである。 【課題を解決するための手段】 添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。 左右一対の縦材1間に複数の横材2が設けられた梯子であって、前記横材2のうち少なくとも最上段になる前記横材2は、一端が一方の前記縦材1に枢着され他端が他方の前記縦材1に着脱自在に連結されていることを特徴とする梯子に係るものである。 また、請求項1記載の梯子において、前記一端が一方の前記縦材1に枢着され他端が他方の前記縦材1に着脱自在に連結されている横材2は、前記縦材1との連結を解除した際、擺動して前記縦材1に沿設状態となるように構成されることを特徴とする梯子に係るものである。 また、請求項1,2記載いずれか1項に記載の梯子において、前記左右の縦材1は伸縮可能に構成されることを特徴とする梯子に係るものである。 また、請求項1〜3いずれか1項に記載の梯子において、前記擺動する横材2は一端に前記縦材1と係止される係止体6が設けられ、この係止体6は他端が前記縦材1に枢着される枢着体7に突没自在に設けられていることを特徴とする梯子に係るものである。 また、請求項4記載の梯子において、前記係止体6を係止する係止受部8が前記縦材1に設けられていることを特徴とする梯子に係るものである。 また、請求項1〜5いずれか1項に記載の梯子において、前記枢着体7は筒状体であり、前記係止体6はこの枢着体7に嵌入されていることを特徴とする梯子に係るものである。 また、請求項6記載の梯子において、前記枢着体7の外周部には案内係止孔9が設けられ、この案内係止孔9は、前記係止体6の前記枢着体7に対する突没を案内する案内孔部12と、この案内孔部12に連設され前記係止体6の枢着体7に対する突没状態を保持する保持孔部13とで構成されていることを特徴とする梯子に係るものである。 また、請求項7記載の梯子において、前記案内係止孔9内を移動する突体10が前記係止体6に設けられていることを特徴とする梯子に係るものである。 また、請求項8記載の梯子において、前記突体10は、前記係止体6に螺着される螺子であることを特徴とする梯子に係るものである。 また、請求項1〜9いずれか1項に記載の梯子において、前記係止受部8は前記係止体6の先端部が嵌入係止される孔であることを特徴とする梯子に係るものである。 【発明の効果】 本発明は上述のように構成したから、梯子の少なくとも最上段になる横材を離脱させると、人が通ることができる空間部分ができ、しかも、該部分の縦材に掴まって安全にこの縦材間を通過でき、よって、安全に屋根に移ることができる。即ち、少なくとも最上段になる横材の着脱を行うだけで、梯子の間を通る空間を作ることができ、従って、安全に屋根に移ることができ、しかも取り扱い易い梯子となる。 【発明を実施するための最良の形態】 好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。 本発明は、左右一対の縦材1間に複数の横材2が設けられた梯子で、前記横材2のうち少なくとも最上段になる該横材2の一端を前記縦材1の一方から離脱させると、この横材2は枢着部を支点にして縦材1側に倒れ、人が通る空間ができる。 このように屋根上に移る際に梯子の縦材1の間を通ることができるから、梯子の外側に身体をずらして移動するという不安定な行為をしなくても済み、極めて安全に梯子から屋根上に移ることができる。また、横材2の着脱を行うだけで、縦材の間を通る空間を作ることができるから、扱いも厄介ではない。 【実施例】 本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。 本実施例は、例えば、屋根の昇り降りに用いる梯子14である。 以下具体的に説明する。 本実施例による梯子14は、図1に示すように左右一対設けられた長尺の縦材1の間に短尺の横材2が複数設けられた梯子であって、最上部側の二段の横材2が擺動し得るように、該横材2の一端が前記縦材1の一方に蝶着部11によって蝶着され、前記横材2の他端が前記縦材1の他方に着脱自在に連結され、他の横材2は前記縦材1に溶接によって固定されている梯子である。 尚、本実施例で用いた材質はアルミであるが、他の材質でもよい。 具体的には、図2乃至3に示すように、梯子14の最上部側に設けた前記横材2は、係止体6と筒状の枢着体7とから構成され、前記係止体6は前記枢着体7内に嵌入されており、枢着体7に対して係止体6は突没自在に構成されている。 更に、前記枢着体7の他端は、前記縦材1に蝶着部11によって蝶着されている。 また、図4〜6に示すように、前記係止体6の一端は前記縦材1に係止受部8として設けられた孔に嵌入された際に、横材2が縦材1に係止され得るように構成されている。 また、図2〜6に示すように、前記枢着体7の外周部には、係止体6に設けた突体10が移動して係止体6の突没を案内する直線状の案内孔部12が設けられている。この案内孔部12には前記係止体6の突没状態を保持するL字形状の保持孔部13が連設され、この保持孔部13と前記案内孔部12とで案内係止孔9が構成される。 また、前記突体10は係止体6に螺着される螺子である。 従って、図2に示す状態から、突体10を保持孔部13から案内孔部12へ移動させ、突体10を案内孔部12内において移動させて係止体6を係止受部8から抜くと、横材2は図3に図示したように縦材1に沿設状態となる。 従って、この結果生ずる縦材1間の空間部分を出入りに使えることになり、図1に示すように、この梯子の上段部の左右縦材1の間を人が通ることになる。 逆に、横材2を起こし、突体10をスライドさせ係止体6を係止受部8に嵌入し、突体10を保持孔部13に位置させると横材2は固定される。 また、図7は、所謂、外梯子16に内梯子15を収容した二段スライド式の梯子14の一例であって、内梯子15に本実施例に係る横材2を用いた例である。この場合、内梯子15の上段の二段の横材2を外し、三段目の横材2が屋根の軒よりわずかに下になるようにスライドを調整して使用する。 本実施例は上述のように構成したから、横材2の着脱という簡単な操作により横材2が縦材1に沿設状態となり、人が通ることができる空間部分が作られることになる。しかも、該部分の縦材1部分を手すりとして使うことができるようになるから、この手すりに掴まって安全に身体を縦材1間を通過させることができ、よって、屋根上への移動を安全に行うことができ、更に、梯子の重量が著しく重くないから取り扱い易く、更に、特別な構造を有しないので汎用的に使える梯子を提供できることになる。 尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】本実施例の使用状態説明図である。 【図2】本実施例に係る上段部横材を縦材に架設した状態の説明図である。 【図3】本実施例に係る上段部横材を擺動させた状態の説明図である。 【図4】本実施例に係る要部の動作説明図である。 【図5】本実施例に係る要部の動作説明図である。 【図6】本実施例に係る要部の動作説明図である。 【図7】別実施例に係る梯子の使用状態説明図である。 【符号の説明】 1 縦材 2 横材 6 係止体 7 枢着体 8 係止受部 9 案内係止孔 10 突体 12 案内孔部 13 保持孔部 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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【図7】 |
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