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機械器具
 
【発明の名称】刈払機用刃部カバー
【特許権者】
【識別番号】510173432
【氏名又は名称】小野 久栄
【住所又は居所】山形県最上郡金山町大字山崎24
【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
【発明者】
【氏名】小野 久栄
【住所又は居所】山形県最上郡金山町大字山崎24
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状の柄部と、
前記柄部の延びる方向に対して鋭角を有して前記柄部の一端側に配置され、当該柄部に対して回転可能に支持される円板状の刃部と、
前記刃部の表面側における中心部に設けられ、当該刃部を支持する表側支持部と、
前記刃部の裏面側における中心部に設けられ、当該刃部を支持する裏側支持部と、を備える刈払機の前記刃部を覆う刈払機用刃部カバーであって、
前記刃部の表面における少なくとも半分を覆う表カバー部と、
前記表カバー部の厚さ方向に所定の間隔をあけて配置され、前記刃部の裏面における少なくとも半分を覆う裏カバー部と、
前記表カバー部と前記裏カバー部との間に、開口部及び前記刃部を収容する収容部を形成するように前記表カバー部の周縁の一部と前記裏カバー部の周縁の一部とを連結する連結部と、
前記開口部を設けた側から前記表カバー部が切り欠かれて形成された表スリット部と、
前記開口部を設けた側から前記裏カバー部が切り欠かれて形成された裏スリット部と、
前記開口部を設けた側と反対側に設けた底面部と、を備え、
前記表カバー部及び前記裏カバー部は、ほぼ同一の大きさの四角形に構成され、
前記底面部の四角形の横辺の長さは、前記開口部の四角形の横辺の長さよりも長くなっている刈払機用刃部カバー。
【請求項2】
前記裏スリット部の大きさは、前記表スリット部の大きさよりも大きく形成されている請求項1記載の刈払機用刃部カバー。
【請求項3】
前記表カバー部の厚み方向における前記開口部の大きさは、前記底面部から開口縁に向かって徐々に大きくなっている請求項1又は2記載の刈払機用刃部カバー。
【請求項4】
前記底面部は、前記表カバー部の表面と鋭角をなす請求項1から3のいずれかに記載の刈払機用刃部カバー。
【請求項5】
前記収容部の内部と外部とを連通する通気口を更に備える請求項1から4のいずれかに記載の刈払機用刃部カバー。
【請求項6】
前記表カバー部及び/又は前記裏カバー部は、当該表カバー部及び/又は当該裏カバー部から前記収容部に向けて突出し、かつ、当該収容部に収容された前記刃部に当接可能な凸部を更に備える請求項1から5のいずれかに記載の刈払機用刃部カバー。
【請求項7】
前記表カバー部及び/又は前記裏カバー部は、当該表カバー部及び/又は当該裏カバー部から前記収容部に向けて突出し、かつ、当該収容部に収容された前記刃部に当接可能な弾性部材を更に備える請求項1から6のいずれかに記載の刈払機用刃部カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、刈払機の刃部を覆う刈払機用刃部カバーに関する。
【背景技術】
従来より、草刈りや細木の伐採等の作業をする際に、刈払機が使用されている。このような刈払機は、作業者によって支持される長尺状の柄部と、この柄部の一端側に回転可能に支持される円板状の刃部と、を備える。刈払機の刃部は、エンジン又はモータ等の動力源によって回転可能に構成される。作業者は、この回転する刃部によって草や細木等を刈り取ることができる。
ところで、作業を終了した場合や作業場所を変更する場合、刈払機を例えばトラックの荷台等に載置して搬送することがある。このような場合、刈払機の刃部は、刃先が露出した状態で上記荷台等に載置され、刃先が荷台等に当接することが多い。そのため、刃先が欠損したり、刃先によって載置箇所を傷付けるおそれがあった。
そこで、従来より、刈払機の搬送時等に、刈払機の刃部を覆うように刃部に装着される刈払機用刃部カバーが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
この刈払機用刃部カバーは、ゴム、合成樹脂、布等からなる薄いシートによって袋状に構成され、刈払機の刃部を覆うことができるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】実開平5−15721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の刈払機用刃部カバーは、刈払機の刃部を覆うことにより、刃先が露出しないようにし、刃先が直接、載置箇所に当接することを防止することができる。そのため、刃先の欠損や刃先による載置箇所の傷付けをある程度抑制することができる。
ところで、刈払機をトラックの荷台等に載置して搬送する場合には、走行中の揺れや振動が生じても、刈払機の刃部を荷台等に安定して載置(支持)できることが必要である。そのため、刈払機用刃部カバーには、刈払機の刃部を安定して支持するために、十分な剛性が求められる。
しかし、上記特許文献1に記載の刈払機用刃部カバーは、ゴム、合成樹脂、布等からなる薄いシートによって袋状に構成されるため、十分な剛性を有するように構成するのは困難である。そのため、上記特許文献1に記載の刈払機用刃部カバーでは、刈払機の刃部を安定して支持することが困難であり、刈払機の刃部を安定して支持するためには、別途の支持部材を用意し、この支持部材によって刈払機を支持する必要があった。
従って、作業者は、刈払機の運搬時に別途の支持部材を用意しなければならず、手間がかかっていた。
本発明は、刈払機の運搬時においても、刃部を安定した状態で支持しつつ、刃部を容易に保護することができる刈払機用刃部カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明は、長尺状の柄部と、前記柄部の一端側に該柄部の延びる方向に対して鋭角を有して配置され、該柄部に対して回転可能に支持される円板状の刃部と、前記刃部の表面側における中心部に設けられ該刃部を支持する表側支持部と、前記刃部の裏面側における中心部に設けられ該刃部を支持する裏側支持部と、を備える刈払機の前記刃部を覆う刈払機用刃部カバーであって、前記刃部の表面における少なくとも半分を覆う表カバー部と、前記表カバー部の厚さ方向に所定の間隔をあけて配置され、前記刃部の裏面における少なくとも半分を覆う裏カバー部と、前記表カバー部と前記裏カバー部との間に、開口部及び前記刃部を収容する収容部を形成するように前記表カバー部の周縁の一部と前記裏カバー部の周縁の一部とを連結する連結部と、前記開口部が設けられた側から前記表カバー部が切り欠かれて形成された表スリット部と、前記開口部が設けられた側から前記裏カバー部が切り欠かれて形成された裏スリット部と、前記開口部が設けられた側と反対側に設けられる底面部と、を備える刈払機用刃部カバーに関する。
また、前記裏スリット部の大きさは、前記表スリット部の大きさよりも大きいことが好ましい。
また、前記表カバー部及び前記裏カバー部は、ほぼ同一の大きさの四角形に構成されることが好ましい。
また、前記四角形における前記底面部の側の辺の長さは、前記四角形における前記開口部の側の辺の長さよりも長いことが好ましい。
また、前記表カバー部の厚み方向における前記開口部の大きさは、前記底面部の側から開口縁側に向かって徐々に大きくなっていることが好ましい。
また、前記底面部は、前記表カバー部の表面と鋭角をなすことが好ましい。
また、前記収容部の内部と外部とを連通する通気口を更に備えることが好ましい。
また、前記表カバー部及び/又は前記裏カバー部は、該表カバー部及び/又は該裏カバー部から前記収容部側に突出し且つ該収容部に収容された前記刃部に当接可能な凸部を更に備えることが好ましい。
また、前記表カバー部及び/又は前記裏カバー部は、該表カバー部及び/又は該裏カバー部から前記収容部側に突出し且つ該収容部に収容された前記刃部に当接可能な弾性部材を更に備えることが好ましい。
【発明の効果】
本発明によれば、刈払機の運搬時においても、刃部を安定した状態で支持しつつ、刃部を容易に保護することができる刈払機用刃部カバーを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
〔第1実施形態〕
以下に、本発明の第1実施形態の刈払機用刃部カバー1について図1から図5を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態の刈払機用刃部カバー1を上側から視た斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態の刈払機用刃部カバー1を下側から視た斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態の刈払機用刃部カバー1の底面部を示す図である。図4は、刈払機用刃部カバー1の底面部9の近傍を示す断面図である。図5は、本発明の第1実施形態の刈払機用刃部カバー1を使用せずに刈払機20を載置する場合(a)と刈払機用刃部カバー1を使用して刈払機20を載置する場合(b)とを示す斜視図である。
本発明の第1実施形態の刈払機用刃部カバー1は、図1及び図2に示すように、刈払機20の刃部22に装着され、刃部22を覆うものである。先ず、刈払機20の概略構成について説明する。
図1、図2及び図5(a)に示すように、刈払機20は、長尺状の柄部21と、円板状の刃部22と、刃部22を支持する表側支持部23及び裏側支持部24と、刃部22を回転させる動力源としてのエンジン(図示せず)と、このエンジンの駆動力を刃部22に伝達する伝達機構(図示せず)と、を備える。
柄部21は、作業者によって支持される部分である。図5(a)に示すように、柄部21は、作業者が柄部21を支持する際に把持するハンドル部25,26を備える。柄部21は、例えば、円筒パイプにより構成される。
刃部22は、草や細木等を刈り取る部分である。刃部22の外周縁には、複数の刃先22cが設けられている。刃部22は、柄部21の一端21a側に、柄部21の延びる方向に対して鋭角θ1を有して配置され、柄部21に対して回転可能に支持される。鋭角θ1は、例えば、30〜45度が好ましい。
表側支持部23は、図1に示すように、刃部22の表面22a側における中心部に設けられ、刃部22の表面22a側から刃部22を支持する。表側支持部23は、例えば、ほぼ円錐台状に構成されている。裏側支持部24は、図2に示すように、刃部22の裏面22b側における中心部に設けられ、刃部22の裏面22b側から刃部22を支持する。裏側支持部24は、例えば、ほぼ円柱状に構成されている。
裏側支持部24は、草木等が裏側支持部24等に絡まることを防止する絡まり防止部材24aを備える。この絡まり防止部材24aは、ほぼ円環状の刃物部材であり、必要に応じて裏側支持部24の外周縁に設けられる。絡まり防止部材24aが設けられた裏側支持部24の外径は、表側支持部23の外径よりも大きくなっている。
上記エンジン(図示せず)は、本実施形態では、例えば、作業者によって背負うことができる内燃機関として構成されているが、柄部21の他端21b側(図5(a)参照)に固定される内燃機関であってもよい。なお、刃部22を回転させる動力源は、内燃機関としてのエンジンではなく、電動モータであってもよい。
上記伝達機構は、例えば、回転可能な軸部材(図示せず)と、この軸部材の回転を刃部22に伝達する歯車機構(図示せず)と、を備える。この軸部材は、柄部21の内部に挿通されている。歯車機構は、軸部材の回転を刃部22に伝達する傘歯車等から構成されている。
次に、刈払機用刃部カバー1について図1〜図4を参照しながら説明する。図1〜図4に示すように、刈払機用刃部カバー1は、刃部22の表面22aを覆う表カバー部2と、刃部22の裏面22bを覆う裏カバー部3と、表カバー部2の周縁の一部と裏カバー部3の周縁の一部とを連結する連結部6と、表カバー部2が切り欠かれて形成された表スリット部7と、裏カバー部3が切り欠かれて形成された裏スリット部8と、底面部9と、を備える。
表カバー部2は、刃部22の表面22aにおける半分を超えるように覆う。ここで、「刃部22の表面22aにおける半分を超える」とは、例えば、刃部22の表面22a全体の3分の2程度であることが好ましい。
裏カバー部3は、表カバー部2の厚さ方向に所定の間隔をあけて配置され、刃部22の裏面22bにおける半分を超えるように覆う。ここで、「所定の間隔」とは、刃部22の厚さよりも大きい間隔をいう。また、「刃部22の裏面22bにおける半分を超える」とは、例えば、刃部22の裏面22b全体の3分の2程度であることが好ましい。
表カバー部2及び裏カバー部3は、ほぼ同一の大きさの長方形(四角形)に構成される。この長方形の長辺は、刃部22の直径よりも大きい。長方形の長辺は、図1及び図2においては、左右方向に延びる辺(以下、横辺という場合もある)をいう。また、この長方形の短辺は、刃部22の直径よりも小さい。長方形の短辺は、上記長辺と交差する方向に延びる辺(以下、縦辺という場合もある)をいう。
連結部6は、表カバー部2と裏カバー部3との間に、開口部4及び刃部22を収容する収容部5を形成するように、表カバー部2の一組の短辺(周縁の一部)と裏カバー部3の一組の短辺(周縁の一部)とを連結する。
図1及び図2に示すように、収容部5は、開口部4から挿入される刃部22を収容する空間である。開口部4は、収容部5における上記短辺方向の端部に開口される。開口部4及び収容部5における上記長辺方向の大きさは、刃部22の直径よりも大きい。また、表カバー部2の厚さ方向における開口部4及び収容部5の大きさ(間隙)は、ほぼ同一であり、刃部22の厚さよりも大きくなっている。
図1に示すように、表スリット部7は、開口部4が設けられた側から表カバー部2が切り欠かれて形成される。表スリット部7は、例えば、長方形状に切り欠かれる。この表スリット部7において、開口部4が設けられた側からの切り欠き長さは、表カバー部2の短辺の長さのほぼ半分程度となっていることが好ましい。また、表カバー部2の長辺方向における表スリット部7の切り欠き長さは、表側支持部23の最大外径よりも大きくなっている。
図2に示すように、裏スリット部8は、開口部4が設けられた側から裏カバー部3が切り欠かれて形成される。裏スリット部8は、例えば、長方形状に切り欠かれる。この裏スリット部8において、開口部4が設けられた側からの切り欠き長さは、裏カバー部3の短辺の長さのほぼ半分程度となっていることが好ましい。また、裏カバー部3の長辺方向における裏スリット部8の切り欠き長さは、絡まり防止部材24aが設けられた裏側支持部24の最大外径よりも大きくなっている。
上述したように、絡まり防止部材24aが設けられた裏側支持部24の外径は、表側支持部23の外径よりも大きい。そのため、裏スリット部8の大きさは、表スリット部7の大きさよりも大きくなっている。
図1〜図4に示すように、底面部9は、表カバー部2及び裏カバー部3において、開口部4が設けられた側と反対側に設けられ、且つ、収容部5を閉塞するように設けられる。底面部9は、表カバー部2及び裏カバー部3に対して直角に設けられている。底面部9は、刈払機用刃部カバー1が装着された刈払機20が、所定の載置面50(図2及び図5(b)参照)に載置された場合に、その載置面50と当接する部分である。
以上のように構成される刈払機用刃部カバー1は、十分な剛性を有するように、例えば、プラスチック等の合成樹脂により成形されることが好ましい。
次に、刈払機用刃部カバー1の作用について図5を参照しながら説明する。図5(a)に示すように、刈払機用刃部カバー1を使用せずに刈払機20を載置面50に載置する場合は、刃部22のすべての刃先22cが露出しており、一部(下部)の刃先22cは、載置面50と当接している。このとき、この刃先22cには、刈払機20の自重の一部が作用するため、載置面50から所定の摩擦力を受ける。
特に、載置面50がトラックの荷台である場合には、トラックの走行中の振動等により、刈払機20が、円板状の刃部22の円周方向に揺れ動き易い。そのため、刈払機20の運搬時において、載置面50と当接している刃先22cは、載置面50から受ける摩擦力によって欠損し易かった。また、載置面50も、刃先22cによって傷付き易かった。
一方、図5(b)に示すように、本実施形態に係る十分な剛性を有する刈払機用刃部カバー1によって刈払機20の刃部22を覆ってから、刈払機20を載置面50に載置する場合は、刈払機用刃部カバー1の底面部9が載置面50に当接する。そのため、刃先22cは、載置面50に当接せず、載置面50から摩擦力を受けない。従って、刃先22cは、載置面50からの摩擦力を受けて欠損することを抑制される。
また、刈払機用刃部カバー1を刃部22に装着する場合に、刈払機用刃部カバー1の表スリット部7に、刈払機20の表側支持部23が配置される。そのため、表側支持部23と表カバー部2とが干渉しない。これにより、刃部22の表面22aにおける半分を超える部分が、表カバー部2によって覆われる。
また、刈払機用刃部カバー1を刃部22に装着する場合に、刈払機用刃部カバー1の裏スリット部8に、刈払機20の裏側支持部24が配置される。そのため、裏側支持部24と裏カバー部3とが干渉しない。これにより、刃部22の裏面22bにおける半分を超える部分が、裏カバー部3によって覆われる。
以上に説明した第1実施形態の刈払機用刃部カバー1によれば、以下に示す各効果が奏される。
第1実施形態の刈払機用刃部カバー1は、表カバー部2と、裏カバー部3と、表カバー部2と裏カバー部3との間に、開口部4及び刃部22を収容する収容部5を形成するように表カバー部2の周縁の一部と裏カバー部3の周縁の一部とを連結する連結部6と、表スリット部7と、裏スリット部8と、開口部4が設けられた側と反対側に設けられる底面部9と、を備える。
そのため、十分な剛性を有する刈払機用刃部カバー1で刃部22を覆うと共に、底面部9を載置面50と当接させることにより、載置面50からの摩擦力が刃先22cに及ぶことを防止することができる。従って、載置面50からの摩擦力によって刃先22cが欠損することを抑制することができる。また、刃部22を覆う刈払機用刃部カバー1は、底面部9によって安定した状態で載置面50に載置される。そのため、刈払機20の運搬時においても、刃部22を安定した状態で支持しつつ、刃部22を容易に保護することができる。
また、裏スリット部8の大きさは、表スリット部7の大きさよりも大きい。そのため、絡まり防止部材24aを裏側支持部24に装着した場合であっても、絡まり防止部材24aと裏カバー部3とが干渉することを防止することができる。従って、作業者は、必要に応じて、絡まり防止部材24aを裏側支持部24に装着することができる。
また、刈払機用刃部カバー1の表カバー部2及び裏カバー部3は、ほぼ同一の大きさの長方形に構成される。そのため、刈払機20をトラックにより運搬する場合において、刃部22を収容した刈払機用刃部カバー1が、上記長方形の長辺方向に揺れ動いたり、転がることを抑制することができる。従って、刈払機20を載置面50に安定して載置することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、主として、第1実施形態とは異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。他の実施形態において特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用又は援用される。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態の刈払機用刃部カバー1Aについて図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の第2実施形態の刈払機用刃部カバー1Aを示す斜視図である。
図6に示すように、刈払機用刃部カバー1Aにおける表カバー部2及び裏カバー部3の縦辺の長さは、刃部22の直径よりも大きい。つまり、刈払機用刃部カバー1Aは、刈払機20の刃部22のすべての刃先22cを覆うように構成される。その他の構成は、前記第1実施形態の刈払機用刃部カバー1の場合と同様であるので、重複説明を省略する。
以上のように、第2実施形態の刈払機用刃部カバー1Aによれば、前記第1実施形態の刈払機用刃部カバー1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第2実施形態の刈払機用刃部カバー1Aにおいては、刈払機20の刃部22のすべての刃先22cを覆うように構成される。
そのため、刃先22cの露出部分をなくし、刃先22cの全体を保護することができる。また、刈払機20の運搬時に、作業者等が、刃先22cの露出部分に不用意に触れることを抑制することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態の刈払機用刃部カバー1Bについて図7を参照しながら説明する。図7は、本発明の第3実施形態の刈払機用刃部カバー1Bを示す部分断面図である。
図7に示すように、表カバー部2の厚み方向における開口部4の大きさは、底面部(図示せず)の側から開口縁4a側に向かって徐々に大きくなっている。つまり、開口部4の大きさは、表カバー部2の厚み方向における収容部5の大きさよりも大きくなっている。
その他の構成は、前記第1実施形態の刈払機用刃部カバー1の場合と同様であるので、重複説明を省略する。
【0052】
以上のように、第3実施形態の刈払機用刃部カバー1Bによれば、前記第1実施形態の刈払機用刃部カバー1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第3実施形態の刈払機用刃部カバー1Bにおいては、表カバー部2の厚み方向における開口部4の大きさは、底面部(図示せず)の側から開口縁4a側に向かって徐々に大きくなっている。
そのため、刈払機20の刃部22に刈払機用刃部カバー1Bを装着する際に、刃先22cを開口部4に挿入し易くすることができる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態の刈払機用刃部カバー1Cについて図8を参照しながら説明する。図8は、本発明の第4実施形態の刈払機用刃部カバー1Cを示す部分側面図である。
図8に示すように、刈払機用刃部カバー1Cの底面部9は、表カバー部2の表面2aと鋭角θ2をなすように構成される。鋭角θ2は、例えば、30〜60度が好ましい。
次に、第4実施形態の刈払機用刃部カバー1Cの作用について説明する。上述したように、刃部22(図5(a)参照)は、柄部21の一端21a側に、柄部21の延びる方向に対して鋭角θ1を有して配置されている。そのため、図8に示すように、刃部22に刈払機用刃部カバー1Cが装着された刈払機20(図示せず)を載置面50に載置すると、底面部9は、載置面50と面接触する。従って、底面部9と載置面50との当接面積が、より多く確保される。
その他の構成及び作用は、前記第1実施形態の刈払機用刃部カバー1の場合と同様であるので、重複説明を省略する。
以上のように、第4実施形態の刈払機用刃部カバー1Cによれば、前記第1実施形態の刈払機用刃部カバー1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第4実施形態の刈払機用刃部カバー1Cにおいては、底面部9は、表カバー部2の表面2aと鋭角θ2をなすように構成される。
そのため、底面部9と載置面50との当接面積をより多く確保することができ、刈払機20を載置面50に更に安定した状態で載置することができる。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態の刈払機用刃部カバー1Dについて図9を参照しながら説明する。図9は、本発明の第5実施形態の刈払機用刃部カバー1Dを示す斜視図である。
図9に示すように、表カバー部2及び裏カバー部3は、ほぼ同一の大きさの台形(例えば、等脚台形)状に構成され、且つ、この台形における下底(底面部9の側の横辺)28の長さは、上底(開口部4の側の横辺)29の長さよりも長くなっている。
その他の構成及び作用は、前記第1実施形態の刈払機用刃部カバー1の場合と同様であるので、重複説明を省略する。
以上のように、第5実施形態の刈払機用刃部カバー1Dによれば、前記第1実施形態の刈払機用刃部カバー1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第5実施形態の刈払機用刃部カバー1Dにおいては、表カバー部2及び裏カバー部3は、ほぼ同一の大きさの台形状に構成され、且つ、この台形における下底28の長さは、上底29の長さよりも長くなっている。そのため、底面部9の上記横辺方向の長さを、より長く確保することができ、底面部9と載置面50とが当接する長さをより長く確保することができる。従って、刈払機20を載置面50に更に安定した状態で載置することができる。
〔第6実施形態〕
次に、本発明の第6実施形態の刈払機用刃部カバー1Eについて図10を参照しながら説明する。図10は、本発明の第6実施形態の刈払機用刃部カバー1Eを示す平面図である。
図10に示すように、刈払機用刃部カバー1Eは、脱落防止部材30と、通気口40と、を備える。
脱落防止部材30は、刈払機用刃部カバー1Eが刈払機20の刃部22に取り付けられた状態において、刈払機用刃部カバー1Eが刃部22から脱落することを防止する部材である。具体的には、脱落防止部材30は、脱落防止棒31と、脱落防止棒31を抜き差し自在に収納する棒ケース32と、を備える。
脱落防止棒31は、棒状部材であり、例えば、表カバー部2の横辺の長さの半分程度の長さとなっている。棒ケース32は、脱落防止棒31を挿入可能な筒状に構成されている。棒ケース32の一端には、脱落防止棒31を挿入する開口部33を有する。棒ケース32の他端は、閉塞されている。棒ケース32は、その開口部33が表スリット部7側に臨むように表カバー部2に固定される。また、棒ケース32は、棒ケース32に挿入された脱落防止棒31が、表スリット部7を横切るように、表カバー部2に設けられる。
通気口40は、図10に示すように、底面部9の左右方向の両端部をそれぞれ切り欠いて形成される。つまり、通気口40は、刈払機用刃部カバー1Eの外部と内部(収容部5)とを連通させる開口となっている。
次に、第6実施形態の刈払機用刃部カバー1Eの作用について説明する。刈払機用刃部カバー1Eが刈払機20の刃部22に取り付けられた状態において、脱落防止棒31を棒ケース32に挿入し、表スリット部7を横切るようにセットする。
すると、脱落防止棒31は、表側支持部23が開口部4側に移動するのを規制する。つまり、刈払機用刃部カバー1Eが、刈払機20の刃部22から下方に脱落することを防止する。これにより、作業者が、刈払機用刃部カバー1Eが装着された刈払機20を持って、作業場所等に移動する際、刈払機用刃部カバー1Eが刃部22から脱落しにくくなる。また、通気口40によって収容部5の通気性が確保される。
その他の構成及び作用は、前記第1実施形態の刈払機用刃部カバー1の場合と同様であるので、重複説明を省略する。
以上のように、第6実施形態の刈払機用刃部カバー1Eによれば、前記第1実施形態の刈払機用刃部カバー1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第6実施形態の刈払機用刃部カバー1Eにおいては、脱落防止部材30と、通気口40と、を更に備える。
そのため、刈払機用刃部カバー1Eが装着された刈払機20を作業場所等に移動する際、この脱落防止部材30によって、刈払機用刃部カバー1Eが刃部22から脱落することを防止することができる。
また、通気口40によって収容部5の通気性を確保することができる。そのため、草刈作業等によって水分が付着した刃部22を、収容部5の内部で早く乾燥させることができ、刃部22が錆びることを抑制することができる。
〔第7実施形態〕
次に、本発明の第7実施形態の刈払機用刃部カバー1Fについて図11を参照しながら説明する。図11は、本発明の第7実施形態の刈払機用刃部カバー1Fを示す斜視図である。図11に示すように、刈払機用刃部カバー1Fは、脱落防止部材60を備える。
脱落防止部材60は、刈払機用刃部カバー1Fが刈払機20の刃部22に取り付けられた状態において、刈払機用刃部カバー1Fが刃部22から脱落することを防止する部材である。具体的には、脱落防止部材60は、脱落防止棒61と、脱落防止棒61を表カバー部2の横辺方向にスライド自在に収納する棒ケース62と、脱落防止棒61の一端(図11において、右側の端部)を保持する保持部63と、を備える。
脱落防止棒61は、棒状部材であり、例えば、表スリット部7の開口幅よりも若干長くなっている。脱落防止棒61の他端(図11において、左側の端部)には、取手部61aが設けられる。取手部61aは、作業者が脱落防止棒61をスライドさせる際に摘む部分である。取手部61aは、脱落防止棒61が延びる方向と交差する方向(図11において、紙面にほぼ垂直な方向)に脱落防止棒61から突出している。
棒ケース62は、平面視でコ字状に構成され、脱落防止棒61を挿入可能となっている。棒ケース62の一端(図11において、右側の端部)には、脱落防止棒61を挿入する開口部64と、ストッパ部65と、を有する。棒ケース62の他端(図11において、左側の端部)は、閉塞されている。棒ケース62は、その開口部64が表スリット部7側に臨むように表カバー部2に固定される。また、棒ケース62は、表カバー部2の横辺とほぼ平行となるように表カバー部2に設けられる。ストッパ部65は、表カバー部2の縦辺とほぼ平行となるように設けられている。ストッパ部65は、取手部61aが表スリット部7側に移動することを規制する。保持部63は、平面視でコ字状に構成され、脱落防止棒61の一端を保持可能となっている。
次に、第7実施形態の刈払機用刃部カバー1Fの作用について説明する。刈払機用刃部カバー1Fが刈払機20の刃部22に取り付けられる前の状態においては、脱落防止棒61は、棒ケース62に収納されている。
刈払機用刃部カバー1Fを刈払機20の刃部22に取り付けた後、棒ケース62に収納された脱落防止棒61の取手部61aを摘んで表スリット部7側にスライドさせ、脱落防止棒61の一端を保持部63内に配置する。これにより、脱落防止棒61が表スリット部7を横切るようにセットされる。
その他の作用は、前記第6実施形態の刈払機用刃部カバー1Eの場合と同様であるので、重複説明を省略する。
以上のように、第7実施形態の刈払機用刃部カバー1Fによれば、前記第1実施形態の刈払機用刃部カバー1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第7実施形態の刈払機用刃部カバー1Fにおいては、脱落防止部材60を更に備える。
そのため、刈払機用刃部カバー1Fが装着された刈払機20を作業場所等に移動する際、この脱落防止部材60によって、刈払機用刃部カバー1Fが刃部22から脱落することを防止することができる。また、脱落防止棒61は、ストッパ部65及び保持部63によって、表スリット部7側へのスライド移動を規制される。そのため、脱落防止棒61が棒ケース62から脱落することを防止することができる。
〔第8実施形態〕
次に、本発明の第8実施形態の刈払機用刃部カバー1Gについて図12を参照しながら説明する。図12は、本発明の第8実施形態の刈払機用刃部カバー1Gを示す斜視図である。図12に示すように、刈払機用刃部カバー1Gは、脱落防止部材70を備える。
脱落防止部材70は、刈払機用刃部カバー1Gが刈払機20の刃部22に取り付けられた状態において、刈払機用刃部カバー1Gが刃部22から脱落することを防止する部材である。前述したように、第7実施形態の脱落防止部材60(図11参照)は、表カバー部2の横辺方向にスライド自在に構成された脱落防止棒61を備える。
これに対して、第8実施形態の脱落防止部材70は、図12に示すように、表カバー部2の横辺方向と交差する方向に配置される回転軸71a(後述)の回りに、回転自在に構成された脱落防止棒71を備える点が、第7実施形態の脱落防止部材60と異なる。以下、第8実施形態の脱落防止部材70において、第7実施形態の脱落防止部材60と同様の構成部材には、同一の符号を付し、重複説明を省略する。
図12に示すように、脱落防止部材70は、脱落防止棒71と、脱落防止棒71を収納する棒ケース62と、脱落防止棒71の一端(図12において、右側の端部)を保持する保持部63と、を備える。
脱落防止棒71は、棒状部材であり、例えば、表スリット部7の開口幅よりも若干長くなっている。脱落防止棒71の他端(図12において、左側の端部)には、脱落防止棒71と交差する方向に一対の回転軸71aが突出して設けられる。棒ケース62は、脱落防止棒71の一対の回転軸71aを回転自在に支持する。
次に、第8実施形態の刈払機用刃部カバー1Gの作用について説明する。刈払機用刃部カバー1Gが刈払機20の刃部22に取り付けられる前の状態においては、脱落防止棒71は、棒ケース62に収納されている。
刈払機用刃部カバー1Gを刈払機20の刃部22に取り付けた後、棒ケース62に収納された脱落防止棒71を、回転軸71aの回りに回転させ、脱落防止棒71の一端を保持部63内に配置する。これにより、脱落防止棒71が表スリット部7を横切るようにセットされる。
その他の作用は、前記第6実施形態の刈払機用刃部カバー1Eの場合と同様であるので、重複説明を省略する。
以上のように、第8実施形態の刈払機用刃部カバー1Gによれば、前記第1実施形態の刈払機用刃部カバー1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第8実施形態の刈払機用刃部カバー1Gにおいては、脱落防止部材70を更に備える。
そのため、刈払機用刃部カバー1Gが装着された刈払機20を作業場所等に移動する際、この脱落防止部材70によって、刈払機用刃部カバー1Gが刃部22から脱落することを防止することができる。
また、脱落防止棒71は、その回転軸71aが棒ケース62によって回転自在に支持される。そのため、脱落防止棒71が棒ケース62(刈払機用刃部カバー1G)から脱落することを防止することができる。また、脱落防止棒71の回転方向を切り換えることによって、必要時に脱落防止棒71を容易に使用することができる。
〔第9実施形態〕
次に、本発明の第9実施形態の刈払機用刃部カバー1Hについて図13を参照しながら説明する。図13は、本発明の第9実施形態の刈払機用刃部カバー1Hを示す平面図である。
前記第6実施形態の刈払機用刃部カバー1E(図10参照)は、通気口40を底面部9の左右方向の両端部に備える。これに対し、第9実施形態の刈払機用刃部カバー1Hの通気口40は、図13に示すように、連結部6,6の底面部9側の端部及び底面部9の左右方向の両端部をそれぞれ切り欠いて形成される。通気口40は、収容部5の内部と外部とを連通する。
第9実施形態の刈払機用刃部カバー1Eのその他の基本構成は、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1A(図6参照)と同様であるので、重複説明を省略する。
以上のように、第9実施形態の刈払機用刃部カバー1Hによれば、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1Aと同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第9実施形態の刈払機用刃部カバー1Hにおいては、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1A(図6参照)の構成に加え、連結部6,6の底面部9側の端部及び底面部9の左右方向の両端部に通気口40を更に備える。
そのため、通気口40によって収容部5の通気性を確保することができる。従って、草刈作業等によって水分が付着した刃部22を、収容部5の内部で早く乾燥させることができ、刃部22が錆びることを抑制することができる。
〔第10実施形態〕
次に、本発明の第10実施形態の刈払機用刃部カバー1Jについて図14を参照しながら説明する。図14は、本発明の第10実施形態の刈払機用刃部カバー1Jを示す平面図である。
図14に示すように、第10実施形態の刈払機用刃部カバー1Jは、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1A(図6参照)の構成に加え、通気口40と、突出部9aとを更に備える。
通気口40は、連結部6,6の底面部9側の端部をそれぞれ切り欠いて形成され、収容部5の内部と外部とを連通する。
突出部9aは、底面部9の左右方向の両端部から外方向に突出している。つまり、刈払機用刃部カバー1Jにおける底辺(底面部9)の長さは、刈払機用刃部カバー1Jにおける上辺(開口部4の側の横辺)の長さよりも長くなっている。この突出部9aは、外方向に向かって次第に細くなっている。突出部9aの先端部は、丸くなっている。
第10実施形態の刈払機用刃部カバー1Jのその他の基本構成は、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1A(図6参照)と同様であるので、重複説明を省略する。
以上のように、第10実施形態の刈払機用刃部カバー1Jによれば、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1Aと同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第10実施形態の刈払機用刃部カバー1Jは、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1A(図6参照)の構成に加え、連結部6,6の底面部9側の端部に形成された通気口40と、底面部9の左右方向の両端部に設けられた突出部9aと、を更に備える。
そのため、通気口40によって、収容部5の通気性を確保することができ、刃部22が錆びることを抑制することができる。
また、突出部9aを備えることによって、底面部9の長さを長く確保することができ、底面部9と載置面50(図6参照)とが当接する長さを十分に確保することができる。従って、刈払機20を載置面50に更に安定した状態で載置することができる。
〔第11実施形態〕
次に、本発明の第11実施形態の刈払機用刃部カバー1Kについて図15及び図16を参照しながら説明する。図15は、本発明の第11実施形態の刈払機用刃部カバー1Kを示す平面図である。図16は、図15に示すA−A線で切断した凸部80を示す断面図である。
図15及び図16に示すように、第11実施形態の刈払機用刃部カバー1Kは、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1A(図6参照)の構成に加え、通気口40と、凸部80とを更に備える。
図15に示すように、通気口40は、連結部6,6の底面部9側の端部をそれぞれ切り欠いて形成され、収容部5の内部と外部とを連通する。
図16に示すように、凸部80は、表カバー部2及び裏カバー部3から収容部5側に突出し、且つ、収容部5に収容された刃部22に当接可能に形成される。図15に示すように、凸部80は、左右の連結部6及び表スリット部7(裏スリット部8)の間にそれぞれ5つずつ配置され、且つ、連結部6と平行に配置される。
凸部80は、例えば、半球状に形成され、表カバー部2及び裏カバー部3と一体に成形される。凸部80の大きさは、収容する刃部22の大きさによって異なるが、例えば、直径が8mm、高さが2mm程度であることが好ましい。
第11実施形態の刈払機用刃部カバー1Kのその他の基本構成は、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1A(図6参照)と同様であるので、重複説明を省略する。
以上のように、第11実施形態の刈払機用刃部カバー1Kによれば、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1Aと同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第11実施形態の刈払機用刃部カバー1Kにおいては、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1A(図6参照)の構成に加え、連結部6,6の底面部9側の端部に形成された通気口40と、表カバー部2及び裏カバー部3から収容部5側に突出され、且つ、収容部5に収容された刃部22に当接可能に形成された凸部80と、を更に備える。
そのため、通気口40によって、収容部5の通気性を確保することができ、刃部22が錆びることを抑制することができる。
また、刈払機20の刃部22に当接可能な凸部80を備えることによって、刈払機用刃部カバー1Kと刃部22との摩擦力を増加することができる。従って、作業者が、刈払機用刃部カバー1Kが装着された刈払機20を持って、作業場所等に移動する際、刈払機用刃部カバー1Kが刃部22から脱落しにくくなる。
〔第12実施形態〕
次に、本発明の第12実施形態の刈払機用刃部カバー1Lについて図17及び図18を参照しながら説明する。図17は、本発明の第12実施形態の刈払機用刃部カバー1Lを示す平面図である。図18は、図17に示すB−B線で切断した板バネ85を示す断面図である。
図17及び図18に示すように、第12実施形態の刈払機用刃部カバー1Lは、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1A(図6参照)の構成に加え、通気口40と、板バネ85と、取付開口部86と、係止部87と、を更に備える。
図17に示すように、通気口40は、連結部6,6の底面部9側の端部をそれぞれ切り欠いて形成され、収容部5の内部と外部とを連通する。
図17に示すように、取付開口部86は、連結部6及び表スリット部7(裏スリット部8)の間に配置され、且つ、連結部6と平行に配置される矩形の貫通孔である。この取付開口部86は、収容部5に収容された刃部22と対向可能な位置に配置されている。
図17及び図18に示すように、係止部87は、表カバー部2及び裏カバー部3の外表面において、取付開口部86の長手方向両端部の近傍に一対ずつ設けられ、板バネ85(後述)の長手方向の両端部を係止する。
係止部87は、板バネ85(後述)の長手方向の端部を挿入可能な係止溝87aを有する。この係止溝87aは、係止部87において取付開口部86を臨む面に開口される。係止溝87aは、連結部6が延びる方向と平行な方向に延びている。
図18に示すように、板バネ85は、平面視で長方形となっており、側面視で一方側に突出する円弧状となっている。板バネ85の上記円弧状部分は、収容部5に収容された刃部22に、弾性的に当接可能に形成される。板バネ85の長手方向における両端部は、側面視で直線状に形成され、後述の係止部87によって係止される。
板バネ85の上記円弧状部分は、図17に示すように、表カバー部2及び裏カバー部3の取付開口部86に挿入され、表カバー部2及び裏カバー部3から収容部5側に突出するように配置される。
第12実施形態の刈払機用刃部カバー1Lのその他の基本構成は、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1A(図6参照)と同様であるので、重複説明を省略する。
以上のように、第12実施形態の刈払機用刃部カバー1Lによれば、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1Aと同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第12実施形態の刈払機用刃部カバー1Lにおいては、前記第2実施形態の刈払機用刃部カバー1A(図6参照)の構成に加え、連結部6,6の底面部9側の端部に形成された通気口40と、表カバー部2及び裏カバー部3から収容部5側に突出され、且つ、収容部5に収容された刃部22に当接可能に形成された板バネ85と、を更に備える。
そのため、通気口40によって、収容部5の通気性を確保することができ、刃部22が錆びることを抑制することができる。
また、刈払機20の刃部22に当接可能な板バネ85を備えることによって、刈払機用刃部カバー1Lと刃部22との摩擦力(当接力)を増加することができる。従って、作業者が、刈払機用刃部カバー1Lが装着された刈払機20を持って、作業場所等に移動する際、刈払機用刃部カバー1Lが刃部22から脱落しにくくなる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、前記各実施形態においては、刈払機用刃部カバー1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1J,1K,1Lは、プラスチック等の合成樹脂により成形されるものとして説明したが、これに制限されず、刃部22を保護することができれば、ゴムや木材、その他の材質によって構成されてもよい。
また、前記第11実施形態においては、刈払機用刃部カバー1Kの凸部80は、表カバー部2及び裏カバー部3の両者から収容部5側に突出するものとして説明したが、これに制限されず、表カバー部2又は裏カバー部3のいずれか一方から収容部5側に突出するものであってもよい。
また、前記第12実施形態においては、刈払機用刃部カバー1Lの板バネ85は、表カバー部2及び裏カバー部3の両者から収容部5側に突出するものとして説明したが、これに制限されず、表カバー部2又は裏カバー部3のいずれか一方から収容部5側に突出するものであってもよい。
また、前記第12実施形態においては、刈払機用刃部カバー1Lに設ける弾性部材として、板バネ85を例にして説明したが、これに制限されず、刃部22に所定の弾性力で当接できれば、ゴム等その他の弾性部材であってもよい。
また、前記各実施形態を任意に組み合わせて刈払機用刃部カバーを構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の刈払機用刃部カバー1を上側から視た斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態の刈払機用刃部カバー1を下側から視た斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態の刈払機用刃部カバー1の底面部9を示す図である。
【図4】刈払機用刃部カバー1の底面部9の近傍を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態の刈払機用刃部カバー1を使用せずに刈払機20を載置する場合(a)と刈払機用刃部カバー1を使用して刈払機20を載置する場合(b)とを示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態の刈払機用刃部カバー1Aを示す斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態の刈払機用刃部カバー1Bを示す部分断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態の刈払機用刃部カバー1Cを示す部分側面図である。
【図9】本発明の第5実施形態の刈払機用刃部カバー1Dを示す斜視図である。
【図10】本発明の第6実施形態の刈払機用刃部カバー1Eを示す平面図である。
【図11】本発明の第7実施形態の刈払機用刃部カバー1Fを示す斜視図である。
【図12】本発明の第8実施形態の刈払機用刃部カバー1Gを示す斜視図である。
【図13】本発明の第9実施形態の刈払機用刃部カバー1Hを示す平面図である。
【図14】本発明の第10実施形態の刈払機用刃部カバー1Jを示す平面図である。
【図15】本発明の第11実施形態の刈払機用刃部カバー1Kを示す平面図である。
【図16】図15に示すA−A線で切断した凸部80を示す断面図である。
【図17】本発明の第12実施形態の刈払機用刃部カバー1Lを示す平面図である。
【図18】図17に示すB−B線で切断した板バネ85を示す断面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1J,1K,1L 刈払機用刃部カバー
2 表カバー部
2a 表面
3 裏カバー部
4 開口部
4a 開口縁
5 収容部
6 連結部
7 表スリット部
8 裏スリット部
9 底面部
20 刈払機
21 柄部
21a 一端
22 刃部
22a 表面
22b 裏面
23 表側支持部
24 裏側支持部
40 通気口
80 凸部
85 板バネ(弾性部材)
θ1,θ2 鋭角
アイデア提案書 
Motivation for this invention uncovered
A lawn mower is a necesarry article in some areas, and my family members were also using a usual lawn mower. However, while carrying the lawn mower, the uncovered edge of this resulted in damaging the body of the car, and the edge itself either. Putting a lawn mower by a garden has a possible danger of hurting children while their playing. For those reason, I decided to come up with the idea of creating a safe cover tool for a lawn mower.
 
The features of this idea
The cover is made from resin, so it's quite light and solid. It is stable, and may not fall by carrying because of its attached wooden spring. The cover can prevent the edge from damaging anything including a carrier. This cover has a venthole, so even if glasses or mad were filled in, they would be moved away from the venthole, and it can prevent the edge from being rusted. Most importantly, the cover can protect your children and elderlies from being hurt .
 
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5 
【図6】
図6 
【図7】
図7 
【図8】
図8 
【図9】
図9 
【図10】
図10 
【図11】
図11 
【図12】
図12 
【図13】
図13 
【図14】
図14 
【図15】
図15 
【図16】
図16 
【図17】
図17 
【図18】
図18  
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