閉じる | ||
【考案の名称】浴用タオル 【実用新案権者】 【識別番号】306001334 【氏名又は名称】川畑 澄代 【住所又は居所】富山県高岡市城光寺3−5 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100114074 【氏名又は名称】大谷 嘉一 【考案者】 【氏名】川畑 澄代 【住所又は居所】富山県高岡市城光寺3−5 【要約】 【課題】 へちまの内側の繊維部分を利用した浴用タオルの提供を目的とする。 【解決手段】 帯状のタオル部と当該タオル部の長手方向略中央部に取付けたへちま部とを備え、へちま部は環状へちま繊維を切り開き、へちまの内側に有する繊維状突部が外側に突出するように、当該へちまの外側をタオル部に縫着してあることを特徴とする。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 帯状のタオル部と当該タオル部の長手方向略中央部に取付けたへちま部とを備え、へちま部は環状へちま繊維を切り開き、へちまの内側に有する繊維状突部が外側に突出するように、当該へちまの外側をタオル部に縫着してあることを特徴とする浴用タオル。 【請求項2】 帯状のタオル部の両端部は中央側に折り返して、折り返し先端部を縫着してあることを特徴とする請求項1記載の浴用タオル。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 本考案は、主に浴室にて体や手足を洗うのに使用する浴用タオルに関する。 【背景技術】 へちまの実は中央に芯があり、その外側に空洞を有する環状の繊維組織を有することから、皮や果肉を取り除き乾燥させたものは、へちまたわしとして古くから使用されている。 しかし、へちまたわしは浴室にて垢すりとして手足を洗うのに便利であっても、手の届きにくい背中等を洗うには不便である。 そこで、特許文献1には柔軟性を有する帯状のタオル部の長さ方向中央部にC字形のへちまを配置し、手の届きにくい背中等も洗いやすいようにしたものを開示する。 ところが、同公報に開示するへちま部は、C字形に形成してあることから、従来のへちまたわしと同様に環状のへちま繊維の比較的凹凸の少ない外側を垢すり部として使用するものであるため、へちまの内側の繊維の良さが充分に活かされていない。 これに対して本考案者は、へちまの内側の繊維部は糸状になっていてセッケン水や水分を含むと柔らかさが増し、肌ざわり感が良く垢すりとして使用した場合にも従来のへちまたわしとは全く異なる気持ち良さが発現することが分かり本考案に至った。 【先行技術文献】 【特許文献】 【特許文献1】 特開2009−119234号公報 【考案の開示】 【考案が解決しようとする課題】 本考案は、へちまの内側の繊維部分を利用した浴用タオルの提供を目的とする。 【課題を解決するための手段】 本考案に係る浴用タオルは、帯状のタオル部と当該タオル部の長手方向略中央部に取付けたへちま部とを備え、へちま部は環状へちま繊維を切り開き、へちまの内側に有する繊維状突部が外側に突出するように、当該へちまの外側をタオル部に縫着してあることを特徴とする。 ここで帯状のタオル部は、柔軟性があれば布地に限定されるものでなく、垢すりとして販売されているメッシュ状のタオル生地でもよい。 環状のへちまを切り開き外側をタオル部に縫着すると板状に広がり、へちまの内側の繊維が突出する。 本考案にあっては、帯状のタオル部の両端部は中央側に折り返して、折り返し先端部を縫着してもよい。 このようにするとタオル部の両端部に輪ができ、この輪の部分に指を入れることができるので、背中を洗う際に両手でタオルを上下及び左右等どの方向にも動かしやすくなる。 【考案の効果】 本考案にあっては環状のへちま繊維を切り開き、内側の突状繊維部を外側に突出するようにタオル部に縫着したので、内側の繊維部はへちまの外側に比較して糸状に突出しているので心地よい刺激の肌ざわりがあり、セッケン水等とのなじみもよく浴用タオルとしての利用価値が向上する。 【考案を実施するための最良の形態】 図1に本考案に係る浴用タオルの構成例を示し、図2、図3に部分拡大図を示す。 へちまの実から種子、果肉、皮等を取り除くと環状の繊維組織部が残る。 図4(a)に示すように、環状の外側から切り開き(12e)、点線で示した芯部12dを取り除くか、芯部12dを分断するように切断する。 このようにして切り開くと、図4(b)に示すように、へちまの内側12aが板状に広がり、内側の繊維突部12bが外側に突出する。 環状へちまの外側は繊維が網状に交又しているので、凹凸が少なく柔らかさにも欠ける。 これに対して内側の繊維には切り開くと糸状に延びたように突出するので、肌ざわり感が良い。 切り開いたへちま繊維の外側12cを図2(a)に示すように、タオル部11の長手方向略中央部に縫着する。 また、タオル部11の両端部は図3に示すように中央側に折り返した折り重ね部13を形成し、折り返し先端は縫着部13cとなっていて、外側13bと折り返し部13aと輪部13dを形成する。 【図面の簡単な説明】 【図1】本考案に係る浴用タオルの構成例を示す。 【図2】へちま部の拡大図を示し、(a)は平面図、(b)は側面図を示す。 【図3】折り重ね部の拡大図を示し、(a)は平面図、(b)は側面図を示す。 【図4】へちまの切り開き例を示す。 【符号の説明】 11 タオル部 12 へちま部 13 折り重ね部 |
||
【図1】 |
||
【図2】 |
||
【図3】 |
||
【図4】 |
||
ページtop へ |