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運輸
 
【考案の名称】ペダル誤操作抑制機構
【実用新案権者】
【識別番号】524428250
【氏名又は名称】尾藤 健一
【住所又は居所】静岡県浜松市中央区三幸町30-1
【代理人】
【識別番号】100097700
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 恒則
【考案者】
【氏名】尾藤 健一
【住所又は居所】静岡県浜松市中央区三幸町30-1
【要約】
【課題】コストの軽減を図りつつ、アクセルペダルとブレーキペダルとの誤操作を抑制できるペダル誤操作抑制機構を提供する。
【解決手段】オートマチック車において、アクセルペダル2を規定位置2aより右側に偏移させるとともに、ブレーキペダル3を規定位置3aより右側に偏移させてなる。アクセルペダル2の右側への偏移量Xaとブレーキペダル3の右側への偏移量Xbをそれぞれ30~50mmとする。また、ブレーキペダル3の床面5からの高さをアクセルペダル2の床面からの高さと同レベル又はアクセルペダルより低く設定するとよい。
【選択図】図1
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
オートマチック車において、アクセルペダルを規定位置より右側に偏移させるとともに、ブレーキペダルを規定位置より右側に偏移させてなることを特徴とするペダル誤操作抑制機構。
【請求項2】
アクセルペダルの右側への偏移量とブレーキペダルの右側への偏移量をそれぞれ30~50mmとした請求項1に記載のペダル誤操作抑制機構。
【請求項3】
アクセルペダルの右側への偏移量とブレーキペダルの右側への偏移量とを略同量とした請求項1又は2に記載のペダル誤操作抑制機構。
【請求項4】
ブレーキペダルの床面からの高さをアクセルペダルの床面からの高さと同レベル又はアクセルペダルより低く設定した請求項1又は2に記載のペダル誤操作抑制機構。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、車両の運転者がアクセルペダルとブレーキペダルとを誤って踏み間違いすることを抑制することができるペダル誤操作抑制機構に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の運転者がアクセルペダルとブレーキペダルとを間違って踏み込んでしまい、大きな事故を引き起こす事件が多発してきている。特に、近年は車両がマニュアル車からオートマチック車が主流となってきており、オートマチック車では、左足を操作することなく、右足でのみブレーキペダルもアクセルペダルも操作する。これに伴って、ペダルの踏み間違いによる事故も多発するようになってきている。
【0003】
このようなアクセルペダルとブレーキペダルとの踏み間違いによる誤操作を防ぐために、種々の提案がなされている。例えば、特許文献1には、オートマチック車において、アクセルペダルとブレーキペダルをハンドルに対して左右に振り分け配置し、ブレーキペダルは左足で、アクセルペダルは右足でそれぞれ操作するようにしたアクセルペダルとブレーキペダルの配置構造が開示されている。
しかし、従来、アクセルペダルもブレーキペダルも右足で操作していたものを、ブレーキペダルを左足で操作するように変更することは、簡単なことではない。特に、高齢者にとっては、長年習慣化している操作方法を変更することになる。緊急時慌てて操作すると、誤操作を引き起こす恐れがある。このため、却って危険を招く恐れがあり現実的とは言えない。
【0004】
特許文献2には、ダッシュボードから床面に亘る広範囲に亘ってガイド部をアクセルペダルの右側及び/又はブレーキペダルの左側に設置して、ガイド部に沿ってアクセルペダル又はブレーキペダルを踏みこむことにより、アクセルペダル又はブレーキペダルの踏み間違いを抑制しようとするものが開示されている。
しかし、ガイド部材の設置は、車両の形態(形状)に合せてガイド部材の寸法も種々のものを用意する必要があることなどからコストもかかることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】 特開2002-308075号公報
【特許文献2】 実用新案登録第3165756号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本考案は、コストの軽減を図りつつ、アクセルペダルとブレーキペダルとの誤操作を抑制できるペダル誤操作抑制機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に係るペダル誤操作抑制機構は、オートマチック車において、アクセルペダルを規定位置より右側に偏移させるとともに、ブレーキペダルを規定位置より右側に偏移させてなること、を特徴としている。
請求項2に係る考案は、アクセルペダルの右側への偏移量とブレーキペダルの右側への偏移量をそれぞれ30~50mmとしたものである。
請求項3に係る考案は、アクセルペダルの右側への偏移量とブレーキペダルの右側への偏移量とを略同量としたものである。
請求項4に係る考案は、ブレーキペダルの床面からの高さをアクセルペダルの床面からの高さと同レベル又はアクセルペダルより低く設定したものである。
【考案の効果】
【0008】
請求項1に係る考案によれば、オートマチック車において、アクセルペダルを規定位置より右側に偏移させるとともに、ブレーキペダルを規定位置より右側に偏移させてなるので、ブレーキペダルの位置が右足の真っすぐ前に位置し、ブレーキペダルの踏み込みが楽に行え、誤操作が抑制されることになる。その際、アクセルペダルとブレーキペダルの偏移量をそれぞれ30~50mmとするのが好ましい。
請求項3に係る考案によれば、アクセルペダルの右側への偏移量とブレーキペダルの右側への偏移量とを略同量としたので、ブレーキペダルとアクセルペダルとの相対的な位置関係は従来と変わらず違和感なく操作し易い。
請求項4に係る考案によれば、ブレーキペダルの床面からの高さをアクセルペダルの床面からの高さと同レベル又はアクセルペダルより低く設定したので、アクセルペダルからブレーキペダルへの移行がスムーズに行え、緊急時、僅かでも早くブレーキ操作を行えることになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本考案の実施例によるペダル誤操作抑制機構の平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【考案を実施するための形態】
【0010】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。本考案の実施例によるペダル誤操作抑制機構1は、図1に示すように、オートマチック車において、アクセルペダル2を規定位置2aより右側に偏移させるとともに、ブレーキペダル3を規定位置3aより右側に偏移させてなるものである。アクセルペダル2の右側への偏移量Xaとブレーキペダル3の右側への偏移量Xbは、それぞれ30~50mm程度である。
従来、ブレーキペダルの規定位置3aは運転席に座った際の右足の真っすぐ前の位置より左側に偏って配置されている。これを30~50mm程度右側に偏移させることにより、ブレーキペダル3の位置が座席に座った際の右足の真っすぐ前方に配置されることになる。そこで、真っすぐ右足を踏み込むことにより、楽に(自然に)ブレーキペダル3を踏みこむことができる。このため、緊急時でも、ブレーキペダル3の踏み間違いが抑制されることになる。
また、アクセルペダル2を規定位置2aより右側に30~50mm程度偏移させることにより、新たな部品を追加することなくインナーパネル部4がアクセルペダル2を踏み込む際のガイドの役割を果たし、踏み込みが楽になる。
【0011】
アクセルペダル2の右側への偏移量Xaとブレーキペダル3の右側への偏移量Xbを同量としてもよく、異なる量としてもよい。ただ、偏移量を略同量とすれば、ブレーキペダル3とアクセルペダル2の相対的な位置関係は従来と変わらないため、違和感なく操作でき好ましい。
【0012】
ブレーキペダル3の床面5からの高さHbをアクセルペダル2の床面5からの高さHaと同レベル又はアクセルペダル2より低く設定するようにする。このように設定することにより、緊急の際に、アクセルペダル2からブレーキペダル3へ右足を移動させる際に、右足を一旦上げることなく、左に移動させるだけでスムーズにブレーキペダル3を踏みこむことができる。このため、僅かの時間(0.01~0.5秒程度)でも早くブレーキを踏むことができ、事故の発生を抑制できることとなる。図2においては、ブレーキペダル3をアクセルペダル2より低く設定した場合を図示している。
従来のブレーキペダルは、アクセルペダルより高い位置に設定されている。このため、アクセルペダルにあった右足をブレーキペダルへ移動させて踏み込むためには、一旦右足を上げてブレーキペダルの位置に移動させた後ブレーキペダルを踏み込む必要があり、この一旦右足を上げる動作に僅かであっても時間を要する。この僅かの時間であっても、緊急時には事故の発生に大きく影響することになる。
これに対し、ブレーキペダル3の床面5からの高さHbをアクセルペダル2の床面5からの高さHaと同レベル又はアクセルペダル2より低く設定すれば、この僅かな時間を要することなく、右足を左にシュッと移動させるだけでブレーキを踏みこむことができ、これにより、事故の発生を抑制できることになる。
【0013】
好ましくは、ブレーキペダル3をアクセルペダル2より低い位置に設定する。このように設定することにより、右足を左へ移動させた際、ブレーキペダル3の側面への引っ掛かりのおそれが低くなるため好ましい。
【0014】
上述したように、本考案によれば、ガイド部材などの別部材を必要とせず、コストもかからない。また、ガイド部材もないことから、運転席に乗り降りする際の邪魔になることもない。
【符号の説明】
【0015】
1 ペダル誤操作抑制機構
2 アクセルペダル
2a アクセルペダルの規定位置
3 ブレーキペダル
3a ブレーキペダルの規定位置
4 インナーパネル部
5 床面
Ha アクセルペダルの床面からの高さ
Hb ブレーキペダルの床面からの高さ
Xa アクセルペダルの偏移量
Xb ブレーキペダルの偏移量
【図1】
図1
【図2】
図2
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