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【発明の名称】虫付け装置
【出願人】
【識別番号】503360001
【氏名又は名称】高田 節子
【住所又は居所】広島県福山市山手町1091番地の2
【発明者】
【氏名】高田 繁一
【住所又は居所】広島県福山市山手町1091番地の2
【要約】
【課題】
誰でも簡単にそして確実に釣針に餌となるゴカイやミミズ等の虫を適切な形で取付けることができる虫付け装置を提供することである。
【解決手段】
虫の直径に略等しいトンネルの一端から虫を導入して拘束し、虫を押出し具で他端部開口まで送り釣針に貫通させる。また一端から入れる代わりに、トンネルの側面に設けた開口から虫を導入し、次いで側面の開口を蓋でふさぎ、虫を押出し具で端部開口まで送り釣針に通す。前記いずれの装置においても、トンネルの虫を送り出す側の端部開口に釣針の先端を予め虫端部に対向させる姿勢に保持するにおいて、釣針の先端を保持しておく保持ノズルとその釣針のハリスを保持するハリス保持具を有することを特徴とする虫付け装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
虫の直径に略等しいトンネルの一端から虫を導入して拘束し、虫を押出し具で他端部開口まで送り、釣針に貫通させることを特徴とする虫付け装置。
【請求項2】
虫の直径に略等しいトンネルの側面に設けた開口から虫を導入し、次いで側面の開口を蓋でふさぎ、虫を押出し具で端部開口まで送り釣針に通すことを特徴とする虫付け装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、トンネルの虫を送り出す側の端部開口に釣針の先端を予め虫端部に対向させる姿勢に保持するにおいて、釣針の先端を保持しておく保持ノズルとその釣針のハリスを保持するハリス保持具を有することを特徴とする虫付け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、釣針へ餌となるゴカイやミミズ等の虫の取付けを容易に行うことのできる釣用具に関するものである。
【背景技術】
従来の釣針への虫付け具は、細長い針状のパイプで虫をいったんはつらぬき通さなければならなかった。したがって釣針に取付ける以前の段階であばれる虫に細長い針状のパイプをつらぬき通すという困難な作業が必要であった。それゆえ、細く小さいサイズのすぐにちぎれるゴカイ等の虫には使えなかった。そして細長い針状のパイプによって虫がすぐに弱ってしまっていた。また細長い針状のパイプは使い方を誤ればケガの恐れもあった。(例えば、実用新案文献1参照)。
さらに、モーターで回るベルトで虫を挟持して送り出し全自動で虫を釣針に取付けるものもあるが、あばれたり伸びたり縮んだりする虫を確実に釣針に適切な形で取付けるには複雑で高度な制御を必要とし、実用性に欠ける。また、虫が針がかりする際には血や体液を多く出すため、器具は水洗い等で常に清潔に保つ必要がある。しかし細かな部品一つ一つやモーターなどの電気部品を手軽に水洗い等はできない。(例えば、実用新案文献2参照)。
【実用新案文献1】
実開平06−057174号公報(第1−8頁、第8図)
【実用新案文献2】
実開平01−063381号公報(第1−11頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、あばれる虫を容易に釣針へ取付けできる状態に拘束できないことである。そして小さく細いサイズの虫にはまったく対応できなかった。また、釣針に確実かつ適切な形で取付けできず、器具が虫の血や体液で汚れた場合に、容易に水洗いができないという問題があった。
本発明の目的は前記欠点に鑑み、虫を簡単に安全に釣針に取付けられる状態に拘束し案内して、確実に適切な形で釣針に取付けられるようにする。そして器具は容易に水洗いできることで常に清潔に保つことができる虫付け装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為に虫の直径に略等しいトンネルの一端から虫を導入して拘束し、虫を押出し具で他端部開口まで送り釣針に貫通させる。
また一端から入れる代わりに、トンネルの側面に設けた開口から虫を導入し、次いで側面の開口を蓋でふさぎ、虫を押出し具で端部開口まで送り釣針に通す。
上記いずれの装置においても、トンネルの虫を送り出す側の端部開口に釣針の先端を予め虫端部に対向させる姿勢に保持するにおいて、釣針の先端を保持しておく保持ノズルとその釣針のハリスを保持するためのハリス保持具を備えることによって容易に虫を釣針に通すことができる。
【発明の効果】
釣餌となるゴカイやミミズ等の虫はトンネルによって一直線に拘束され案内されるので、針付けされやすくなる。またトンネルの出口に釣針の先端を釣餌に対向させて保持するので、誰でも簡単、確実に虫を適切な形で、釣針へ取付けることができる。また本発明の虫付け装置は水で丸洗いすることにより常に清潔に保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例1】
図1は、請求項1に関わる、本発明の第一の実施の形態である端部送り込み式虫付け装置の主体部断面図である。図3はすべての実施例に共通する保持ノズルの説明図である。図1において、1はトンネル、2はラッパ状入り口、3は保持ノズル、4はハリス保持具である。6は虫であり、7は釣針、8はハリス、9は押出し具である。
図1において、虫6をラッパ状入り口2より導入する。すると狭い所を好む虫6の習性によってみずからトンネル1内に潜り込む。次に保持ノズル3の孔に釣針7の先端を差し込みハリス8をハリス保持具4に保持することによって釣針7を保持する。そして、押出し具9をラッパ状入り口2から入れて虫6を釣針7へと押出すと図3のように釣針7に虫6が取付けられる。
【実施例2】
図2は、請求項2に関わる、本発明の第二の実施の形態である側面開口導入式虫付け装置の主体部断面図である。図2において、1はトンネル、5は開口でありトンネル1への入り口である。10は蓋、3は保持ノズル、4はハリス保持具である。6は虫、7は釣針、8はハリス、9は押出し具である。
図2において、虫6をトンネル1の側面の開口5から導入する。開口5は虫6と同じ位に細長いので虫6全体を一時にトンネル1内に入れ込むことができる。したがって時間のロスがなく迅速に行うことができる。次に蓋10を閉める。蓋10を閉じた状態では、蓋10の底面がトンネル1の内面を構成することが望ましい。又、開口5を塞ぐ方法としては、扉や栓でもおこなうことができ、扉や栓も閉じた状態がトンネル1の内面を構成することが望ましい。そして保持ノズル3の孔に釣針7の先端を差し込みハリス8をハリス保持具4に保持することによって釣針7を保持する。後は、押出し具9をトンネル1の端部から入れて虫6を釣針7へと押出すと図3のように釣針7に虫6が取付けられる。
図3は請求項3に関わる、すべての実施例に共通する保持ノズルの説明図である。保持ノズル3の先端の孔の大きさはトンネル1の直径の2分の1程度とする。この先端の孔に釣針7の先端を差し込みハリス8を軽く引っ張ってハリス保持具4で保持する。このように釣針7の姿勢と位置の保持がハリス8によってなされることにより、釣針7の種類や形や大きさを選ぶことなく行え、ハリス8をひっぱって保持すればよく、釣針7自体に触る必要もないので安全で不器用な人でも扱える。また釣針7先端部の湾曲内面と保持ノズル3が小さな接触圧で位置と姿勢が保持される。そして釣針7の先端はトンネル1の内壁から離れるのでトンネル1奥より対向して出てくる虫6の端部に必ず突き刺さることになり、確実に虫6を釣針7へ取付けることができる。そして虫6が押出し具9によって押出され釣針7に刺さり、更に押出されて保持ノズル3の内部に充満すると、虫6の圧力によって釣針7先端が保持ノズル3から浮き上がって虫6の体が通過する間隙ができる。そこを虫6は通り、釣針7に沿って出ていく。このようにして虫6は釣針7に取付けられる。
ここで虫6の取付けを円滑に行うには、保持ノズル3の孔の大きさが重要である。保持ノズル3の孔の径が大きすぎると、虫6は釣針7にかからずに出ていってしまうことがあり、逆に保持ノズル3の孔の径が小さすぎると虫6が出て行くのに押出し圧が高くなり、その圧力で虫6の体が潰れてしまう。さらに、ハリス保持具4から釣針7先端の間のハリス8と釣針7の弾性引張り抵抗力と押出される虫6の圧力とのバランスが重要である。この調整は虫6や釣針7の条件に合わせてハリス8の緊張度合を選ぶことによって達成できる。
【実施例3】
図4は本発明の第三の実施の形態を示す斜視図である。図において、1はトンネル、12は虫乗せ台、5は開口でありトンネル1への入り口である。10は蓋、3は保持ノズル、4はハリス保持具である。6は虫、7は釣針、8はハリス、9は押出し具、14は押出し具挿入口である。
図4において、蓋10はトンネル1への入り口である開口5の蓋である。そして開口5は虫乗せ台12の窪みの底に設けられている。虫6はまず虫乗せ台12に置かれ指で押し込むようにして開口5に入れ込まれる。すると狭い所を好む虫6の習性によってみずからトンネル1へと潜り込んでいく。そして蓋10を閉める。次に保持ノズル3の先端の孔に釣針7の先端を差し込みハリス8をハリス保持具4に保持することによって釣針7を保持する。そして、押出し具9を押出し具挿入口14から入れて虫6を釣針7へと押出すと図3のように釣針7に虫6が取付けられる。
【実施例4】
図5は、本発明の第四の実施の形態を示す斜視図である。図6は本発明の第四の実施の形態の実施例主体部断面図であり、図7は本発明の第四の実施の形態の回転蓋側面図である。図5,6及び7において、1はトンネル、11は回転蓋でありトンネル1への入り口である開口5の蓋である。そして開口5は虫乗せ台12の窪みの底に設けられている。トンネル1は虫乗せ台12の部分から押込み側端部までの間の直径を大きくして、回転蓋11を挿脱可能な構造としてある。13はノブ、3は保持ノズル、4はハリス保持具である。6は虫、7は釣針、8はハリス、9は押出し具、14は押出し具挿入口である。
図5において、虫6はまず虫乗せ台12に置かれ指で押し込むようにして開口5に入れ込まれる。すると狭い所を好む虫6の習性によってみずからトンネル1へと潜り込んでいく。そして回転蓋11のノブ13を回して閉める。実施例3の蓋10で開口5を塞ぐ方式よりも迅速容易に塞ぐことができ、蓋が装置内に組み込まれているので紛失の心配がない。そして図7のように回転蓋11は抜き出し可能である。そうすることで水洗いができ常に清潔に保つことができる。次に保持ノズル3の先端の孔に釣針7の先端を差し込み、前記実施例3と同様に操作すると図6の本発明の第四の実施の形態の実施例主体部断面図のように釣針7に虫6が取付けられる。
図8と図9は、図6のA−A断面図である。図において、5は開口、6は虫、11は回転蓋、12は虫乗せ台である。回転蓋11の内径はトンネル1の内径と同じである。
図8と図9において、トンネル1の大径部分と回転蓋11は、わずかの遊隙をもってはめ込まれている。図8は虫6が虫乗せ台12に乗せられ回転蓋11内へと入れ込まれている状況を示している。そして、回転蓋11を180°回転させて虫6をトンネル1内に閉じ込めている状況を示すのが図9である。このように回転蓋11によって一瞬にして虫6をトンネル1内に閉じ込めてしまうことができるのがこの本発明の第四の実施の形態の虫付け装置の最大の特徴である。そして前記実施例3と同様に操作すると図6の本発明の第四の実施の形態の実施例主体部断面図のように釣針7に虫6が取付けられる。
本発明の第四の実施の形態の虫付け装置においては、虫6を押出し具9によって押出すのは、図7の回転蓋11が図9のように虫6を閉じ込めた後に行われるが、この時回転蓋11の断面の厚みは薄ければ薄いほどよく、回転蓋11の開口5とトンネル1の大径部分との段差が小さいほど虫6を傷めずにスムーズに押出すことができる。したがって、回転蓋11の開口5とトンネル1の大径部分との段差がない構造とするのが最も望ましい。
すべての実施例において、ハリス保持具4はハリスを弱い引張り力で保持できればよく、ワンタッチで操作できるクリップや留め金、洗濯バサミなどで保持することができる。
すべての実施例において、押出し具9はその先がトンネル1の内径に略等しく、トンネル1との間でほとんど間隙なく虫6を押出す必要がある。間隙があれば虫6に圧力をかけたとき均等に圧力がかからずに虫6の体を壊すことになる。また圧力のかけ方も重要であり、押出しを圧縮空気や水でおこなったり、機械化、自動化するには高度な制御が必要となる。
すべての実施例において、虫付け装置の全体又は一部分を透明な材料で作れば、中の虫6の状態が見えていっそう便利であり、水洗いの時には汚れの落ち具合もよくわかる。
更に、本虫付け装置は手に手袋をはめた状態でも扱うことができる。
そして、実施例3と実施例4においては、虫乗せ台12の窪みの広さや深さや形を変えることで、虫6を直接手で触れることなく、ピンセット等でも虫6を開口5に入れ込むことができる。
さらには、すべての実施例において、虫6を導入し案内するための導入路や導入装置を開口5の上、もしくはラッパ状入り口2に設ければ、虫6を乗せるだけで虫6はみずからトンネル1へ潜り込むので、虫6を触るのが苦手な人、不器用な人、釣の初心者、視力の弱い人、更に子供達でも楽しく安全に使用することができる。釣好きな人でも、船上での揺れる環境のもとでは非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す主体部断面図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態を示す主体部断面図である。
【図3】本発明の保持ノズルの実施の形態を示す主体部断面図である。
【図4】本発明の第三の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第四の実施の形態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第四の実施の形態の実施例主体部断面図である。
【図7】本発明の第四の実施の形態の回転蓋の側面図である。
【図8】本発明の第四の実施の形態のA−A断面図である。
【図9】本発明の第四の実施の形態のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 トンネル、2 ラッパ状入り口、3 保持ノズル、4 ハリス保持具、
5 開口、6 虫、7 釣針、8 ハリス、9 押出し具、10 蓋、
11 回転蓋、12 虫乗せ台、13 ノブ、14 押出し具挿入口
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】【図9】