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【考案の名称】車幅灯を備えた方向指示器
【実用新案権者】
【識別番号】518032096
【氏名又は名称】松園 宏一
【住所又は居所】長崎県佐世保市比良町11-14
【考案者】
【氏名】松園 宏一
【住所又は居所】長崎県佐世保市比良町11-14
【要約】
【課題】自転車に取り付ける車幅灯兼方向指示器であって、自動車や歩行者に対して視認性に優れ、且つ安価に製造できる車幅灯兼方向指示器を提供することにある。
【解決手段】容器の両端部が半透明又は透明性の蓋で覆われ、前記蓋の内部には2個の異なる波長を発する光源を備え、前記容器内に配置された電源部と光源のリレー及び前記容器外側面に設置されるスイッチに接続された自転車用の車幅灯を備えた方向指示器である。
【選択図】図2
選択図
試作写真
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
自転車のハンドル又はステムに取り付けられ、前記ハンドルの長手方向に平行又は前記ハンドルの長手方向に平行且つステムに垂直方向に設置される幅60cm以下の容器であり、前記容器の両端部は半透明又は透明性の蓋で覆われ、前記蓋の内部には少なくとも2個の異なる波長を発する光源を備えており、前記光源は前記容器内に配置された電源部と光源のリレー回路及び前記容器外側面若しくは容器外部に設置されるスイッチに接続された自転車用の車幅灯を備えた方向指示器
【請求項2】
請求項1に記載の電源部が容器外部に設置されることを特徴とする自転車用の車幅灯を備えた方向指示器
【請求項3】
電動アシスト付自転車のハンドル又はステムに取り付けられ、前記ハンドルの長手方向に平行又は前記ハンドルの長手方向に平行且つステムに垂直方向に設置される幅60cm以下の容器であり、前記容器の両端部は半透明又は透明性の蓋で覆われ、前記蓋の内部には少なくとも2個の異なる波長を発する光源を備えており、前記光源は前記容器内に配置された光源のリレー回路及び前記容器外側面若しくは容器外部に設置されるスイッチと、前記電動アシスト付自転車に搭載されたバッテリーに接続された自転車用の車幅灯を備えた方向指示器
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、自転車等に取り付ける車幅灯の機能を備えた方向指示器に関する。
【背景技術】
【0002】
自転車の方向指示は、運転中のバランスを崩す恐れがない場合には片手を所定の位置に上げて指示することになっている。しかしながら、前記指示を行う運転者は殆ど見かけることはない。特に、薄暮時や夜間の走行時に於いては合図なく急な進路変更を行うことで事故の原因となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3174555号
【特許文献2】実用新案登録第3029371号
【特許文献3】特開2001−294184号
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
自転車用の方向指示器として、下記の技術を採用したものが販売されてはいるが高額であるために自転車に設置されている姿を見ることはない。
【0005】
特許文献1は、自転車のハンドル両端部に装着する方向指示器であって、電池を収納する筒状容器でハンドルのパイプ内部に一端部側を挿入する収納体と、該収納体の他端部側に装着され、方向指示用に電池で発光する方向指示灯と、パイプから突出した収納体又は方向指示灯に設けられ、ハンドルのパイプ外側面に、方向指示灯用のスイッチを配設するスイッチ取付け枠とを備え、ハンドルのパイプ内部に差込んだ筒体とスイッチ取付け枠との位置調整で、ハンドル表面のスイッチの位置を調整するように構成したことを特徴とする自転車用着脱型方向指示器である。
【0006】
特許文献2は、ハンドルの左右に各々方向指示器とスイッチを設け、バッテリー等の発電器が座席近くに設けられ、後方に左右各々後方の方向指示器が設けられ、該方向指示器が点滅可能であり、該バッテリー等が電線により、4つの方向指示器に接続された自転車用方向指示器である。
【0007】
特許文献3は、自転車のハンドルの両先端から突出してそれぞれ設置され、前記ハンドルの両先端部付近にそれぞれ設置される光源と、該光源を覆うカバーを含む車幅灯兼方向指示器であって、前記カバーが、透光性の周辺部と、前記光源の光を多方向に散乱させるレンズ部とで一体に構成され且つ、該レンズで散乱された前記光源の光を該周辺部及び該レンズ部を通して前記カバーの外方へ散乱させるように構成したことを特徴とした車幅灯兼方向指示器である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題に鑑み、考案者は誠意工夫の結果、第一の実施形態として自転車のハンドル又はステムに取り付けられ、前記ハンドルの長手方向に平行又は前記ハンドルの長手方向に平行且つステムに垂直方向に設置される幅60cm以下の容器であり、前記容器の両端部は半透明又は透明性の蓋で覆われ、前記蓋の内部には少なくとも2個の異なる波長を発する光源と、前記光源は前記容器内には光源のリレー回路と前記容器外側面又は容器外部に設置されるスイッチと、電源部で構成された自転車用の車幅灯を備えた方向指示器である。
【0009】
別例として前記自転車用の車幅灯を備えた方向指示器であって、幅60cm以下の容器であり、前記容器の両端部は半透明又は透明性の蓋で覆われ、前記蓋の内部には少なくとも2個の異なる波長を発する光源と、前記光源は前記容器内に配置された光源のリレー回路と前記容器外側面又は容器外部に設置されるスイッチと、外部に取り付けられる電源部で構成された自転車用の車幅灯を備えた方向指示器である。
【0010】
第二の実施形態として、電動アシスト付自転車のハンドル又はステムに取り付けられ、前記ハンドルの長手方向に平行又は前記ハンドルの長手方向に平行且つステムに垂直方向に設置される幅60cm以下の容器であり、前記容器の両端部は半透明又は透明性の蓋で覆われ、前記蓋の内部には少なくとも2個の異なる波長を発する光源と、前記光源は前記容器内に配置された光源のリレー回路と、容器外側面又は容器外部に設置されるスイッチが前記電動アシスト付自転車のバッテリーに接続された自転車用の車幅灯を備えた方向指示器である。
【0011】
光源に関しては車幅灯用としては赤色のLED光源、方向指示器用としては黄色のLED光源を用いることで消費電力を抑制することができる。また、方向指示器としてのLED光源の点滅動作を行うために点滅可能とするリレー回路を使用している。
【0012】
本考案の自転車用の車幅灯を備えた方向指示器の長手方向の長さは、自転車の車幅が65cm以下と法律上決められているためである。
【考案の効果】
【0013】
自転車用方向指示器の普及率が非常に低い理由の一つとして商品価格が高価であることが挙げられるが、本考案によれば非常に安価で製造できる利点があり自転車用方向指示器の普及率が高まる可能性があり、併せて当該の装着により交通事故の低減に繋がる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本考案の方向指示器の外観図
【図2】本考案の方向指示器を自転車のステムに固定させた外観図
【図3】本考案の方向指示器を自転車のハンドルに固定させた外観図
【図4】電源部を自転車のステムに固定、スイッチをハンドルに取り付けた本考案の方向
指示器の外観図
【図5】電動アシスト付自転車に本考案の方向指示器を取り付けた外観図
【図6】本考案である方向指示器の電気回路図
【考案を実施するための形態】
【0015】
以下、本考案に係る実施の形態を図面により説明する。
【実施例】
【0016】
図1は、本考案の一実施例である電源部を容器内の備えた方向指示器(100)の外観図の構造を示す。容器(1)の両端には蓋(2)が備わり、前記蓋近傍の容器には方向指示用のスイッチ(3)が取り付けられている。前記蓋(2)の材質は、内部に設置する光源を点灯又は点滅させ、併せて当該光源の発光色を前記蓋外部に投影させるために透明性又は半透明性の材料を使用する。
【0017】
図2は、図1記載の方向指示器(100)を自転車のステム(10)に取り付けた外観図を示す。前記ステム(10)と前記方向指示器は、ブラケット(30)を用いて固定される。図3は、図1記載の方向指示器(100)を自転車のハンドル(20)に結束バンド(40)を用いて固定させた場合の外観図である。
【0018】
図4は、本考案である方向指示器内に搭載する電源部(50)をステム(10)に取り付けたものであり、LED光源を照明させるために少なくとも乾電池2本を直列に接続できる防水機能を有するボックスとする。尚、当該電源部を外部に取り付けることにより電池交換作業が容易となる。
【0019】
図5は、電動アシスト付自転車の概略図を示すものであり、当該自転車に搭載されているバッテリーを活用して本考案である車幅灯を備えた方向指示器を取り付ける。前記電動アシスト付自転車のバッテリー(60)を利用するため本考案である自転車用の車幅灯を備えた方向指示器までの配線接続が必要となるが前記電動アシスト付自転車に備わるライト(70)に接続されている配線を分岐することで容易に取り付けが可能となる。
【0020】
図6は、本考案の第一の実施形態の電気回路の概略図を示す。容器(1)の内部には電源(50)と点滅リレー(60)と、前記容器(1)の外側にはスイッチ(S1、S2)と、前記容器両端部に連結した半透明の蓋(2)の内部には黄色の発色をするLED(L1)が配線により接続、併せて前記電源(50)から赤色の発色をするLED(L2)と、前記容器(1)の外側にはスイッチ(S3)と、前記容器両端部に連結した半透明の蓋(2)の内部には赤色の発色をするLED(L2)が配線により接続されている。
【0021】
方向指示器として使用する場合には、自転車の進路変更する側のスイッチ(S1、S2)を押すことで黄色の発色をするLED(L1)が点滅する。又、車幅等として使用する場合にはスイッチ(S3)を押せば赤色を発色するLED(L2)が点灯することになる。
【0021】
尚、本考案にかかる杭の具体的な構成は、下記の実施形態に限られるものでなく、考案の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。容器の材質に関しては、フレキシブルチューブ等を用いてハンドル形状に合わせて取り付けても良い。
【符号の説明】
【0022】
1 容器
2 蓋
3 スイッチ
10 ハンドル
20 ステム
30 ブラケット
40 結束バンド
50 電源部
60 電動アシスト付自転車のバッテリー
70 ライト
80 点滅リレー
100 本考案である車幅灯を備えた方向指示器
L1 LED光源
L2 LED光源
S1 スイッチ
S2 スイッチ
S3 スイッチ
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5 
【図6】
図6  
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