スポーツ・娯楽
【考案の名称】滑走遊戯具及びその遊戯用セット
【実用新案権者】
【識別番号】591247156
【氏名又は名称】笠井 政彦
【住所又は居所】北海道雨竜郡幌加内町字政和第一(番地なし)
【代理人】
【識別番号】100095267
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 高城郎
【代理人】
【識別番号】100069176
【弁理士】
【氏名又は名称】川成 靖夫
【代理人】
【識別番号】100124176
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 典子
【代理人】
【識別番号】100146950
【弁理士】
【氏名又は名称】南 俊宏
【考案者】
【氏名】笠井 政彦
【住所又は居所】北海道雨竜郡幌加内町字政和第一(番地なし)
【要約】   (修正有)
【課題】特別な施設を必要とせず、冬場の屋外の雪面上でより手軽に誰でも楽しめる滑走遊戯具及びその遊戯用セットを提供する。
【解決手段】板状のパネル17と、パネルの下面長手方向に沿って平行に少なくとも2本設けられたランナー18と、パネルの上面に連結されたウエイト11と、ウエイトの上部に取り付けられたグリップ12とを備えた滑走遊戯具10を、略平滑状の雪面上に、紐状部材をコ字形状の留め具で押し付け固定することで設置された進入禁止ラインと組み合わせる。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
略平滑状の雪面上に投入して滑走させる滑走遊戯具であって、
板状のパネルと、前記パネルの下面長手方向に沿って平行に少なくとも2本設けられたランナーと、前記パネルの上面に連結されたウエイトと、前記ウエイトの上部に取り付けられたグリップと、を備えることを特徴とする滑走遊戯具。
【請求項2】
前記パネルと前記ウエイトとを連結する手段は、前記パネルの長手方向に沿った前記ウエイトの位置を調節するウエイト調節機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の滑走遊戯具。
【請求項3】
前記パネルは、前記パネルの前端部が上方へ湾曲して形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の滑走遊戯具。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の滑走遊戯具と、前記略平滑状の雪面上に、紐状部材をコ字形状の留め具で押し付け固定することで設置される進入禁止ラインとを組み合わせたことを特徴とする遊戯用セット。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
本考案は、冬場における屋外の雪面上で遊戯又は競技を容易に行うことを可能とする滑走遊戯具及びその遊戯用セットに関するものである。
【背景技術】
従来、冬場における屋外で行われる遊戯又は競技として、カーリングがある。カーリングは氷上で行われる競技の一種であり、ストーンと呼ばれる略円盤状に加工された重い石を滑走させ、進路を箒で掃いて滑りをよくしたり、方向を変えたりしながら、氷上に設置されたリンク上のハウスと呼ばれる円の中心に近づけて得点を競うものである。
しかしながら、カーリングは氷上に設置されたリンクで行われるため、遊戯又は競技を行う場所が限られ手軽に楽しめないという問題があった。また、カーリングに使用されるストーンは、約20kgの重量があり、特に体力的に不利である子供や老人などは手軽に楽しめないという問題があった。
そこで、室内又は屋外の平滑な盤面を有する場所で、誰でも手軽に楽しめるカーリング又はカーリングを模した様々な遊戯具又は競技具が提案されている。たとえば、特許文献1では、中心軸を有する本体と、前記中心軸周りに等間隔に、かつ該中心軸から等距離に、前記本体の下部に固定された3つの自在キャスターと、前記本体の上部に取り付けられたハンドルと、を備えることを特徴とするフロアカーリング用遊戯具が提案されている。
また、特許文献2では、滑走基体の下面に水平方向に対する滑走移動を可能とする滑走ローラを設けるとともに、該滑走基体の上面に水平方向への移動操作は可能とするが把握保持による持ち上げは抑制する操作部を設けることで擬似ストーンとし、また、棒状をした操作部の先端部に、操作部の縁部形状に適合し係止して押し出すことが可能な押し出し部を設けることで操作用スティックとし、操作部を掌や指で押し出し操作するか操作用スティックを用いて押し出し操作することで、擬似ストーンを床面で滑走移動させる室内カーリング用擬似ストーンと該擬似ストーン操作用スティックが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】特開2001−79133号公報
【特許文献2】特開2002−78837号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来技術では、本体又は擬似ストーンを滑走移動させるために、それぞれの下部にはキャスターを有していることから、遊戯又は競技を行う場所は体育館などのキャスターが動作可能な平滑な床面を有する特別な施設に限られてしまうという問題がある。特に冬場の屋外の雪面のような多少凹凸が残る場所で遊戯又は競技を行うことは困難である。
そこで、本考案の目的は、特別な施設を必要とせず、冬場の屋外の雪面上でより手軽に誰でも楽しめる滑走遊戯具及びその遊戯用セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の一態様は、略平滑状の雪面上に投入して滑走させる滑走遊戯具であって、板状のパネルと、前記パネルの下面長手方向に沿って平行に少なくとも2本設けられたランナーと、前記パネルの上面に連結されたウエイトと、前記ウエイトの上部に取り付けられたグリップと、を備えることを特徴とする。
また、前記パネルと前記ウエイトとを連結する連結手段は、長手方向に沿った前記ウエイトの位置を調節するウエイト位置調節機構を備えることが好適である。
さらに、前記パネルの前端部は上方へ湾曲して形成されることが好適である。
また、本考案の別の態様は、請求項1から3のいずれかに記載の滑走遊戯具と、前記略平滑状の雪面上に、紐状部材をコ字形状の留め具で押し付け固定することで設置される進入禁止ラインとを組み合わせた遊戯用セットである。
【考案の効果】
本考案によれば、以下のような効果を奏する。
1)本考案の一態様である滑走遊戯具は、板状のパネルと、パネルの下面長手方向に沿って平行に少なくとも2本設けられたランナーと、パネルの上面に連結されたウエイトと、ウエイトの上部に取り付けられたグリップとを備えることで、略平滑状の雪面上に滑走体を投入して容易に滑走させることが可能となる。
2)パネルとウエイトとを連結する手段は、ウエイトの位置を前後に調節するウエイト位置調節機構を備えるので、滑走遊戯具の操作性を遊戯者の技量に合わせて変更することを可能とする。
3)パネルの前端部が上方へ湾曲して形成されるので、雪面上を容易に滑走することを可能とする。
4)滑走遊戯具を組み合わせた遊戯用セットにおいて、滑走遊戯具が投入される進入禁止ラインは、略平滑状の雪面上に紐状部材をコ字形状の留め具で押し付け固定することで設置されるので、雪面上であれば容易に遊戯場を設置することを可能とし、本考案の滑走遊戯具を用いて容易に遊戯することを可能とする。
【考案を実施するための形態】
以下、本考案に係る滑走遊戯具及びその遊戯用セットの実施形態を一構成例を示した図面を参照して具体的に説明する。
図1から図5は、本考案の一態様である滑走遊戯具の実施形態の一構成例を説明する図であり、図1は斜視図を、図2は平面図を、図3は底面図を、図4は図2のA−A線断面図を、図5の(a)は左側面図を、(b)は正面図を、(c)は右側面図をそれぞれ示している。
図1から図5に示すように、本考案による滑走遊戯具10は、板状のパネル17と、パネルの上面17aに連結されたウエイト11から構成されている。
パネル17は、進行方向に対して縦長で略長方形の板状体であり、下面長手方向に沿って平行にランナー18が少なくとも2本設けられている。ここで、進行方向とは、図2において矢印で示した方向である。
パネル17は、前端部17cが図5の(d)に示すように上方へ湾曲状に迫り上がって形成されている。さらに、パネル17の後端部17dは、前端部17c、と同様に上方へ湾曲状に迫り上がって形成されると好適である。
また、パネル17は、ウエイト位置調節機構を有しており、パネル17の上面17aに連結されるウエイト11の位置を調節することが可能である。ここで、ウエイト位置調節機構とは、図1から図3に示すように、パネル17には、上面17aから下面17bへ貫通したネジ孔19が、長手方向に沿って所定の間隔をもって複数形成されており、このネジ孔19に沿ってウエイトの位置を、遊技者の所望の位置に調節するものである。なお、ウエイトとパネルの連結手段及び位置調節機構はこれに限られない。
パネル17に用いられる素材としては、木材又は合成樹脂等を用いるのが好適である。
ランナー18は、図3に示すようにパネル17の長手方向の側辺17eに沿って所定の間隔をあけて少なくとも2本設けられるのが好適である。ランナー18は、全体が線状又は棒状で、下面は平坦な滑走面18cである。滑走面18cの長手方向に沿った縁に略直角状のエッジ18dがある。また、図5(d)に示すように、パネル17の前端部17cの湾曲に伴い、ランナー18の先端部18aも上方へ湾曲状に迫り上がって形成され、ランナー18の後端部18dは、パネル17の後端部17dの湾曲に伴い、上方へ湾曲状に迫り上がって形成されるのが好適である。ランナー18により、滑走遊戯具10は直進性を得ることが可能となる。
ランナー18に用いられる素材としては、木材又は合成樹脂又は金属等を用いるのが好適である。
ウエイト11は、図1に示すように、所定の厚さをもつ略円盤状であり、図4に示すように、ウエイト11の上部13にグリップ台15がネジ16aで固定されている。ただし、グリップ台15の固定手段はネジに限るものではない。また、グリップ台15の上部には、略L字形状のグリップ12が一体形成されている。ここで、グリップ12の形状は、これに限らず、例えば略コ字形状などとしてもよい。ウエイト11の直径は、図5(a)及び図5(c)に示すように、パネル17の短手方向の幅と同等程度とするのが好適である。
ウエイト11とグリップ台15とグリップ12に用いられる素材としては、木材又は合成樹脂又は金属等を用いるのが好適である。但し、図4では、ウエイト11の内部は空洞ではなく、重鎮された状態を示しているが、滑走遊戯具10の全体の重みが約2kgから3kg程度になるように調整されていれば、ウエイト11の内部に空洞があってもよい。
ウエイト11は、図4に示すように、ウエイト位置調節機構によりパネル17と連結されている。これにより、図5(b)に示すように、ウエイト11の位置を前後に調節することが可能となる。ウエイト11の位置の調節は、滑走遊戯具10を遊戯者が操作する上での難易性を変化させることができる。例えば、ウエイト11を前方に位置させるように調整すると、滑走時の直進性が向上すると想定される。また、ウエイト11を後方に位置させると、滑走時にパネル17の前端17cにぶれが生じることが想定される。
次に、本考案の一態様である滑走遊戯具の遊戯方法の例について説明する。図6から図8は、本考案の一態様である滑走遊戯具の様々な遊戯方法を示す上方から見た模式図である。図6は、第1の遊戯方法を、図7は、第2の遊戯方法を、図8は、第3の遊戯方法をそれぞれ示している。
(1)第1の遊戯方法
図6に示すように、略平滑状にならされた雪面上に、進入禁止ライン20を円形状に設け、さらに、進入禁止ライン20の内周の中心部に、大小の複数の同心円を個組み合わせて構成されたターゲットサークル30を設ける。遊戯者は、進入禁止ライン20の外周から、ターゲットサークル30の中心部に向けて滑走遊戯具10を投入して滑走させる。ターゲットサークル30には、滑走遊戯具10が止まった場所によって遊戯者に得点を与えるように、それぞれの円に予め点数が割り当てられている。例えば、ターゲットサークル30の中心部により近い円にはより高い得点を割り当てるようにする。ここで、進入禁止ライン20は、ターゲットサークル30の同心円であり、ターゲットサークル30の外周から約10から15メートル程度距離をもって設置されるのが好適である。
遊戯者は、複数人あるいは複数人を一つの団体とした複数団体の間で得点を競い合うようにするとよい。
(2)第2の遊戯方法
図7に示すように、略平滑状にならされた雪面上に、進入禁止ライン40を方形状に設け、さらに、進入禁止ライン20の内周の中心部に、前述の予め点数が割り当てられたターゲットサークル30を設ける。遊戯者は、進入禁止ライン40の外周の対向する側又は一方の側から、ターゲットサークル30の中心部に向けて滑走遊戯具10を投入し滑走させる。前述と同様に、滑走遊戯具10が止まった場所によって遊戯者に得点を与えるようにする。ここで、進入禁止ライン40は、ターゲットサークル30の中心部から等距離の対向面を有する方形状とし、ターゲットサークル30の外周から約10から15メートル程度距離をもって設置されるのが好適である。
遊戯者は、前述と同様に、複数人あるいは複数人を一つの団体とした複数団体の間で得点を競い合うようにするとよい。
(3)第3の遊戯方法
図8に示すように、略平滑状にならされた雪面上に、進入禁止ライン50を直線状に設ける。遊戯者は、進入禁止ライン50から滑走遊戯具10を投入し滑走させ、一投の最長滑走距離51を競う。
遊戯者は、前述と同様に、複数人あるいは複数人を一つの団体とした複数団体の間で得点を競い合うようにするとよい。
本考案の滑走遊戯具10を滑走させる遊戯場とする場所は、例えば、学校のグラウンド、役場や農協などに併設されている駐車場や広場を利用するのが好適である。遊戯場とする場所の積雪を除雪し、地面に対して雪面がすれすれの厚さになるように、略平滑状にならす。但し、厚雪状態であれば、雪面上に多少の凹凸があってもよい。
進入禁止ライン20、40、50は、例えば、図6に示すように、略平滑状の雪面上に、紐状部材をコ字形状の留め具21で押し付け固定することで設置されるのが好適である。また、進入禁止ライン20、40、50は、雪面上に紐が有する幅の溝を形成し、形成された溝に紐状部材を埋設してコ字形状の留め具21で押し付け固定することで設置されてもよい。このような好適な進入禁ライン20、40、50と滑走遊戯具10とを組み合わせた遊戯用セットもまた本考案に係るものである。また、進入禁止ライン20、40、50は、カラーマーカースプレーなどを使用して雪面上に直接描いてもよい。
前述の第1の遊戯方法及び第2の遊戯方法のターゲットサークル30は、滑走遊戯具10の滑走の邪魔にならないようにカラーマーカースプレーなどを使用して描いくのが好適である。また、前述の進入禁止ライン20、40、50と同様に、雪面上に紐状部材をコ字形状の留め具21で押し付け固定することで設置されるたり、雪面上に紐が有する幅の溝を形成し、形成された溝に紐状部材を埋設してコ字形状の留め具21で押し付け固定することで設置されてもよい。
本考案の滑走遊戯具及びその遊戯用セットによれば、特別な施設は必要としないので、雪面上であれば容易に遊戯場を設置することを可能とする。また、遊戯者はグリップ12を支持して、ボーリングのように略平滑状の雪面上を滑らせるようにして投入すればよく、公知のカーリングの様なスイパーは必要としないので、冬場の屋外の雪面上で老人や子供を問わず誰でも手軽に楽しむことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一態様である滑走遊戯具の実施形態の一構成例を説明する斜視図である。
【図2】本考案の一態様である滑走遊戯具の実施形態の一構成例を説明する平面図である。
【図3】本考案の一態様である滑走遊戯具の実施形態の一構成例を説明する底面図である。
【図4】本考案の一態様である滑走遊戯具の実施形態の一構成例を説明する図2のA−A線断面図である。
【図5】本考案の一態様である滑走遊戯具の実施形態の一構成例を説明する図である。(a)は左側面図示している。(b)は正面図を示している。(c)は右側面図を示している。
【図6】本考案の一態様である滑走遊戯具の第1の遊戯方法を示す上方から見た模式図である。
【図7】本考案の一態様である滑走遊戯具の第2の遊戯方法を示す上方から見た模式図である。
【図8】本考案の一態様である滑走遊戯具の第3の遊戯方法を示す上方から見た模式図である。
【符号の説明】
10 滑走遊戯具
11 ウエイト
12 グリップ
13 上部
14 下部
15 グリップ台
16a、16b 固定ネジ
17 パネル
18 ランナー
19 ネジ孔
20、40、50 進入禁止ライン
21 留め具
30 ターゲットサークル
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
 
【図6】
 
【図7】
 
【図8】
 
【連絡先】
笠井 政彦
TEL0165-37-2347