スポーツ・娯楽
【発明の名称】天秤と仕掛け要素
【出願人】
【識別番号】505390118
【氏名又は名称】鈴木 俊治
【住所又は居所】秋田県秋田市手形西谷地86−2
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100060427
【氏名又は名称】藤盛 道夫
【発明者】
【氏名】鈴木 俊治
【住所又は居所】秋田県秋田市手形西谷地86−2
【要約】
【課題】
本発明は、魚の餌への食いつき時の抵抗感が緩和され、魚の警戒心が和らげられる天秤と、該天秤を用いて海中への投入時に、ハリスの道糸への絡み付きのない仕掛け要素とを提供すること。
【解決手段】
縦方向の胴部4と、該胴部4に対して横方向へ一体に張り出される腕部5と、該腕部5の先端に形成される接合環5aに接合される接合具とから成る天秤において、
前記銅部4の上下端に上下方向を軸心とする摺動環4aを配設する。
また、仕掛け要素Aは上下端に接合具としてのスナップ付ヨリモドシ2を配設して成る所要長の幹糸1の要所にストッパー3を配設し、最上段のストッパー3と上端のスナップ付ヨリモドシ2間の長さが、使用されるハリスの長さより長尺寸法とされ、各ストッパー3を上下から挟んで前記の天秤aにおける摺動環4aを幹糸1に案内する。
さらに、仕掛け要素Aは、前記天秤aの両摺動環4aの内方でストッパー3を挟んでそれぞれ幹糸1の上下に摺動玉7を介在させたものでも提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦方向の胴部と、該胴部に対して横方向へ一体に張り出される腕部と、該腕部の先端に形成される接合環に接合される接合具とから成る天秤において、
前記胴部の上下端に上下方向を軸心とする摺動環を配設して成る天秤。
【請求項2】
上下端に接合具を配設して成る所要長の幹糸の要所にストッパーを配設し、最上段のストッパーと上端の接合具間の長さが、使用される釣針のハリスの長さより長尺寸法とされ、各ストッパーを上下から挟んで前記請求項1記載の天秤における摺動環を幹糸に案内して成り、前記ストッパーを昇降端として上下に天秤を遊動できることを特徴とする仕掛け要素。
【請求項3】
前記天秤の両摺動環の内方でストッパーを挟んでそれぞれ幹糸の上下に摺動玉を介在させて成る請求項2記載の仕掛け要素。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、船釣り用の天秤及び天秤を用いた仕掛けの分野に属し、特に魚が食いついたときにハリスと共に天秤の上下方向への遊動によって魚の警戒心を解き、うまく食い込ませることのできる釣具技術に関する。
【背景技術】
従来から種々提案されている釣具技術の中で、魚の就餌時の竿先へのショックを緩和したり、魚への抵抗感を与えないように工夫された「釣り用スプリングテンビン」が、実開昭59−44265号公報(特許文献1)に提案されている。
特許文献1に開示された技術は、支軸杆2とテンビン杆1とを上下摺動自在に係合するとともに、両者間にコイルスプリング4を介在させて、支軸杆2の上端に接続具7を接合し、その下端にオモリ6を接合し、テンビン杆1の屈伸とコイルスプリング4の弾力によって竿先へのショックを緩和しようとするものであるが、テンビンを構成する支軸杆2の直上でミチイト9が接合されるから、仕掛けを海中に投入したときに潮流によってオモリ6が振られると、テンビンとミチイト9間に相対運動が生じ、そのときテンビンとミチイト9間に十分な長さが確保できず、ハリス8がミチイト9に絡み付くおそれがある。また、テンビン杆1と支軸杆2の両者に摺環3を設けるものであるから構造が複雑となる上、このようなテンビンを複数段設ける場合には、接合具7による結節毎に相対運動が生じ各ハリス8の絡み付きがより多く発生するおそれがある。また、支軸杆2に対するテンビン杆1の取付けがテンビン杆1を積極的に上下方向に遊動させようとする思想がないから、魚が食いついたときにテンビン杆1の弾性やコイルスプリング4の弾性の影響を受け、魚にとって抵抗感となって警戒される。潮流によってもハリスの揺動とテンビン杆1の支軸杆2回りの旋回のみでテンビン杆1の上下遊動がないから、餌の躍動が少ないもので就餌をそそる点でも欠点となる。
【特許文献1】
実開昭59−44265号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記に鑑みて魚の餌への食いつき時の抵抗感が緩和され、魚の警戒心が和らげられる天秤と、該天秤を用いて海中への投入時にハリスの道糸への絡み付きのない仕掛け要素とを提供する。
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載した天秤は、縦方向の胴部と、該胴部に対して横方向へ一体に張り出される腕部と、該腕部の先端に形成される接合環に接合される接合具とから成る天秤において、
前記銅部の上下端に上下方向を軸心とする摺動環を配設して成る。
請求項2に記載した仕掛け要素は、上下端に接合具を配設して成る所要長の幹糸の要所にストッパーを配設し、最上段のストッパーと上端の接合具間の長さが、使用される釣針のハリスの長さより長尺寸法とされ、各ストッパーを上下から挟んで前記請求項1に記載した天秤における摺動環を幹糸に案内して成り、前記ストッパーを昇降端として上下に天秤を遊動できることを特徴とする。
請求項3に記載した仕掛け要素は、請求項2に記載した仕掛け要素において、
前記天秤の両摺動環の内方でストッパーを挟んでそれぞれ幹糸の上下に摺動玉を介在させて成る。
【発明の効果】
本発明の天秤によれば、胴部の上下端に設けた両摺動環内のストロークの範囲内で幹糸に対して上下に摺動(遊動)できるから、魚が餌に食いついたとき、道糸固定の状態で前記ストロークの範囲内では抵抗感なく餌取りできるから、警戒心も和らぎ釣果を上げることができる。また、本発明の仕掛け要素は、一連の幹糸に所要間隔で固定されるストッパーを挟んで前記天秤を複数段配列でき、各天秤毎の揺動端となる結節がないから、相互間の自由度が幹糸の張力に拘束されるので、各天秤間におけるハリスの絡み付きもなく、また、最上段の天秤の位置は、その位置決めに供されるストッパーと道糸と幹糸との接合間がハリスの長さより長尺寸法に選択されるため、ハリスの道糸への絡み付きも解消される。このほか、ストッパーを挟んで幹糸に摺動玉を介在させることにより遊動ストロークを調整したり、或いはストッパーの径に対する摺動環の内径が大なる場合は抜け止めとしての働きも呈する。
【発明を実施するための最良の形態】
天秤の胴部に対する腕部の位置は、上端、中間、下端と各位置が選択され、胴部の上下端に一体の摺動環は、胴部を含む一連の線材の屈折加工によるものから、リングの溶着によるものなどで提供され、ストッパーは幹糸自体の「こぶ」によるものから、合成樹脂製のビーズを幹糸に接着剤で接着したり、半径方向に開口した金属球を噛みつぶしたものがある。また、摺動玉は後付けの場合を考慮すれば、合成樹脂製で軸孔に向けて外周から幹糸の挿入溝を開口したもので、幹糸を挿入後に挿入溝を接着剤で封止するなどで提供される。
【実施例】
本発明を実施例により説明すると、図1に示すように、仕掛け要素Aは所要長さ(300mm)の幹糸1の上端にスナップ付ヨリモドシ2が接合され、下端にもスナップ付ヨリモドシ2が接合され、上端のヨリモドシ2aの幹糸1の接合結節2bからL寸法隔てた位置にその中心を据えた最上段のストッパー3を幹糸1に接合し、一方、天秤aは縦方向の胴部4と、胴部4に一体で横方向に張り出される腕部5と、腕部5の先端に設けた接合環5aに接合する接合具としてのヨリモドシ(サルカン)6と、胴部4の上下端に上下方向を軸心として設ける摺動環4aとから成り、天秤aがストッパー3を上下から挟んで各摺動環4aを幹糸1に案内して取り付けられる。
ストッパー3の外径は摺動環4aの内径より大径であるから、天秤aはストッパー3によって上下遊動端が位置決めされ、両摺動環4aの内面のストローク幅で矢印に示すように上下に昇降自在となる。また、ストッパー3の外径が両摺動環4aの内径より小径の場合は、図2に示すように、ストッパー3を挟んで両摺動環4aの内方で幹糸1に摺動環4aの内径より大径で所要長さの摺動玉7を挿通して天秤aを位置決めするもので、摺動玉7の長さを適宜に選択すればストローク幅が変更される。
なお、本発明の仕掛け要素Aは、天秤aを一個具備するものから、所要の配列ピッチで多数段配列するものでも提供される。
このようにして成る仕掛け要素Aは、上端のスナップ付ヨリモドシ2のスナップ2cに道糸8が接合され、下端のスナップ付ヨリモドシ2のスナップ2cにオモリ9が接合され、天秤aの腕部5のヨリモドシ6にハリス(図外)が接合され、釣針に餌を付けて海中に投入される。投入時には潮流によってオモリ9が振られ、幹糸1はスナップ付ヨリモドシ2のヨリモドシ2aとの接合結節2bで道糸8と相対運動を生ずるが、ハリスより前記L寸法が長いため、道糸8にハリスが絡み付くことなく、魚の就餌時では幹糸1の周囲に旋回できるばかりでなく上下方向に遊動できるから、魚にとっては抵抗感がなく警戒心が和らげられ、さらなる食いつきには胴部4に対する腕部5の弾性変形と、てこ作用による胴部4を介した幹糸1の張力による自動アワセが誘発される。
天秤aの胴部4の上下端に形成される摺動環4aに関し、図3に示すように、下端から螺旋巻きに折曲して下部の摺動環4aを形成し、胴部4を立ち上げてその上端で螺旋による折曲形成で上部の摺動環4aを形成し、その端部を横方向へ張り出して腕部5を形成し、その先端を丸めて接合環5aとし、各摺動環4aの螺旋間10に幹糸1を通過できる隙間を設けて成形した天秤aの場合は、幹糸1にストッパー3や摺動玉7を取り付けた状態でも仮想線で示すように、螺旋間10から幹糸1の上下部がそれぞれ各摺動環4aの内周にくぐり入れられ、幹糸1に天秤aを取り付けできる。
本発明の仕掛け要素Aを船釣りに使用すれば、潮流による幹糸1の変動によってもハリスを道糸8に絡み付けることなく、幹糸1の周囲に天秤を旋回させつつ上下遊動も自在であるから餌が躍動して注目され、魚の就餌時には抵抗感も緩和され、最終的には自動アワセも誘発されて大いに釣果が期待される。
【産業上の利用可能性】
本発明は、道糸へのハリスの絡み付きが解消される上、幹糸の張力や天秤の腕部の弾性及び上下遊動が釣果に関連するから、船釣り用仕掛けには好適に活用される。また、天秤も各種の態様で提供され得るから釣具業界に大いに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる天秤aを用いた仕掛け要素Aの幹糸1の一部を省略した説明図。
【図2】天秤aを用いた仕掛け要素Aの他の実施態様を示す部分説明図。
【図3】天秤aの摺動環4aの螺旋態様における幹糸1の摺動環4aへの挿通を示す説明図。
【符号の説明】
1:幹糸
2:スナップ付ヨリモドシ
2a:ヨリモドシ
2b:接合結節
2c:スナップ
3:ストッパー
4:胴部
4a:摺動環
5:胴部
5a:接合環
6:ヨリモドシ
7:摺動玉
8:道糸
9:オモリ
10:螺旋間
a:天秤
A:仕掛け要素
【図1】
【図2】
【図3】


 私は、この仕掛けを電気ウキ釣り仕掛具(大)やメバル釣り(小)に採択して仕掛け具が有効に働いて釣り糸軸にカラミにくい事で釣り漁獲が向上した事で自作の同作品での実釣でその有効性を感じております。
此の実釣で感じた事は魚種により仕掛具の大きさ又、太さ強度等要求され釣り対象魚に対して最適な仕掛が漁獲に影響を生じる様です。
 此の仕掛具材料は硬質ステンレス棒4の胴部5a腕部4aの摺動環部分等の接触部分は同質金属で溶接(着)したい、タワミ等により接合部が剥離しない事。