閉じる
事務用品
 
【発明の名称】耐荷重性イス
【出願人】
【識別番号】501165248
【氏名又は名称】有限会社エーワン
【住所又は居所】長野県上田市大字古安曽966−3
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100090479
【氏名又は名称】井上 一
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100090387
【氏名又は名称】布施 行夫
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100090398
【氏名又は名称】大渕 美千栄
【発明者】
【氏名】木下 洋佑
【住所又は居所】長野県上田市大字古安曽966−3 有限会社エーワン内
【要約】
【課題】
携帯性を有していて、耐荷重性能の高いイスを提供する。
【解決手段】
耐荷重性イス1は、矩形枠状の座枠31と、水平片と2本の垂直片とをそれぞれ有し、前記座枠31を支持する4つのU字状フレーム21,22,23,24と、を有し、前記4つのU字状フレーム21,22,23,24の各垂直片が4隅に各2本ずつ計8本の脚部2を形成し、前記4つのU字状フレーム21,22,23,24の各水平片の上に前記矩形枠状の座枠31の各一辺が重ね合わせて配設されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形枠状の座枠と、
水平片と2本の垂直片とをそれぞれ有し、前記座枠を支持する4つのU字状フレームと、
を有し、
前記4つのU字状フレームの各垂直片が4隅に各2本ずつ計8本の脚部を形成し、
前記4つのU字状フレームの各水平片の上に前記矩形枠状の座枠の各一辺が重ね合わせて配設されていることを特徴とする耐荷重性イス。
【請求項2】
請求項1において、
対向して配置される2つの前記U字状フレームの各々は、前記2本の垂直片の各々に支持部材をそれぞれ有し、
対向して配置される他の2つのU字状フレームの各々は、前記2本の垂直片の各々が、前記支持部材に横方向の移動を規制して支持され、
前記U字状フレームの前記水平片の各々は、前記座枠の各一辺との係合によって横方向の移動が規制されていることを特徴とする耐荷重性イス。
【請求項3】
請求項2において、
前記U字状フレームの前記支持部材は、前記垂直片をその上下方向に抜き差し可能なパイプ形状であり、
前記座枠の各一辺は、その下面にU字状の溝を有する固定部材を有し、
前記固定部材の溝に前記U字状フレームの前記水平片が嵌合することを特徴とする耐荷重性イス。
【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イスに関するものであり、特に会議室やホールで利用される金属パイプ製のイスの耐荷重性能を著しく向上させた耐荷重性イスに関するものである。
【背景技術】
従来、金属パイプ製のフレームからなる椅子として、例えば特許第2992490号に開示されるような前後に折り畳み可能な椅子や、特許第2738919号に開示されるような積み重ね可能な椅子が一般的に知られている。これらの椅子は主に会議室やホールなどの公共施設でよく利用されている。
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のイスは、通常スチールパイプ製であり、比較的重く、特に折り畳み可能な椅子は、折り畳み機能を持たせたことによって、その回転軸部分で耐荷重性を犠牲にせざるを得なかった。また、積み重ね可能な椅子は、4本の脚部からなり、耐荷重性能をあまり重視していない構造であり、さらにもともと携帯性を考慮していないので、かさ張る構造になっていた。
このようないわゆるパイプイスは、会議室やホールなどの公共施設に常時置かれているのであるが、体重の重い、例えば180kgもある人が利用した場合、変形、破損することがあった。特に着席時に大きな荷重のかかる身障者向けのイスとして、携帯性を有していて、耐荷重性能の高いイスが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の一態様の耐荷重性イスは、矩形枠状の座枠と、水平片と2本の垂直片とをそれぞれ有し、前記座枠を支持する4つのU字状フレームと、を有し、前記4つのU字状フレームの各垂直片が4隅に各2本ずつ計8本の脚部を形成し、前記4つのU字状フレームの各水平片の上に前記矩形枠状の座枠の各一辺が重ね合わせて配設されていることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、本発明のイスは、各U字状フレームが座枠の一辺に掛かる荷重ごとに分散して支持するため、ひとつのU字状フレームに掛かる荷重を少なくすることができる。また、本発明のイスは、各U字状のフレームの水平片と座枠の各一辺が重ね合わせて配置され、さらにイスの四隅にU字状フレームの垂直片を各2本ずつ脚部として配置されることで、垂直方向の耐荷重性を飛躍的に高めることができる。イスを持ち運びやすくするために軽量化、例えば、フレームの材質をアルミニウム製としても垂直方向の耐荷重性を飛躍的に高めてあるので、180kg以上の荷重にも十分耐えることができる。
ここで、対向して配置される2つの前記U字状フレームの各々は、前記2本の垂直片の各々に支持部材をそれぞれ有し、対向して配置される他の2つのU字状フレームの各々は、前記2本の垂直片の各々が、前記支持部材に対し横方向の移動を規制して支持され、前記U字状フレームの前記水平片の各々は、前記座枠の各一辺との係合によって横方向の移動が規制されていることが望ましい。
このような構成とすることで、一方のU字状フレームの垂直片に設けられた支持部材によって他方のU字状フレームの垂直片を横方向の移動を規制して支持し、かつ各U字状フレームの水平片が座枠に合わせて固定させられているので、前記支持部材が比較的簡単な構造であっても、U字状フレームの形態が変形することがない。
さらに、前記U字状フレームの前記支持部材は、前記垂直片をその上下方向に抜き差し可能なパイプ形状であり、前記座枠の各一辺は、その下面にU字状の溝を有する固定部材を有し、前記固定部材の溝に前記U字状フレームの前記水平片が嵌合することが望ましい。
このような構成とすることで、座枠を持ち上げることで座枠とU字状フレームが簡単に分解され、さらにU字状フレームを各支持部材から抜きとるだけで簡単に分解することができ、コンパクトな状態で携帯、搬送可能となる。また、組み立てもU字状フレームをパイプ形状の各支持部材に挿入し、座枠を矩形に組み立てられたU字状フレームの上に固定部材の溝を合わせて置くだけで簡単に耐荷重性イスを組み立てることができる。
図1 
図2
パンフレット1
パンフレット2
パンフレット3
パンフレット4
ページtop へ