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【発明の名称】男性用排尿吸収パンツ 【特許権者】 【識別番号】513033777 【氏名又は名称】廣瀬 テル子 【住所又は居所】栃木県鹿沼市上殿町971−3 【代理人】 【識別番号】100095739 【弁理士】 【氏名又は名称】平山 俊夫 【発明者】 【氏名】廣瀬 テル子 【住所又は居所】栃木県鹿沼市上殿町971−3 【参考文献】 【文献】特開2008−73119(JP,A) 【文献】米国特許第6105174(US,A) 【文献】特開2002−330996(JP,A) 【文献】特開2003−111785(JP,A) 【文献】特開2006−141872(JP,A) 【調査した分野】(Int.Cl.,DB名) A41B 9/12 A61F 13/471 【要約】 【課題】日常では通常通りの排尿ができ、不意の排尿を確実に受尿及び吸収し、外部には尿が漏れ出ない男性用排尿吸収パンツを提供する。 【解決手段】開口部2を有する男性用のパンツ本体と、パンツ本体1の開口部2の内側に宛がわれる受尿体5とから成り、パンツ本体1は、前内側の上辺1a寄り部位に配着された面ファスナー3と、面ファスナー3の全てを被覆可能としたファスナーカバー4とを備える。受尿体5は、下辺を鼠蹊部の上部幅と同程度の幅とし、上辺を該下辺の約2倍の幅とし、高さを鼠蹊部の上部から臍までと同程度とした逆さ台形状の吊り布部6を備え、吊り布部6の上辺寄り部位には、パンツ本体1の面ファスナー3と着脱可能に対応した面ファスナー8を外面側に備え、吊り布部6の下部には、尿吸収体10を収納した受尿袋7を開口部を内側向きに吊設し、吊り布部6の上部中央からから受尿袋7の深さ中間部位まで縦割れ開口部9を設ける。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 前側に開口部を有する男性用のパンツ本体と、該パンツ本体の開口部の内側に宛がわれる受尿体とから成り、 前記パンツ本体は、鼠蹊部の上部幅よりも広い幅の前内側の上辺寄り部位に配着された面ファスナーと、該面ファスナーを被覆可能としたファスナーカバーとを備え、 前記受尿体は、下辺を鼠蹊部の上部幅と同程度の幅とし、上辺を下辺よりも広い幅とし、高さを鼠蹊部の上部から臍までと同程度とした逆さ台形状の吊り布部を備え、該吊り布部の上辺寄り部位には、前記パンツ本体の面ファスナーと着脱可能に対応した面ファスナーを外面側に備え、前記吊り布部の下部には、尿吸収体を収納した受尿袋を開口部を内側に向けて吊設し、前記吊り布部の上部寄りの部位から前記受尿袋の深さ中間部位にかけて縦割れ開口部を設けたことを特徴とする男性用排尿吸収パンツ。 【請求項2】 パンツ本体の面ファスナーを縦長に形成し、その長さ範囲で前記受尿体の面ファスナーの付着位置を自由に上下調節可能としたことを特徴とする請求項1に記載の男性用排尿吸収パンツ。 【請求項3】 ファスナーカバーの上辺をパンツ本体の前内側の上辺部位に縫い付け、該縫い付け部分の下方を開閉可能に垂れ下げたことを特徴とする請求項1又は2に記載の男性用排尿吸収パンツ。 【請求項4】 パンツ本体への面ファスナーの配着部位の幅を鼠蹊部の上部幅の2倍程度とし、受尿体の上辺の幅及び面ファスナーの配着部位を前記パンツ本体への面ファスナーの配着部位に対応させたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれかに記載の男性用排尿吸収パンツ。 【請求項5】 パンツ本体の開口部を、内外に重なった布地部分の外側の縁を中間部よりも下部側を深く湾曲状に後退させた湾曲開口部としたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれかに記載の男性用排尿吸収パンツ。 【請求項6】 受尿体の縦割れ開口部を、左右両側の縁を突付けて開閉可能としたことを特徴とする請求項1から5のうちいずれかに記載の男性用排尿吸収パンツ。 【請求項7】 受尿袋を、防水性を備えた布とするか又は受尿袋の内部に防水シートを張設したことを特徴とする請求項1から6のうちいずれかに記載の男性用排尿吸収パンツ。 【請求項8】 受尿袋の開口部に、開口径を途中まで収縮させる伸縮体を装着したことを特徴とする請求項1から7のうちいずれかに記載の男性用排尿吸収パンツ。 【請求項9】 受尿袋の内部を、開口部の径よりも広径に形成したことを特徴とする請求項1から8のうちいずれかに記載の男性用排尿吸収パンツ。 【請求項10】 受尿袋の形成前の生地の展開図が、前記吊り布部の下辺を上辺とする台形部と、該台形部の下辺を上辺とする逆さ台形部と、該逆さ台形部の下辺を上辺とする縦長逆さ台形部とが順に繋がった形状を成し、 該受尿袋の形成が、前記生地の前記逆さ台形部の両斜辺と前記縦長逆さ台形部の両斜辺とを縫い合わせて行われ、 該受尿袋の開口部の縁が、前記吊り布部の下辺の両側に、前記台形部の右側斜辺と、前記縦長逆さ台形部の下辺と、前記台形部の左側斜辺とが順に繋がり、 前記受尿袋の開口部が、前記吊り布部の下部に内側に向かって形成されたことを特徴とする請求項1から9のうちいずれかに記載の男性用排尿吸収パンツ。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、失禁などにより排泄された尿でズボン等を濡らしてしまうのを防止するための男性用排尿吸収パンツに関する。 【背景技術】 【0002】 人が老化すると、尿の排出を抑える括約筋の衰えによって残尿が増え、その残尿が不本意に排出されたり、病的な迫性尿失禁等によって、尿が不意に排泄されてしまうことがある。 排泄された尿は、パンツやズボン・スラックス等を濡らし、多量に排出されると足を伝って床に垂れ出てしまうため恥ずかしい思いをしてしまう。 このため、尿がパンツから流出するのを防止するための技術が各種提案されている。 例えば、下記特許文献1には、股間部の前に吸収シートを収納する収容ポケットを設けた男性用のパンツ本体型下着の提案がなされている。 又、下記特許文献2には、下着の開口部の内側に陰茎を収納可能なカップ状の袋を備えた男性用下着の提案がなされている。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0003】 【特許文献1】特開2006−322100号公報 【特許文献2】特開2011−214167号公報 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記特許文献1のパンツ型下着は、日常の排尿時にカバーを左か右に寄せなければならないので陰茎を取り出すことが困難となる。又尿の収容ポケットがパンツの外側に装着されているため、ズボンを穿くと股間の前部分が不自然に膨らみ、体裁が悪く恥ずかしい思いをする。 又、上記特許文献2の男性用下着は、尿の収容ポケットは下着と一体のため、下着の交換や洗濯を頻繁に行わなければならない。又収容ポケットの位置が下着に固定されているため、個人差や、下着の着方で陰茎の収納位置が合わなくなり、収容ポケットから陰茎が外れてズボンを濡らしてしまうおそれがある。 特に大人は、乳児のオムツのように感じていまい、尿収容ポケットをパンツに設けること自体に心理的な抵抗があった。 【0005】 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、不意に排泄された尿をパンツ内に装着した袋内に漏れなく確実に収納可能とし、日常の意識的な用便においてはパンツの開口部から通常通りの陰茎の出し入れを行うことができ、更には、尿を入れる袋を容易に取り外し可能とすることで人前での羞恥心を解消することが可能となる男性用排尿吸収パンツを提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明の男性用排尿吸収パンツは、上記課題を解決するため以下の構成とした。 即ち、請求項1の発明は、前側に開口部を有する男性用のパンツ本体と、該パンツ本体の開口部の内側に宛がわれる受尿体とから成る。 前記パンツ本体は、鼠蹊部の上部幅よりも広い幅の前内側の上辺寄り部位に配着された面ファスナーと、該面ファスナーを被覆可能としたファスナーカバーとを備える。 前記受尿体は、下辺を鼠蹊部の上部幅と同程度の幅とし、上辺を下辺よりも広い幅とし、高さを鼠蹊部の上部から臍までと同程度とした逆さ台形状の吊り布部を備え、該吊り布部の上辺寄り部位には、前記パンツ本体の面ファスナーと着脱可能に対応した面ファスナーを外面側に備え、前記吊り布部の下部には、尿吸収体を収納した受尿袋を開口部を内側に向けて吊設し、前記吊り布部の上部寄りの部位から前記受尿袋の深さ中間部位にかけて縦割れ開口部を設けたことを特徴とする。 【0007】 請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記パンツ本体の面ファスナーを縦長に形成し、その長さ範囲で前記受尿体の面ファスナーの付着位置を自由に上下調節可能としたことを特徴とする。 【0008】 請求項3に記載の発明は、上記各発明において、前記ファスナーカバーの上辺をパンツ本体の前内側の上辺部位に縫い付け、該縫い付け部分の下方を開閉可能に垂れ下げたことを特徴とする。 【0009】 請求項4に記載の発明は、上記各発明において、前記パンツ本体への面ファスナーの配着部位の幅を鼠蹊部の上部幅の2倍程度とし、受尿体の上辺の幅及び面ファスナーの配着部位を前記パンツ本体への面ファスナーの配着部位に対応させたことを特徴とする。 【0010】 請求項5に記載の発明は、上記各発明において、前記パンツ本体の開口部を、内外に重なった布地部分の外側の縁を中間部よりも下部側を深く湾曲状に後退させた湾曲開口部としたことを特徴とする。 【0011】 請求項6に記載の発明は、上記各発明において、前記受尿体の縦割れ開口部を、左右両側の縁を突付けて開閉可能としたことを特徴とする。 【0012】 請求項7に記載の発明は、上記各発明において、前記受尿袋を、防水性を備えた布とするか又は受尿袋の内部に防水シートを張設したことを特徴とする。 【0013】 請求項8に記載の発明は、上記各発明において、前記受尿袋の開口部に、開口径を途中まで収縮させる伸縮体を装着したことを特徴とする。 【0014】 請求項9に記載の発明は、上記各発明において、前記受尿袋の内部を、開口部の径よりも広径に形成したことを特徴とする。 【0015】 請求項10に記載の発明は、上記各発明において、前記受尿袋の形成前の生地の展開図が、前記吊り布部の下辺を上辺とする台形部と、該台形部の下辺を上辺とする逆さ台形部と、該逆さ台形部の下辺を上辺とする縦長逆さ台形部とが順に繋がった形状を成し、 該受尿袋の形成が、前記生地の前記逆さ台形部の両斜辺と前記縦長逆さ台形部の両斜辺とを縫い合わせて行われ、該受尿袋の開口部の縁が、前記吊り布部の下辺の両側に、前記台形部の右側斜辺と、前記縦長逆さ台形部の下辺と、前記台形部の左側斜辺とが順に繋がり、前記受尿袋の開口部が前記吊り布部の下部に内側に向かって形成されたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0016】 本発明は以下の如き効果を奏する。 即ち、パンツ本体の上部に設けた面ファスナーの配着範囲が鼠蹊部の上部幅より幅が広く、その面ファスナーに付着させる受尿体の上部の面ファスナーの配置も同じく幅が広いので、その広い上部で連結して吊られた受尿体の受尿袋がパンツ本体の中のあって位置が左右に大きく移動することなく、常に最適位置に決められる。このため、受尿袋に入れた陰茎が該受尿袋から容易に外れてしまうことがない。 又、パンツ本体の上部の面ファスナーに対し、受尿体の面ファスナーをその長さ範囲で上下移動可能とすることによって、パンツ本体に対する受尿袋の装着位置の調節が容易に行え、使用者の個人差や使用感に応じて受尿袋の位置を使用者の陰茎及び陰嚢に対して最適位置に調節することが可能となる。そして、漏らしてしまった尿は確実に受尿袋内に溜まり、受尿袋内の尿吸収体に吸収され外部には漏れ出さない。 この結果、不意に漏らした尿でズボンを濡らすのを防止することが可能となる。 又、日常の意識的な排尿においては、受尿体の縦割れ開口部を通してパンツ本体の開口部から陰茎の出し入れで通常通りに行うことが可能となる。 【0017】 前記受尿体はパンツ本体に対して前記吊り布部の設けた面ファスナーで容易に着脱することが可能となり、尿漏れの心配がない場合には受尿体を外してパンツ本体のみを使用することもできる。特に尿漏れ防止を装着していることに対する男としての羞恥心で心理的に抵抗の強い人にあっては、パンツ本体のみで羞恥心から開放された状態、即ち、パンツ本体のみの態様で羞恥心を解放されて外出することが可能となり、尿意を感じたらトイレ等で受尿体を装着し即応可能となる。 又、長時間外出する時などには、受尿体を数枚携帯して行けば交換して使用できるので安心である。 前記受尿体を外して使用する際には、パンツ本体の設けた面ファスナーはファスナーカバーで覆われるので、肌に向けて剥き出し状態とはならず、皮膚が面ファスナーに当たって痛みを感じたり、面ファスナーで肌を擦って傷付けたりすることもない。 又、前記受尿体の吊り布部と受尿袋の生地をパンツ本体の生地と同じものを用いれば、装着した受尿体がパンツ本体と違和感なく快適に使用することができる。又、汚れたら受尿袋から尿吸収体を取り出せば受尿体はパンツ本体と一緒に洗濯することも可能となる。 【0018】 請求項2に記載の発明においては、パンツ本体の上部の縦長とした面ファスナーに対し、前記受尿体の面ファスナーを、該パンツ本体の面ファスナーの縦方向の長さ範囲内で自由に上下移動させることが可能となる。 即ち、前記パンツ本体に対する前記受尿袋の装着位置が容易に調節可能となり、使用者の個人差や使用感に応じて使用者の陰茎及び陰嚢に対する最適位置に受尿袋の位置を使用者自身が自由に調節可能となる。 そして、漏らした尿が確実に受尿袋内に受けられようにしたことで、不意に漏らした尿でズボンを濡らしたり、床に垂れ落ちるのが確実に防止可能となる。 【0019】 請求項3に記載の発明においては、前記ファスナーカバーは捲り上げして開閉できるので、吊り下げた受尿体のパンツ本体への着脱が容易となる。 【0020】 請求項4に記載の発明においては、前記パンツ本体への面ファスナーの配着部位と受尿体の面ファスナーの位置を対応させ、その幅を鼠蹊部の上部幅の2倍程度に広くしたので、その広い上部に連結して吊られた受尿体の位置がパンツ本体の中で左右に大きく移動することなく、常に最適位置になるように決められる。このため、受尿袋に入れた陰茎が該受尿袋から外れてしまうことがなくなる。 【0021】 請求項5に記載の発明においては、前記パンツ本体の湾曲開口部が外側の縁を中間部よりも下部側を深く湾曲状に後退させた開口部なので、布が二重に重なった開口部の重なり部分を中間部よりも下部側を最小にすることができるため受尿袋内の陰茎が出し入れ容易となる。このため、急な催した便意に素早く対応することができる。 【0022】 請求項6に記載の発明においては、前記受尿体の縦割れ開口部を縁縫いすると共に開口縁は突付けられているので、常には受尿袋の開口部が閉鎖される。しかも開口部は単に突付けられたものなので開き易く、前記受尿袋に納めた陰茎を円滑に引き出すことが可能となる。 【0023】 生地の防水性がない場合では、排尿の量が多いと、尿吸収体の表面から滲み出た尿が受尿袋を濡らし、更にはパンツ本体及びズボンまで濡らすことがある。しかし、請求項7に記載の発明では、前記受尿袋を、防水性を備えた布とするか又は受尿袋の内部に防水シートを張設することで尿吸収体に吸収されて溜まった尿を内部に閉じ込め、ズボンを濡らしてしまうのを防止できる。 【0024】 請求項8に記載の発明においては、前記受尿袋の開口部に装着した伸縮体が収縮して受尿袋の開口径を絞ったので、活発に身体を動かしても、前記受尿袋に納めた陰茎及び陰嚢が受尿袋内にから容易には外れない。 【0025】 請求項9に記載の発明においては、前記受尿袋の内部が開口部の径よりも広径となるので、パンツ本体が左右に活発に振られても、前記受尿袋の狭まった開口部から尿吸収体が食み出したり、外に脱落したりするのを防止でき、安心して使用できる。 【0026】 請求項10に記載の発明においては、平面的な布の生地を立体的に膨らませ、内部が広い受尿袋を形成することができ、且つその開口部を内側に向けて形成することができる。そして、前記受尿袋中に尿吸収体と陰茎及び陰嚢とを余裕を持って収納することが可能となる。 又、吊り布部の下部は鼠蹊部の上部幅と同程度の幅が広く、且つ内側に向けた開口部の上部の一部が、前記受尿体の吊り布部の平面的な下部で形成されるので、該受尿袋への陰茎の出し入れを円滑に行うことが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0027】 【図1】本発明の正面から見た斜視図である。 【図2】本発明の背面から見た斜視図である。 【図3】受尿体を外した状態のパンツ本体の背面から見た斜視図である。 【図4】尿吸収体及び防水シートを装着する前の受尿体の正面図である。 【図5】図4に示す受尿体の背面図である。 【図6】(イ)が受尿体の生地の製作展開図、(ロ)が伸縮体の斜視図である。 【発明を実施するための形態】 【0028】 本発明の男性用排尿吸収パンツの実施形態を、以下本発明の実施例を示す図に基づいて説明する。 図1は、本発明の男性用排尿吸収パンツの全体を示す正面から見た斜視図である。 該図1中、符号1は前側に開口部2を有する下着としての男性用のパンツ本体1であり、符号5は該パンツ本体1の開口部2の内側に宛がう受尿体5である。 【0029】 先ず、前記パンツ本体1の説明をする。 図1に示すように、前記パンツ本体1は前側に開口可能に生地を重ね合わせ指で開く開口部2を備える。 そして、受尿体5を外した状態を示す図3に示すように、パンツ本体1の前記開口部2の前内側の上辺1a寄り部位に、鼠蹊部の上部幅より広い範囲に面ファスナー8を配着する。その範囲は、鼠蹊部の上部幅の2倍程度の広さ範囲に面ファスナー8を配着することが好ましく、その場合の範囲は胴回り長さの1/3〜1/4程度の長さに相当する。 【0030】 本発明で使用する語彙の「鼠蹊部」とは、左右の大腿部に付け根の内側にある下腹部の中央の逆3角形部分のことであり、股関節の前方に当たる部分を指す言葉である。 本発明では、この鼠蹊部の上部間隔が各部の基準となる。一般的な大人のその幅は約13cmである。 【0031】 又、前記パンツ本体1の前内側の上辺1a部位に、前記面ファスナー3の全てが被覆可能となるように、ファスナーカバー4をその上辺部を縫い付けて垂れ下げる。 該ファスナーカバー4は、前記面ファスナー3に被せることで、パンツ本体の内側に設けた面ファスナー3が、直接肌に当たるを避けることが可能となる。この結果、面ファスナー3による皮膚の痛みをなくし、肌を傷付けることが防止可能となる。 【0032】 前記鼠蹊部の上部幅を13cmとすると、その長さを基準に、前記面ファスナー8を設けるパンツ本体1の前側の内側上辺1aの長さ範囲を決めることができる。即ち、該前記面ファスナー8の配設範囲は13cmより広く、その最適な長さは、前記鼠蹊部の上部幅の2倍の26cmである。 【0033】 前記面ファスナー3は、図1では、パンツ本体1の胴回りに入れたゴムの伸縮の自由を保つため、パンツ本体1の前内側の上辺1aの26cm幅の範囲内に、中央部3aと左右両側3b、3cの3箇所に分割し、それぞれ横幅約2cmで縦幅5cmの縦長の面ファスナー3を配着した態様を示している。 この他に、面ファスナー3は、ゴムの伸縮の自由度を保つことが可能な程度の高い柔軟性を有した面ファスナー3であれば、長さ26cm程度で幅広な帯状の面ファスナー3を1本、又は、長さ26cm程度で細い帯状の面ファスナー3を上下に間隔を置いて複数本設けても良い。 【0034】 前記パンツ本体1は下着であるので、ズボン、スラックス等の内側に着るが、該ズボン、スラックスの開口部は前記パンツ本体1の開口部2と重なる位置に対応させて陰茎が出し入れされる。いずれの開口部も生地が前後に重なり合って閉じられるようになっており、前記パンツ本体1側の開口部2は陰茎が出し難い。 このため、陰茎が出しやすくなるように、前記パンツ本体1の開口部2の外側の開口部を中間部よりも下部側を深く湾曲状に後退させ、重なり部分を少なくした湾曲開口部13とする。この結果、開口部2から陰茎まで指を差し込み易くなり、ズボン、スラックスの開口部から円滑に陰茎を出し入れできるようになる。 【0035】 該パンツ本体1の素材は、一般的に使用されている木綿や合成繊維等であり、該ファスナーカバー4の生地も、パンツ本体の素材と同様の木綿や合成繊維等の素材を用いれば違和感なく快適に使用することができ、汚れたら一緒に洗濯することもできる。 なお、ファスナーカバー4の生地もパンツ本体の生地と同じものを用いれば、パンツ本体と違和感なく快適に使用することができる。 【0036】 次に前記受尿体5の説明をする。 前記受尿体5は、図4及び図5に示すように、上部の吊り布部6と、これに連結した下部の受尿袋7とから成る、図1に示すように、前記男性用のパンツ本体1の開口部2の内側に宛がわれる。 前記吊り布部6は、上に広い逆さ台形状を成し、下部の幅Wは鼠蹊部の上部幅程度の幅に形成する。 上部の幅は下部よりも広くし、前記パンツ本体1の面ファスナー3の配設範囲に合わせって横幅が決まる。好ましくはパンツ本体1の面ファスナー3の好ましい形態である鼠蹊部の上部幅の2倍程度の幅である。 又、上下幅Hについては、大人の臍から鼠蹊部の上部までと同程度の長さとする。 即ち、好ましい寸法は、下部の幅Wは約13cm、上部の幅Vは約26cm、上下幅Hは約15cmである。 このように、上部を下部よりも2倍程の幅広くしたのは、上部でパンツ本体1に吊られた吊り布部6の位置が左右に移動せず、パンツ本体1内に位置を、決まった位置に安定的に保持させるためである。 【0037】 そして、前記吊り布部6の上部には外側面に、前記パンツ本体1に設けた面ファスナー3に着脱可能に対応した面ファスナー8を設ける。 図4では、前記面ファスナー8は、前記パンツ本体1の面ファスナー3に対応させて、中央部8aと左右両側8b、8cの3箇所に設け、その夫々を横幅約3cmで縦幅2cmとする横長の面ファスナー8を配着した態様を示す。 該面ファスナー8は前記ファスナーカバー4を捲り上げ、前記パンツ本体1の上下に大きい幅のある面ファスナー3に対して着脱しつつ、記受尿体5を上下に移動して使用者が最適位置で使用できるように調節可能とする。 例えば、図2に示すように、パンツ本体1の面ファスナー3が縦幅5cmの場合、該吊り布部6は上下に5cm程度移動させることができるので、受尿袋7の位置を使用する人に合った位置になるように使用者が自ら自由に調節することが可能となる。 なお、前記吊り布部6の生地は、パンツ本体1の素材と同様の木綿や合成繊維等の素材を用いると、使用中の素材的違和感が殆どないので好ましい。 【0038】 そして、図4に示すように、前記吊り布部6の下部には開口部が内側に開いた受尿袋7を吊り下げ、該受尿袋7の中には柔らかい尿吸収体10を収納する。 前記受尿袋7の大きさは、中に前記尿吸収体10を入れたとき、陰茎及び陰嚢も同時に収納可能なサイズに形成する。 【0039】 前記受尿袋7は、開口辺を周方向に収縮するゴム紐製の伸縮体11を少し伸ばした状態に装着し、該伸縮体11が縮んで開口部が少し小さく絞られた状態に設けることができる。 この形態では、前記伸縮体11が収縮すると該受尿袋7の開口径が小さく絞られるので、身体を活発に動かしても前記受尿袋7に納められた尿吸収体10及び陰茎が受尿袋7内にから外れてしまうことがなくなる。 【0040】 更に、前記受尿袋7の内部は、開口部の径よりも広径に形成することができる。 この形態の受尿袋7では、身体活動中において、パンツ本体1が活発に振られても、前記受尿袋7の狭まった開口部から尿吸収体10がズレ出たり、脱落したりせず、又、余裕を持って尿吸収体10及び陰茎及び陰嚢を中に収納することが可能となる。 なお、前記受尿袋7も前記吊り布部6の素材と同様の木綿や合成繊維等の素材を用いて袋を形成すると使用中の素材的違和感が殆どなくなるので快適な使用が可能となる。 【0041】 前記受尿袋7の中に入れる尿吸収体10は、高吸水剤を含ませた布、不織布又は紙を使用する。 高吸水剤としては、ポリアクリル酸塩系、ポリビニールアルコール系、ポリアクリルアミド系、ポリオキシエチレン系などの合成ポリマー系が使用できるが、中でもポリアクリル酸ナトリウム系の高吸水性ポリマーは吸水性能が極めて高く使用に最適である。 該尿吸収体10に含まれる高吸水剤は効率良く多量の尿を吸収するので、排尿1回分程度は充分に吸収され、排泄された尿が受尿袋7内から外に漏れ出さない。 【0042】 又、前記受尿袋7は、防水性を有する布とすることができる。 更に、前記受尿袋7の内部に防水シート12を、図4中の一点鎖線で示すように、前記尿吸収体10を包むように張設することができる。 これらの防水対策を施した場合、前記尿吸収体10内に吸収されて溜まった尿が、その防水性によって前記受尿袋7の中から外に尿が滲み出るのが防止され、前記パンツ本体1及びズボンを濡らさないようにすることが可能となる。 【0043】 そして、柔らかい尿吸収体10が尿を吸収する前の乾いた状態では、受尿袋7及びその中の尿吸収体5はパンツ本体1の中にあって、股間下中央に吊られて押し潰され状態となっているのでズボンの股間前側が大きく膨らむことはなく、このため周囲の他人の目が気にならならず、羞恥心が解消される。 【0044】 更に、該吊り布部6の上辺寄りの部位から下へ、下部の受尿袋7の中間部位まで切り割りして、前記パンツ本体1の開口部2に重なるように縦割れ開口部9を設ける。 本発明で用いる縦割れ開口部9の下端部となる「受尿袋7の中間部位」とは、受尿袋7の開口部の部位でも底部の部位でもなく、受尿袋7の開口部から底部までの間において、前記縦割れ開口部9から陰茎が自然に飛び出すことがなく、且つ陰茎を指で容易に取り出すことが可能となる部位を意味する。 陰茎を指で容易に取り出すことが可能となるのは、パンツ本体1の面ファスナー3対して、前記受尿体5の面ファスナー8を最上部にまで競り上げて該受尿体5をパンツ本体1に吊り下げたとき、前記縦割れ開口部9の下端は、パンツ本体1の該開口部2の下端部よりも下側となる部位である。 この場合には前記縦割れ開口部9の下端の部位は、前記受尿体5を上下に調節してもパンツ本体1の該開口部2の下端部よりも上側となることはない。 前記縦割れ開口部9の下端をパンツ本体1の該開口部2の下端部よりも下側となるようにした理由は、パンツ本体1の該開口部2から前記縦割れ開口部9に容易に指を入れることができ、受尿袋7中の陰茎を指で容易に取り出すことが可能となるからである。 【0045】 しかし、パンツ本体1の開口部2の下端部よりもパンツ本体1の開口部2の下端を上側となる位置とした場合には、パンツ本体1の開口部2の下部に入れた指が前記受尿袋7の側面に突き当たり、さらに強引に指を差し込むと前記受尿袋7の底面側に指が回り込んでしまい、前記縦割れ開口部9に指を入れるのが困難となる。 又、前記縦割れ開口部9を、受尿袋7の底部まで深く切り込むと、該縦割れ開口部9から前記尿吸収体10が抜け出し、使用中に受尿袋7から外れて落下してしまうおそれがある。 このため、前記縦割れ開口部9の下端の部位は、受尿袋7の開口部から下側へ離れ、且つ受尿袋7の底部から上側に離れ、陰茎が自然に飛び出すことがない可及的に深い中間部位とすることが最良の態様である。 【0046】 前記該縦割れ開口部9の開口縁は、縁縫い処理を施し、該開口縁を左右から突付けて開閉可能に形成する。 縁縫い処理は、布地に綻びを防止し、且つ開口部に切っ放しの状態よりも縁に高い強度を持たせることで自然に開口部の閉鎖がなされるようにするためである。これにより常時は開口が閉じられて自然に開いてしまうことが避けられる。しかも開口部は突付けたものなので指で開き易く、前記受尿袋に納めた陰茎が受尿袋内にから容易に摘み出せるようになる。 なお、縁縫い処理の方法は、袋縫い、二つ折り縫い、かがり縫い等が有効である、 【0047】 次に、前記受尿体5の吊り布部6及び受尿袋7を生地から製作する場合の例を示す。 図6の生地の展開図である(イ)に示すように、生地の最上部の逆さ台形部は吊り布部6の部分となる部分である。吊り布部6の上辺26の幅Vは26cm、下辺の幅Wは鼠蹊部の上部幅である13cmとし、その高さHを16cmとする。 【0048】 前記吊り布部6の上辺26及び斜辺部分は、ほころびを防ぐため辺縁を細く折り返して縁縫いする。 該吊り布部6の下部は、そのまま下の前記受尿袋7を形成するための台形部Aに繋げる。 【0049】 そして、前記受尿袋7の形成前の生地は、その展開図である図6の(イ)に示すように、前記吊り布部6の下辺を上辺とする台形部Aと、該台形部の下辺21を上辺31とする逆さ台形部Bと、該逆さ台形部の下辺を上辺とする縦長逆さ台形部Cとが順に繋がった形状とする。 上記各部の寸法は、例えば、前記台形部Aは、高さ5cm、上辺13cm、下辺25cmとし、前記該逆さ台形部は、高さ6cm、上辺25cm、下辺13cmとし、前記縦長逆さ台形部Cは、高さ11cm、上辺13cm、下辺10cmとすることができる。 【0050】 この生地による前記受尿袋7の形成は、前記縦長逆さ台形部C部分を上に折り返し、該生地の前記逆さ台形部Bの両斜辺32、33とその下の前記縦長逆さ台形部Cの両斜辺34、35とを縫い合わせて上に開口部を有する袋が形成される。 上記の如き各部の例示寸法とすると、前記逆さ台形部Bの両斜辺32、33よりも前記縦長逆さ台形部Cの両斜辺34、35の方が長くなり、正確には合致しなくなるが、この寸法差は前記縦長逆さ台形部Cの両斜辺34、35の中間を絞るように縮めることで全体の長さを一致させることが可能となる。その結果、前記受尿袋7の中間に膨らみ部分を生み出すことが可能となる。 【0051】 前記生地を展開した状態の前記受尿袋7の開口部の縁は、右側の台形部Aの下部コーナー24と縦長逆さ台形部Cの下部コーナー37とが結ばれ、左側の台形部Aの下部コーナー25と長方形部Cの下部コーナー38とが結ばれて、前記吊り布部6の下辺の両側に、前記台形部Aの右側斜辺22と、前記縦長逆さ台形部Cの下辺36と、前記台形部Aの左側斜辺23とが連続して繋がり、図4に示すように、前記受尿袋7の上側の開口部は布面で形成され、下側の開口部はその縁が前記吊り布部6の下部に垂れるように内側に向かって形成される。 【0052】 又、前記吊り布部6の上辺26付近の中央から縦に前記台形部Aの下辺部近くまで左右に割った縦割れ開口部9を設ける。 即ち、前記縦割れ開口部9はその下部を、形成された前記受尿袋7の中に入り込むように前記台形部Aの下辺部近くまで切り込んで設けられる。 この前記縦割れ開口部9の切り込は、前記受尿袋7の深さ中間部位まで開口されるので、前記受尿袋7内に納められた陰茎は前記受尿袋7内から容易に取り出せるようになる。 【0053】 図6は、前記台形部Aの下辺21と逆さ台形部B及の上辺31とが縫い付けられた態様を示している。 又、前記台形部Aと一体の前記吊り布部6の生地は、縦割り開口部9から左右に分割し、両側の縁を縁縫いしてその縁の左右を突き付け、生地の上下端部部分のみを縫い合わせてその間に開口部を設けて一体化することもできる。 【0054】 なお、図6の(イ)では、台形部Aの下辺21と逆さ台形部Bの上辺31とを縫い合わせた態様を示しているが、前記吊り布部6及び前記受尿袋7を形成する前記台形部A、逆さ台形部B、縦長逆さ台形部Cとは全体を一枚の生地で形成することも可能である。 【0055】 又、縦長逆さ台形部Cの斜辺34、35の長さは前記逆さ台形部Bの斜辺32、33より長く形成し、且つ縦長逆さ台形部Cの下辺より前記逆さ台形部Bの下辺(縦長逆さ台形部Cの上辺)を長くすることで、前記逆さ台形部Bの下辺部分は受尿袋7の底部となるので、開口部の径よりも底部の径をより大きく形成することが可能となり、同時に内側に開いた前記受尿袋7の開口部下側部分の過度な垂れ下がりが防止される。後述の伸縮体11を施すことでも開口部下側部分の過度な垂れ下がりが防止できるが、この場合、開口径を前記伸縮体11で絞り過ぎると布に収縮皺が塊のように発生してしまい、このことが使用者に違和感を生じさせることとなるので好ましいものではない。 【0056】 そして、前記受尿袋7の開口辺22、23及び36となる箇所は、縁を袋縫いし、該袋内に図6の(ロ)に示すゴム紐製の伸縮体11を少し伸ばした状態に貫通させ、これを更に縫い付ける。 この結果、前記受尿袋7が完成したとき、伸縮体11が少し縮んで開口部が小さく絞られることとなる。しかし、前記受尿袋7の開口部の上側は前記吊り布部6の下部で形成され、この部分には伸縮体11は施されない。 前記吊り布部6の下部の幅Wは鼠蹊部の上部幅と同じ幅であり、この部分が開口部の周囲上部の広い幅を占める。 該受尿袋7の開口部の上部が吊り布部の下部の伸縮体11がない平面的な部分を共有した状態となるため、受尿袋の開口部の縁に陰茎の先端が突き当たることなく円滑に出し入れが可能となる。 【0057】 次に本発明の使用方法について説明する。 先ず、図4に示すように、受尿袋7の中に柔らかい紙製尿吸収体10aをその中央を凹ませて中央部に空間を形成させて収納する。 そして、図3に示すように、前記パンツ本体1のファスナーカバー4を開いて、面ファスナー3を露出させ、前記受尿体5の外側に向けて設けた面ファスナー8をパンツ本体1側の面ファスナー3に付着させ、受尿袋7の開口部を内側に向けて、受尿袋7を垂れ下げ、前記ファスナーカバー4を下ろす。 この際、パンツ本体1の面ファスナー3に対して受尿袋7の面ファスナー8を上下に調節して最適位置に合わせる。 すると、図2に示すように、該吊り布部6の上辺寄り部分が覆われて、パンツ本体1の前側に受尿体5が吊り下げられた状態となり、該パンツ本体1に対して、該吊り布部6が広幅で支持され、受尿袋7がパンツ本体の略中央部に位置決めされる。 そして、通常のパンツ本体と同様に足を入れて穿くき、この際、同時に前記受尿袋7の中に陰茎及び陰嚢を差し込み、次にズボンを穿く。 【0058】 日常的には、尿意を催したら、ズボンの開口部及びパンツ本体1の開口部2から指を差し込み縦割れ開口部9を開けて陰茎の出し入れをして排尿する。 不意に漏らしてしまったら、陰茎は尿吸収体の中に納められているので、排泄された尿は全て尿吸収体に吸収される。この際、紙製尿吸収体10aの中には吸水剤が含まれているので確実に尿が吸収される。 前記受尿袋7を、防水性を有する布で作るか又は前記受尿袋7の内部に防水シート12を張設できるようにすれば、尿吸収体10が防水面で囲われるので、吸収され溜まった尿が前記受尿袋7から外に滲み出ることが防止でき、パンツ本体1やズボンを濡らすことが避けられる。 その後、尿を吸収した尿吸収体10は前記受尿袋7から抜き取って捨て、新しい尿吸収体10と交換する。 このため、前記尿吸収体10は交換用に多数用意しておくと良い。 【0059】 なお、尿を吸収する尿吸収体10を布製とし、受尿袋7内に縫い付けた態様では、前記尿吸収体10だけを交換することはできないので、前記受尿体5の全体を交換することなる。このため前記受尿体5を交換用に多数用意しておくと良い。 【産業上の利用可能性】 【0060】 本発明の男性用排尿吸収パンツは、トランクスやブリーフ等の男性用下着に利用することも可能である。 又、前記受尿体の面ファスナー部分を粘着テープに替えることも可能である。 【符号の説明】 【0061】 1 パンツ本体 1a 前内側の上辺 2 開口部 3 面ファスナー 3a 中央の面ファスナー 3b 右側の面ファスナー 3c 左側の面ファスナー 4 ファスナーカバー 5 受尿体 6 吊り布部 7 受尿袋 8 面ファスナー 8a 中央の面ファスナー 8b 右側の面ファスナー 8c 左側の面ファスナー 9 縦割れ開口部 10 尿吸収体 10a 紙製尿吸収体 11 伸縮体 12 防水シート 13 湾曲開口部 22 台形部の左側の斜辺 23 台形部の右側の斜辺 32、33 逆さ台形部の斜辺 34、35 縦長逆さ台形部の斜辺 36 長方形部の下辺 W 吊り布部の下部の幅 V 吊り布部の上部の幅 H 吊り布部の高さ A 台形部 B 逆さ台形部 C 縦長逆さ台形部 【図面の簡単な説明】 【0027】 【図1】本発明の正面から見た斜視図である。 【図2】本発明の背面から見た斜視図である。 【図3】受尿体を外した状態のパンツ本体の背面から見た斜視図である。 【図4】尿吸収体及び防水シートを装着する前の受尿体の正面図である。 【図5】図4に示す受尿体の背面図である。 【図6】(イ)が受尿体の生地の製作展開図、(ロ)が伸縮体の斜視図である。 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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1、受尿袋の取り付け取放しが出来ることが特徴になっています。 2、受尿袋は立体型になっていますのでパンツ開口部の内側に陰茎を収納可能なカップ状 袋を備えたパンツです。 3、パンツ本体と受尿袋が自由に上下することで使用者の個人差や使用感に応じて最適位置に使用者自身が自由に調節可能になっています。 4、パンツ本体の開口部を内外に重なった布地部分の外側の縁を湾曲状に後退させた湾曲開口部にした事が特徴になっています。 パンツ本体に設けた受尿袋を吊り下げる縦長ファスナーにはファスナーカバーが覆われるので肌に向かって剥を出したり痛みを感じたり肌に向かって傷つける事はありません。 日常、意識的に排尿においては受尿体の縦割り開口部を通してパンツ本体の開口部から陰茎の出し入れは通常通り行うことが可能です。 受尿袋は携帯用だからパンツ本体を履いていけばどこでも使用可能です。 受尿袋は尿吸収パットを取り出せばパンツ本体と一緒に洗濯可能です。 夏は肌が蒸れにくいです。 |
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The Underwear with Urine Collection Bag for Male (1)The underwear has a detachable cup-shaped urine collection bag in which people can put their penis. (2)You can set or remove the urine collection bag by yourself. (3)You can freely adjust the position of the underwear itself and the urine collection bag on your comfortable place. (4)One of the remarkable traits of this underwear is the curved shaped opening part on the front of this underwear, which is made for people to urinate more comfortably. This underwear has an oblong zipper to hang the urine collection bag inside, and for the zipper, when not used, has a covering, it will not hurt your skin. When you urinate, you can use the split opening part of this underwear just like other ordinal underwear. The urine collection bag is portable, so you can attach it to the underwear anywhere you want. You can wash the urine collection bag if you remove the pad which absorbed urine. Using this underwear, you will not be sweaty in summer seasons. |
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