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繊維・紙
 
【考案の名称】カーテンの閉鎖構造、及びカーテン
【実用新案権者】
【識別番号】520277058
【氏名又は名称】西原 美子
【住所又は居所】東京都港区赤坂9-7-7
【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
【考案者】
【氏名】西原 美子
【住所又は居所】東京都港区赤坂9-7-7
【要約】 (修正有)
【課題】安価で容易な設置性を有しつつ、カーテンの端と窓枠との間から漏れ入る光を確実に遮光するカーテンの閉鎖構造を提供する。
【解決手段】窓枠を覆うカーテン10の閉鎖構造20であって、カーテンの開閉方向を左右方向とするとともに、丈の方向を上下方向として、カーテンの左右の端の折り返し部12に、上下方向に延長する筒状のスリーブ22と、上下方向に延長する帯状で、スリーブに挿通される第1の磁性体23と、窓枠に連続する壁面3において、カーテンが閉鎖状態にあるときにスリーブに対応する領域に、上下方向に延長する帯状に取り付けられる第2の磁性体21とを備え、第1の磁性体と前記第2の磁性体とは磁力によって互いに吸着する。
【選択図】図3
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
窓枠を覆うカーテンの閉鎖構造であって、
前記カーテンの開閉方向を左右方向とするとともに、丈の方向を上下方向として、
前記カーテンの左右の端の折り返し部に、上下方向に延長する筒状のスリーブと、
上下方向に延長する帯状で、前記スリーブに挿通される第1の磁性体と、
前記窓枠に連続する壁面において、前記カーテンが閉鎖状態にあるときに前記スリーブに対応する領域に、上下方向に延長する帯状に取り付けられる第2の磁性体と、
を備え、
前記第1の磁性体と前記第2の磁性体とは磁力によって互いに吸着する、
ことを特徴とするカーテンの閉鎖構造。
【請求項2】
請求項1において、前記第1の磁性体は、長さ方向の任意の位置で裁断可能なテープ状の永久磁石であり、前記第2の磁性体は、磁化されていない金属板からなることを特徴とするカーテンの閉鎖構造。
【請求項3】
請求項2において、前記第2の磁性体は、複数の前記金属板が上下方向に連結した状態で前記壁面に取り付けられてなることを特徴とするカーテンの閉鎖構造。
【請求項4】
請求項2又は3において、前記金属板は、磁性ステンレスからなることを特徴とするカーテンの閉鎖構造。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかにおいて、
両開きのカーテンに設置され、
左方のカーテンの右端側の前記折り返し部に前記スリーブが形成されているとともに、当該スリーブに帯状の第3の磁性体が挿通され、
右方のカーテンの左端側の前記折り返し部に前記スリーブが形成されているとともに、当該スリーブに帯状の第4の磁性体が挿通され、
前記第3の磁性体と前記第4の磁性体とが磁力によって互いに吸着する、
ことを特徴とするカーテンの閉鎖構造。
【請求項6】
窓枠を覆うカーテンであって、
カーテンの開閉方向を左右方向とするとともに、丈の方向を上下方向として、
少なくとも左右一方の端の折り返し部に、上限方向に延長しつつ上下の端部の少なくとも一方に開口部を有する筒状のスリーブと、
前記開口部を開閉自在に閉止する閉止機構と、
を備えたことを特徴とするカーテン。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この考案はカーテンの閉鎖構造、及びカーテンに関する
【背景技術】
【0002】
近年のカーテンには様々な機能が付加されており、屋外からの光を遮蔽するための遮光機能もその付加機能の一つである。遮光機能を有する、所謂「遮光カーテン」は、裏地が遮光性を有する生地からなり、99.4%以上の遮光率を有するものである。
【0003】
なお、以下の特許文献1、及び特許文献2には、本考案に関連する技術として、磁力によってカーテンを閉鎖する車両用カーテンの閉鎖時接合部構造、及びスクリーン装置について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】 特開2004−298574号公報
【特許文献2】 特開2013−150664号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0005】
遮光カーテンは、生地に遮光機能があったとしても、閉鎖状態において、カーテンと窓枠に僅かな隙間が生じれば、「完全遮光」を謳うカーテンであっても、実際には、外光が屋内に入り込む。特に窓枠とカーテンの端との間で漏れる光を遮光することが難しい。
【0006】
例えば、左右に両開きのカーテンの中央から漏れ入る光については、左右のカーテンの端同士を手前側と奥側とで重ね合わせることで光の漏れを抑止することができる。左右のカーテンの端同士を着脱自在につなぎ止めるためのクリップも市販されている。左右中央の部分が手前側と奥側とに互い違いとなる形状のカーテンレールもある。
【0007】
カーテンの上端から漏れ入る光については、Bフックを用いてカーテンをカーテンレールに取り付けることで、カーテンの上端がカーテンレールよりも上方に位置するようにしたり、上飾りを設けたりすることで効果的に遮光することができる。掃き出し窓等においてカーテンの裾側から漏れ入る光については、カーテンの丈や取り付け位置を調整することで、裾がサッシの下桟よりも下方となるようにすれば効果的に遮光することができる。
【0008】
いずれにしても、カーテンの上端や裾から漏れて室内に入射する光は、天井や床に反射した光であるのに対し、窓枠とカーテンの端との間からは、日中の直射日光や夜間の街路からの光が室内に直接漏れ入ることになる。したがって、カーテンの閉鎖構造には、窓枠とカーテンとの間から漏れ入る光を確実に遮光できる機能を有していることが望まれる。
【0009】
そこで、上記特許文献1や2に記載された発明のように、磁石を用いたカーテンの閉鎖構造を適用することが考えられる。例えば、特許文献1に記載の発明では、両開きのカーテンにおいて、互いに付き合わせる側の端部同士を磁石と磁性体とを用いて固定していたが、これを特許文献2に記載の発明のように、磁石と磁性体による閉鎖構造を、カーテンと窓枠側との間で設けることが考えられる。
【0010】
しかしながら、上記特許文献1や2に記載の発明では、磁石が上下方向の数カ所に取り付けられており、磁石が取り付けられていない位置から光が漏れ入る可能性がある。また、特許文献2に記載の発明では、窓枠において、カーテン側に取り付けられている複数の磁石のそれぞれに対応する位置に磁性体が個別に取り付けられているため、カーテンを閉鎖する際には、磁石と磁性体との位置を正しく合わせる必要がある。また、カーテンと窓枠とに磁石や磁性体を取り付ける際に、高い位置合わせ精度が必要となり、カーテンの設置費用が増大する可能性がある。
【0011】
そこで本考案は、安価かつ容易に設置でき、カーテンの端と窓枠との間から漏れ入る光を確実に遮光することができるカーテンの閉鎖構造,及びカーテンを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するための本考案の一態様は、窓枠を覆うカーテンの閉鎖構造であって、
前記カーテンの開閉方向を左右方向とするとともに、丈の方向を上下方向として、
前記カーテンの左右の端の折り返し部に、上下方向に延長する筒状のスリーブと、
上下方向に延長する帯状で、前記スリーブに挿通される第1の磁性体と、
前記窓枠に連続する壁面において、前記カーテンが閉鎖状態にあるときに前記スリーブに対応する領域に、上下方向に延長する帯状に取り付けられる第2の磁性体と、
を備え、
前記第1の磁性体と前記第2の磁性体とは磁力によって互いに吸着する、
ことを特徴としている。
【0013】
前記第1の磁性体は、長さ方向の任意の位置で裁断可能なテープ状の永久磁石であり、前記第2の磁性体は、磁化されていない金属板からなるカーテンの閉鎖構造としてもよい。また、前記第2の磁性体が、複数の前記金属板が上下方向に連結した状態で前記壁面に取り付けられてなることとしてもよい。前記金属板が、磁性ステンレスからなるカーテンの閉鎖構造とすることもできる。
【0014】
両開きのカーテンに設置され、
左方のカーテンの右端側の前記折り返し部に前記スリーブが形成されているとともに、当該スリーブに帯状の第3の磁性体が挿通され、
右方のカーテンの左端側の前記折り返し部に前記スリーブが形成されているとともに、当該スリーブに帯状の第4の磁性体が挿通され、
前記第3の磁性体と前記第4の磁性体とが磁力によって互いに吸着する、
ことを特徴とするカーテンの閉鎖構造としてもよい。
【0015】
本考案のその他の態様は、窓枠を覆うカーテンであって、
カーテンの開閉方向を左右方向とするとともに、丈の方向を上下方向として、
少なくとも左右一方の端の折り返し部に、上限方向に延長しつつ、上下の端部の少なくとも一方に開口部を有する筒状のスリーブと、
前記開口部を開閉自在に閉止する閉止機構と、
を備えたことを特徴としている。
【考案の効果】
【0016】
本考案によれば、安価かつ容易に設置でき、カーテンの端と窓枠との間から漏れ入る光を確実に遮光することができるカーテンの閉鎖構造、及びカーテンが提供される。なお、その他の効果については以下の記載で明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】カーテンの設置場所の一例を示す図である。
【図2】カーテンの設置状態を示す図である。
【図3】実施例に係るカーテンの閉鎖構造を示す図である。
【図4】上記閉鎖構造を構成するマグネットテープの一例を示す図である。
【図5】カーテンの開閉状態を示す図である。
【図6】その他の実施例に係るカーテンの閉鎖構造を示す図である。
【図7】マグネットテープを自在に挿抜できる構造を備えたカーテンの一例を示す図である。
【考案を実施するための形態】
【0018】
以下、実施例に係るカーテンの閉鎖構造について、添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明に用いた図面において、同一、又は類似の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。図面によっては説明に際して不要な符号を省略することもある。
【0019】
===実施例===
以下に実施例に係るカーテンの閉鎖構造について説明するのに当たり、カーテンの丈方向を上下方向とするとともに、カーテンが上方のカーテンレールにより吊り下げられた状態で設置されることして上下の各方向を規定する。またカーテンの開閉方向を左右方向とし、カーテンの生地の表側を前方(あるいは手前)とし、生地の裏側を後方(あるいは奥)とする。そして、左右の各方向については、前方から後方を見たときの方向で規定することとする。
【0020】
図1は、カーテン10の設置場所の一例を示す図である。図1に示したように、当該設置場所は、カウンター1の奥側に当該カウンター1の幅にわたってサッシ2が取り付けられてなる。また、カウンター1の左右両端は、左右方向で互いに対面する壁面3となっており、当該設置場所は、出窓4として形成されている。そして、出窓4における左右の壁面3、カウンター1、及び天井5とで窓枠6が構成されている。なお出窓4の天井5は、奥側が高く手前側が下がり天井51となっており、図示しない奥側の高い天井にカーテンレールが設置されて、当該奥側の天井、下がり天井51、及び左右の壁面3とで囲繞された空間によってカーテンレールボックスが形成されている。
【0021】
図2は、図1に示した出窓4にカーテン10を掛けた状態を示している。図2に示したカーテン10は、右方に開く片開きカーテンである。また、カーテン10は上飾り11を備えている。実施例に係るカーテン10の閉鎖構造は、カーテン10の左端と左方の壁面3L、及びカーテン10の右端と右方の壁面との間に形成されている。図2では、カーテンの左端が若干開いている状態を示しており、図中では、左の壁面に、磁性体からなる帯状の金属板(以下、磁性体板21)がカーテン10の丈の高さに亘って上下方向に延長するように取り付けられている。そして、実施例に係るカーテンの閉鎖構造は、この磁性体板21とカーテン10の左右の端部に内蔵された磁性体とによって構成される。
【0022】
図3は、図2における点線の矩形枠で示した領域100を拡大した図である。なお、図3では、カーテン10の内部構造が理解し易いように、カーテン10の左端側が一部破断斜視図によって示されている。以下、カーテン10の閉鎖構造20について、カーテン10の左端側を例に挙げて説明する。
【0023】
図3に示したように、一般的なカーテン10の左右両端は、生地が折り返された状態で縫合されて、「耳」とも呼ばれる折り返し部12が形成されており、実施例に係る閉鎖構造20では、この折り返しの部12に上下方向に延長する筒状の空間(以下、スリーブ22)が形成されている。
【0024】
本実施例では、折り返し部12の上端側と下端側は縫合されており、スリーブ22は、縫い代wを除けば、カーテン10の丈にわたって上下方向に連続する帯状に形成された閉鎖空間となっている。なお、一般的なカーテン10であれば、折り返し部12の内方の空間がそのままスリーブ22として機能する。そして、このスリーブ22内に上下に延長する帯状の磁石(マグネットテープ23)が挿入されている。マグネットテープ23は、柔軟性のある永久磁石であり、任意の位置で裁断することができる。実施例では、市販品を用いている。
【0025】
図4に実施例に係る閉鎖構造20に使用される市販のマグネットテープ23の一例を示した。マグネットテープ23は、各種テープ部材(例えば、ビニールテープ、セロハンテープ等)と同様に、ロール状の形態で提供されており、図4に示したマグネットテープ23は、表裏一方の面23aに接着層が形成され、その接着層側に剥離テープ23bが貼着されている。そして、実施例に係る閉鎖構造20では、マグネットテープ23がスリーブ22内に接着されている。
【0026】
実施例に係る閉鎖構造20におけるカーテン10側の構成(スリーブ22、マグネットテープ23)については、例えば、カーテン10の生地を設置場所のサイズに合わせて採寸して裁断した後、カーテン10の生地の左右両端にマグネットテープ23を貼り付ける。そして、マグネットテープ23がカーテン10の左右両端の折り返し部12に内蔵されるようにカーテン生地を縫合することで形成される。
【0027】
一方、閉鎖構造20における壁面3側の構成は、上述したように、帯状の磁性体板21であり、その磁性体板21を、両面接着テープ等を用いて壁面3に取り付けることで形成される。磁性体板21としては磁性体である鋼板を用いることができるが、本実施例では防錆の観点から、磁性ステンレスからなる磁性体板21を用いている。周知の如く磁性ステンレスは、オーステナイト・フェライト系、フェライト系、マルテンサイト系等のステンレス鋼である。なお、図3に示した例では、接着強度や、カーテン10の丈の長さに一致する帯状の磁性ステンレス板の入手が困難であったり、カーテン10の丈の長さに一致するように長尺のステンレス板を切断するための工具や作業が必要であったりすることから、複数の磁性体板21aを上下方向に連結して、上下の長さがカーテン10の丈の高さとなる帯状の磁性体板21を形成している。図5はカーテン10の開閉状態を示す図である。図5(A)は、カーテン10を開いたときの状態を示している。図5(B)はカーテン10を閉じたときの状態を示している。
【0028】
上述したように、実施例に係るカーテンの閉鎖構造20によれば、左右両端のそれぞれにカーテン10の丈にわたって内蔵されたマグネットテープ23と、壁面3の磁性体板21とを磁力によって吸着させることで、図5(B)に示したように、カーテン10を閉じると、カーテン10の左右両端側が壁面3に対して隙間なく閉止される。それによって、カーテン10の左右両側から漏れ入る光が確実に遮光される。また、磁性体板21やマグネットテープ23は安価に入手でき、マグネットテープ23を収納するスリーブ22は、カーテン10の折り返し部12を流用し、磁性体板21は、壁面に接着等の方法で取り付けるだけであり、容易に閉鎖構造を形成することができる。
【0029】
===その他の実施例===
上記実施例に係るカーテンの閉鎖構造20では、スリーブ22は、筒状の空間の上端と下端とが縫合によって閉鎖されていたが、スリーブ22は、筒状の空間の上端と下端の一方のみが閉鎖されて他方が開口する筒状(有底袋状)、あるいは上端と下端の双方が開口する中空筒状であってもよい。そして、スリーブ22内のマグネットテープ23などの磁性体が両面テープなどによって開口から逸脱しないように固定されていればよい。あるいは、スリーブ22の上端や下端を完全に閉鎖せず、帯状の磁性体が逸脱しない程度の幅で開口させておいてもよい。
【0030】
上記実施例に係るカーテンの閉鎖構造20では、カーテン10側の磁性体がマグネットテープ23で構成され、壁面3側の磁性体が磁性ステンレスからなる磁性体板21で構成されていたが、壁面3側にマグネットテープ23を取り付け、カーテン10側に磁性ステンレス板等の磁化されていない磁性体板21を内蔵させてもよい。あるいは、カーテン10側と壁面3側の双方がマグネットテープ23等の永久磁石で構成されていてもよい。双方が磁石である場合には、壁面3側の永久磁石の極性とカーテン10側の永久磁石の極性とを逆にすればよい。
【0031】
上記実施例に係るカーテンの閉鎖構造20は、互いに吸着し合う磁性体(21、23)が、カーテン10と窓枠6に連続する壁面3とに取り付けられた構成であったが、両開きのカーテン10の左右夫々のカーテン10の左右両端において、互いに付き合わせる側の端部の折り返し部12にもスリーブ22を形成し、そのスリーブ22に帯状の磁性体(2
1、23)を収納してもよい。そして、左方のカーテン10の右端側と右方のカーテン10の左端側とが互いに磁力で吸着するようにしてもよい。
【0032】
上記実施例に係るカーテン10の閉鎖構造20は、出窓4等、左右の壁面3が互いに対向する場所に設置されていたが、当然のことながら、掃き出し窓や腰高窓のように、壁面3の一部が窓枠6として開口する場所に設置されていてもよい。図6に、実施例に係るカーテン10の閉鎖構造20を、壁面3の一部に窓枠が開口する場所へ設置した例を示した。図6に示したように、窓枠6に連続する左右の壁面に磁性体板が取り付けられている。
【0033】
上記実施例に係るカーテンの閉鎖構造20は、オーダーメイドのカーテン10に設けられたものであり、カーテン10の生地において、折り返し部12を形成する位置にマグネットテープ23を配置し、そのマグネットテープ23の収納空間となるスリーブ22が形成されるようにカーテン10の生地を縫合することで、スリーブ22内にマグネットテープ23を内蔵させていた。もちろん、既製品のカーテン10であっても、左右両端の折り返し部12の上端や下端の縫合部分を解き、縫合が解かれた部分からマグネットテープ23を挿入することができる。そして、マグネットテープ23を折り返し部12内に挿入したならば、解いた部分を再度縫合すれば、閉鎖構造20におけるカーテン10側の構成(22、23)が形成される。
【0034】
カーテン10にマグネットテープ23等の帯状の磁性体を自在に挿抜できる構造を備えさせてもよい。図7に、マグネットテープ23を自在に挿抜できる構造を備えたカーテン10の一例を示した。図7は、カーテン10の裏側において、右上のコーナーの領域を拡大した図である。この図に示したように、カーテン10は、左端側、あるいは右端側の折り返し部12の上端が当初から縫合されておらず、上端に開口部24を有する有底袋状のスリーブ22を有する。そして、スリーブ22の開口部24からマグネットテープ23等の帯状の磁性体を挿入することができるようになっている。また、スリーブ22の内方上端側には、開口部24を開閉自在に閉じることができる閉止機構25が設けられている。閉止機構25は、例えば、面ファスナーやスナップファスナー等によって構成することができる。
【0035】
このような構成を備えたカーテン10によれば、スリーブ22内にマグネットテープ23等を挿入した後、閉止機構25により開口部24を閉じるだけで閉鎖機構20のカーテン10側の構成(22、23)が形成される。
【0036】
なお、スリーブ22の開口部24は、折り返し部12の上端側と下端側のいずれに形成しておけばよい。上端側に開口部24を設ける場合には、スリーブ22内のマグネットテープ23等の磁性体が重力によって逸脱することない。また、上端側の開口24を閉止機構25により閉じることで、スリーブ22の下端側が不用意に上方に突き上げられた際に、マグネットテープ23がスリーブ22の上端側から逸脱することも抑止できる。スリーブ22の下端側に開口部24を形成した場合には、設置済みのカーテン10に対し、カーテン10を取り外すことなく、スリーブ22内にマグネットテープ23を収納することができる。もちろん、スリーブ22の上下両端が開口し、それぞれの開口に上述した閉止構造が形成せれていてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1 カウンター、2 サッシ、3,3L,3R 壁面、4 出窓、
5,51 天井、6 窓枠、10 カーテン、11 カーテンの上飾り、
12 折り返し部、20 閉鎖構造、21,21a 磁性体板(金属板)、
22 スリーブ、23 マグネットテープ、24 スリーブの開口部、
25 開口部の閉止機構
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
【図7】
図7
試作写真1 
試作写真2
発明者からのメッセージ

まさかの人類を襲ったコロナ禍の本年、以前よりも御自宅で長く過ごされる方々が増え、しばらくその生活が世界的に続きそうな世の中ですね。
私自身、カーテンの隙間からの光漏れで眠りが浅いのが長年の悩みで、何とか良い方法が無いかと模索しておりました。
そして、ステンレスの細い棒を壁に貼り、
カーテン内部にマグネットシートを取り付ける事により、画期的な遮光を実現させる事に成功しました。
更に。見た目にも付けていると分かりにくい美しいデザインで、カーテンを購入せずとも、自宅のカーテンにそのままつけられる、安価で簡単な商品を目指しました。
昨今のタワーマンション増加に伴う、
カーテンレールが窓枠ギリギリまで付いている現状が、光漏れを引き起こす原因であり、悩んでいる方は思いの外多く、その対策として、最高な新案では無いかと自負しております。
この新案が世の中の不眠に悩む方々や、明るい時間に就寝される勤務時間帯の方々のお役に立ちますよう、願ってやみません。
The year that people suffer from covid-19 causes more people to stay home and it seems this lifestyle will last longer in the world.
I myself have had concerns about light sleep due to the sunlight coming through the space of curtains and have been looking for any good measures to solve this problem.
I have succeeded in actualizing the innovative method of shielding the sunlight by attaching a magnetic sheet inside of the curtain with a thin stick of stainless steel stuck to the wall.
Moreover, it has a discreet design to prevent people from realizing that the device is attached to the curtain. I aimed for a product with a reasonable price and simple structure for the buyers to install this product easily without purchasing another curtain.
Along with the recent increase of high-rise condos, which causes the situation where the curtain rail attaches to the edge of window frames, which results in unexpectedly more numbers of people who have concerns about the sunlight leaking out of the curtain.
As for the measures, this product is the new prime solution for this problem, and I decently hope that this new method can be a good help for people who suffer from light sleep and for workers who have the routine of sleeping in the day time.
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