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事務用品
 
【発明の名称】拡大レンズカバー付三角スケール
【出願人】
【識別番号】304029424
【氏名又は名称】飯野 昇
【住所又は居所】茨城県結城郡石下町大字大沢新田1932−9
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100093816
【氏名又は名称】中川 邦雄
【発明者】
【氏名】飯野 昇
【住所又は居所】茨城県結城郡石下町大字大沢新田1932−9
【要約】(修正有)
【課題】
細かく正確な距離を計る。
【解決手段】
上下辺に異なる色尺率のメモリが記され中央に上下辺と平行に凹部が設けられた3片の計測面を持つ略三角柱状の三角スケールと、三角スケールの凹部に挿入することができる2本の凸部と倍率の異なり垂直部を持つ2つの拡大レンズを備えた略V字型の拡大レンズカバーと、3面の計測面のうちの1面の一端に計測面の上面から下面にかけて長方形状のストッパを設け、3面の計測面のうちの1面の凹部の一端に長方形状の小片のストッパを凹部に橋を架けるように設けた三角スケールと前記三角スケールの凹部に設けたストッパに係止するように拡大レンズカバーの凸部の一端に突起を設け、三角スケールの凹部に挿入することができる1本の凸部と垂直部と係止面を備えた略V字型の拡大レンズカバーを設け、300分の1と、400分の1と、500分の1と、600分の1を示す拡大レンズカバー付三角スケール。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下辺に異なる色尺率のメモリが記され中央に上下辺と平行に凹部が設けられた3片の計測面を持つ略三角柱状の三角スケールと、三角スケールの凹部に挿入することができる2本の凸部と倍率の異なり垂直部を持つ2つの拡大レンズを備えた略V字型の拡大レンズカバーとからなることを特徴とする拡大レンズカバー付三角スケール。
【請求項2】
3面の計測面のうちの1面の一端に計測面の上面から下面にかけて長方形状のストッパを設けたことを特徴とする請求項1に記載の拡大レンズ付三角スケール。
【請求項3】
3面の計測面のうちの1面の凹部の一端に長方形状の小片のストッパを凹部に橋を架けるように設けた三角スケールと前記三角スケールの凹部に設けたストッパに係止するように拡大レンズの凸部の一端に突起を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の拡大レンズ付三角スケール。
【請求項4】
三角スケールの凹部に挿入することができる1本の凸部と垂直部と係止面を持つ略V字型の拡大レンズカバーを設けたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の拡大レンズ付三角スケール。
【請求項5】
300分の1を示す計測面の1cm当たりの目盛り数を30とし1目盛りが10cmを示すことを特徴とした請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の拡大レンズカバー付三角スケール。
【請求項6】
400分の1を示す計測面の1cm当たりの目盛り数を40とし1目盛りが10cmを示すことを特徴とした請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の拡大レンズカバー付三角スケール。
【請求項7】
500分の1を示す計測面の1cm当たりの目盛り数を50とし1目盛りが10cmを示すことを特徴とした請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の拡大レンズカバー付三角スケール。
【請求項8】
600分の1を示す計測面の1cmあたりの目盛り数を30とし1目盛りが20cmを示すことを特徴とした請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の拡大レンズカバー付三角スケール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、地図上等で実寸を計る三角スケールに関する発明である。
【背景技術】
従来の三角スケールは縮尺された地図の上で同じ縮尺率の三角スケールを使用して実寸を計るものであった。
しかしながら、従来の三角スケールで1/250mや1/500mのメモリを使用して実寸を計る際はメモリが小さすぎて正確な距離を測ることが困難であった。
また、メモリが小さいわりには一目盛りが表す距離が大きすぎ正確ではなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は三角スケールに拡大レンズを取り付けることで、これまで肉眼では読みにくかった目盛りを読むことができ、更に細かく正確な距離を測ることができる拡大レンズ付三角スケールを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、上下辺に異なる色尺率のメモリが記され中央に上下辺と平行に凹部が設けられた3片の計測面を持つ略三角柱状の三角スケールと、三角スケールの凹部に挿入することができる2本の凸部と倍率の異なり垂直部を持つ2つの拡大レンズを備えた略V字型の拡大レンズカバーとからなることを特徴とする拡大レンズカバー付三角スケールと、3面の計測面のうちの1面の一端に計測面の上面から下面にかけて長方形状のストッパを設けたことを特徴とする拡大レンズカバー付三角スケールと、3面の計測面のうちの1面の凹部の一端に長方形状の小片のストッパを凹部に橋を架けるように設けた三角スケールと前記三角スケールの凹部に設けたストッパに係止するように拡大レンズカバーの凸部の一端に突起を設けたことを特徴とする拡大レンズカバー付三角スケールと、三角スケールの凹部に挿入することができる1本の凸部と垂直部と係止面を備えた略V字型の拡大レンズカバーを設けたことを特徴とする拡大レンズ付三角スケールと、300分の1を示す計測面の1cm当たりの目盛り数を30とし1目盛りが10cmを示すことを特徴とした拡大レンズカバー付三角スケールと、400分の1を示す計測面の1cm当たりの目盛り数を40とし1目盛りが10cmを示すことを特徴とした拡大レンズカバー付三角スケールと、500分の1を示す計測面の1cm当たりの目盛り数を50とし1目盛りが10cmを示すことを特徴とした拡大レンズカバー付三角スケールと、600分の1を示す計測面の1cmあたりの目盛り数を30とし1目盛りが20cmを示すことを特徴とした拡大レンズカバー付三角スケールの構成とした。
【発明の効果】
本発明の拡大レンズカバー付三角スケールは、拡大レンズが付いているためメモリが細かい計測面であっても正確な距離を計測することができ、また拡大レンズに垂直面を設けたため計測しながら筆記具等で記す場合でも邪魔にならずに使用できる。
また、計測面に記される各縮尺率の目盛りを細かくしたことで更に正確な距離を地図上で測ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
肉眼で計測することが難しかったメモリを正確に読み取りかつ作業の邪魔にならない三角スケールという目的を垂直部を備えた拡大レンズカバーを取り付けることによって実現した。
【実施例1】
図1は、本発明である拡大レンズカバー付三角スケールの斜視図、図2は拡大レンズカバー付三角スケールの断面図である。
図1に示すように本発明である拡大レンズカバー付三角スケール1は、三角スケール2と拡大レンズカバー3とからなる。前記三角スケール2は略三角柱状をしており、各計測面2a、2a、2aの上下辺には縮尺率の異なるメモリ2c、2c、2c・・・が記されている。
図1及び図2に示すように各計測面2a、2a、2aの中央には上下辺と平行に凹部2b、2b、2bが設けられており、計測面は上下辺から中央の凹部2b、2b、2bに向かって傾斜している。
前記拡大レンズカバー3は略V字型をした透明な拡大レンズカバー本体3aからなり、内側には前記三角スケール2の凹部2bに対応する凸部3b、3bが設けられている。図1及び図2に示すように拡大レンズカバーの凸部3b、3bを前記三角スケール2の凹部2b、2bに横方向からスライドさせて被せることができる。
図2に示すように、前記拡大レンズカバー本体3aの両下端は2.0倍拡大レンズ3cと3.5倍拡大レンズ3eとなっており、2.0倍拡大レンズ3c及び3.5倍拡大レンズ3eの側面は垂直部3d、3dとなっている。尚、2.0倍及び3.5倍とした拡大レンズの倍率はこれに限定するものでない。
前記拡大レンズカバー本体3aの内側に設けられた凸部3b、3bは前記三角スケール2のどの凹部2b、2b、2bともスライドスライド挿入することができる。このため、拡大レンズカバー3は三角スケール2のどの計測面2a、2a、2aにも被せる事ができ、メモリ2c、2c、2c・・・を拡大することができる。
【実施例2】
図3は本発明である拡大レンズカバー付三角スケールの第2実施例の斜視図である。図3に示すように、本発明である拡大レンズカバー付三角スケール1aは三角スケール2と拡大レンズカバー3とからなり、拡大レンズカバー3は前記実施例1の拡大レンズカバー3と同じである。
前記三角スケール2は図1及び図2に示した実施例1の三角スケール2とほぼ同様な形状をしているが、3面の計測面のうちの1面の一端に計測面の上面から下面にかけて長方形状のストッパ2dを設けており、このストッパ2dにより三角スケール2と拡大レンズカバー3のスライドにより取り外しを一方向に制限している。
【実施例3】
図4は本発明である拡大レンズカバー付三角スケールの第3実施例の斜視図、図5は拡大レンズカバー付三角スケールの第3実施例の拡大図である。図4及び図5に示すように本発明である拡大レンズカバー付三角スケール1bは三角スケール2と拡大レンズカバー3とからなる。
前記三角スケール2は図1から図4に示した実施例1及び実施例2の三角スケール2とほぼ同様な形状をしているが、図5に示すように3面の計測面のうちの1面の凹部の一端に長方形状の小片のストッパ2eを凹部2bに橋を架けるように設けられている。
前記拡大レンズカバー3は図1から図4に示した実施例1及び実施例2の拡大レンズカバー3とほぼ同様な形状をしているが、図5に示すように拡大レンズカバー3の凸部の一端に突起3fを設けている。
前記三角スケール2の凹部2bとストッパ2eとの間に設けられた空洞部には前記拡大レンズカバー3の突起3fが挿入され固定される。この構造により拡大レンズカバー3と三角スケール2はしっかりと固定され勝手に離れることはない。
【実施例4】
図6は本発明である拡大レンズカバー付三角スケールの第4実施例の断面図である。図6に示すように本発明である拡大レンズカバー付三角スケール1cは三角スケール2と拡大レンズカバー3とからなる。拡大レンズカバー付三角スケール1cの三角スケール2は前記実施例1、実施例2または実施例3の三角スケール2と同様の形である。
前記拡大レンズカバー3は前記三角スケール2の凹部2bに挿入することができる1本の凸部3bと垂直部3dと係止面3g持つ略V字型の拡大レンズカバー本体3aとからなり、前記実施例1、実施例2又は実施例3の拡大レンズカバー3の拡大レンズが設けられる面が一つになったものである。
図7は本発明である拡大レンズカバー付三角スケールの各縮尺率の計測面を示した拡大図である。実施例1から実施例4に示した拡大レンズカバー付三角スケール1、1a、1b、1cの図7に示す計測面4、5、6、7を持っている。
図7に示すように三角スケール4の計測面4aに記された目盛りは縮尺率4cが300分の1であり、実際の1cm8に30目盛りが打たれ一目盛りが10cmを表している。この目盛りは従来1cm内に15目盛りが打たれ一目盛りが20cmを表していた時よりも細かい距離に対応している。尚、符号4bは凹部を示している。
三角スケール5の計測面5aに記された目盛りは縮尺率5cが400分の1であり、実際の1cm8に40目盛りが打たれ、一目盛りが10cmを表している。この目盛りは従来1cm内に20目盛りが打たれ一目盛りが20cmを表していた時よりも細かい距離に対応している。尚、符号5cは凹部を示している。
三角スケール6の計測面6aに記された目盛りは縮尺率6cが500分の1であり、実際の1cm8に50目盛りが打たれ、一目盛りが10cmを表している。この目盛りは従来1cm内に25目盛りが打たれ一目盛りが20cmを表していた時よりも細かい距離に対応している。尚、符号6cは凹部を示している。
三角スケール7の計測面7aに記された目盛りは縮尺率7cが600分の1であり、実際の1cm8に30目盛りが打たれ、一目盛りが20cmを表している。この目盛りは従来1cm内に12目盛りが打たれ一目盛りが50cmを表していた時よりも細かい距離に対応している。尚、符号7cは凹部を示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である拡大レンズカバー付三角スケールの斜視図である。
【図2】本発明である拡大レンズカバー付三角スケールの断面図である。
【図3】本発明である拡大レンズカバー付三角スケールの第2実施例の斜視図である。
【図4】本発明である拡大レンズカバー付三角スケールの第3実施例の斜視図である。
【図5】本発明である拡大レンズカバー付三角スケールの第3実施例の拡大図である。
【図6】本発明である拡大レンズカバー付三角スケールの第4実施例の断面図である。
【図7】本発明である拡大レンズカバー付三角スケールの各縮尺率の計測面を示した拡大図である。
【符号の説明】
1 拡大レンズカバー付三角スケール
1a 拡大レンズカバー付三角スケール
1b 拡大レンズカバー付三角スケール
1c 拡大レンズカバー付三角スケール
2 三角スケール
2a 計測面
2b 凹部
2c メモリ
2d ストッパ
2e ストッパ
3 拡大レンズカバー
3a 拡大レンズカバー本体
3b 凸部
3c 2.0倍拡大レンズ
3d 垂直部
3e 3.5倍拡大レンズ
3f 突起
3g 係止面
4 三角スケール
4a 計測面
4b 凹部
4c 縮尺率
5 三角スケール
5a 計測面
5b 凹部
5c 縮尺率
6 三角スケール
6a 計測面
6b 凹部
6c 縮尺率
7 三角スケール
7a 計測面
7b 凹部
7c 縮尺率
8 実際の1cm
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
【図7】
図7
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