閉じる
繊維・紙
 
【発明の名称】折り畳式段ボール箱
【出願人】
【識別番号】302019289
【氏名又は名称】安重 幸雄
【住所又は居所】茨城県鹿嶋市武井釜880
【発明者】
【氏名】安重 幸雄
【住所又は居所】茨城県鹿嶋市武井釜880 安重水産
【代理人】
【識別番号】100093816
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 邦雄
【要約】
【目的】 本発明は、釜揚げしらすを収納する折り畳式段ボール箱に関する発明である。
【構成】 本発明は、差込孔を穿設した底片と、底片の上端には上囲い片を、底片の左端には左囲い片を、底片の下端には下囲い片を、底片の右端には右囲い片を連設したことを特徴とする折り畳式段ボール箱の構成とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 差込孔を穿設した底片と、底片の上端には上囲い片を、底片の左端には左囲い片を、底片の下端には下囲い片を、底片の右端には右囲い片を連設したことを特徴とする折り畳式段ボール箱。
【発明の詳細な説明】
【発明が属する技術分野】本発明は、釜揚げしらすを収納する折り畳式段ボールの改良に関する発明である。
【従来の技術】従来、釜揚げしらすを入れる木箱は、図7に示すように、底片27eの上下左右4辺に上囲い27c、下囲い27d、左囲い27a、右囲い27bが打ち付けられた耐久性があるが、重量のある木箱27が使用されていた。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、釜揚げしらすを梱包し運搬するために使用していた木箱では、木箱そのものが重いため運搬に適しておらず、また、素材が木材のために製造コストがかかり高価な木製の容器となるとの問題があった。
そこで、本発明では、木箱の耐久性を維持しつつ箱そのものが軽く、組立が容易で、低コストで製造できる折り畳式段ボールの容器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】本願発明である折り畳式段ボール箱は、上記の課題を解決するために、差込孔を穿設した底片と、底片の上端には上囲い片を、底片の左端には左囲い片を、底片の下端には下囲い片を、底片の右端には右囲い片を連設したことを特徴とする折り畳式段ボール箱の構成とした。
【実施例】以下に、添付図面に基づいて本発明である折り畳式段ボール箱について詳細に説明する。
図1は、本発明である折り畳式段ボール箱の展開図である。図1に示すように、本発明である折り畳式段ボール箱1は、底片10、上囲い片2、左囲い片11、右囲い片12、下囲い片18からなる。底片10には、4つの差込孔、第1差込孔10i、第2差込孔10j、第3差込孔10k、第4差込孔10lの4個所に差込孔が形成されている。
図1に示すように、底片10の上側に折りたたみ可能に連設された上囲い片2は、第1支持片3及び第2支持片4を折りたたみ可能に備えた上内面片2aと、第3支持片7及び第4支持片8を折りたたみ可能に備えた表面片6と、上内面片2a及び背面片6を折りたたみ可能に連設する上連設片5と、表面片6と底片10を折りたたみ可能に連設する上接続片9とからなる。
辺の長さが異なる上内面片2aと上表面片6を接続する上連設片5には、第1傾斜部5a及び第2傾斜部5bが設けられている。上連設片5を設けたことで第1支持片3と第3支持片7の間に間隙5cが形成され、第2支持片4と第4支持片8の間にもまた間隙5dが形成される。
また、上接続片9を設けたことで、第3支持片7と左囲い11の間に間隙7aが形成されているとともに、第4支持片8と右囲い片12との間に間隙8aが形成される。
底片10の下側に折り畳み可能に連設された下囲い片18は、前記上囲い片2と同様の構造である。即ち、下囲い片18は、長方形状の第7支持片19及び長方形状の第8支持片20を折りたたみ可能に備えた下内面片18aと、長方形状の第5支持片15及び長方形状の第6支持片16を折りたたみ可能に備えた正面片14と、下内面片18a及び下正面片14を折りたたみ可能に連設する左右端に第7傾斜部17a及び第8傾斜部17bが形成されている台形状の下連設片17と、正面片14と底片10を折りたたみ可能に連設する長方形状の下連設片13とからなる。
辺の長さが異なる下内面片18aと下表面片14とを接続する長方形状の下連設片17には、左右端に第7傾斜部17a及び第8傾斜部17bが形成されている。
台形状の下連設片17を設けたことで長方形状の第7支持片19と長方形状の第5支持片15の間に間隙17cが形成されているとともに、長方形状の第8支持片20と長方形状の第6支持片16の間に間隙17dが形成されている。
また、底片10と下表面片14間に下連設片13を設けたことで、第5支持片15と左囲い11の間に間隙15aが形成されるとともに、長方形状の第6支持片16と右囲い片12の間に間隙16aが形成される。
底片10の左側には、左囲い片11が折り畳み可能に連設されている。左囲い片11は、上部に設けた第1差込片11b及び下部に設けた第2差込片11cを設けた左内面片11aと、左表面片10bと、左内面片11aと左表面片10bを折りたたみ可能に連設する左連設片10aとからなる。
台形状の左連設片10aには、上端及び下端に第3傾斜部10eと第4傾斜部10fが設けられている。また、底片10に連設されている左表面片10bは、折りたたみ可能に底片10に連設されている。
底片10の右側には、右囲い片12が折りたたみ可能に連設されている。右囲い片12は、左囲い片11と同様の構造である。即ち、右囲い片12は、上部には第3差込片12bが形成されているとともに、下部には第4差込片12cが形成されている右内面片12aと、底片10の右側に連設されている右表面片10cと、右内面片12aと右表面片10cを折りたたみ可能に連設する右連設片10dとからなる。
右連設片10dにの上端及び下端には、第5傾斜部10gと第6傾斜部10hが設けられている。また、底片10の右側には、右表面片10cが折り畳み可能に連設されている。
以下に、本発明である折り畳式段ボール箱の折り畳み手順について説明する。図2、図3及び図4は、図1に示した本発明である折り畳式段ボール箱を折り畳んで組み立てる手順を示している。
図2及び図3は、本発明である折り畳式段ボール箱の折り畳み手順を示した斜視図である。図2に示すように、本発明である折り畳式段ボール箱1の折り畳み手順は、先ず、上囲い片2と下囲い片18を底片10上に折り畳み起立させる。
上囲い片2の上内面片2aの上端が、底片10の上面に密着するように折り畳む。その後、第1支持片3及び第3支持片7を、上内面片2aと垂直によるように内方に折り畳む。同様に、第2支持片4及び第4支持片8を、上内面片2aと垂直によるように内方に折り畳む。
そして、下囲い片18の下内面片18aの下端が、底片10の上面に密着するように折り畳む。その後、第5支持片15及び第7支持片19を、下内面片18aと垂直によるように内方に折り畳む。同様に、第6支持片16及び第8支持片20を、下内面片18aと垂直によるように内方に折り畳む。
左囲い片11の左内面片11aの左端を、第1支持片3、第3支持片7、第5支持片15及び第7支持片19を包み込んで底片10の上面に密着するように折り畳む。
左囲い片11を折り畳む時に、左内面片11aの左端に突設されている第1差込片11bを底片10に穿設されている第1差込孔10iに差し込むとともに、第2差込片11cは第2差込孔10jに差し込む。
左囲い片11を折り畳みが終わった後、次に、右囲い片12を折り畳む。即ち、右囲い片12の右内面片12aの右端を、第2支持片4、第4支持片8、第6支持片16及び第8支持片20を包み込んで底片10の上面に密着するように折り畳む。
右囲い片12を折り畳む時に、右内面片12aの右端に突設されている第3差込片12bを底片10に穿設されている第3差込孔10kに差し込むとともに、第4差込片12cは第4差込孔10lに差し込む。
図4は、本発明である折り畳式段ボール箱が折り畳まれて完成した斜視図である。本発明である折り畳式段ボール箱1は、折り畳み完成すると、底片10の各辺の左端及び右端には左囲い1a及び右囲い1bが垂設し、上端及び下端には上囲い1c及び下囲い1dが垂設する。左右前後に垂設する各囲い1a、1b、1c、1d内に釜揚げしらすを入れて収納する。
図5は、本発明である折り畳式段ボール箱内に釜揚げしらすを入れて収納した状態の斜視図である。図5に示すように、本発明である折り畳式段ボール箱1に釜揚げしらす22を入れる場合には、シート21を敷き、シート21に釜揚げしらす22を入れ、入れ終った時には、シート21を釜揚げしらす22上に掛けて覆う。
図6は、本発明である折り畳式段ボール箱に釜揚げしらすを入れた3箱を3段に重ねて紐で縛り、それら3箱を入れる他の箱を示した斜視図である。
本発明である折り畳式段ボール箱1を3箱を3段に重ね蓋23をした後、紐24で縛り、3箱3段一組に縛り付けた折り畳式段ボール箱1、1、1は、内側にビニール袋25を敷いた段ボール箱26にいれて梱包する。
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような構成であるから以下の効果が得られる。第1に、耐久性があるとともに軽量の箱であるために運搬に適している。
第2に、本折り折り畳式段ボール箱は、容易に組み立てることができるとともに、製造コストが極めて安い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である折り畳式段ボール箱の展開図である。
【図2】本発明である折り畳式段ボール箱の折り畳みの手順を示した斜視図である。
【図3】本発明である折り畳式段ボール箱の折り畳みの手順を示した斜視図である。
【図4】本発明である折り畳式段ボール箱が折り畳まれて完成した斜視図である。
【図5】本発明である折り畳式段ボール箱に釜揚げしらすを収納した状態を示した斜視図である。
【図6】本発明である折り畳式段ボール箱を3段に重ねした状態とそれを詰める箱を示した斜視図である。
【図7】従来の木箱の斜視図である。
【符号の説明】1 折り畳式段ボール箱1a 左囲い1b 右囲い1c 上囲い1d 下囲い2 上囲い片2a 上内面片3 第1支持片4 第2支持片5 上連設片5a 第1傾斜部5b 第2傾斜部5c 間隙5d 間隙6 上表面片7 第3支持片7a 間隙8 第4支持片8a 間隙9 上接続片10 底片10a 左連設片10b 左表面片10c 右表面片10d 右連設片10e 第3傾斜部10f 第4傾斜部10g 第5傾斜部10h 第6傾斜部10i 第1差込孔10j 第2差込孔10k 第3差込孔10l 第4差込孔11 左囲い片11a 左内面片11b 第1差込片11c 第2差込片12 右囲い片12a 右内面片12b 第3差込片12c 第4差込片13 下接続片14 下表面片15 第5支持片15a 間隙16 第6支持片16a 間隙17 下連設片17a 第7傾斜部17b 第8傾斜部17c 間隙17d 間隙18 下囲い片18a 下内面片19 第7支持片20 第8支持片21 シート22 釜揚げしらす23 蓋24 紐25 ビニール袋26 段ボール箱27 木箱27a 左囲い27b 右囲い27c 上囲い27d 下囲い27e 底片
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
【図7】
図7
ページtop へ