スポーツ・娯楽
【発明の名称】素振り用練習器
【出願人】
【識別番号】518275420
【氏名又は名称】林 紘司
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区池園町2丁目65番地
【代理人】
【識別番号】100186417
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 正
【発明者】
【氏名】林 紘司
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区池園町2丁目65番地
【要約】
【課題】球技を行う者がボールを打つために使用する棒状の道具について、その道具がテークバックされた状態からボールに向けて振り出されたときの振り出し動作の適切な軌道を体得することができる素振り用練習器を提供すること。
【解決手段】素振り用練習器1は、軸線2aの方向に沿って延びるシャフト部2と、シャフト部2の基端側に設けられ、使用者Mが把握するグリップ部3と、シャフト部2に軸線2aの方向に沿って移動可能に設けられた第一移動部材4と、シャフト部2に第一移動部材4よりシャフト部2の基端側に配置され、軸線2aの方向に沿って移動可能に設けられた第二移動部材5と、を備えている。第一移動部材4の重さは、第二移動部材5の重さ以上となるように設定されている。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸線の方向に沿って延びる棒状に設けられたシャフト部と、
前記シャフト部の基端部に設けられ、使用者が把握するグリップ部と、
前記シャフト部に配置され、前記軸線の方向に沿って移動可能に設けられた第一移動部材と、
前記シャフト部に前記第一移動部材より前記シャフト部の基端側に配置され、前記軸線の方向に沿って移動可能に設けられた第二移動部材と、
前記シャフト部に前記第一移動部材および前記第二移動部材より前記シャフト部の先端側に配置され、前記第一移動部材および前記第二移動部材の前記シャフト部の先端側への移動を規制する第一ストッパ部と、
前記シャフト部に前記第一移動部材および前記第二移動部材より前記シャフト部の基端側に配置され、前記第一移動部材および前記第二移動部材の前記シャフト部の基端側への移動を規制する第二ストッパ部と、を備え、
前記第一移動部材の重さは、前記第二移動部材の重さ以上となるように設定されている素振り用練習器。
【請求項2】
前記第一移動部材および前記第二移動部材は、円筒状に形成されている請求項1に記載の素振り用練習器。
【請求項3】
前記第一移動部材および前記第二移動部材は、断面多角形状の筒状に形成されている請求項1に記載の素振り用練習器。
【請求項4】
前記第一移動部材および前記第二移動部材の少なくとも一方は、前記使用者によって素振りが行われた場合、空気を導入して音を発生させる音発生部を備えている請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の素振り用練習器。
【請求項5】
使用者が球技を行う際に実際にボールを打つ道具であって軸線の方向に沿って延びるシャフト部を有する棒状の道具に対して、着脱可能に設けられた素振り用練習器であって、
前記シャフト部に着脱可能に設けられ、かつ、前記軸線の方向に沿って移動可能に設けられた第一移動部材と、
前記シャフト部に前記第一移動部材より前記シャフト部の基端側に着脱可能に設けられ、かつ、前記軸線の方向に沿って移動可能に設けられた第二移動部材と、
前記シャフト部に前記第一移動部材および前記第二移動部材より前記シャフト部の先端側に着脱可能に設けられ、前記第一移動部材および前記第二移動部材の前記シャフト部の先端側への移動を規制する第一ストッパ部と、
前記シャフト部に前記第一移動部材および前記第二移動部材より前記シャフト部の基端側に着脱可能に設けられ、前記第一移動部材および前記第二移動部材の前記シャフト部の基端側への移動を規制する第二ストッパ部と、を備え、
前記第一移動部材の重さは、前記第二移動部材の重さ以上となるように設定されている素振り用練習器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、素振り用練習器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ゴルフのクラブの素振り練習をするためのゴルフスイング練習具(素振り用練習器)が開示されている。この素振り用練習器は、特許文献1の図1に示すように、シャフト、シャフトの軸線方向に沿って移動するインパクト分銅およびテークバック
分銅、使用者が素振りをしていない場合に各分銅をグリップ側に磁力によって保持するベース部、並びに、使用者が素振りをした場合に各分銅の移動を規制する疑似ヘッドを備えている。また、シャフトに対するベース部の位置は、調整可能に設けられている。
【0003】
ゴルフのスイングは、クラブが後方に引き上げられるテークバック動作から始まり、クラブがテークバックされた状態から切り返えされ、ボールに向けて振り出される振り出し動作、クラブのヘッドがボールに当たるインパクト動作、そして、クラブが振り抜かれるフォロースルー動作の順に構成される。クラブがインパクト動作に入ったときにインパクト分銅が、遠心力によってベース部から離れて移動を開始し、インパクト分銅と疑似ヘッドとが衝突して音が発生する。使用者は、この音がインパクトの位置にて発生すれば、正しい打ち方であると認識できる。ここで、スイングのスピードに応じて、インパクト分銅に作用する遠心力が変化する。このため、使用者は、自身のスイングのスピードに合わせてベース部の位置を調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】 特開2001−9077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ゴルフや野球などの球技におけるボールを打つ道具であるクラブやバットなどにおけるスイングの適切な軌道の体得は、球技を行う者が所望するところである。しかしながら、特許文献1の素振り用練習器においては、インパクト動作が適切であるか否かを判断することができるが、クラブなどの道具が、テークバックされた状態からボールに向けて振り出されたときの振り出し動作の軌道が適切であるか否かを判断することが困難である。
【0006】
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、球技を行う者がボールを打つために使用する棒状の道具について、その道具がテークバックされた状態からボールに向けて振り出されたときの振り出し動作の適切な軌道を体得することができる素振り用練習器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る素振り用練習器は、軸線の方向に沿って延びる棒状に設けられたシャフト部と、シャフト部の基端部に設けられ、使用者が把握するグリップ部と、シャフト部に配置され、軸線の方向に沿って移動可能に設けられた第一移動部材と、シャフト部に第一移動部材よりシャフト部の基端側に配置され、軸線の方向に沿って移動可能に設けられた第二移動部材と、シャフト部に第一移動部材および第二移動部材よりシャフト部の先端側に配置され、第一移動部材および第二移動部材のシャフト部の先端側への移動を規制する第一ストッパ部と、シャフト部に第一移動部材および第二移動部材よりシャフト部の基端側に配置され、第一移動部材および第二移動部材のシャフト部の基端側への移動を規制する第二ストッパ部と、を備え、第一移動部材の重さは、第二移動部材の重さ以上となるように設定されている。
【0008】
また、請求項5に係る素振り用練習器は、使用者が球技を行う際に実際にボールを打つ道具であって軸線の方向に沿って延びるシャフト部を有する棒状の道具に対して、着脱可能に設けられた素振り用練習器であって、シャフト部に着脱可能に設けられ、かつ、軸線の方向に沿って移動可能に設けられた第一移動部材と、シャフト部に第一移動部材よりシャフト部の基端側に着脱可能に設けられ、かつ、軸線の方向に沿って移動可能に設けられた第二移動部材と、シャフト部に第一移動部材および第二移動部材よりシャフト部の先端側に着脱可能に設けられ、第一移動部材および第二移動部材のシャフト部の先端側への移
動を規制する第一ストッパ部と、シャフト部に第一移動部材および第二移動部材よりシャフト部の基端側に着脱可能に設けられ、第一移動部材および第二移動部材のシャフト部の基端側への移動を規制する第二ストッパ部と、を備え、第一移動部材の重さは、第二移動部材の重さ以上となるように設定されている。
【発明の効果】
【0009】
球技におけるボールを打つ棒状の道具のスイングは、使用者が道具の基端部を握って、道具が後方に引き上げられるテークバック動作から始まり、道具がテークバックされた状態から切り返えされて、ボールに向けて振り出される振り出し動作、道具の先端部(ヘッド)がボールに当たるインパクト動作、そして、クラブが振り抜かれるフォロースルー動作の順に構成される。振り出し動作は、道具が、道具の基端側から、およそ道具の軸線の方向に沿って振り出された場合に適切な軌道となる。
【0010】
これに対して、請求項1の素振り用練習器によれば、素振り用練習器を用いて素振りが行われたときにおいて、振り出し動作の軌道が適切である場合、第一移動部材および第二移動部材より先にシャフト部が、基端側からおよそ軸線の方向に沿って移動するため、第一移動部材および第二移動部材がおよそ同時に、シャフト部の基端側から先端側に、シャフト部に対して相対的に移動する。そして、第一移動部材と第一ストッパ部との衝突と、第一移動部材と第二移動部材との衝突とがおよそ同時に発生し、それぞれの衝突音がおよそ同時に発生する。
【0011】
一方、振り出し動作の軌道が適切でない場合、例えば、振り出し動作において素振り用練習器がシャフト部の基端側を中心に回転する場合、第一移動部材および第二移動部材に作用する遠心力によって、まず第一移動部材のみがシャフト部の基端側から先端側に移動し、これに遅れて第二移動部材がシャフト部の基端側から先端側に移動する。このため、振り出し動作の軌道が適切である場合に比べて、第一移動部材と第一ストッパ部との衝突音の発生時と、第一移動部材と第二移動部材との衝突音の発生時との間の時間が長くなる。したがって、素振り用練習器の使用者は、これらの衝突音によって、振り出し動作の軌道が適切であるか否かを判断することができる。
【0012】
また、仮に、第一移動部材の重さが第二移動部材の重さより小さく設定されている場合、振り出し動作の軌道が適切である場合においても、第一移動部材が第二移動部材より先に移動を開始することが考えられる。これに対して、本発明の素振り用練習器は、第一移動部材の重さが第二移動部材の重さ以上となるように設定されているため、振り出し動作の軌道が適切である場合において、第一移動部材が第二移動部材より先に移動することを抑制することができる。よって、素振り用練習器の使用者は、振り出し動作の軌道が適切であるか否かを、確実に判断することができる。したがって、素振り用練習器の使用者は、ボールを打つために使用する棒状の道具について、その道具がテークバックされた状態からボールに向けて振り出されたときの振り出し動作の適切な軌道を体得することができる。
【0013】
また、請求項5の素振り用練習器によれば、使用者は、球技を行う際に実際に使用している道具に素振り用練習器を取り付けて素振りを行うことにより、上述した請求項1の素振り用練習器の効果と同様に、その道具がテークバックされた状態からボールに向けて振り出されたときの振り出し動作の適切な軌道を体得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第一実施形態に係る素振り用練習器の軸方向断面図である。
【図2】図1に示すII-II線に沿った素振り用練習器の断面図である。
【図3A】ゴルフのクラブのスイングにおいて、テークバックされた状態を示す図である

【図3B】ゴルフのクラブのスイングにおいて、テークバックされた状態からクラブが振り出された状態を示す図である。
【図3C】ゴルフのクラブのスイングにおいて、インパクトの状態を示す図である。
【図3D】ゴルフのクラブのスイングにおいて、フォロースルーの状態を示す図である。
【図4】スイングの軌道が適切である場合において、第一移動部材および第二移動部材がシャフト部の先端側へ向けて移動している状態を示す図である。
【図5】スイングの軌道が適切である場合において、第一移動部材および第二移動部材が衝突した状態を示す図である。
【図6】スイングの軌道が適切でない場合において、第一移動部材が第二移動部材より先にシャフト部の先端側に向けて移動している状態を示す図である。
【図7】本発明の第一実施形態の第一変形例に係る第一移動部材の断面図である。
【図8】本発明の第一実施形態の第二変形例に係る第一移動部材の断面図である。
【図9】本発明の第一実施形態の第三変形例に係る第一移動部材の断面図である。
【図10】本発明の第二実施形態に係る素振り用練習器の概要図である。
【図11】図10に示す第一移動部材の断面図である。
【図12】図10に示す第一ストッパ部の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態に係る素振り用練習器1について図面を参照しながら説明する。素振り用練習器1は、ゴルフや野球などの球技におけるボールを打つ道具であるクラブやバットなどにおいて、スイングの適切な軌道を体得するためのものである。素振り用練習器1は、使用者Mが素振りを行う場合に、ボールを打つ道具の代わりに用いられる。
【0016】
素振り用練習器1は、図1に示すように、シャフト部2、グリップ部3、第一移動部材4、第二移動部材5、第一ストッパ部6および第二ストッパ部7を備えている。
【0017】
シャフト部2は、軸線2aの方向に沿って延びる棒状に設けられたものである。シャフト部2は、円柱状に設けられている。シャフト部2は、例えばステンレス鋼によって設けられている。シャフト部2の基端は、シャフト部2における図1の左側の端である。一方、シャフト部2の先端は、シャフト部2における図1の右側の端である。
【0018】
グリップ部3は、シャフト部2の基端部に設けられ、使用者Mが把握するものである。グリップ部3は、ゴム等の弾性体を用いて設けられ、シャフト部2の基端部の外周面に固定されている。
【0019】
第一移動部材4は、シャフト部2に配置され、軸線2aの方向に沿って移動可能に設けられたものである。第一移動部材4は、図1および図2に示すように、内径をシャフト部2の外径より大きくなるように設定された円筒状に設けられている。
【0020】
第一移動部材4は、シャフト部2を内側に位置させるように配置されている。第一移動部材4は、例えば熱可塑性樹脂や木材、ウレタンフォーム、紙などを用いて形成されている。
【0021】
第二移動部材5は、シャフト部2に配置され、軸線2aの方向に沿って移動可能に設けられたものである。第二移動部材5は、内径をシャフト部2の外径より大きくなるように設定された円筒状に設けられている。第二移動部材5は、第一移動部材4と同形状に設けられている。
【0022】
第二移動部材5は、シャフト部2を内側に位置させるように配置されている。第二移動部材5は、シャフト部2に第一移動部材4よりシャフト部2の基端側に配置されている。第二移動部材5は、例えば熱可塑性樹脂や木材、ウレタンフォーム、紙などを用いて形成されている。第二移動部材5は、第一移動部材4と同材料にて設けられている。
【0023】
また、第一移動部材4の重さは、第二移動部材5の重さ以上となるように設定されている。本第一実施形態においては、第一移動部材4の重さと第二移動部材5の重さとが、同じとなるように設定されている。
【0024】
第一ストッパ部6は、シャフト部2に第一移動部材4および第二移動部材5よりシャフト部2の先端側に配置され、第一移動部材4および第二移動部材5のシャフト部2の先端側への移動を規制するものである。第一ストッパ部6は、外径を移動部材4,5の外径より大きく設定された円板状に形成されている。第一ストッパ部6は、例えば、熱可塑性樹脂にて設けられている。第一ストッパ部6は、シャフト部2の先端部に固定されている。
【0025】
第二ストッパ部7は、シャフト部2に第一移動部材4および第二移動部材5よりシャフト部2の基端側に配置され、第一移動部材4および第二移動部材5のシャフト部2の基端側への移動を規制するものである。第二ストッパ部7は、外径を移動部材4,5の外径より大きく設定された円板状に形成されている。第二ストッパ部7は、グリップ部3と第二移動部材5との間にて、シャフト部2の基端側の面とグリップ部3とが接触するように固定されている。第二ストッパ部7は、第一ストッパ部6と同形状および同材料にて設けられている。
【0026】
次に、使用者Mがゴルフのスイングの適切な軌道を体得するために、使用者Mが素振り用練習器1を用いて素振りを行った場合における素振り用練習器1の動作について説明する。はじめに、ゴルフのクラブCを用いたスイングについて、図3A乃至図3Dを用いて説明する。
【0027】
ゴルフのスイングは、クラブCを後方に引き上げるテークバック動作から始まる。そして、テークバックが完了した状態(図3A参照)からクラブCが切り返され、クラブCがボールBに向けて振り出される(図3B参照)。クラブCがテークバックされた状態からボールBに向けて振り出されたときの振り出し動作は、クラブCの基端側から、クラブCのおよそシャフト部SHの軸線の方向に沿って振り出された場合に適切な軌道となる。
【0028】
続けて、ゴルフのスイングは、クラブCのヘッド部HがボールBに当たるインパクト動作(図3C参照)、クラブCが振り抜かれるフォロースルー動作(図3D参照)の順に行われる。なお、使用者Mによるスイングによって、クラブCのヘッド部Hが移動する方向を、スイング方向Sとする。
【0029】
次に、使用者Mが素振り用練習器1を用いて素振りを行った場合における移動部材4,5の動作について図1および図4乃至図6を用いて説明する。使用者は、はじめにテークバック動作を行う。
【0030】
素振り用練習器1がテークバックされた状態においては、素振り用練習器1の基端側が下方を向き、先端側が上方を向いているため、移動部材4,5は、自重にてシャフト部2の基端側に位置する。具体的には、第二移動部材5が第二ストッパ部7に接触し、第一移動部材4が第二移動部材5と接触している(図1参照)。このように、第二ストッパ部7によって移動部材4,5のシャフト部2の基端側への移動が規制される。
【0031】
続けて、振り出し動作が適切な軌道にて行われた場合、素振り用練習器1が、基端側からおよそシャフト部2の軸線2aの方向に沿って振り出される。このとき、第一移動部材4および第二移動部材5より先にシャフト部2が、基端側からおよそ軸線2aの方向に沿って移動するため(図4の矢印Y参照)、第一移動部材4と第二移動部材5とがおよそ同時に、シャフト部2の基端側から先端側に、シャフト部2に対して相対的に移動する(図4参照)。
【0032】
また、このとき、移動部材4,5がシャフト部2によってスイング方向Sに引っ張られる状態になるため、シャフト部2の外周面と移動部材4,5の内周面とがスイング方向Sにて接触する。すなわち、移動部材4,5の内周面とシャフト部2の内周面とが摺動しながら、移動部材4,5が移動する。
【0033】
そして、第一移動部材4が第一ストッパ部6に衝突し、これとおよそ同時に、第二ストッパ部7が第一移動部材4に衝突する(図5参照)。このように、第一ストッパ部6によって移動部材4,5のシャフト部2の先端側への移動が規制される。なお、スイングのスピードが速くなるにしたがって、クラブCの振り出し動作が開始された時点から移動部材4,5が、シャフト部2の先端部にて衝突する時点までの時間が短くなる。
【0034】
振り出し動作に続けて、素振り用練習器1がシャフト部2の基端側を中心に回転して、インパクト動作、フォロースルー動作が行われる。
【0035】
一方、振り出し動作の軌道が適切でない場合、例えば、シャフト部2がおよそ軸線2aの方向に沿って移動せずに、素振り用練習器1がシャフト部2の基端側を中心に回転する場合について説明する。この場合、第一移動部材4および第二移動部材5に作用する遠心力によって、まず第一移動部材4のみがシャフト部2の基端側から先端側に移動し、これに遅れて第二移動部材5がシャフト部2の基端側から先端側に移動する(図6参照)。そして、第一移動部材4が第一ストッパ部6に衝突した後、第二ストッパ部7が第一移動部材4に衝突する。
【0036】
本第一実施形態によれば、素振り用練習器1は、軸線2aの方向に沿って延びる棒状に設けられたシャフト部2と、シャフト部2の基端部に設けられ、使用者Mが把握するグリップ部3と、シャフト部2に配置され、軸線2aの方向に沿って移動可能に設けられた第一移動部材4と、シャフト部2に第一移動部材4よりシャフト部2の基端側に配置され、軸線2aの方向に沿って移動可能に設けられた第二移動部材5と、シャフト部2に第一移動部材4および第二移動部材5よりシャフト部2の先端側に配置され、第一移動部材4および第二移動部材5のシャフト部2の先端側への移動を規制する第一ストッパ部6と、シャフト部2に第一移動部材4および第二移動部材5よりシャフト部2の基端側に配置され、第一移動部材4および第二移動部材5のシャフト部2の基端側への移動を規制する第二ストッパ部7と、を備えている。第一移動部材4の重さは、第二移動部材5の重さ以上となるように設定されている。
【0037】
これによれば、素振り用練習器1を用いて素振りが行われたときにおいて、振り出し動作の軌道が適切である場合、第一移動部材4および第二移動部材5より先にシャフト部2が、基端側からおよそ軸線2aの方向に沿って移動するため、第一移動部材4および第二移動部材5がおよそ同時に、シャフト部2の基端側から先端側に、シャフト部2に対して相対的に移動する。そして、第一移動部材4と第一ストッパ部6との衝突と、第一移動部材4と第二移動部材5との衝突とがおよそ同時に発生し、それぞれの衝突音がおよそ同時に発生する。
【0038】
一方、振り出し動作の軌道が適切でない場合、例えば、振り出し動作において素振り用
練習器1がシャフト部2の基端側を中心に回転する場合、第一移動部材4および第二移動部材5に作用する遠心力によって、まず第一移動部材4のみがシャフト部2の基端側から先端側に移動し、これに遅れて第二移動部材5がシャフト部2の基端側から先端側に移動する。このため、振り出し動作の軌道が適切である場合に比べて、第一移動部材4と第一ストッパ部6との衝突音の発生時と、第一移動部材4と第二移動部材5との衝突音の発生時との間の時間が長くなる。したがって、素振り用練習器1の使用者は、これらの衝突音によって、振り出し動作の軌道が適切であるか否かを判断することができる。
【0039】
また、仮に、第一移動部材4の重さが第二移動部材5の重さより小さく設定されている場合、振り出し動作の軌道が適切である場合においても、第一移動部材4が第二移動部材5より先に移動を開始することが考えられる。これに対して、本発明の素振り用練習器1は、第一移動部材4の重さが第二移動部材5の重さ以上となるように設定されているため、振り出し動作の軌道が適切である場合において、第一移動部材4が第二移動部材5より先に移動することを抑制することができる。よって、素振り用練習器1の使用者は、振り出し動作の軌道が適切であるか否かを、確実に判断することができる。したがって、素振り用練習器1の使用者は、ボールを打つために使用する棒状の道具について、その道具がテークバックされた状態からボールに向けて振り出されたときの振り出し動作の適切な軌道を体得することができる。
【0040】
また、第一移動部材4および第二移動部材5は、円筒状に形成されている。
これによれば、第一移動部材4および第二移動部材5を、比較的簡便に作成することができる。
【0041】
<第一実施形態の第一変形例>
次に、第一実施形態の第一変形例について、主として上述した第一実施形態と異なる部分を、図7を用いて説明する。上述した第一実施形態の移動部材4,5は、断面円筒状に設けられているが、本第一変形例の移動部材14,15においては、断面多角形状の筒状に形成されている。本第一変形例においては、断面凸多角形状の一つである断面三角形状に形成されている。
【0042】
この場合、振り出し動作において、シャフト部12の移動により移動部材14,15がスイング方向Sに引っ張られるため、移動部材14,15の任意の頂点の内側にシャフト部12が位置する。
【0043】
このとき、上述した第一実施形態のように移動部材14,15が円筒状に形成されている場合に比べて、移動部材14,15の周りの空気の流れが乱れる。特に、移動部材14,15におけるスイング方向Sと反対方向側の面において空気の乱れが生じやすい。よって、移動部材14,15が円筒状に形成されている場合に比べて、この空気の流れによって発生する音(スイング音)が大きくなる。
【0044】
また、スイングの速さは、シャフト部12の基端側より先端側の方が速い。よって、スイング音は、移動部材14,15が基端側に位置する場合よりも先端側に位置する場合の方が大きくなる。
【0045】
本第一変形例によれば、第一移動部材14および第二移動部材15は、断面多角形状の筒状に形成されている。
【0046】
これによれば、振り出し動作以降のスイングにおいて、移動部材14,15が円筒状に形成されている場合に比べて、この空気の流れによって発生する音(スイング音)が大きくなる。
【0047】
また、スイングの速さは、シャフト部12の基端側より先端側の方が速いため、スイング音は、移動部材14,15が基端側に位置する場合よりも先端側に位置する場合の方が大きくなる。よって、使用者Mは、スイング音の大きさによって、移動部材14,15が先端側に移動したか否かを判断することができる。これにより、使用者Mは、スイング音が早期に大きくなるように素振り練習することにより、スイングスピード(スイングの速さ)を向上させることができる。
【0048】
<第一実施形態の第二変形例>
次に、第一実施形態の第二変形例について、主として上述した第一変形例と異なる部分を、図8を用いて説明する。本第二変形例の移動部材24,25においては、断面凹多角形状の一つである断面六角形状に形成されている。本第二変形例においても、素振り用練習器1は、上述した第一変形例と同様の効果を有する。
【0049】
<第一実施形態の第三変形例>
次に、第一実施形態の第三変形例について、主として上述した第一実施形態と異なる部分を、図9を用いて説明する。本第三変形例において移動部材34,35は、同一の形状および同一の材料にて設けられているため、以下、第一移動部材34についてのみ説明する。第一移動部材34は、移動ガイド部34aおよび音発生部34bを備えている。移動ガイド部34aと音発生部34bとは、一体的に設けられている。
【0050】
移動ガイド部34aは、第一移動部材34がシャフト部32を軸線32aの方向に沿って移動する場合に、第一移動部材34を案内するものである。移動ガイド部34aは、断面四角形状の筒状に軸線32aの方向に沿って延びるように設けられている。
【0051】
音発生部34bは、使用者Mによって素振りが行われた場合、空気を導入して音を発生させるものである。音発生部34bは、軸線32aに直交する方向(以下、直交方向Vとする。)に沿って延びるように設けられている。音発生部34bは、第一移動部材34の重心が直交方向Vの一方側V1(図9においては右側)に位置するように、直交方向Vにおいて移動ガイド部34aより長くなるように設けられている。音発生部34bは、空気導入部34b1、筒部34b2および空気導出部34b3を備えている。
【0052】
空気導入部34b1は、筒部34b2に空気を導入する流路である。空気導入部34b1は、直交方向Vに沿って延びるとともに、直交方向Vの一方側V1に向かうにしたがって、流路断面積を小さくするように設けられている。空気導入部34b1は、直交方向Vの他方側V2(図9の左側)の方向に向けて開口する第一開口部34b4、および、直交方向Vの一方側V1の方向に向けて開口して筒部34b2に接続する第二開口部34b5を備えている。また、空気導入部34b1は、第二開口部34b5から導出された空気が、後述する尖り部34b6に当たるように設けられている。
【0053】
筒部34b2は、直交方向Vに沿って延びるとともに、直交方向Vの一方側V1に向かうにしたがって、内径を小さくする筒状に設けられたものである。筒部34b2は、直交方向Vの他方側V2に設けられた空気導入部34b1の第二開口部34b5から空気が導入される。第二開口部34b5から導入された空気は、筒部34b2の直交方向Vの一方側V1の第三開口部34b7、および空気導出部34b3から外部に向けて導出される。
【0054】
空気導出部34b3は、筒部34b2から外部に向けて空気を導出する開口部である。空気導出部34b3は、第一移動部材34の周側壁に開口するように設けられている。空気導出部34b3は、直交方向Vの一方側V1に尖り部34b6が設けられている。尖り部34b6は、直交方向Vの他方側V2に向かうにしたがって尖るように設けられている

【0055】
次に、使用者Mが素振り用練習器1を用いて素振りを行った場合における音発生部34bの動作について説明する。使用者Mによって素振りが行われた場合、シャフト部32の移動により第一移動部材34がスイング方向Sに引っ張られるため、シャフト部32の外周面と移動ガイド部34aの内周面とが、第一移動部材34の重心をシャフト部32からスイング方向Sの反対側に位置させるように接触する。
【0056】
このとき、スイング方向Sと直交方向Vがおよそ同じ方向となるため、第一開口部34b4がスイング方向Sに向けて開口する。これにより第一開口部34b4から空気が導入され、空気導入部34b1を介して筒部34b2に空気が導入される。また、空気導入部34b1の第二開口部34b5から尖り部34b6に当たった空気が乱れている。
【0057】
そして、筒部34b2内の空気の圧力が高くなると、第二開口部34b5から導出された空気は、筒部34b2に導入せずに、空気導出部34b3から外部に導出される。これにより、筒部34b2内の空気の圧力が低くなると、第二開口部34b5から導出された空気は、再び筒部34b2内に導入される。これらが繰返されることにより、筒部34b2が共鳴するため、音発生部34bにて音が発生する。
【0058】
また、スイングのスピードは、シャフト部32の基端側より先端側の方が大きい。よって、空気導入部34b1に導入する空気の流量(単位時間あたりの流量)は、シャフト部32の基端側より先端側の方が大きい。したがって、第一移動部材34がシャフト部32の基端側に位置する場合よりも、第一移動部材34がシャフト部32の先端側に位置する場合の方が、音発生部34bから発生する音の大きさが大きくなる。
【0059】
本第三変形例によれば、第一移動部材34および第二移動部材35は、使用者Mによって素振りが行われた場合、空気を導入して音を発生させる音発生部34bを備えている。
【0060】
これによれば、移動部材34,35が音発生部34bを備えていない場合に比べて、スイング音を大きくすることができる。よって、使用者Mは、移動部材34,35が移動したことを簡便に判断することができる。
【0061】
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態に係る素振り用練習器41について図10乃至図12を用いて説明する。本第二実施形態の素振り用練習器41は、使用者Mが球技を行う際に実際にボールを打つ道具に対して、着脱可能に設けられたものである。ボールを打つ道具は、球技がゴルフである場合はクラブに相当し、球技が野球である場合はバットに相当する。以下、ボールを打つ道具がゴルフのクラブCであるとして説明する。
【0062】
ボールを打つ道具であるクラブCは、軸線SHaの方向に沿って延びるシャフト部SHを有する棒状の道具である。道具がクラブCである場合、シャフト部SHは、グリップ部Gとヘッド部Hとを接続する部位に相当する(図10参照)。
【0063】
素振り用練習器41は、図10に示すように、第一移動部材44、第二移動部材45、第一ストッパ部46および第二ストッパ部47を備えている。
【0064】
第一移動部材44は、シャフト部SHに着脱可能に設けられ、かつ、軸線SHaの方向に沿って移動可能に設けられたものである。第一移動部材44は、図11に示すように、内径をシャフト部SHの外径より大きくなるように設定された円筒状に設けられている。第一移動部材44は、例えば熱可塑性樹脂や木材、ゴム、ウレタンフォームを用いて形成
されている。本第二実施形態においては、第一移動部材44は、シャフト部SHに対して滑りの良い材料(例えば熱可塑性樹脂や木材)によって設けられている。
【0065】
第一移動部材44の周側壁には、第一移動部材44の軸線の方向に沿って、両端に亘って延びる開口部44aが設けられている。第一移動部材44に外力が作用していない状態において、開口部44aにおける第一移動部材44の周方向の長さは、シャフト部SHの外径より小さくなるように設定されている。第一移動部材44は、外力によって開口部44aが周方向に広げられるように変形された後、外力が取り除かれた場合に、元の形状に回復する弾性を有するように設けられている。
【0066】
第二移動部材45は、シャフト部SHに第一移動部材44よりシャフト部SHの基端側に着脱可能に設けられ、かつ、軸線SHaの方向に沿って移動可能に設けられたものである。第二移動部材45は、内径をシャフト部SHの外径より大きくなるように設定された円筒状に設けられている。第二移動部材45は、例えば熱可塑性樹脂や木材、ゴム、ウレタンフォームを用いて形成されている。
【0067】
第二移動部材45は、第一移動部材44と同形状および同材料にて設けられ、第一移動部材44と同様の開口部45aを有している。第二移動部材45は、シャフト部SHに第一移動部材44よりシャフト部SHの基端側に配置される。
【0068】
また、第一移動部材44の重さは、第二移動部材45の重さ以上となるように設定されている。本第二実施形態においては、第一移動部材44の重さと第二移動部材45の重さとが、同じとなるように設定されている。
【0069】
移動部材44,45をシャフト部SHに取付ける場合、使用者Mが開口部44a,45aを周方向に広げ、シャフト部SHを、開口部44a,45aを介して移動部材44,45の内側に位置させる。移動部材44,45が有する弾性によって、移動部材44,45の形状が回復することにより、移動部材44,45がシャフト部SHから外れない。
【0070】
一方、移動部材44,45をシャフト部SHから取り外す場合、使用者Mが開口部44a,45aを周方向に広げ、シャフト部SHを、開口部44a,45aを介して移動部材44,45の外側に位置させる。このように、移動部材44,45とシャフト部SHとが着脱可能になっている。
【0071】
第一ストッパ部46は、シャフト部SHに第一移動部材44および第二移動部材45よりシャフト部SHの先端側に着脱可能に設けられ、第一移動部材44および第二移動部材45のシャフト部SHの先端側への移動を規制するものである。第一ストッパ部46は、シャフト部SHにヘッド部Hと第一移動部材44との間に配置される。
【0072】
第一ストッパ部46は、外形状を移動部材44,45の外径より大きくなるように設定された平面視四角形状の板状に形成されている。第一ストッパ部46は、熱可塑性樹脂や木材、ゴム、ウレタンフォームによって形成されている。第一ストッパ部46は、嵌合部46aおよびシャフトガイド部46bを備えている。
【0073】
嵌合部46aは、シャフト部SHが嵌る部位である。嵌合部46aは、内径をシャフト部SHの外径より若干小さくするように設定された貫通穴である。嵌合部46aの周縁には、開口部46a1が設けられている。第一ストッパ部46に外力が作用していない状態において、開口部46a1の周方向の長さは、シャフト部SHの外径より小さくなるように設定されている。
【0074】
シャフトガイド部46bは、嵌合部46aにシャフト部SHを嵌める場合に、シャフト部SHを第一ストッパ部46の外周から嵌合部46aの開口部46a1に案内するものである。第一ストッパ部46は、外力によってシャフトガイド部46bおよび開口部46a1が嵌合部46aの周方向に広げられるように変形された後、外力が取り除かれた場合に、元の形状に回復する弾性を有するように設けられている。
【0075】
第二ストッパ部47は、シャフト部SHに第一移動部材44および第二移動部材45よりシャフト部SHの基端側に着脱可能に設けられ、第一移動部材44および第二移動部材45のシャフト部SHの基端側への移動を規制するものである。第二ストッパ部47は、外形状を移動部材44,45の外径より大きくなるように設定された平面視四角形状の板状に形成されている。第二ストッパ部47は、熱可塑性樹脂や木材、ゴム、ウレタンフォームによって形成されている。
【0076】
第二ストッパ部47は、第一ストッパ部46と同形状および同材料にて設けられ、第一ストッパ部46と同様の嵌合部47aおよびシャフトガイド部47bを有している。第二ストッパ部47は、シャフト部SHに第二移動部材45とグリップ部Gとの間に配置される。
【0077】
各ストッパ部46,47をシャフト部SHに取付ける場合、使用者Mがシャフトガイド部46b,47bおよび開口部46a1,47a1を周方向に広げ、シャフト部SHをシャフトガイド部46bに沿って開口部46a1,47a1に向けて移動させて、嵌合部46a,47aに嵌める。各ストッパ部46,47が有する弾性によって、各ストッパ部46,47がシャフト部SHから外れない。
【0078】
一方、各ストッパ部46,47をシャフト部SHから取り外す場合、使用者Mがシャフトガイド部46bおよび開口部46a1,47a1を周方向に広げ、シャフト部SHを嵌合部からシャフトガイド部46bに沿って移動させて取り外す。このように、各ストッパ部46,47とシャフト部SHとが着脱可能になっている。
【0079】
使用者Mは、球技にて実際に使用する道具を用いて素振り練習する際に、素振り用練習器41(移動部材44,45および各ストッパ部46,47)を道具に取付ける。素振り用練習器41を取り付けた道具にて使用者Mが素振りを行うことにより、移動部材44,45は、上述した第一実施形態の移動部材4,5と同様に動作する。
【0080】
本第二実施形態によれば、素振り用練習器41は、使用者Mが球技を行う際に実際にボールを打つ道具であって軸線SHaの方向に沿って延びるシャフト部SHを有する棒状の道具に対して、着脱可能に設けられた素振り用練習器である。素振り用練習器41は、シャフト部SHに着脱可能に設けられ、かつ、軸線SHaの方向に沿って移動可能に設けられた第一移動部材44と、シャフト部SHに第一移動部材44よりシャフト部SHの基端側に着脱可能に設けられ、かつ、軸線SHaの方向に沿って移動可能に設けられた第二移動部材45と、シャフト部SHに第一移動部材44および第二移動部材45よりシャフト部SHの先端側に着脱可能に設けられ、第一移動部材44および第二移動部材45のシャフト部SHの先端側への移動を規制する第一ストッパ部46と、シャフト部SHに第一移動部材44および第二移動部材45よりシャフト部SHの基端側に着脱可能に設けられ、第一移動部材44および第二移動部材45のシャフト部SHの基端側への移動を規制する第二ストッパ部47と、を備えている。第一移動部材44の重さは、第二移動部材45の重さ以上となるように設定されている。
【0081】
これによれば、使用者Mは、球技を行う際に実際に使用している道具に素振り用練習器41を取り付けて素振りを行うことにより、上述した第一実施形態の素振り用練習器1と
同様に、その道具がテークバックされた状態からボールに向けて振り出されたときの振り出し動作の適切な軌道を体得することができ、さらに、スイングスピードの向上ができるように素振りを行うことができる。
【0082】
なお、上述した各実施形態において、素振り用練習器の一例を示したが、本発明はこれに限定されず、他の構成を採用することもできる。例えば、移動部材4,5,14,15,24,25,34,35,44,45は、円筒状または断面多角形状の筒状に形成されているが、これに代えて、断面四角形状や断面楕円状の筒状に形成するようにしても良い。
【0083】
また、上述した各実施形態において、第一移動部材4,14,24,34,44と第二移動部材5,15,25,35,45とがそれぞれ互いに同一の形状および材料にて設けられているが、これに代えて、第一移動部材4,14,24,34,44と第二移動部材5,15,25,35,45とがそれぞれ互いに異なる形状および材料にて設けられているようにしても良い。
【0084】
また、上述した各実施形態において、第一ストッパ部6,46と第二ストッパ部7,47とが互いに同一の形状および材料にて設けられているが、これに代えて、第一ストッパ部6,46と第二ストッパ部7,47とが互いに異なる形状および材料にて設けられているようにしても良い。
【0085】
また、上述した第一実施形態の第三変形例において、移動部材34,35に音発生部34bが設けられているが、これに代えて、第一移動部材34および第二移動部材35の一方に音発生部34bを設けるようにしても良い。
【0086】
また、上述した各実施形態において、第一移動部材4,14,24,34,44の重さと第二移動部材5,15,25,35,45の重さとは、互いに同じとなるように設けられているが、これに代えて、第一移動部材4,14,24,34,44の重さを第二移動部材5,15,25,35,45の重さより重くなるように設定するようにしても良い。
【0087】
上述した第二実施形態において、道具をゴルフのクラブCとしたが、これに代えて、道具を野球のバットとしても良い。道具がバットである場合、シャフト部は、グリップ部とヘッド部との間の部位に相当する。
【0088】
また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、シャフト部2,12,32、グリップ部3、第一移動部材4,14,24,34,44、第二移動部材5,15,25,35,45、第一ストッパ部6,46、第二ストッパ部7,47、および、音発生部34bの形状および位置を変更するようにしても良い。
【符号の説明】
【0089】
1…素振り用練習器、2…シャフト部、2a…軸線、3…グリップ部、4…第一移動部材、5…第二移動部材、6…第一ストッパ部、7…第二ストッパ部、34b…音発生部。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】